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2019年4月発売
定価 本体1,800円+税
四六判 上製 368頁
ISBN978-4-7759-7250-2 C2033
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この自叙伝で明かされるのは、信じられないような立身出世の物語だ。ブルーカラーの家庭の出であるイタリア系アメリカ人の若者が、排他的なウォール街に割って入るのは、簡単なことではなかった20世紀半ば。だが、ランゴーンは自分の直感を信じ、古い型にはまらない辣腕家たちと協力することで、見事にそれをやってのけた。
本書では、ランゴーンが演技と忍耐でロス・ペローを説き伏せて、エレクトロニック・データ・システムズ社のIPOを取り仕切ったときの状況も詳細に明かされている。当時、そのあまりに高額なIPO初値は投資銀行界を驚愕させ、これをきっかけに、ランゴーンとペローはともに名声を確立した。
座学で学んだ原則だけでなく、常識を働かせることでビジネスを評価する……その手法ついても語られている。B・マーカス、A・ブランクと共同でホーム・デポを設立したのも、「大型金物店をチェーン展開する」というマーカスのアイデアを聞き、直感的に「これはうまくいく」と判断しことがきっかけだった。
もちろん、すべての人がランゴーンの味方というわけではない。たとえば、ニューヨーク州の元司法長官、エリオット・スピッツァー。ランゴーンとスピッツァーが繰り広げた壮絶な法廷闘争と広報合戦、そして、ランゴーンがどんな代償を払っても守りたかった主張についても、包み隠さず述べられている。
また、慈善家としての活動に対する熱い思いも率直に語られている。いまのキャリアがあるのは、学費不足で卒業できなくなりそうだったとき、大学が300ドルを貸してくれたからこそ。そう考えるランゴーンは、それに対する恩返しをしているのだ。
本書は、昔から語り継がれてきた典型的な〝アメリカの〟物語のひとつとして、映画のように私たちを励ましてくれる……が、フィクションならば、あまりにも突飛で、返ってリアリティに欠けるだろう。
「インスピレーションと洞察に満ちた1冊。ケンのおかげで、誰もが思い出すだろう──〝資本主義はまちがいなく機能する〟ということを。自力でのしあがった、まさにアメリカン・ドリームを体現する著者が描く、真実の物語だ」
――JPモルガン・チェース会長兼CEO、ジェイミー・ダイモン
「私自身は、資本主義のすべてが最高だとは言い切れないが、ケン・ランゴーンという人間は間違いなく最高だ! 彼の行動力、熱意、根性、寛大さは、まさに伝説級だ」
――ニューヨーク大司教、ティモシー・ドラン枢機卿
「〝資本主義〟という言葉を〝強欲〟の同義語だと考えてきた人たちに向けて、ケンはいま、新たな意味を示している。自分を過小評価し、希望を失っている若者たちにこそ読んでほしい」
――株式会社アイコン・ブルー共同創立者、ボニー・ヒル
「ランゴーンは最高だ。偉大な慈善家、偉大なビジネスマン、偉大な市民であり、友人としてもすばらしい。おまけに今度は、これほど魅力的な一冊を書き上げてみせた」
――ワクテル・リプトン・ローゼン・アンド・カッツ共同設立者、マーティン・リプトン
1935年生まれ。ビジネスマン、投資家で億万長者。アメリカではとくにホーム・デポ社の共同設立者として知られる。バックネル大学で文学士号、ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスで経営学修士号を取得。
インベムド・アソシエイツ社の創立者兼会長。ニューヨーク大学の理事会とスターン・スクールの顧問組織に名を連ね、NYCランゴーン・ヘルスの理事会の会長も務める。セント・パトリック大聖堂、ロナルド・マクドナルド・ハウス・ニューヨーク、戦略国際問題研究所、ホレイショ・アルジャー協会、ハーレム・チルドレンズ・ゾーンとそのチャーター・スクールであるプロミス・アカデミーの役員。マルタ騎士団と聖グレゴリー騎士団の一員でもある。