羽根英樹のサヤ取りブログ

名証二部市場で相次いでMBO

02月11日
今年も、昨年同様TOB、MBO案件がたくさん出ています。そんな中で最近名証二部銘柄から相次いでMBOの発表がありました。名古屋木材(7903)と大成(4649)です。この二のMBOには共通点があり、一つは時価総額が非常に小さい事、もう一つは公開買い付け価格がBPSを割っていることです。BPSとは一株当たり純資産ですので、買い付け価格がこれを割っているという事は、資産価値よりも安く買収しようとしているということになります。ちなみにPBRとBPSの関係は、「PBR=株価÷BPS」となります。
昨今コーポレートガバナンスが厳しく問われている中で何故このような「安すぎるMBO」が相次いだのでしょうか?もしこれが東証一部である程度時価総額が大きい銘柄ならばそうはならなかったと考えられます。割安なMBOに対しては、アクティビストファンドが対抗TOBを実施する可能性がありますし、当該企業の株主の中にアクティビストがいれば黙っていないでしょう。上記二つの会社は名証二部というマイナーな市場に上場しかつ時価総額が小さすぎて、買収ファンドも相手にしないだろうという目論見が立つという状況下でのMBOなのでしょう。
しかし昨年やはり名証二部に上場していた小島鉄工所(6112)のMBOに対して個人投資家が市場で買い進めた上で、公開買付価格を上方変更させることに成功したという事例もありました。時価総額が極端に低い会社は確かにアクティビストの標的にはなりにくいのですが、今後も個人投資家が買うケースが出てくるかも知れませんね。
BPS割れのMBOは、バリュ投資家から見ればバリュエーションを無視した酷い行為としか映りません。バリュ投資の根本を崩しかねないと考えられます。


7パンレポート TOB

10月07日
本日パンレポートを出しました。今回もTOBについてです。先日テレビ東京のガイアの夜明けでも放送されましたが、大戸屋へのコロワイドによる敵対的TOBについてレポートしました。
今年も昨年に続いてTOBが非常に多い年になりました。キリン堂HD、川金HD、NTTドコモ、菱洋エレなど同時進行で多くのTOB案件が動いています。今後も日立グループの再編による売却やソフトバンクのMBOの可能性も話題になっています。イベントドリブン的に、しばらくは忙しい状態になりそうですね。

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