■目次

訳者まえがき
謝辞
はじめに

第1部 自分のお金は自分で管理する
 第1章 マベリックとは?
 第2章 お金とともに生きる
 第3章 マベリック原則とは?
 第4章 自分に権限を与える――夢を目標に変える
 第5章 月並みなリターンと並外れたリターン
第2部 マベリック流、株式市場に対する洞察
 第6章 プレーヤーたち
 第7章 運用に利用する商品
 第8章 マベリックの権利章典
 第9章 あなたが運用する最も大切なお金
第3部 マベリック流投資術
 第11章 市場心理――上昇サイクルの影響を認識する
 第12章 ウォール街の公然の秘め事
 第13章 ストップ・ロス戦略――利益を確定し、新たな買いを仕掛ける
 第14章 市場をモニターし、ポートフォリオを追跡し、選択肢を検討する
第4部 マベリックが活用する投資世界のイノベーション
 第15章 マベリック流商品選択術
 第16章 トレンディングで富を築く
 第17章 売りのアート
 第18章 401kがマベリックの道
 第19章 新しい資産運用商品
 第20章 経済的自由――マベリック・スタイル
 第21章 マベリックのための情報源
 第22章 最終ラウンド


■主な中見出し付き目次

はじめに
神話的通念とマベリック/今日から自分の夢に投資し始めよう!/ダッグ・ファビア ンってだれ?/2つのツールとひとつのマインド/本書がどのように役立つか/わた したちが一緒にすること/ミッション・ポッシブルの概要

第1部 自分のお金は自分で管理する
第1章 マベリックとは?
人生、自由、そして豊かになる自由!/セールスがうるさい、情報が多すぎる、時間 が足りない/チャンピオンのライフスタイル/プランニングの良いところ/前進して 自分の潜在能力を認識する/マベリック流ライフタイルはなぜうまくいくのか?/2 つのマベリック成功物語

第2章 お金とともに生きる
マベリックは難題に正面から立ち向かう/マベリックは資産の運命を自分で決定する /マベリックは競争する/プレーボールの前に/ブローカーにやらされた!/ほかの 選択肢/お金とともに生きるためのマベリック流レッスン

第3章 マベリック原則とは?
主導権を握る――あなたの人生をパワーアップする10の原則!/原則1――自分の資 産の未来に全責任を負う/原則2――明確な、達成可能な目標を目指して投資する/ 原則3――並外れたポートフォリオ成長を実現するために努力する/原則4――課税 繰延の投資チャンスをすべて最大限に活用する/原則5――100%の資金を株に投資す る/原則6――株式市場の動向、自分の保有商品、その他の選択肢をチェックする/ 原則7――ポートフォリオ内のすべての資産について買い時、売り時を知っている/ 原則8――生涯、株式による資産形成を追求する/原則9――株価の方向は絶対に予 測しない/原則10――市場の変化と投資イノベーションを活用する

第4章 自分に権限を与える――夢を目標に変える
富を築く/現実に目を向ける/正直に自分の資産を明らかにする/プランニングの段 階――目標を設定する利点/あなたはどのタイプの目標設定者か?/本物の目標/夢 から本物の目標へ/あなたの富を「個人化」する/現実のものにする!/すべてがひ とつに収束する

第5章 月並みなリターンと並外れたリターン/今こそその時だ――遅れを取り戻そう!/マベリック投資家になるのに遅すぎることは絶対にない/複利とは?/もう一度質問してほしい/チケットは20%/除外するプロセス/5/10/20ビジョンで見る/わたしの成功の秘密

第2部 マベリック流、株式市場に対する洞察
第6章 プレーヤーたち
プレーヤー1――ブローカー/プレーヤー2――ファイナンシャル・プランナー/プ レーヤー3――マーケッター/プレーヤー4――インサイダー/プレーヤー5――メ ディア/プレーヤー6――投機家/プレーヤー7――アナリスト/プレーヤー8―― 連邦機関/プレーヤー9――証券会社/良い証券会社を選ぶ/プレーヤー10――イン フルエンサー

第7章 運用に利用する商品
現金――王者となる資産/安全な避難所をうまく使う/債券――負ける運命/債券街 の悪夢/債券が受け入れられることはないか?/株式――マジックキングダムへのカ ギ/“株といつまでも”/3つの重要な株式商品

第8章 マベリックの権利章典
マベリックの権利1――金持ちになる権利/マベリックの権利2――選んだ人を通じ て投資する権利/マベリックの権利3――ブローカーとの契約を破棄する権利/マベ リックの権利4――自由に選んだものに投資する権利/マベリックの権利5――理由 の如何にかかわらず、自由に売る権利/マベリックの権利6――パフォーマンスを知 る権利/マベリックの権利7――完全かつ公正な情報開示の権利/マベリックの権利 8――節税する権利/マベリックの権利9――セカンド・オピニオンを求める権利/ マベリックの権利10――マベリックになる権利

第9章 あなたが運用する最も大切なお金
戦略的な課税繰延と戦術的な税務上の過ち/課税繰延がなぜそれほど重要か/2つの パイは1つより良い/課税繰延の比率/適格の選択肢を何より優先/その他の課税繰 延ニーズのための非適格プラン

第3部 マベリック流投資術A
第10章 生涯100%株式に投資する法
ほんとに100%?/株式がすでにホット、ホット、ホットになっているときに買いに入 る!!!/画期的な研究で明らかになっている/バランスを取る? それはタイヤだ けにして、お願い!/アセット・アロケーションの神話(あるいは実際に行われてい ること)/3つの資産クラスすべてを使うべきでない理由/個別株かミューチュアル ファンドか?/あなたの全体的なゲームプランは?/どうしてもというなら、まずこ れらの質問をしよう!/100%株式投資を実践する

第11章 市場心理――上昇サイクルの影響を認識する
ブーム、不況、そしてブーム――カリフォルニア不動産の教訓/変化の心理/いわゆ る“ニューエコノミー”が危ない3つの理由/クレイジーな心理サイクル/「クール ネス・ラダー」を登らない/IPOという愚行/ドットコム企業/サイクルを見極める/ 貪欲/わたしも得意の過ち/市場心理の展望

第12章 ウォール街の公然の秘め事
ベアは来る/わたしの個人的な体験/1970年代は過去のこと?/恐怖心そのもの/本 格的なベア相場の3条件/ベア相場の実際/バイ・アンド・ホールドでは25年から一 生涯が必要だ!/ベア相場の算術/下降サイクルの明るい面

第13章 ストップ・ロス戦略――利益を確定し、新たな買いを仕掛ける
築いた資産を守る/マベリック流セーフティーネットの利点/ストップ・ロスを設定 する/ストップ・ロス取引の実践/ストップ・ロスの副作用/ストップ・ロスによる 保護の3つのステージ/闇から光のなかへ/インクリメンタル購入法におけるストッ プ・ロス/ドル・コスト平均法ではない!/ウェブ上でストップ・ロスを追跡する

第14章 市場をモニターし、ポートフォリオを追跡し、選択肢を検討する
若きマベリックよ、西部を目指せ/達成度を評価する5つの理由/やりすぎを避ける /評価すれば、プランBやCに役立つ/リソース、リソース、リソース!/あなたは 積極成長型、標準成長型、それとも安定成長型?/評価する前に/市場を毎週モニ ターする/保有商品を毎月追跡する/四半期ごとに利用可能な選択肢を追跡する/四 半期ごとの戦略的レビュー/変える

第4部 マベリックが活用する投資世界のイノベーション
第15章 マベリック流商品選択術
本当にリスクを賭けているものは?/リスク・パーソナリティーに立ち戻る/ファン ドのカテゴリーを理解する/適者生存/すべてふるいにかけた!/401k以外/勝者を 選択する/ボーナス――マベリックのやり方はちょっと違う/ファンドはいくつ必要 か?/ローテーション・アップおよびアウト――サイクル途中の購買力を最大化する /マベリック根性がなければ栄光もない/ローテーションの5W1H/以上をまとめると?

第16章 トレンディングで富を築く
売りは勝者となるため/タイミングがすべて/トレンディング――両者の中間/トレ ンディングとは何か?/トレンディングすべき、5つの決定的な理由/トレンド情報 の入手先/商品そのものに対するトレンディング/主要ベンチマークに対するトレン ディング/決断、決断、決断/三大色/トレンディングが困難な場合/トレンディン グすべきか否か、それは個人的な問題だ/プランを強化する

第17章 売りのアート
思い出の小道/油、水、アート、サイエンス?/自分に合った売り戦略を策定する/ ストップ・ロスのアート/5/10/20ルールのアート/トレンディングのアート/アーテ ィストのためのその他のトレンディングに関するヒント/警告信号――イエロー・フ ラッグとレッド・フラッグにもっと気を配る/マベリックはあいまいなアドバイスと 対決する/マベリック絵筆箱のなかのすべての絵筆を使う

第18章 401kがマベリックの道
401kとは何か?/全体像――401kで成功するための3つのステップ/自分自身(そし て自分の勘定を運用管理する方法)を理解する/401kのアクティブなマベリック・マ ネジャーになる/専門用語を解読する/5つの恐ろしい過ち――401kで犯したくないミス

第19章 新しい資産運用商品
ETF(株価指数連動型上場投資信託)/ETFとは何か?/ETFとインデックス・ミューチ ュアルファンド/ETF投資の5つのカギ/ETFで儲けるためのマベリック流アプローチ /ETF投資家が犯しやすい最悪の過ち/EIF(エンハンスド・インデックス・ファン ド)/EIFはポートフォリオを急成長させることができる/セクター・ファンド/セク ター・ファンドを利用する/セクター投資家が犯しやすい10の最悪の過ち/EIFとセク ター・ファンドを用いた税務戦略

第20章 経済的自由――マベリック・スタイル
マベリック流経済的自由プランの作成法/ステップ1 あなたの現状を評価する/ス テップ2 スタートするための動機づけをする/ステップ3 資産を利用して目標を 達成する/目標達成を早めるためのツール

第21章 マベリックのための情報源
取引相手を選ぶ/ファンド運用会社/投資に役立つウェブサイト/個人資産運用に役 立つウェブサイト/ETF――「株のように取引されるファンド」/複利運用表(447 ページ〜450ページ)/もう少しでマベリック終着駅だ

第22章 最終ラウンド
最前線からの報告/終わりに


■謝辞

 「マベリック投資ライフスタイル」は、わたし一人で作り上げたわけではない。本 書の執筆と投資アドバイスの分野におけるわたしの成功には、わたし以外の方々の力 によるところが多々ある。その方々には感謝するばかりだ。
 マベリック・ライフスタイルに対する最大の貢献者は、わたしの父ディック・ファ ビアン(Dick Fabian)だ。父の初めての本『ハウ・トゥ・ビー・ユア・オウン・イン ベストメント・カウンセラー(How to Be Your Own Investment Counselor)』では、 自らの責任で資産形成を行う方法の基盤が確立された。個人投資家を支援する父の事 業に参加するよう誘われたことは、わたしの人生における最高のチャンスだった。一 般投資家に独自のメッセージを伝えようとする父の指導力、知恵、経験、情熱は、父 に「元祖マベリック投資家」という称号を与えた。父がわたしのためにしてくれたこ とを考えれば、いくら感謝しても感謝しきれることはない。
 本書は、わたしのラジオ番組「マベリック・インベストメント」とほぼ同様のアイ デアから出発した。執筆するようにわたしの背中を押してくれたのは、ラジオ番組の エグゼクティブ・プロデューサーのマイケル・トムリンソン(別名“MT”)だった。
 このようなプロジェクトの難しさは、伝えなければならない膨大・広範な材料をい かにうまくまとめられるかにある。深いところ、細かいところ、面白いところは、わ たしの同僚であり、番組を一緒にやっているゲーリー・ゴードン、別名“ギー・マン (Gee Man)”の力だ。彼の筆力、調査能力、アイデアは、本書にとってかけがえのな いものだ。
 マベリック・セントラルの調査部門トップのジェニファー・シャマミーには大いに 感謝している。広報担当マネジャー、ダーリーン・マーチなくして本書を完成させる ことはできなかった。日曜の朝に一緒にサーフィンを楽しんでいるバック・キンブル とジム・ロックには、わたしがマベリック・モードに入ってしまい、ボードに乗りな がら講義を始めたときも我慢して付き合ってくれたことに感謝する。
 子供たち、デビッド、マイケル、モーガン、ジョーダンには、このプロジェクトを 完成させてくれたこと、わたしをサポートしてくれたことに感謝する。最後に、妻の カレン。マベリックのメッセージを全世界の読者に届けるためにあなたがしてくれた サポート、励まし、わたしの仕事への理解に感謝する。人生のパートナーとしてあな たがいてくれることは、わたしにとって本当に幸せだ。


■はじめに

 株式市場でなぜもっと積極的な投資をしないのかと、自分自身を責めたことはない だろうか?
 あるいは、2000年のナスダック暴落に遭って、テクノロジー銘柄に投資しすぎてい たことを後悔しなかっただろうか?
 自分のお金についてだれかに相談したときに、ばかにされたと感じたことはないだ ろうか? 雑誌で推奨されていた株式ファンドをそのまま信じて買ってしまったこと で、自分自身をののしったことはないだろうか?
 最近取引で損をしたこと、大学の授業料支払いや退職後に対する不安など、お金の 悩みが家庭に不和をもたらしていないだろうか?
 「自分の未来の資産に関してもっと自分自身で責任を持ちたい」と思ったことはな いだろうか?
 あるいは、逆に、「人生は短いのだから、話題の新規公開株や、S&P500の日々の変 動、今日のアラン・グリーンスパンの書類カバンの厚みなどを心配するために自分の 時間を使いたくない」と考えたことはないだろうか?
 これらの質問にひとつでもイエスと答えたのなら、本書はあなたのための本だ。本 書は、あなたが金持ちになるのを助けることができる。ただし「瞬く間に金持ちにな る」とは言っていないので注意してもらいたい。本書は、トリックや手品や、手っ取 り早い手段に関するものではない。本書は、一般通念とは異なるやり方で富を築く方 法に関するものだ。だれにでもできる、そしてだれもがやるべきことが書かれている。
 現在お金をどのくらい持っているかは問題ではない。当座預金に250ドルでも、 401kポートフォリオに25万ドルでも関係ない。あなたは巨万の富を築くことができ る。もう一度言おう。“あなた”は、巨万の富を築くことができるのだ。そして、以 降の各章で述べるように、時間はあなたの味方だが、いつから始めようと、巨万の富 を築くにはもう遅すぎるということはない。本書は、あなたが夢に見ている新しい住 宅を購入したり、授業料を支払ったり、好きなときに引退できるようにするための、 柔軟な投資法について説明する(決定するのはあなただ)。
 自分の資産状況についてどう感じているだろうか? ブローカーに裏切られたと感 じていないだろうか? 小さなバブルを逃したり、そのバブルの崩壊を予測できなか ったことで自分自身を責めていないだろうか? さて、自分自身を責めることや、 「ウォール街」のウォール(壁)に頭をたたきつけていることに飽きたら、本書を読 んで正しい投資法を学ぼう。資産を築くために必要な、あらゆる習慣、心構え、価値 観、実践方法をお教えしよう。
 あなたは独学で投資法を身につけようとして手痛い経験を何度かしているかもしれ ない。あるいは、ある程度、ポートフォリオ資産の成長を楽しんだものの、高い期待 にははるかに届かないでいるかもしれない。そういう方々には、まず、こう申し上げ たい。「それほど高い期待を持ったことは、素晴らしい! それこそこのパズルのカ ギとなる部分なのだ!」と。次に、「恐怖感はすべて捨て去ってください」と。なぜ か? 本書は、今まで出合うことができなかった、シンプルで、実りの大きい「投資 ライフスタイル」をお教えするからだ。
 ここで、わたしが気に入っている言葉のひとつである「マベリック(maverick)」 について語らせてもらいたい。テレビの連続ドラマや映画では彼の実像を正しく伝え ていないが、マベリックという人物が実在していたことを知って驚いた。実在のマベ リックはサミュエル・A・マベリックという名前で、1870年代に西部で牧場主をして おり、家畜に焼き印を入れるのを拒んだ人物だ。後にマベリックという彼の名前は、 独立した考えの持ち主で、自らが属するグループの考え方や習慣を受け入れるのを拒 む人を指すようになったのである。
 本書では、あなた自身が現代版マベリックに変身するのをお手伝いしたいと思う。 変身に成功すれば、あなたの未来の資産を確実なものにすることにもなるだろう。


 神話的通念とマベリック

 おそらく皆さんがすでに何十回も何百回も目にし耳にしたであろう、世間一般の通 念となっている、投資における5つの「知恵」を見てみよう。
 わたしはそれらを「神話的通念」と呼ぶ。なぜなら、マベリックにとってはまさに 根拠のない作り話でしかないからだ。
 ここで、これら5つの神話的通念と対比して、マベリックの「処方箋」をご紹介す る。家畜に焼き印を押すような月並みな連中と、マベリックがどれほど違うか理解し ていただけるだろう。

 神話的通念1 購入した株を長期保有することが投資成功のカギである。バイ・ア ンド・ホールド! バイ・アンド・ホールド!
 マベリックの処方箋 投資成功のカギは、買い時、売り時を理解することだ。
 「バイ・アンド・ホールド」は、究極の投資戦略と呼ばれてきた。だが、ウォール 街のだれもが「バイ・アンド・ホールド」を声高に叫びながら、何をバイ・アンド・ ホールドするのか、ということは絶対に言わない。S&P500をバイ・アンド・ホールド するのか? ジェイコブス・インターネット・ファンドをバイ・アンド・ホールドす るのか? ルーセント、クアルコム、AT&T、あるいはゼロックスをバイ・アンド・ ホールドするのか? 特に2000年から2001年のベア(弱気)相場以降、何をバイ・ア ンド・ホールドすべきかだれも答えることができない。
 さて、「買い、持ち続け、放っておく」というスタイルの株式投資はもはや存在し ない。終わりだ。やめだ。そんなものはないのだ。仮にかつてそのようなものが存在 したことがあったとしても、その時代は終わった。わたしたちのような並外れた富を 築こうという者たちは、売ることが、損失が過大になるのを防ぎ、新しいチャンスを 創造することを理解している。
 神話的通念2 資産を株式、債券、現金に分散することが、最高の投資法である。 分散投資せよ!
 マベリックの処方箋 自分のお金を100%株式に(もちろん、サイクルを見極めて正 しいタイミングで)投資することが、富を築くための賢い方法だ。
 投資家たちは、市場リスクを軽減するには、3つの資産クラスに分散投資するのが 最高の方法であるという考え方を無理やり押しつけられてきた。並外れた巨万の富を 築こうという者たちは、100%株式投資法による比類のない収益を目指しながらも、株 式の下落リスクを軽減するたくさんの方法を知っている。
 神話的通念3 株式市場の変動に注目すると余計な恐怖感が生まれるし、多くの時 間が取られてしまう。
 マベリックの処方箋 週にわずか5分間使うことで、株式市場の動向を知り、知識 を増やし、下落リスクを軽減するのに役立ち、新しいチャンスをとらえることができる。
 現実を考えてみよう。単に隣人や同僚たちと話をしたり、毎日メディアに少しだけ 触れているだけでも、すでに株式市場の変動は身近にある。あらゆるニュース番組で も扱われ、いくつかのケーブルテレビ局の原動力になり(そして儲けさせ)、ハリウ ッドの儲けの種――テレビドラマ、映画などの題材――を提供している。だから、あ なたはすでにそのドラマの展開を知っているし、もしあなたが投資家なら、あなたは そのドラマのなかの演技者なのだ。だから、ずっと祈っているだけで、あとはウォー ル街に面倒を見てもらうことがあなたの仕事ではない。あなたの仕事は、ポートフォ リオをトラッキングし、現在のマーケットの状況を評価するために、ノイズを排除 し、すでに存在する、質の高い情報源を見つけ出すことだ。

 神話的通念4 ブローカーやプランナーは、あなたのお金をあなたよりうまく運用 できる。
 マベリックの処方箋 いやいや。あなたほどあなたのお金を気にかけてくれる人は あなた以外にはいない。あなたは、そんな人たちよりもうまく自分のお金を運用できる。
 月並みな投資家たちは、ほかの人たちにどうしたらいいか尋ねる。並外れた富を築 く者たちは、たとえ一部のお金にしか目を配っていない場合でも、自分の態度や行動 に完全な責任を持つ。あなたは他人に、子供の教育について決定させたり、家計の管 理をやらせたりするだろうか? 物事には他人に任せるには重要すぎるものもあるの だ。あなたの資産形成に関して、あなたはほかのだれよりも情熱を持っている。その 情熱を使おう!
 神話的通念5 元本を失うリスクを減らすために、退職の年齢に近づくにつれて株 式への投資を減らしていくことが望ましい。
 マベリックの処方箋 そういうこともあるかもしれないが、長生きしてお金がなく なってしまうという、同様に現実的な、もうひとつのリスクが存在する。
 つじつまが合わなくはないだろうか? 働き盛りのときはまるで下落リスクが存在 しないかのようにずっとバイ・アンド・ホールドと言われ続けてきた。だが、退職の 年齢に近づいてくると、突然、株式に投資するなんて危険すぎると言われ始めるのだ。  マベリックは、アメリカ人の寿命が60代、70代をはるかに超え、80代や90代まで延 びていることを知っている。だから、まずまず健康な現在55歳の人間が、自分の株式 ポートフォリオを30年という期間で考えるのには十分な根拠がある。マベリックは、 生涯、株式によって資産を殖やすことができるのだ。


 今日から自分の夢に投資し始めよう!

 本書の説明に従って投資方法を改めれば、あなたの資産は増え、自信が高まり、生 活水準を上げることができる。誤解のないように言えば、今までうまくいっていたこ とを利用しながら、うまくいっていなかったことを改める意志があるなら、あなたは 想像以上に豊かになれる、ということだ。
 わたしの経験では、ほとんどの人は、もっと多く、もっと高くを望んでいる。問題 は、彼らがどこに助けを求めたらよいのか知らないことだ。個人向けの投資本は、退 屈で、分かりにくく、あるいは一時的な流行に走っている。ブローカーたちは、説明 するよりも、売ることに熱心だ。財務アドバイザーたちは、自社が販売している商品 だけを推奨する傾向があるようだ。さらに、ウェブサイト、メーリングリスト、ユー ザーグループ、チャットルーム、掲示板など、矛盾する情報が錯綜するインターネッ トという激流のなかで、正しい判断を下せる人がいるだろうか?
 だが、個人投資家のための明確な資産形成法が存在するとしたらどうだろうか? サーフィンの例えで考えてみよう(わたしはカリフォルニア出身で、そう、昔から サーフィンが好きなのだ)。本当に“完璧な波”が来た。あなたがやるべきことは、 その波を見つけ、とらえ、乗ることだけだとしよう。あなたはこれらの必要なアクシ ョンを取るのではないだろうか?
 もし資産形成への波をとらえることができたら――あるいは自分自身でその波を作 ることできたらなお結構だが――あなたはその瞬間に自分の夢への投資をスタートさ せるのではないだろうか?
 答えが「イエス」なら、あなたは適切な本を選んだことになる。比類のない実りを 得ることができるマベリック投資法の世界へ、ようこそ!


 ダッグ・ファビアンってだれ?

 そろそろわたし自身の略歴、そしてわたしの家族についてお話しておいたほうがい いだろう。そうすれば、わたしの経歴があなたに役立つアドバイスを与えるだけの資 格があるかどうか、皆さんが判断できるはずだ。
 最初にお断りしておこう。わたしは、1950年代に人気のあったアイドル歌手のファ ビアンとは一切関係ない。彼の本名はファビアン・フォルテ(Fabian Forte)だか ら、繰り返しになるが、親類筋などではあり得ないのだ。そのうえわたしはまだ40代 だから、ファビアンの絶頂期をリアルタイムで知っているには若すぎる。ところが、 いつでもこう質問される。「あなたはあのファビアンの親戚?」と。わたしより上の 世代にフォルテ氏がいかに大きなインパクトを与えていたかを痛感している。  だが、まるっきり別の職業分野に話を移せば、わたしは確かに“あの”ファビアン と関係がある。その名はディック・ファビアン(Dick Fabian)、わたしの父親だ。デ ィック・ファビアンは、1960年代にロサンゼルス地域で不動産を販売していた。父は 常に株式市場に興味を持っていた。わたしが小学生のころ、家のテレビはほとんどい つもローカルのロサンゼルス株式市場チャンネルに合わされていた。
 わたしの父は、1970年代初めに株式ブローカーになった。1973〜74年の破滅的なベ ア相場がまさに到来しようとしているときだった。父はその壊滅的な打撃をもろに受 けてしまった。1974年、わたしが高校を卒業した年に、父は無一文になり失業した。 それは、父の人生において最も苦難の時期だった。だが、それにくじけず、再び立ち 上がり、ゲームに復帰したことに、わたしは父を高く評価している。あれほどの回復 力、あれほどの勇気のある人間はあまりいないと思っている。
 父は一時的に不動産の販売に戻ったが、そのころすでに苦労の末に会得した富を築 く知恵を実践に適用することに関心が向いていた。1976年に、父は一部10ドルで売ろ うと『ハウ・トゥ・ビー・ユア・オウン・インベストメント・カウンセラー』という 本を書いた。その値段で、自分のアイデアを人々に伝えることが主たる望みだった。 だが、アイデアを本にして、あとは良い結果になることを祈っているだけでは不十分 だと考えた。ニュースレターを発行し、購読者へ継続的にアドバイスを提供すること を決意した。
 その結果生まれたのがザ・テレフォン・スイッチ・ニュースレター(The Telephone Switch Newsletter)である。このタイトルには、その当時ミューチュアル ファンド投資家たちが利用できるようになったばかりの革新的なツールが反映されて いた。電話で資金を別のファンドへ移動できるサービスだ。その四半世紀後の今、わ たしたち投資家は、そのようなものを当たり前のものと受け止めている。だが当時、 テレフォン・スイッチはすごいものだった。それは、ウォール街がずっと行使してき た支配力というダムにひびを入れた。それは、例えばあなたやわたしのような普通の 人たちが、自分の資産の運命を支配し始めるチャンスを与えたのだ。
 ただ、当時のわたしはあまり関心がなかった。高校を卒業し、大学に行き、あちこ ち見て歩き、人並みにサーフィンをやり、それから家具屋を開いた。この仕事はしば らくの間わたしを満足させ、まともに暮らすだけの稼ぎもあった。だが、ある日目覚 め、人生とは、インテリアデザイナーのために木材をカットする以上のものであるべ きだと気がついた。それで、父に何をしたらいいか相談してみた。父は、「そうか。 おまえの母親もわたしも、このニュースレター・ビジネスで手伝いが欲しいと思って いた。一緒に働かないか?」と言ってくれた。
 だからそうしたのだ。1979年の夏だった。だれもがびっくりしていたが、そういう わけでファミリー・ビジネスになってしまったニュースレター・ビジネスでのわたし の最初の仕事は、図書館での調査だった。わたしは何時間も手作業で数字を処理し、 値動きをプロットし、株式市場の最近の履歴をチャートに描いた。今だったらソフト ウエア・プログラムがほとんど自動的にやってしまうことだし、当時わたしがやって いたさまざまな分析も、今なら、手慣れた人ならインターネットで簡単に入手でき る。だが当時は自分を、未開の地を行く探検家のように感じていた。わたしは数字 や、株式市場や、その歴史、そして投資と恋に落ち、知識を深め、わたしたちのニ ュースレターをさらに良いものにするための新しい方法を模索していた。  こんな調子で何年か過ぎた1983年に、父はわたしをニュースレターの共同編集者に した。やがて、父は資産運用ビジネスにフルタイムで従事するようになり、出版ビジ ネスはわたしに任されることになった。この分業体制は良い効果を生み、ファミ リー・ビジネスにありがちな難しい力学のいくつかを封じ込めるのに役立った。
 ザ・テレフォン・スイッチ・ニュースレター(このころには、ザ・ファビアン・イ ンベストメント・リソースと呼ばれていた)は、ある程度の購読者数を獲得してい た。わたし自身のアイデアとともに本書にも注ぎ込まれている、わたしの父の投資哲 学が功を奏して、1980年代を通じてニュースレターの購読者数は着実に伸びていっ た。その後、ささやかだが着実な成長というトレンドを阻む出来事が発生した。わた したちは、1987年の株式市場の暴落直前に「売り」シグナルを発したのである(「暴 落」や「パニック」など言葉の選択については以降の各章で説明する。ウォール街は これらの言葉が嫌いだ)。わたしたちの優れたアドバイスに関するニュースは直ちに 広まり、ビジネスは1988年に2倍に拡大した。1990年代初めには、購読者数は4万 5000人に達していた。20年来の購読者も多く、彼らはファビアンの原則に従って着々 と富を築いていた。そして、1990年代の株式市場の大ブームが到来した。簡単にお金 を儲けることができるようになった。あるいはそう思えた。購読者数は徐々に減り始 めた。その後5年ほど、人々はこのゲームに入るためにわたしたちの応援をあまり必 要としなかった。人々は入り、深みにはまる(だが1990年代の終わりの状況から判断 すると、多数の人々が明確な目標を設定せずに、あるいは目標を達成するための体系 的な方法なしに入っていったようだ)。その間、わたしたちファビアンは、わたした ちの長期的な富の構築方法を信じている数万人と同様、わたしたちのやり方を守り通 した。本書では、一部の方々の個人的なストーリーも紹介していくつもりだ。
 それからさらに2つの興味深いことが起きた。1999年の3月、ロサンゼルス初のFM トークステーションで、「マベリック・インベスティング・ウィズ・ダッグ・ファビ アン」というラジオ番組をスタートさせた。これは、人々と交流し、その人たちの資 産形成目標の達成を助けるという、ファビアン家が常に志していたことのひとつの方 法であると思われたので、いつかやりたいと考えていたことだった。なかでも、若い 人たちに向けて話したかった。若い人たちに聞いてもらうために、堅い内容を柔らか く話そうと決めた。冗談半分のテーマ「ウォール街の7つの大罪」や、リスナーから の電話、少々のロックミュージックなどを交えながら、スタッフたちとわたしは、投 資を中心にした新しいタイプのトークショーを制作した。
 現在、全米で放送されているマベリック・インベスティングは、アメリカで最も急 成長している投資トークショーであり、毎週10万人を超えるリスナーがいる。ウェブ サイトの www.fabianlive.com には毎週さらに数千人が訪れている。
 それから2000年にナスダック市場の暴落が来た。突然、投資が再び難しく思えるよ うになった。ニュースレターの新規購読者が毎月1000人獲得できるようになった。助 けが必要だとなると発行部数が増大する。わたしたちは雨の日に街角で傘を売る連中 に少し似ている。違うのは、景気が良くても悪くても、わたしたちは常にいるという ことだ。例えをより正確にするために言えば、わたしたちはサングラスと日除けも扱 っている(つまり投資環境がどんな天候のときでもあなたの助けになる)。
 2000年に、父がもう一冊の重要な本『ミューチュアルファンド・ウエルス・ビル ダー(The Mutual Fund Wealth Builder)』を出版した。父がわたしに言うことに は、(最終カウントで)15人いる孫たちのために書いたそうだ。全人類に代わって語 ることを許されるなら、父が本を執筆したことは非常に幸運だった。いくつかの文化 では、年長者が死ぬことは、図書館が消滅するのと同じだと考えられている。わたし の父は人生で学んだことを2枚のカバーの間にまとめてくれたので、この図書館は安 泰だ。
 本書では、ファビアン家の伝統を前進させたいと思う。かつてアルバート・アイン シュタインが史上最大の数学的発見だと語った、そして父の投資戦略の中心にある、 複利成長のマジックをわたしは固く信じている。父はミューチュアルファンドの世界 だけに注目しているが、何年もかけて精錬され、信奉してきた数多くの原則は、あら ゆる範囲の金融商品に適用できると考えている。
 こう言うと皆さんは驚かれるかもしれないが、わたしは個別株を購入したことがな い。常にミューチュアルファンドを購入してきた。しかも、天才少年としてミューチ ュアルファンドを買い始めたわけでもない。わたしが初めてミューチュアルファンド を購入したのは23歳のときだ。
 わたしはかつて投資の天才だったことがある。オプション市場で投資したときだ。 1991年に思いがけなく3万5000ドルの臨時収入があったとき、わたしはオプションと いう魅惑的な世界に飛び込むことにした。最初の取引で、お金を3倍にした。6000ド ルが1万8000ドルになったのだ。ひょっとしたら自分はある種の天才投資家ではない かと常々疑っていたが、これで確信に変わった(天才の証拠は、常に悪い兆候 だ!)。数年間で、あと5、6回、お金を倍にしさえすれば、わたしは一生安泰だ。
 それから数カ月間、インデックスのオプション取引を行い、一切合切を失った。1 万2000ドルの儲けをすべて失った。元金の3万5000ドルを根こそぎ失った。そのため に、前述した種類の結婚上の不和が生じただけでなく、終極的には80%前後が負けて しまうというオプション・トレーダーの仲間入りも果たしたのだ。この体験から、わ たしはとどのつまり天才投資家でないことを自覚したのである。
 以上が「ダッグ・ファビアンってだれ?」という質問に対する最善の回答だ。20年 以上にわたり、あなたのような自立心豊かな投資家たちが自分の潜在能力に目覚める お手伝いをしてきた。ファビアンの原則に従う人たちが少額の現金を膨大な資産に変 えられるように、父やほかの人たちから学んだことを伝えてきた。わたしのほうがマ ベリック投資家としては多少先輩かもしれないが、わたしの望みはあなたとまったく 同じだ。わたしとわたしの家族にとって最善のことを望んでいる。
 この「はじめに」の以降の部分と第1章を読んで、ダッグ・ファビアンとマベリッ ク投資法があなたとって役に立つかどうか判断してもらいたい。


 2つのツールとひとつのマインド

 あなたの時間とお金の使い方を変えるためのお手伝いをしたいと思う。それが野心 的な目標であることは承知している。だがわたしは情熱的な人間だ。わたしは、あな たが21世紀というチャンスを最大限に生かすために必要な、あらゆるスキルを身につ けるためのお手伝いをする決意だ。
 資産形成のプロセスがどのように機能するかを理解し、その知識を自分のポートフ ォリオのためにどのように活用するかを理解してもらいたいと思っている。  それには、2つのツールが必要だ。
 1.インターネット インターネットでは、24時間、週7日、株価速報や高速検索 機能、カスタマイズ可能なチャート、即時情報が提供されている。もしインターネッ トを使えるパソコンをお持ちでないなら、お金をかき集めてでも今すぐ買おう。そし て予算内で最高速の接続手段を選ぼう(低速の接続だと、いらいらするし、不経済 だ)。だれかにもらってもいいし、借りてもいいし、物々交換でも構わないが、何が 何でもインターネットに接続できるようにしよう! 以降の各章では、金融ニュー ス、株式やファンドのスクリーニング、ポートフォリオのトラッキングのための最高 のサイトを見つける方法をお教えする。第2のツールもインターネットに関係する。
 2.あなたのお金をオンライン口座に! トレーディングをしたり、資産をトラッ キングしたりするには、オンライン口座ほどありがたいものはない。インターネット 対応の口座は、低料金で、アクセスが簡単で、メンバー用に便利なリソースが提供さ れている。

 そして最後に、マベリック流アプローチというマインド(発想)も必要だ。わたし は知識を愛している。物事の仕組みを理解することは、未来の資産を築くための基盤 となる。だがメディアは、使い物にならない、ハラハラさせるような、脅かすような 情報で毎日攻め立ててくる。そのデータの川のなかでパニックを起こさず(溺れ ず!)泳げるようになることが必要だ。資産形成を体系的に実践するには、展望、心 構え、アプローチが必要だ。わたしが好むのはマベリック流アプローチだ。


 本書がどのように役立つか

 あなたの投資ライフスタイルをとても楽しいものにするための、あらゆるヒント、 概念、秘訣、原則を確実にお伝えする。本書に書かれているアイデアのほとんどは、 あまりに型破りなので、既成の概念を捨てなければならないことを覚悟していただき たい。だから? 最初は少し居心地が悪いかもしれないが、時代遅れのアイデアとお さらばすることほど気持ちのいいものはない。
 わたしの狙いは、もったいぶったり、訳の分からない業界用語を使ったりせずに、 ストレートにお伝えすることだ。生産者価格指数、時価総額、長期債券利回りなどの 専門用語を勉強する必要はない(わたし自身そういう言葉を聞くと「ゲェッ!」と吐 き気をもよおす)。すべてのテクニックを、普通の、理解しやすい言葉で説明する。 あなたの資産形成に必要なことを、必要なことだけをお教えする。
 本書の第1部では、自分のお金に関して自分が主導権を握り、マベリック流の投資 ライフスタイルに関する理解を深めることを目指す。
 第2部では、株式市場そのもの――プレーヤーたち、投資対象、そして投資家を悩 ませ、傷つける傾向のある「感情」――について説明し、(適切な場合には)自分の お金を100%株式に投入できるようにする。
 第3部では、マベリックのツールとテクニックを自分のポートフォリオに適用し て、下落リスクを軽減しながら、収益の可能性を高める方法を示す。
 第4部では、セクター・ファンド、ETF、EIF、VUL、VA、そしてわたしが「経済的自 由へのマベリックの道」と呼ぶものなど、投資の世界における最新の情報を紹介する。


 わたしたちが一緒にすること

 ここで、別のスポーツの例えで説明しよう。マベリック投資法では、あなたがス ターだ。わたし? わたしはあなたを成功に導くコーチだ。そしてほとんどの熱心な コーチと同様、あなたと四つに組んでいく。あなたが本書の各章を読むとき(そして 読み直すとき)、わたしはあなたのそばにいる。あなたがカーラジオ、あるいは台所 のラジオをつけたとき、わたしの特徴ある声を耳にするだろう。インターネットに接 続すれば、わたしやマベリック・インベスティング関連のサイトをあちこちで見つけ るだろう。あなたは、わたしに囲まれているように感じるだろう。
 それはいいことだ! わたしたちはチームだ。
 わたしたちが一緒にすることを具体的に説明しよう。
 1.新しいチャンスをモノにする 例えば、公益事業、ヘルスケア、テクノロジー の各セクターの株式が含まれるバスケットをETF(株価指数連動型上場投資信託)とし て購入できるようになる。ETFには、個別株の柔軟性とインデックス・ファンドのシン プルさが、ひとつのバスケットにすべてまとめられている。
 2.最も重要な事柄に焦点を絞る 例えば、401kを最も積極的に運用するためのテ クニックを詳しく説明する。最もモメンタムの高い、最高の株式ファンドを選ぶな ど、限定された選択肢のなかで最大の収益を得るための方法を具体的に示す。
 3.“貪欲さ”を抑える 1年に300%値上がりする1本のファンドを選ぶことがマ ベリック投資法ではない(だれかがそんな話をもってきたら、財布のひもをしっかり 握っておいたほうがいい!)。前評判の高い新規公開(IPO)株に入札することでもな い。ホームランを打つのはかっこいいが、このゲームに勝つにはシングルヒットを打 つことのほうが大切だ。
 4.楽しくできるようにする 投資は退屈である必要があるだろうか? もし投資 を楽しくすることができるなら、いやできるのだから、楽しいものであるべきだ。退 屈でないだけでなく、苦痛でないだけでなく、楽しいものに。特に、あなたのお金が どんどん殖えていけば……。
 5.あなたは、あなただ マベリック流とは、楽しく、経済的に報われるだけでな く、それぞれの人の夢でもある。それはライフスタイルであり、デザインするのはあ なた自身なのだから、“あなた”のライフスタイルなのだ。

 わたしはウソはつかない。マベリック的思考は、万人向きのものではない。カモら れる危険があるときでも、そんなことは知りたくないと思う人たちもいる。たとえ結 果はさほど良くなくても、確立しているパターンに固執することに心地よさを感じる 人たちもいる。また、下落リスクがあることを聞くことさえ耐えられず、買うだけ で、あとは良いことが起こるように祈っていたい人たちもいる。
 一方、マベリック投資法は、,茲蟾發ぅ譽戰襪離▲瓮螢ンドリームを実現したい と真剣に望んでいる人、そして株式市場に対する考え方を変えてもいいと考えてい る人――のためのものだと、わたしは考えている。確かに、初めは多少まごつくかも しれない。だが、すべての良いことには努力が必要だ。時には、その苦労、そのもう 少しの努力が、望むような生活を実現できるかできないかの分かれ目になるのだ。  さあ、マベリックでいこう!


 ミッション・ポッシブルの概要

 ●並外れた富を築くためのカギは、“投資ライフスタイル”を確立すること。
 ●21世紀は、技術の進歩を活用することが必要だ。インターネットへの高速アクセ スとオンライン取引口座を持ち、役に立つウェブサイトを知っていることが必要になる。
 ●ウォール街では、“協調性”の高い顧客が喜ばれる。ウォール街のエージェント が言っていることに質問しないかぎり――しかも知的に質問しないかぎり――思うつ ぼにはめられてしまう。マベリック流ロジックを駆使して神話的通念を打破しよう。
 ●自分で自分の目標を設定する。目標はあなたのものだ。だが、その目標を達成す るには、100%のお金を株式に投資する必要がある。これには、自分の価値観と感情を 理解し、株式市場の仕組みが明確に見えていることが必要だ。最後の部分はわたしが 面倒を見よう。
 ●一緒にやろう。楽しくやろう。あなたの夢の実現に向けてスタートしよう。
 ●実のところ、もうスタートを切っているのだ。


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