■目次

監修者まえがき
序言
本書の構成
第1章 カモにされない金融トレーディング

目次
監修者まえがき                                                           1
序言                                                                     7
本書の構成                                                               9

第1部 問題                                                             11
 第1章 カモにされない金融トレーディング  質問 1〜8               13
 第2章 マインド――規律のあるトレーダー  質問 9〜18               21
 第3章 基本的なチャート  質問 19〜23                               29
 第4章 指標――5発の弾倉  質問 24〜39                             35
 第5章 トレーディング  質問 40〜47                                 49
 第6章 デイトレーディング  質問 48〜53                             57
 第7章 上級テクニック  質問 54〜67                                 65
 第8章 資金管理  質問 68〜82                                       77
 第9章 組織化されたトレーダー  質問 83〜100                        87

第2部 解答集・評価                                                     99
 第1章 カモにされない金融トレーディング  解答 1〜8               101
 第2章 マインド――規律のあるトレーダー  解答 9〜18               107
 第3章 基本的なチャート  解答 19〜23                               115
 第4章 指標――5発の弾倉  解答 24〜39                             121
 第5章 トレーディング  解答 40〜47                                 133
 第6章 デイトレーディング  解答 48〜53                             139
 第7章 上級テクニック  解答 54〜67                                 145
 第8章 資金管理  解答 68〜82                                       155
 第9章 組織化されたトレーダー  解答 83〜100                        165

第3部 実践トレード――ケーススタディと質問集                           175
 実践トレード                                                           177

第4部 実践トレード――解答集・評価                                     199

これからの道のり                                                         245
参考文献                                                                 247
著者について                                                             249


■監修者まえがき

 本書はエレキサンダー・エルダー博士によって書かれた“Come Into My Trading Room”(邦題『投資苑2』パンローリング刊)のスタディガイドである。教科書+スタディガイドという形態は、前著の『投資苑』『投資苑がわかる203問』(共にパンローリング刊)にならったものである。
 さて、今日では情報化時代を反映して、いわゆる投資手法においても多くの情報が氾濫し、私たちには非常に多くの選択肢が提示されている。これはありがたいことでもあり、また自らの位置を正しく理解していなければかえって混乱をきたすことにもなる。ところで、私たちは日常生活において自分が何者であるのかを意識することは少ない。特に現代の日本社会においてはなおさらである。多くの人は何がしかの組織や企業に所属しており、その集団の論理に従い、閉ざされたパラダイムのなかで生きているかぎりにおいては快適に日々を送ることができる。そして、もしそのなかにほかとは違った強烈なアイデンティティを持つ人間がいたとしたら、組織にとっては迷惑であろうし、その個人はいずれ居場所を失うことになるだろう。
 しかし、トレードは個人の闘いであり、そこではまさに自分のアイデンティティをはっきりと把握しているかどうかが重要になる。それができずにトレードに臨む場合には、遅かれ早かれさまざまな迷いや混乱をきたすことになるだろう。個人トレーダーであれ、機関投資家勤務のトレーダーであれ、成功する人間には迷いはない。彼らは自分は何者であるか、自分のエッジ(優位性)や弱点は何なのかといったことを含め、明確に自分のアイデンティティを認識しており、自分独自のスタイルを持っている。そしてそのスタイルを頑固に守るがゆえに彼らのトレードはよりどころが常にしっかりしており、それが堅実な運用成果となって現れているのである。  本書のような演習書をこなし、著者の説くエッセンスを身につけることで、私たちは自分とマーケットとの相互関係について明確な認識を得、長期的かつ広い視野でもって自分の位置を俯瞰することができるようになるだろう。そしてそれによって得られた自信は、必ずや読者を成功へと導くことになるはずである。
 最後になったが、本書の翻訳にあたってくださった井田京子氏、編集・校正をしていただいた阿部達郎氏(FGI)、パンローリング社社長の後藤康徳氏に心から感謝の意を表したい。
 エルダー博士によると、現代人の多くは組織というかごのなかにいて、さまざまなな神経症的な行動をしており、気づかないうちに本来望む幸せから遠ざかり、命をすり減らしているという。読者がトレードで成功する過程を通じて、より充実した日々を過ごすことを願い、そのためにこの書籍と『投資苑2』が役に立つことができれば、関係者一同、望外の幸せとするところである。

 2003年7月
                       長尾慎太郎

■序言

 株やオプションや先物に資金をつぎ込む人たちは何百万人もいるが、そのなかで投資について書かれた本を読もうという人はおそらくその1%にも満たないだろう。ましてや投資について学んだり、テストを受けようというのはそのごく一部といえる。しかし、この問題集の設問を解き、自己採点をして必要個所を復習したうえで再度問題を解くことで、ほんの一握りの洗練された投資家の仲間入りをすることができるのである。
 講習会に行ってすべてを理解したような気になるのは簡単だ。しかし、もし1週間後、あるいは1カ月後にその内容について質問されたとき、きちんと答えることができるのだろうか。それとも忘れてしまっているのだろうか。
 『投資苑2』の執筆には3年の歳月を費やしたが、これを読むのにはほんの2、3日しかかからない。しかし、何度も読み返して重要個所には下線を引くでもしないかぎり、すべての内容を理解するのは難しい。そこで、『投資苑2』の主要なポイントを確認し、見過ごしがちな点を指摘しながらさらに理解を深めることを目的に本書は作成された。
 この問題集はぜひ時間をかけて取り組んでほしい。できれば1章ごとにテストを受け、必要に応じて『投資苑2』の本文を参照して正しく理解してから次の章に進むのである。この方法だとすべての問題を解き終えるのに数週間かかるかもしれないが、ここで重要なのはスピードではなく質なのである。

■本書の構成

 第1章「カモにされないトレーディング」はトレーディングの基本に関する設問になっている。効率的市場理論、資金量、成功の外的な障壁、マーケット・データ、さまざまな分析方法などに関する知識の確認である。自己採点を行ったあとは評価基準に基づいて高ランクであれば次章に進み、そうでなければまずCITMTMを読み返してほしい。
 基礎が十分固まったら、成功するための3つのMに進む。第2章は最初のMであるマインドについての設問で、トレーダー心理、損失の原因、トレードに対する姿勢、そしてもちろん規律についても取り上げる。ここでも解答のあとに載せてある評価基準に従って高ランクであれば先に進み、そうでなければCITMTMに戻ってほしい。頭脳明晰なのにトレードでは失敗、ということは珍しくない。どんなに素晴らしいテクニカル分析を駆使しても、マーケットに対する正しい心構えができていなければ成功はおぼつかないからである。
 次のいくつかの章は2つめのMであるメソッド(手法)に当てている。第3章「基本的なチャート」は古典的なテクニカル分析についての設問で、第4章は移動平均、チャネル、MACD、勢力指数、エルダー線、ストキャスティックスなどの指標について掘り下げていく。第5章「トレーディング」は、システムテスト、時間枠、3段階スクリーンなどシステムに関する設問になっている。第6章「デイトレーディング」はデイトレードをしない場合はとばしてもかまわない。そして最後に『投資苑2』で紹介した最新かつ画期的な方法である衝動システムとセーフゾーン・ストップに関する設問が用意してある。
 資金管理は、トレーダーとしての勝敗を分けるカギを握っている。第8章は2%ルール、6%ルール、数学的センス、トレードサイズに関する設問になっている。正解できなかった問題は必ずCITMTMを読み返し、この章は必ず満点を取れるまで何度も復習してほしい。
 設問の最後を締めくくる第9章は「組織化されたトレーダー」について考える。本気でトレードに成功したいのであれば計画的な意思決定過程と記録をつけることは欠かせない。そのため、資金曲線、トレーダーのスプレッドシート、トレード日誌に関する設問として時間管理、優先順位のつけ方、パフォーマンスの評価方法などを扱っている。
 この問題集では分析の重要ポイントを指摘するだけでなく、状況に応じて正しい判断を下すための設問も用意してある。チャートの中盤ならはっきりと分かるシグナルも、右に行くにつれ分かりづらくなる。しかし、この不透明な時期にこそトレード判断を下さなくてはならないのである。そこで本書は、勝負の分かれ目となるポイントで正しい判断を下すための訓練も兼ねるようデザインされている。
 この問題集は1問ごとに時間をかけ、難しいものがあってもあきらめずに取り組んでほしい。新兵の訓練所は、最初は厳しすぎるようにも見えるが、これは実際に戦場で生き残り、勝利して生還するための強さが身につくようデザインされているからなのである。

■第1章 カモにされない金融トレーディング

 トレーディングは、家を建てたり微積分を教えたりするのと同じくらい真剣なビジネスである。この世界で勝つためには頭脳明晰でアイデアにあふれているだけでは不十分で、市場の仕組みと分析の基本、さらにはリスク管理も理解していなくてはならない。  そこでトレードを始める前に市場の基本とルールを学ぶ必要がある。第1章はこれらの概念の理解度をテストするものになっている。8問ある設問の答えを書き終わったら、第2部の解答と照らし合わせ、結果を次の表の最初の列(1回目)に書き込んでいく。2列目以降は復習後に再度テストした結果を記入していくと、学習の成果が見えるようになっている。 問題1 投資判断 次の1〜6はだれの投資判断の過程か?  1.パーティーで耳にした情報をもとに翌朝株を買う。  2.パーティーで耳にした情報について翌朝その銘柄や業界について調べる。  3.パーティーで複数のうわさを聞いた銘柄を、すぐ空売りする。  4.テレビで有名投資家が挙げた銘柄を買う。  5.決算内容がよくないというニュースが流れたハイテク企業について翌日のチャートの動きに注目する。  6.親戚が勤めている安値株の会社が、まだ公表されていない技術開発に成功したことを聞き、その銘柄を買う。  A.投資家  B.トレーダー  C.ギャンブラー 問題2 効率的市場理論 効率的市場理論について正しい文は? 間違った文は?  1.すべてのトレーダーは最大利益と最小損失を追求している。  2.トレードの結果は大部分が運によるものである。  3.トレーダーの資金が1年後に増えていれば非常に幸運だといえる。  4.トレーディングの判断は大勢で下したほうが、より客観的なものになる。  5.市場はボラティリティ(価格変動)が下がるとさらに効率的になる。 問題3 トレーディングにおける選択 次の文に該当するのは?  1.トレーディングにおいてもっとも判断の難しいポイント。  2.株価の反発が加速したときに買い、減速したときに売る。  3.事前の計画に従い、市場の動きに流されてはいけない。  4.トレーディングにおいて見逃されることも多い。  5.特定のレンジの下限を割ったあとレンジ内に戻ったときに買い、レンジから外れる前に清算する。  A.逆張りトレーダー  B.仕掛け  C.資金管理  D.モメンタムトレーディング  E.手仕舞い 問題4 株、オプション、先物 次の文に該当する商品は?(複数解答可)  1.価格や期間が買い手の希望にぴったりと合ったものを選ぶ  2.会社を所有しているという証書  3.成功するためには資金管理が不可欠  4.将来の受渡契約  5.安く買うのはかまわないが、買い下がってはいけない  A.株  B.先物  C.オプション 問題5 成功の外的な障壁 次の文に該当する外的な障壁は?(複数可)  1.市場のトレンドよりも投資結果への影響が大きい  2.投資額に占める割合が大きくならないように注意する必要がある  3.成り行きで注文した価格と実際に執行された価格の差  4.資産には影響しない割合  5.マーケットに参加するためには避けられないコスト  A.コミッション(売買手数料)  B.スリッページ  C.経費  D.該当なし 問題6 資金量 同程度の能力のトレーダー5人がそれぞれ許容できる損失額を決めて株を買った。もっとも利益が大きいのは?  1.投資額5万ドル、1トレード当たりの最大損失額は5000ドル  2.投資額1万5000ドル、1トレード当たりの最大損失額は1500ドル  3.投資額25万ドル、1トレード当たりの最大損失額は5万ドル  4.投資額5万ドル、1トレード当たりの最大損失額は1000ドル  5.投資額25万ドル、1トレード当たりの最大損失額は5000ドル 問題7 マーケットのデータ 次の文で正しいのは?  1.仕掛けや手仕舞いのタイミングを見極めるのに、リアルタイムのデータは不可欠  2.さまざまな市場を追いかけたほうが、トレードの利益も上がる  3.投資している会社の決算報告書は必ず入手する  4.先物が実際の生産コストより安くなることもある  5.12カ月分の日足チャートがあれば、週足チャートは必要ない  6.よいソフトウエアがあれば、経験不足はカバーできる A.1と2 B.2と3 C.3と4 D.4と5 E.5と6 問題8 分析の種類 次の文に該当する分析手法は?  1.経済の需給関係を調べる  2.将来の価格を予想する  3.群衆の行動について調べる  4.完全な自動化が可能  5.トレード判断のもとになる  A.ファンダメンタル分析  B.テクニカル分析  C.両方  D.どちらでもない


答え


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