知的情報誌「クラインの壷」


 時代が世紀末に向かうにつれ不穏な事件が相次ぎこれに便乗して詐欺を働く者が後を絶ちません。新聞報道では日々表面の現象については伝えますが、その底流に流れている事象、戦略となると意図的にそうしているのかなかなか我々の段階まで伝わってきません。例えば、93年衆議院の解散の際および4月の細川辞任の際のE・ロスチャイルドの来日、95年1月・二信用組合の「銀行倒産劇の舞台裏」、94年秋のロックフェラー破産報道の深層、95年・地下鉄サリン事件の裏、復活した仕手集団「新しい風の会」の正体と背後関係、97年・アジア通貨危機問題と米国の思惑、M資金と竹下登、第一勧銀総会屋潰しの本当の意味、伏魔殿スイスの転換と金国際価格下落の真相、98年・金融ビッグバンの真の狙い、歴史と重なる国際中央銀行構想、などこれらの一体どこまで報道されているでしょうか。我々が普段目にしているニュース・解説は果たして正しいものでしょうか。大手マスコミは、当局や広告主との兼ね合いから必ずしも公正・中立の立場での報道を堅持できないという構造的問題を含んでいます。
 創刊以来6年目に突入した『クラインの壺』では、これまで国内、国際社会の底流にスポットを当て、事件の裏側に潜む真相・戦略を追及することで時代の趨勢を予見しています。先述の項目以外、不良債権問題の泥沼化、土地神話の崩壊、終身雇用・系列の崩壊などは当初から指摘してきた事柄です。ではこれから今の懸案事項が世紀末を挟みどういう動きを見せていくでしょうか。『クラインの壺』では毎週様々なテ−マについてフォロ−しています。大激変の時代は本質を見抜く目が何より重要です。時代を読むテキスト、投資戦略決定の参考書としても問題意識が強い方の手元に備えて活用していただければ幸いです。

*この他にも、定期的に講演会(超予測研究会)を開催しています。関心おありの方はお問い合わせ下さい。




Topへ