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2013年11月発売 A5判 ISBN 978-4-7759-4120-1
「私の子どもは、どうしてこんなに頭が悪いんでしょ」 「どうして、僕は勉強ができないのだろう?」
一般的な解釈として、「勉強ができない人=頭が悪い人」という等式が成り立っています。しかし、実際はそんなことはありません。勉強ができる・できないは、頭の善し悪しではなく、単純に「勉強のやり方を知らない」だけなのです。
ということは、勉強のやり方さえわかれば、頭が良くなる(=成績が上がる)という話なりますが、実はもうひとつ、「勉強ができる・できない」を考えるときに知っておかないといけないことがあります。それは「勉強やり方がわかったとしても、それを続ける方法も知らないと、結局のところ、成績が伸びない」というものです。
大事なのは、勉強のやり方と勉強の続け方。この2つをマスターすることなのです。
■「復習継続法」は“ある学校”で劇的な効果のあった勉強法です
本書で紹介している「復習継続法」とは、その名のとおり、「復習」を基本スタイルにしたものです。1日の授業で習ったことをその日のうちに振り返り、つまずいたところを徹底的に反復して学習し直します。 特徴は、行動科学に基づいて「復習」という作業を細分化しているところにあります。「今、どういう行動をすべきか(何をすべきか)」「どういう順番で復習していくのか」がひと目でわかるような仕組みにしているため、誰もが迷うことなく復習に取り掛かれます。
そのうえで、「復習」を毎日継続できるようにするための支援ツールも用意しています。「継続させる」ことに重点を置いている点がポイントです。
特筆すべきは、「実際に効果があった」と証明されているところです。茨城県にある取手聖徳女子中学校・高等学校では、この復習継続法を取り入れています。この学校では、ほぼすべての生徒の学力が上がっています。例えば、偏差値の伸び(英・国・数の3教科)でいうと、入学当初(高校1年生4月時点)の全生徒(特別進学コース)の平均偏差値は51・9でしたが、それから約1年半が経過した高校2年生の9月には平均偏差値が57・5まで大きく伸びています。
特別なことは何もしていません。ただ、復習継続法を取り入れ、日々、実践しているだけなのです。
■「行動」を重視した勉強法だからこそ、皆に通用する
勉強法というと、一般的には「●●をやりなさい」というものが多いと思います。それ自体は問題なく、勘の良い人なら、すぐにその手法をマスターすることができるでしょう。
しかし、誰にでもできるかというと、そこにはやはり疑問符が付きます。なぜなら、「今、どういう行動をすべきか」を、明確に、細分化して、誰にでもわかるように提示しないといけないからです。
復習継続法が結果を出している理由は、まさに“ここ”にあります。「復習」という学習スタイルを進めるにあたって、「どういう行動をすべきか」「どういう行動を積み重ねていくべきか」を、具体的に示すことができたこと、さらに、復習という地道な作業を毎日継続して行うために「どういう行動を取っていくべきか」についても同時に示してあげられたことが学力向上につながっているのです。
■サポートツールを使えば、復習継続法を各ご家庭で実践できます
本書では、この復習継続法を各ご家庭で無理なく実践してもらうために、サポートツールをダウンロードできるようにしています。
今、中学生や高校生のお子さんをお持ちの親御さん、今、受験勉強に向かって頑張っている中学生や高校生、塾などの教育関係者の方々にも、ぜひ使っていただきたいと思います。 このツールを活用しながら、「復習」という行動を「継続」して、学力を大きく伸ばしてください。
あとがき
特別付録その1 復習の習慣が付いた人用 受験生用 試験直前用 「CHECK SHEET」
特別付録その2 教育関係者必見! 授業のやり方とは? 第1節 どういう授業をやるべきか 第2節 効率良く覚えてもらうための板書術
特別付録その3 エビデンス 〜先生・生徒・ご両親の声〜
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「育てる技術(2013 年4 月出版) 」(日経BP 社) 「行動科学マネジメント入門(2013 年2 月出版)」(ダイヤモンド社) 「組織が大きく変わる最高の報酬」(日本能率協会マネジメントセンター)
株式会社ウィルPMインターナショナルHP:http://www.will-pm.jp/
長野雅弘 名古屋市生まれ。南山大学外国語学部卒業後、教職に就く。数校の校長職を経て、現在 聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校校長として5期目。また、聖徳大学児童学部教授で、教師を目指す学生を指導している。 全国的な教育ネットワークを持つ。「思春期の女の子の育て方」(ディスカバー21)など、著書31 冊。
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