村田雅志の「景気予測トレード日記」

景気後退の可能性

2007年07月04日
鉱工業生産が予想外の3ヶ月連続マイナスということで、
エコノミストの一部からは日本景気が後退局面に入った可能性が指摘されています。
すでに景気先行指数は半年近く50割れを続けているので、
機械的に考えれば、日本景気の後退という考え方は、ありえるのかもしれません。

ただ、輸出を中心に出荷は底堅く推移しており、在庫も一部業種で不安な面はあるものの、
全般的には景気後退を示すほどの水準まで高まっているとは思えません。
先日発表された日銀短観も、業況判断DIはほぼ市場の予想通りで、普通に考えれば、
景気後退の可能性は低いように思えます。

今の日本で景気が後退するとすれば、米国景気が予想以上の悪化を示したときでしょう。ベアスターンズの例のように、サブプライム問題が米国の金融システムを揺るがすようであれば、
98年の日本のときのように米国景気が大きく調整する展開はなくはない気もします。

ただ、今の米株市場、為替市場は、米国景気が大きく調整する可能性をあまり視野に入れていません。
それだけ米国景気に自信があるのでしょう。
私自身も、世界景気の先行きについては、米国金融市場と似たような考えをもっています。

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