プロフィール
 むかい としはる
 向井 俊晴

大阪府立大学工学部・大阪大学経済学部大学院卒(先物・オプションの専門のファイナンス研究室)。一部上場会社の研究開発部門を経て、1994年より運用プログラムの開発及び運用を行っている。2000年、NFA(全米先物業協会)にCTA(商品投資顧問業者)として登録。運用しているWisteria Program がCTAランキングの上位に入賞。2005年ロビンスカップ3位、2006年ロビンスカップ2位入賞。「システムトレード商品先物情報」を運営中。

システムトレードについて
システムトレードの長所は、売買の判断に影響をあたえる人間の感情を排したトレードができる点にあります。

過去のデータを検証することによって、自分が使っている運用手法がどのような利益と損失のパターンを持っているかを知ることができます。

大きな利益が出たとしても、それはたまたまの利益で次回の取引では期待できないことがわかっていれば、舞い上がって散財してしまうこともありません。
損失が続いても過去にも同じような損失が続いていることを知っていれば、それはビジネスのための経費として受け止めることができます。

損失がシステム上の許容範囲を超えた場合にのみ、運用を中止してシステムを見直せばいいのです。自分が悪かったのではなくて、システムが悪かったのだと思えば自信喪失や自己嫌悪に陥って市場から逃げ出す必要もありません。

職場や家庭で問題があったり体調不良だったとしても、システムは変わらず売買のサインを出してくれます。有効なシステムは、鈍った頭を補い、落ち込んだ心を支え、常に絶好の状態での判断を提供してくれます。

市場はゼロサムゲームで、誰かの利益は他の人の損失になります。システムという強力な武器を持って市場に挑むことによって、システムを持たずに素手で市場に参加している人たちよりも非常に有利な立場に立つことができます。