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強気でも弱気でも横ばいでも機能する高リターン・低ドローダウン戦略

強気でも弱気でも横ばいでも機能する
高リターン・低ドローダウン戦略

買いと売り、長期と短期の無相関のシステムを組み合わせる

著 者 ローレンス・ベンスドープ
監修者 長岡半太郎
訳 者 山下恵美子

2021年7月発売/A5判 190頁
定価 本体 2,800円+税
ISBN978-4-7759-7285-4 C2033

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著者紹介目次本文に寄せて(トム・バッソ)

<どんな相場に対応>
個人だからこそできる単純で最強のトレードシステム!

システムトレードを目指す個人トレーダーの福音書!

 マーケットの平均であるベンチマークを上回るような安定した成長とリスクの低減は、個人トレーダーのだれもが一番追い求めていることだろう。もしこれが見つかれば、トレーダーの人生は終わったようなものだ、あとはそのシステムを動かし、見守るだけでよい。ローレンス・ベンスドープはそんな「聖杯」を10年以上にわたって実行してきた。ベンスドープは、強気、弱気、横ばいといったどんな相場でも優れたパフォーマンスを発揮する複数の定量的トレードシステムを組み合わせることで、自動化システムを構築し、どんな市場でも左右されることない最高の結果を残すことに成功している。

 2冊目となった本書では、(1冊目は『1日わずか30分間の作業ですむ株式自動売買戦略』)無相関の複数のシステムを開発し、自分だけに合うように構築する方法を詳しく説明している。過去の値動きから統計的なエッジ(優位性)を見いだし、自動化されたシステムを組み合わせることで、どんな相場つきでも非常に低いドローダウンと2桁の高いリターンを実現するというものだ。彼のアプローチをものにし、理解すれば、初心者のトレーダーでも過剰なリスクをとることなく、高いリターンを上げることができるだろう。

 また本書の最大の特徴は、機関投資家やファンドマネジャーにはできない個人トレーダーだからこそできることに特化している点である。紹介されているトレードシステムは単純で、パラメーターを調整すればそのまま利用でき、システムの背景にある考え方やロジックにも破綻は一切ない。

 本書は、システムトレードを目指す個人トレーダーの福音書となることは間違いないだろう!


「このトレードに関する本は、彼のこれまでの最高の取り組みの成果である。初心者から経験豊富なトレーダーまで、すべての人に役立つ内容になっている」――トム・バッソ(『新マーケットの魔術師』に取り上げられたウィザード)


著者紹介

Automated Stock Trading Systems ローレンス・ベンスドープ(Laurens Bensdorp)
トレーディング・マスタリー・スクールの創始者兼CEO(最高経営責任者)。急流下りのガイドやインストラクターの仕事をしたあと、2000年、オランダで投資マネジャーとして働き始めたが、会社の状況が厳しく、独学でトレードやリスクマネジメントを学ぶ。次の10年は、利益を最大化し、リスクを限定し、マネジメント時間を実質的にゼロにするために、アルゴリズムに基づく自動化トレードプラットフォームの開発・洗練化に費す。2007年以降、リターンがマイナスの年はなく、2007年から2019年にかけてはリスク調整済みリターンはS&P500の5倍にまで増大した。現在は、50を上回るシステムを組み合わせたシステムでトレードしている。

原題:Automated Stock Trading Systems : A Systematic Approach for Traders to Make Money in Bull, Bear and Sideways Markets by Laurens Bensdorp


目次

監修者まえがき
免責事項
謝辞
はじめに

第1章 市場パフォーマンスとは無関係にリターンを向上させる
第2章 無相関のトレードシステムがうまくいくわけ
第3章 ブル相場でも、ベア相場でも、横ばいでも儲ける
第4章 成功するためには、まず自分の目標をはっきりさせよ
第5章 利益目標を達成するためのポジションサイジング
第6章 トレードシステムの12の要素
第7章 複数の無相関のシステムを組み合わせてリスク調整済みリターンを向上させる――システム1、2、3
第8章 同時にトレードするシステムを増やすほどリターンが高くなるのはなぜか
第9章 組み込む無相関のシステムの数を増やす――システム4とシステム5とシステム6
第10章 不測のリスク――システム7
結論

あなたへのプレゼント
著者紹介

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■立ち読みコーナー(本テキストは再校時のものです)

監修者まえがき

 本書は、トレーディング・マスタリー・スクールの創始者兼CEO(最高経営責任者)のローレンス・ベンスドープによる“Automated Stock Trading Systems : A Systematic Approach for Traders to Make Money in Bull, Bear and Sideways Markets”の邦訳である。もともと著者は投資やトレードと関係ない仕事をしていたが、家業の投資会社の状態が思わしくないことを受けて父親から経営を引き継ぎ、独学で株式トレードを学び、完全にメカニカルな運用によって成功を収めた。

 著者が紹介しているトレードシステムはどれも単純で、パラメーターの調整による多少のアレンジのみでそのまま利用することも可能だろうし、一般のベンダーやブローカーの提供するトレードツールで、これらを簡単に実装することもできるだろう。システムの背景にある考え方も枯れた定番のものでロジックにまったく破綻はない。

 ところで、機関投資家による運用は基本的にロングオンリー(買い持ち)で長期投資である。ここでは上場株式に投資する以上、たとえ投資対象の企業価値に変化はなかったとしても株価変動による時価評価の短期的な下落は避けられないし、事業の収益性そのものも環境の変化により影響を受ける。これらは投資において不可避的に伴うリスクである。しかし、それらの事業がきちんとキャッシュフローを生むものであれば、各種の外乱が加わって一時的にボラティリティが高まっても、いずれ評価額は回復することになる。このため、ポートフォリオを構築する際のファンドマネジャーの大きな関心の1つは、付随リスク管理の手段としてのレジリエンスの維持にある。

 一方で、本書にあるような個人のトレードでは幸いなことにそうしたリスクはそもそも存在しない。したがって、重視すべきはレジリエンスではなく外乱による純資産の毀損を避けるための抗堪性である。本文に書かれているようにシステマティックなトレードの特徴の1つは、その執行がトレーダーの感情に左右されず機械的に行われるところにある。そして、そうしたシステムを安心して継続的に利用できるかどうかは、それが高いリターンをもたらすことよりも、抗堪性を持つかどうかにかかっている。そして、これに焦点を合わせられることは個人トレーダーの特権でもある。本書はリターンが互いに相関性を持たないトレードシステムを組み合わせることで、この抗堪性を確保することに徹底的にこだわった解説書であり、これからトレードシステムを構築する人たちにとって極めて重要な示唆を含んでいる。

 翻訳にあたっては以下の方々に心から感謝の意を表したい。まず山下恵美子氏には正確で読みやすい翻訳を、そして阿部達郎氏は丁寧な編集・校正を行っていただいた。また本書が発行される機会を得たのはパンローリング社社長の後藤康徳氏のおかげである。

 2021年6月

長岡半太郎


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