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資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資
資産を作るための株式投資
資産を遺すための株式投資
余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え


著者 石川臨太郎
定価 2,800円+税
A5判 352頁
2019年7月発売
ISBN 978-4-7759-9167-1

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目次著者紹介

「命の期限」を受け入れたうえで、なお伝えたかったこととは……。
本書は、これからの投資家たちへの遺言です。

余命宣告を受けた著者から連絡が……

2018年末、ある著者から連絡を受けました。それは、2003年ごろ、パンローリングで著書(『年収300万円を月収300万円に変える投資戦略』など)を出した石川臨太郎さんでした。その内容はいうと「有料メルマガ(生涯パートナー銘柄の研究)で書きためた原稿があるのですが、実は末期のすい臓がんで残された時間があまりないので、一部の原稿と素材を渡しますので、形にしてもらえないでしょうか」というものでした。
臨太郎さんが元気なうちに何とか本を届けたいと考え動き出してはみたものの、結局、存命中に本を届けることはできませんでした。
※詳しくは、「まえがき」「あとがきによせて」参照

本書は、臨太郎さんの「これからの投資家への遺言として作りたい」という願いを形にしたものです。その“遺言”の内容は大きく2つに分かれます。それは、「資産を作るための株式投資」と「資産を遺すための株式投資(※資産運用)」です。それぞれ、簡単に解説します。

1.資産を作るための投資

2.資産を遺すための投資


本当に伝えたかったこと

本書の中で、「サラリーマンを続けながら(もしくは株式投資とは別の財布を持ちながら)株式投資すること」を、臨太郎さんは繰り返し推奨しています。 「会社生活を早く辞めたいから」という理由で、株式投資をされている人も多いと思います。そういう方にこそ、今一度、臨太郎さんのアドバイスを噛みしめてほしいと思います。なぜなら、株式投資だけで生活するのは、想像以上にストレスも溜まり、一筋縄ではいかないという、自身の経験を通しての教えだと考えているからです。

株式投資というと、資産を作ること、資産を増やすことだけに意識が行きがちですが、遺すことを考えながら投資をしていくことも、やはり必要です。 例えば、人気の短期投資をやりながら、その裏で中長期目線のバリュー投資や遺す投資(保有し続ける投資)を行って、じっくり資産を作るなどは、ひとつのアイデアです。

臨太郎さんが本書に書き残したことを少しでも今のやり方に取り入れてもらえるならば、本書を作った意味が出てくるというものです。

最後になりますが、石川臨太郎様に対し、謹んで哀悼の意を表します。


著者紹介

石川臨太郎
1954年生まれ、2019年没。1985年より株式投資を、1987年よりワンルームマンション投資を始める。仕事のストレスから体調を悪くしたことをきっかけに専業投資家になる。投資法は、中長期目線のバリュー投資。自らのブログを開設し、個人投資家への情報発信も行っている。また、NPO法人イノベーターズ・フォーラムにて、『億の近道』という無料メルマガや、『生涯パートナー銘柄の研究』という有料メルマガを執筆する。主な著書に以下のものがある。

『年収300万円の私を月収300万円の私に変えた投資戦略』(パンローリング)
『マンガ 不動産投資入門の入門』(パンローリング)
『副業はサラリーマン』(東洋経済新報社)

◆ブログ
減らないお財布を持ってフィナンシャル・インディペンデンスをめざす仲間のコミュニティー


目次

まえがき

第1部 資産を作るための株式投資編

第1章 株式投資をする前に知っておくべきこと

第1節 株式投資を理解するために最初に確認しておくべきこと
1 株式投資は玉乗りに似ている 〜「もしも」を想定しておく〜
2 株式投資は悪路を走るドライブに似ている
第2節 株価は企業の本質的価値に需給という光が差してできた影
1 株価とは何か
2 本当の価値(業績)と株価は一致しない
第3節 株価はなぜリアルな価値から歪むのか
1 株価はなぜ動くのか
2 株価はなぜ『企業が持っているリアルな価値』から大きく歪むのか
第4節 一生涯の安心を目指すなら「絶対不敗」の株式投資が必要
1 『老後資金の達人』たらんと欲すれば、絶対不敗の株式投資がふさわしい
2 年間の生活費を資産運用で稼げれば絶対不敗とする
3 絶対不敗は勝ち逃げスタイルでつかむ〜年金を賢く利用して老後の安心を手にする〜
4 孫子の兵法に学んだ『勝ち易きに勝つのが良い株式投資』
5 自分の欲と恐怖をコントロールできないようでは絶対不敗は実現できない
第5節 無謀な行動を避け、荒波を耐え忍び、チャンスを待つ美学
1 株式投資は出口戦略を考えて実行すべきものである
2 利益が大きく上がっているとき、一定の利益分をキャッシュに換えておく
3 自分に良い流れが来ているのに逃すのはもったいない
4 運が良くなってきたときには、その流れに乗ることが大事
5 投資環境が良いときほど、気を引き締める
第6節 株式投資をするなら覚えておきたい9つのお話
1 長期投資、中長期投資、短期投資、デイトレード(超短期投資)をひとりで使いこなすのは難しい
2 タイミング投資で常に勝つのは難しい
3 迷ったら半分決済という選択肢も有効なことが多い
4 通常時か非常時かをしっかり判断して、投資行動をとる
5 兵站銘柄を意識する
6 急に多くの銘柄が大きく下げだしてもあわてると損が大きくなる
7 欲をかきすぎない。腹八分目でおさえる
8 カンニング投資について
9 初心わするべからず

第2章 中長期のバリュー投資で資産を作る

第1節 目標の効果的な決め方
1 まず大きな夢(=ビジョン)ありき
2 目標は長期と短期をセットで
3 目標はできるだけ高く掲げる
第2節 普通の人でもバリュー投資ならば資産を増やせる
1 バリュー投資とは
2 私が「バリュー投資をしよう」と思った理由
3 一日数時間のバリュー投資ならサラリーマンにもできる
第3節 中長期投資のススメ 〜景気サイクルを考えた企業分析〜
第4節 景気サイクルを踏まえた、私の「企業分析の基本的な考え方」
1 資産価値と事業価値を分析する
2 注意点
第5節 定量分析で「収益のバリュー」を分析する
1 定量分析とは
2 割安かどうかの根拠は「解散価値」
3 最低限調べておくべき定量分析の指標とは
4 実例紹介(トピー工業)
第6節 バランスシートで「財務のバリュー」をスピード分析するコツ
1 バランスシートを見るときの第一の着眼点は「自己資本比率」
2 バランスシートを見るときの第二の着眼点は「支払能力」
第7節 事業価値のバリューを分析する 〜定性分析について〜
1 定性分析とは
2 事例1(東鉄工業)
3 事例2(ブリヂストン)

第3章 株式投資で儲けた利益のシフト先を考える

第1節 株式投資の利益のシフト先はインフラファンドへ
1 不動産投資の魅力は薄らぐ
2 主なインフラファンド
第2節 2019年以降の不動産投資の見解

第2部 遺すための株式投資(資産運用)編

第1章 遺すための株式投資

第1節 余命宣告を受けて
第2節 世界トップ企業に投資する 〜遺す投資について〜
1 最強の投資家は私の妻
2 世界トップ企業の探し方
3 銘柄選択の考え方の具体例1 〜三菱商事〜
4 銘柄選択の考え方の具体例1 〜SUMCO〜
3 銘柄選択の考え方の具体例1 〜信越化学工業〜
第2章 保険について
第3章 遺言書の書き方
第1節 遺言について考えることになったきっかけ
第2節 遺言書の書き方

第3部 これからの若い世代に書き残しておきたいこと

第1章 これからの投資家たちへの遺言 〜ここまでのまとめ〜

第1節 短期投資には圧倒的な才能が必要
第2節 中長期投資のススメ
1 時間を味方につける中長期投資には特別な才能は必要ない
2 「下がったら買い」には優位性がある 〜10年保有できる企業を買う〜
3 中長期投資ならば超二流の力があれば十分
第3節 老後を見据えて勝ち逃げの仕組みを築いておく
1 安定的にお金が入ってくる仕組みを作るならばサラリーマンを続けるのも吉
2 攻める投資を卒業して守る投資へ
3 若いうちから勝ち逃げスタイルを作り始めておく

コラム:大先輩に超短期投資を批判されて……

第2章 株式投資は簡単ではないけど素晴らしい。たくさんの宝物を与えてくれる

第1節 宝物その1:株式投資は資金を増やす手段となった
第2節 宝物その2:己を知ることができた
第3節 宝物その3:悪しきプライドを捨てることができた
第4節 宝物その4:リスクを管理できるようになった
第5節 宝物その5:感情のコントロールが身についた
第6節 宝物その6:コントロールできないものに固執しなくなった
第7節 宝物その7:ストレスとの付き合い方が身についた
第8節 宝物その8:敗北とは何かを学べた
第9節 宝物その9:失敗と成功について学べた
第10節 宝物その10:克己心を高めることができた
第11節 宝物その11:株式投資は人生よりもやさしいと知ったこと

コラム:最高の宝物、三毛猫のモク

あとがき

あとがきによせて


まえがき

2018年末、私にとって予期せぬことが起こりました。

すい臓がんによる余命宣告。

今まで、お金を作ることに専念してきた私です。「さぁ、これからお金を使おう」と思った矢先の、本当に思いも寄らぬ出来事がいかに衝撃的だったか、想像に難くないと思います。

詳しくは本文(第2部)に譲りますが、いやな予感はしていました。実際に余命宣告を受けたときにはショックではありましたが、同時に、“その日”が来るまでにやっておきたいことが強烈に思い浮かびました。

それが本書の作成です。今まで、有料メルマガ『生涯パートナー銘柄の研究』で書きためていた原稿や、過去の拙著などの情報を組み合わせて再構成し、もう一度、私の遺言として、これから株式投資を始める、もしくはすでに始めている人たちに遺したいと考えたのです。

 お釈迦様は『すべては縁によって生じ、縁によって滅す』と教えてくださっています。私も2003年ごろ、NPO法人イノベーターズ・フォーラムや山本潤さんとの良いご縁をいただきました。

 私が末期がんで入院した後、NPO法人イノベーターズ・フォーラムの松田さんと山本潤さんが、遠い松江市の病院まで、忙しいのに、すぐに駆け付けてくださいました。

 私には子どもがいませんから、過去に出版した文章やNPO法人イノベーターズ・フォーラムで10年間書き続けてきた有料メルマガや『億の近道』の原稿の著作権については、すべてもらっていただくことになりました。

 今まで書いてきた文章が命を吹き返し、世の中の投資家のお役に立つことがあればうれしいです。何よりも、そうすることで、自分の文章が世の中で生き続けることに幸せを感じました。これは私の執着でもありました。

 NPO法人イノベーターズ・フォーラムの松田さんやパンローリングの編集者で、私のすべての本の編集をやってくださった磯崎さんのご努力で、私の新しい本が出版されることになりました。 すべては縁によって生じ、縁によって滅す。本当にお釈迦様の教えの通りだと感じます。

 この教えは「華厳経」というお経の中にあります。華厳経の教えをもう少しご紹介します。

この世の中には3つの間違った考え方がある。

 一つは、すべては運命なのだという考え方。
 二つは、すべては神や仏の御業だという考え方。
 三つは、すべては偶然であるという考え方。

 そして、これらをまとめるように、お釈迦様は『すべては縁によって生じ、縁によって滅す』と教えてくださっているのです。  人と人とのご縁、人とものとのご縁というように、「自分と自分のまわりにいる人やものたちは、縁あって必然的に結ばれてきた」ということだと思っています。

 このご縁を大切に、できるだけ長く、大切な一日一日を充実して生きながらえたいと思っています。

石川臨太郎


あとがきによせて

 僭越ながら書かせていただきます。

 石川臨太郎さんとは、2002年ごろ、億の近道を発行する中で知り合いました。

 当時、読者のオンライン交流の場がありました。石川臨太郎さんは個人投資家としてしっかりとした目的と目標、そして哲学を持っていらっしゃったので、オンライン交流の場での部門責任者をお願いしたり、勉強会に登壇していただいたりしていました。

 2004年に億の近道出版としてパンローリングから石川臨太郎さんの本『潜在意識を活用した最強の投資術入門』を上梓しました。その後、何冊もの書籍を執筆されました。マンガ化され、世に出ているものもあります。

 2009年に開始した有料メルマガ「生涯パートナー銘柄の研究」では、約10年間、509号にわたって毎週毎週、石川臨太郎さんから原稿を受け取り、時には議論しながら配信号を作り上げました。研究銘柄として原稿が完成していながら、配信までのわずかな日数で株価が急騰してしまい、銘柄を差し替えたことが何度もあります。

 臨太郎さんは「有料メルマガを執筆するようになってから、書くことによる自分自身への反省をはじめ、分析力や戦略構築、新たな切り口での調査目線など、自分の投資総合力がぐんぐん上昇するのがわかった」とおっしゃっていました。

 その経験を反映した本書は、サラリーマン時代から資産運用を推進し、専業投資家になってからも順調に資産形成をした“彼の人生そのもの”です。

 この本の企画は、がん宣告されてから、臨太郎さん本人より提案がありました。  末期がんが分かって病室に彼を見舞ったとき、「普通の人ではできない、多くのコンテンツを世に残すことができる。それらはきっと、さまざまな方へ今後も影響を与えられるかもしれない。子どもがいない私にとって、こんな幸せなことはない。私が生きた証しそのものです」とおっしゃっていたのが印象的です。

「私が今まで実践してきた投資のエッセンスを集約すると同時に、家族へ資産を遺すために私がやったこと、そのノウハウを人生最後にまとめたい」

 そんな話を私が受け、同時に臨太郎さん自身も動き、過去何度も出版でお世話になっている磯崎氏にも最大限のご協力をいただき、かなりの速度で作業が進んでいきました。

 臨太郎さんも精力的に書き下ろし原稿を重ねました。およそ2カ月の間、原稿と修正のメールだけで80通以上。自身の運命を悟った彼の行動は濃密で、迅速でした。我々もそれに応えるべく、懸命に本の構成作りや校正作業などを行いました。

 残念なのは、本書の上梓を待たずして、臨太郎さんが旅立たれてしまったことです。それだけが心残りです。  しかし、「生きた証し」を世の中に残し、投資家に読んでいただけること、そして、この仕事をお手伝いできたことは光栄なことと感じています。この本を、多くの方に手に取っていただきたいと思います。

 この本を出版するにあたって、エコノミストの村田雅志氏には多大のご協力をいただきました。原稿の校正や検証のみならず、石川臨太郎応援企画として、有料メルマガの分析「石川臨太郎生涯パートナー銘柄の研究の研究」を書き下ろしてくださいました。この収益は、石川臨太郎応援のために利用させていただきました。誠にありがとうございました。

 そして、臨太郎さんががんに冒されたと伝えたとき、開口一番、「すぐお見舞いに行こう!」と、私との松江行きを即断してご一緒していただいたリンクスリサーチの山本潤氏にも感謝申し上げます。

 山本氏は、億の近道黎明期から一緒に、個人投資家の金融リテラシー向上を目標に頑張ってきた同志でもあります。彼にはカリスマ的な魅力があります。それに惹きつけられた個人投資家の中に臨太郎さんがいました。いわば、臨太郎さんの本格運用のきっかけともなった人で、私たちと縁を紡いでくれた恩人でもあります。ありがとうございます。

 また、この本の企画当初から精力的に動いてくださり、編集作業のすべてを請け負っていただいた磯崎氏に大きな感謝を捧げます。売れっ子編集者で、進行中の大きな出版企画をいくつも抱えながら、可能な限り前倒しで作業を進めていただき、異例の早さで上梓できたと感謝しております。

 最後になりますが、「この本が出版されたら、石川臨太郎さんの終の住処だった松江まで赴き、墓前にお供えさせていただく」と残されたご家族に約束しております。

 臨太郎さんが天より見守ってくださっていると確信していることに加え、この本を手に取った方へ少しでもエッセンスが伝わり、資産運用のお役に立つことができれば幸福だと感じながら、筆を置きます。

 臨太郎さんのご冥福を衷心よりお祈りいたします。

NPO法人イノベーターズ・フォーラム 松田憲明
無料投資情報メールマガジン「億の近道」 okuchika.net
石川臨太郎特設サイト iforum.jp/rintatou/
村田雅志 Twitter @MurataMasashi

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