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ゴミ投資家シリーズ

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ゴミ投資家のための海外ファンド入門 

日本から「個人輸入」できる税金天国の投資信託、大カタログ!

定価 本体 1,400円+税 ◆目次

A5判 299頁

●海外投資を楽しむ会:編著 ISBN4-07-311361-5

http://www.alt-invest.com/index.html

INTRODUCTION

この本を信用しないでください。

 本書は、『ゴミ投資家のためのビッグバン入門』(以下『ビッグバン入門』)『ゴミ投資家のための税金天国入門』(以下『税金天国入門』)の続編です。

 『ビッグバン入門』で私たちは、98年4月の外為法(外国為替等管理法)改正を受けて、経済紙誌やマネー雑誌などで“ビッグバンの主力商品”と大きく宣伝されていた外貨預金、外債、海外ファンドなどの外貨建て投資商品の仕組みを徹底的に調べてみました。そして、私たちのような「ゴミ投資家」にとっては、税金と手数料を考えると、これら外貨建て投資商品にはいわれているほどのメリットはなく、一部の商品にいたっては、何も知らない一般の個人投資家をだまして手数料収入を得ることを目的にしているとしか思えないものもあることを、具体的に指摘しました。そして、この国の不公正な税制と金融機関の理不尽な手数料、既得権益保護の各種規制から解き放たれるために、私たちが最後に試みたのが、タックスヘイヴン(Tax Haven=各種の税金がほとんどかからない租税回避地域。オフショア金融センターともいいます)に旅することでした。この本で私たちは、ヨーロッパの代表的なタックスヘイヴンであるイギリス領ジャージー島のケイター・アレン銀行に、日本人としてはじめて、メールオーダーで海外口座を開設することに成功しました。

 『税金天国入門』では、より具体的に、タックスヘイヴンの銀行の利用法を解説するとともに、オフショア(=タックスヘイヴン)で販売されているファンド(これを「オフショアファンド」といいます)を、日本の金融機関を一切通さずにメールオーダーで購入するという“冒険”をしてみました(同時に、タックスヘイヴンの金融商品に投資した場合の日本での税金や、オフショアファンドを検索・評価する時に威力を発揮するインターネットを使ったデータベースの利用法にも焦点を当てています)。私たちが購入したのは、同じジャージー島にあるファンド運用会社パーペチュアルのヨーロッパ株式に投資するファンドで、私たちが購入した時点では、年利回り38.50%、3年間の利回り104.32%、10年間の利回り398.88%の運用成績をあげていました(その後、98年8月のロシア危機に端を発した世界金融システム不安の影響を受けて利回りが下がりましたが、現在はユーロ人気で持ち直しています)。

 本書では、こうした試みを受けて、タックスヘイヴンに籍を置くファンド運用会社約800社にFAXを送り、日本から私たちがメールオーダーで「個人輸入」することのできるオフショアファンドのデータベースをつくってみました。本書によって、タックスヘイヴンに銀行口座を開設し、そこをベースにさまざまなオフショアファンドに投資するという、私たちがこれまで提案してきたオルタナティヴな(もうひとつの)資産運用が可能になります。その意味で本書は、『ビッグバン入門』『税金天国入門』と続いた“オフショア投資3部作”の完結編にあたります。

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 ところで、本書をお読みになる前に、ひとつお断りしておきたいことがあります。それは、

 本書に書いてあることを信じないでください。

 ということです。

 なぜこんな奇妙なことを言うのか、疑問に思われる方もおられるでしょう。

 投資には、リスクとリターンのふたつの顔があります。コインに表と裏があるように、誰もこの冷酷な法則から逃れることはできません。優れた投資商品は、リスクとリターンが釣り合っています。ところが世の中には、リスクだけあってリターンがほとんど期待できないもの(某外資系銀行の外貨預金や証券会社が一時期売りまくったデュアル債はこの部類です)や、リスクなしに儲けられるように宣伝しているもの(元本確保型外国投信なんかはこれです)が溢れています。こういうものは、どこかが歪だと疑ってかかった方がいいでしょう。

 別の言い方をすれば、優れた金融商品はリスクとリターンが釣り合っていなければならないということです。

 本書でご紹介しているオフショアファンドは、どれもリスクとリターンがちゃんと備わっています。「日本人仕様」(あとで説明します)に複雑に加工された「外国投信」とは違い、世界中の投資家たちのためにつくられた、シンプルで優れたファンドです。どれも、それぞれのファンド会社の基幹商品ですから、運用にも力が入っています。しかしそれでも、損をすることがあります。

 この「ゴミ投資家」シリーズをお読みいただいた方はご理解いただけていると思うのですが、私たちは、読者のみなさまを「儲け話」に誘うつもりはありません。この本に書いたとおりにやってみて、うまくいく人もいれば、損してしまう人もいるでしょう。なぜなら、それこそが投資の本質だからです。

 この本に書いてあることを信じてはいけません。

 まずは、疑ってみるところから始めましょう。

 そして、自分で資料を集め、研究し、納得できたものだけに、投資してください。これまで懸命に働いて手にした大切なお金を運用するのですから、どれだけ慎重になっても、慎重になりすぎることはありません。そのうえで判断されたならば、あとはその決断に自信を持つことです。

 「自立したゴミ投資家」になること。

 それこそが、私たちのいちばんの目標だからです。

タックスヘイヴンを楽しむ会(現在は「海外投資を楽しむ会」と改名しました)


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