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浜口準之助
浜口準之助 黄金サイクルと農耕民族型投資戦略 約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。
浜口流コア・サテライト株式運用戦略の実践

第83回 エヌビディア・NTT そして銀行株

06月24日
浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年6月24日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が6月7日時点、右は6月21日時点のデータです。


コア・サテライト戦略 株式銘柄群


総じていえば、銀行株も商社株も総じて調整局面だったということでしようか?この点は後述します。

以下は8316三井住友FGの日足。新高値更新後、ほぼ横ばいの動きと考えます。いずれかの段階で、株価は上昇に転じると考えます。ただしここもと、株価推移が停滞しているのも事実です。


8316三井住友FG
三井住友フィナンシャルグループ(8316)


デイトレは行いませんでした。ここもと、特に銀行株について、いわゆる「寄り付き天井」のケースが多くなってきたように考えたからです。

日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。
さて、ここからは今回のテーマ、「エヌビディア・NTT そして銀行株」について。

エヌビディア・NTT そして銀行株



さて、ここからは今回のテーマ、「エヌビディア・NTTそして銀行株」について。

ここもと大幅上昇しているエヌビディアについて、Twitter上でエミン・ユルマズさんが重要なコメントを発しています。



「既にエヌビディアはバブル完成」と。これは看過できるものではありません。年後半以降の、特にテクノロジー株のリスクとして、動向が気になりますね。
そしてNTT。まずはこちらをゆっくりご覧ください。リンク先も読んでください。重要なことが書かれています。

9432 NTT の減益見通しには驚いたな



四季報が予測する来期業績は、今期比較で12.6%の減益。

この状況において、株価が大きく下落しているのはみなさんご存じの通りです。

まぁこの業績なら株価下落もしょうがないかな。<Q&A>政府が持つNTT株は約5兆円…売却したら防衛増税はなくなるの? 完全民営化の課題は?にもある通り、政府が保有している株式も徐々に売却方針と思われます。(続きを読む

そして上記のブログ内容を踏まえて。驚かされるのは、NTTの株価が大きく下落している期間の信用買い残の増加度合いです。


9432 NTT
NTT(9432)


NTT株、信用買い残増
5週連続プラス、3億株に 個人マネー攻防激化



NTT株の信用買い残は14日時点で3億428万株と、前の週末の7日時点から1709万株(6%)増えた。株価の下落が続くなかで「逆張り」の買いがさらに積み上がった。この週は売り残も急増し、短期の値幅取りを狙う個人マネーの攻防が激しくなっている…

2024年6月19日 日本経済新聞より)

これだけ信用買い残が大幅に増加しているにもかかわらず、それに反比例して、株価は大幅下落している。驚くべきことです。

これが何を意味するのか。個人投資家が信用買い残を積み上げている一方、海外もしくは国内の機関投資家が大量に売っていると言う事実に他なりません。とんでもない金額を売っていると考えます。そして国内の信用買いが維持できる期日は半年ですから、この状況が続くようであれば、NTT株はもう年内は買うことができないと考えるべきだと思います。

この状況を見て、私は、以下のニューヨークの相場格言を思い出しました。それは「大衆は常に間違う」というものです。エヌビディアもNTTもそれに該当するんじゃないのか。そんな気がしてなりません。

足元で総合商社株そして銀行株が冴えない動きですけれども、その理由の1つとして、NTTの評価損もしくは実現損を合わせ切りしている状況が発生していることが背景として少なからずあると考えます。別の言い方をすれば、当面の総合商社株そして銀行株の動きは、NTT株に翻弄される可能性が高いと考えます。

しかし私個人の株式運用は、中長期的にはエヌビディア・NTT等の動きに興味はありません。なぜかといえば、私は「累進配当銘柄」にしか投資を行わないからです。短期的な上げ下げはあれど、累進配当銘柄は着実に右肩上がりになっていくと考えるからです。

以上です。皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。

第82回 エヌビディアだけだったのか……

06月10日

浜口です。今回は重要な情報があるので、一週間でブログを更新します。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年6月3日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が5月21日時点、右は6月7日時点のデータです。


コア・サテライト戦略 株式銘柄群


総じていえば、銀行株はまちまち、商社は調整局面だったといったとこでしようか?

以下は8316三井住友FGの日足。新高値更新後、ほぼ横ばいの動きと考えます。いずれかの段階で、株価は上昇に転じると考えます。


8316三井住友FG
三井住友フィナンシャルグループ(8316)


デイトレは行いませんでした。ここもと、相場のボラティリティが大きくなっているので、デイトレはリスクが高いと考えたからです。

日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。

エヌビディアだけだったのか……



さて、ここからは今回のテーマ、「エヌビディアだけだったのか……」について。


半導体株の比較
世界の主な半導体銘柄


このグラフは、世界の主な半導体関連銘柄を比較したものです。私は正直、このジャンルの銘柄に詳しいわけではないのですが、このグラフを見ていただく範囲においては、大きく上昇を続けている銘柄はエヌビディアだけであることがわかります。これなら、前述した8316三井住友FGに投資をした方が良いなということと、エヌビディアがもしも株価が大きく調整した場合、他の半導体関連銘柄の株価の対するネガティブインパクトは相当なものだろうなと推定されることですね。

以上です。皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。


第81回 MS&AD(8725)の投資妙味

06月03日
浜口です。今回は重要な情報があるので、一週間でブログを更新します。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年5月7日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が5月17日時点、右は5月21日時点のデータです。


コア・サテライト戦略 株式銘柄群


総じていえば、銀行株は上昇、商社はぼ横ばいといったところでしょうか?

以下は8316三井住友FGの日足。新高値更新、ついに10,000越え、6月16日大引けは10,290円になりましたね!


8316三井住友FG三井住友フィナンシャルグループ(8316)


デイトレは行いませんでした。ここもと、相場のボラティリティが大きくなっているので、デイトレはリスクが高いと考えたからです。

日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。

MS&AD(8725)の投資妙味



さて、ここからは今回のテーマ「MS&AD(8725)の投資妙味」について。


8725MS&ADMS&AD(8725)


MS&AD(8725)は、三井住友海上&あいおいニッセイ同和のこと。株価は大きく上がっていますが、この状況で配当利回りが4.42%あることに驚かされます。以上から現状の株価でもなお、投資してよいと考えます。

同社の今回の決算からは、以下の点が読み取れます。

  • 普通配当については、事実上累進配当。
  • グループ修正利益の50%を還元。
  • 29年度までに政策保有株式をゼロにするが売却期間(最大6年間)を対象に特別配当を実施。今期25年3月期は、普通配当は100円、特別配当は45円。
  • 総還元額から配当を控除した額で自社株買いを実施。
  • 政策保有株式売却加速により、24年度グループ利益は6,300億円、25年度は7,600億円を見込む。ちなみに23年度は、3,799億円だった。
    銀行・損保とも、私はおススメしていますが、その理由は異なります。銀行は長期金利上昇に伴う利ザヤ拡大が理由。一方で損保、特に法人部門は、旧財閥系グループ企業からの収益が大きく、保険料の値上が容易であるからです。


なお私が東京海上ではなくMS&ADをお勧めしているのは、三井と住友の両旧財閥をグループに持っているからです。東京海上日動は、三菱だけですからね。

以上です。皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。


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