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ゴミ投資家シリーズ

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税金のいらない銀行 

「海外口座」を使いこなそう!

定価 本体 1,500円+税 ◆目次

A5判 217頁

●海外投資を楽しむ会:編著 ISBN4-8402-1173-6

http://www.alt-invest.com/index.html


INTRODUCTION

あなたの前には、「オフショア」という広大な地平が開けている

 私たちは、アメリカに行く時にトラベラーズ・チェックをつくらない。

 その代わり、オフショア・バンクに開設したドル口座から引き落とされるVISAゴールドカードと、ドルのパーソナル・チェックを持っていく。

 空港に到着すると、VISAのマークが付いたATMを探し、当面の現金を引き出す。このVISAカードでレンタカーも借りられるし、もちろん買物もできる。ホテル代などもVISAカードで支払っておく。

 VISAカードやパーソナル・チェックで使ったドルは、オフショア・バンクのドル口座から引き落とされる。もちろん、為替手数料などの余分なコストは一切かからない。

 オフショア・バンクでは、ポンド口座やユーロ口座を開設することもできる(ただし、ユーロ建てのVISAカードが利用できるのは2002年から)。そうなれば、ヨーロッパを旅行するときも、面倒なトラベラーズ・チェックは不要になるだろう。

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 私たちは、個人輸入をするときに、日本のクレジット・カードは使わない。決済時の為替レートがわからないし、通常の2〜3倍の法外な為替手数料を上乗せされるからだ。信用できる業者であれば、オフショア・バンクのVISAゴールドカードの番号を伝えて、ドル口座から直接、引き落としてもらう。こうすれば購入額と引落し額が一致して、いたって明朗会計だ。

 最近、eBAYなどのインターネット・オークションが大流行だが、こうしたオークションで品物を競り落としたときは、クレジットカードは使わずに、ドル建てのパーソナル・チェックを相手に郵送する。こうすれば、カード番号を悪用されることもない。

 オンライン証券会社に送金するときも、いちいち日本で送金小切手をつくったりはしない。送金額をパーソナル・チェックに書き込んで、サインをして郵送すればそれで終わり。切手代140円で送金が完了する。他に手数料は一切かからない。

 アメリカ株を売却した資金は、日本には戻さず、オフショア・バンクに送金する。私たちの銀行はニューヨークのバンカース・トラストに口座をもっているので、アメリカでは国内送金と見なされ、送金手数料はかからない。海外投資をする以上、いちいち資金を日本に戻していたのでは、コストばかりかかって割が合わない。

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 知らない人がこれだけを読めば、私たちのことを外資系金融機関の人間か、あるいは資産ウン億円の大金持だと思うだろう。オフショア・バンクを使う人間なんてこれまで見たこともないのだから、それも当たり前だ。

 しかし残念ながら私たちは、金融にはズブの素人の、ただのサラリーマンである。上司の悪口を言いながらそこらへんで飲んだくれているごくふつうのサラリーマンが、オフショア・バンクに口座をつくり、ドル建てのVISAカードやパーソナル・チェックを持ち歩いている。このことを面白いと感じる人は、私たちの仲間だ。

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 私たちだって、ほんの1年前までは、オフショアなんて何のことなのかまったく知らなかった。それが、ちょっとしたきっかけでイギリス領チャンネル諸島のジャージー島にあるケーター・アレンという銀行にメール・オーダーでドル口座を開設することになり、そこから、海外投資の冒険の旅が始まった(この旅の軌跡については『ビッグバン入門』『税金天国入門』『海外ファンド入門』『インターネット株式投資入門』の一連のゴミ投資家シリーズをお読みいただきたい)。

 本書は、1年余りに及ぶ私たちの海外投資体験の中から、マニュアルとして広く共有してほしい知識だけを集めて編集したものだ。これまでの「ゴミ投資家」シリーズの読者には重複する部分もあるが、逆に、「どの話がどこに書いてあるかわからない」といった不満はこの一冊で解消されるはずだ。

 本書と、ちょっとした英語力と、ほんの少しの勇気と好奇心さえあれば、誰でも私たちと同じように、オフショアの金融サービスを自在に活用できるようになるはずだ。日本の金融機関を使って「外貨建て投資」をしていても、世界(グローバル)なんて見えてこない。日本でだけ通用するドメスティックな(土着の)常識なんて、さっさと捨ててしまおう。

 あなたの目の前には今、オルタナティヴな(もうひとつの)資産運用の広大な地平が開けている。

 そこからきっと、新しい冒険の旅が始まるに違いない。

海外投資を楽しむ会

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本書をお読みになる前に

 本書は、ヨーロッパの代表的なオフショア金融センターであるイギリス領マン島のケーター・アレン銀行Cater Allen Bank(Isle Of Man)Limited(CABIOMと略)を例にあげて、オフショア・バンクの解説をしているが、ケイター・アレン銀行への口座開設をすすめるものではない。

 私たちがCABIOMを例にあげた理由は単純である。ここが私たちの利用している銀行であり、1年余りの利用期間を経て、ほぼそのシステムを理解できたからだ。ケイター・アレンのほかにもオフショア・バンクはたくさんあるが、私たちはその他の銀行には口座をもっておらず、したがって詳しいことはわからない。

 もうひとつは、このCABIOMが、私たちが知る限りにおいて、日本からメール・オーダーでもっとも口座を開設しやすい銀行だからだ。詳しいことは本文に譲るが、面倒なパスポートの認証や取引銀行の信用状などは一切必要ない。

 3つめは、これまでの「ゴミ投資家」シリーズによって日本から多くの読者がCABIOMに口座を開設したために、銀行側が日本の顧客に慣れているからだ。このような銀行は、オフショア広しといえども、CABIOMしかない(もともと私たちがその原因をつくったのだが)。

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 ただ、私たちはCABIOMが最高のオフショア・バンクだと言うつもりはないし、本書の読者には、もっと多様な銀行を開拓していっていただきたいと考えている。オフショアによって金融当局の規制が違うため口座開設時の必要書類が異なっていたり、銀行の経営方針によって最低預金額や基本サービスなどがまちまちだったりはするだろうが、オフショア・バンクのシステムはどこもケイター・アレンと大差ないはずなので、本書を一読すればたいていのことは類推できるはずだ。

 私たちのポリシーは「DIY(Do It Yourself)の海外投資」である。本書の巻末に、日本からメール・オーダーで口座開設が可能と思われるオフショア・バンクの一覧を掲載しておくので、ぜひ新しい銀行を開拓して、私たちも含め、海外投資に関心をもつすべての人々に広くその情報を公開していただければと期待している。

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 ところで、海外投資を楽しむためにオフショア・バンクの口座がどうしても必要かというと、そんなことはない。オンライン証券会社のE*TRADEなどでは小切手を発行してくれるので、送金や支払などには十分使える。

 海外で本格的に資金を運用したり、カードで旅行や買物をしたりする予定がなければ、無理してオフショア・バンクに口座をつくることはない(最低預金額が5,000ドル必要だということもある)。その意味で本書は、「オフショア・バンクが絶対得です」とすすめる本でもない。

 資産運用は人生そのものだから、自分なりのやり方で楽しめばいい。

 王道など、どこにもないのだから。

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 なお、本書の制作にあたっても、「ゴミ投資家」シリーズ同様、オルタブックスないしは「海外投資を楽しむ会」の海外投資掲示板への多数の投稿を参考にさせていただいた。また、私たちが主催する「リチャード・マイケル・ナッシュの資産運用の学校」に参加された方々の率直な疑問の数々がなければ、本書は成立しなかっただろう。ここに感謝の気持ちを記しておきたい。

 また、本書の制作にあたって、CABIOMに事前に図版使用等の連絡はしてあるが、それ以上の協力は得ていない。私たしはCABIOMのエージェントではなく、本書をお読みになってCABIOMに口座を開設される場合は、すべて自己責任で行なっていただくことになるので、その旨ご了解願いたい。


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