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村田雅志氏の推薦の言葉

昨年11、12月は暖冬といわれるほど冬らしくない日が続いたが、2004年になって冷え込みが厳しくなってきた。東京では小雪が舞うようになり、これからますます気温は下がっていくだろう。
だからといって、東京の気温が、このまま1年くらいは下がり続ける、と聞いたら、皆様はどう思うであろうか。東京の気温は、いずれは南極と同じになり、昔あったオイルのCMのように、バナナでクギが打てるようになるかもしれない。昨今はグローバルスタンダードの時代なのだから、東京の気温が南極に近づいてもおかしくない。
ここまでお読みになられて、ほとんどの方は「そんな馬鹿な」と思われたに違いない。日本には「四季」という循環があり、東京の場合、2月下旬から3月上旬には気温が上昇するのが常識だ。いくら最近の東京の気温が下がってきたとはいえ、このまま1年間も気温が下がりつづけることもなければ、南極と同じ気温になることもない。
循環とは一定の間隔をもって規則的に反復運動する様子を指す。我々は常識として、春→夏→秋→冬→春・・・、という循環を理解しているし、朝→昼→夜→朝・・・、という循環も理解している。ほとんどの方は、「今は春だ。次は、え〜っと秋だっけ?夏だっけ?あれ冬?」などと迷わない。「春の次は夏だから、そろそろ半袖シャツかな」などと考え、次に備えて準備をする。我々は経験的に循環という現象を理解し、循環を前提にすることで日々の生活を効率よく過ごしている。
循環は、自然現象だけでなく社会現象についても当てはまる。例えば景気は、ある日突然良くなる(もしくは悪くなる)ということはなく、ボトム(最低)から上昇し、あるところでピーク(最高)に到達すると、今度は反転して下降し、再びボトム(最低)に戻る。景気だけでなく、株式など、あらゆる相場も景気と同様に循環する。 ところが面白いことに、「季節循環」に疑いを持たないわりに、相場における循環(相場循環)については、ついつい忘れたり否定することで、結果として非効率な投資行動を続けている。日本の株価は過去12年間下げ続けてきたかのように思えるが、現実には1995年〜96年と1999年〜2000年にかけて2つの循環的上昇があった。もちろん現在の株価上昇も循環的上昇の一つと考えていいだろう。日本株(もしくは日本経済)に過度な悲観を持ち続けた投資家は、いくつかの収益機会をみすみす取り逃がしていることになる。反対に相場循環をきちんと理解している投資家は、周りに流されることなく、相場のピーク・ボトム両方で確実に利益を獲得している。
マーク・ファーバー博士は、相場循環を駆使することで、これまでに素晴らしい投資成績をあげてきた数少ない「循環」投資家である。博士の相場循環に関する知識・経験については、彼の著書「トゥモローズ・ゴールド」で記されているように、株式に留まらず、債券、原油、金、穀物など、あらゆる相場を対象としている。また投資対象国も、米国だけでなく、日本、欧州、アジア各国、ロシアなど、まさにグローバルな広がりを見せている。私を含め循環を利用する投資家、アナリスト、エコノミストは数多く存在するものの、相場循環について博士ほどの広さ・深さを持つ者は皆無といって良い。
博士の来日およびセミナー開催が実現したことは、日本の個人投資家だけでなく、プロ・アマを問わず循環を専門とする者全てにとって朗報である。博士の知識・経験をもって、今まさに起こっていることを循環という概念で解きほぐすには、書籍を通じてではなく直接に博士からコメントを聞き、自らの疑問を博士にぶつけるのがベストだからだ。「チャンスの頭はハゲ頭」といった使い古された言葉を使うまでもなく、循環を利用し投資活動をさらに効率化させたいと願う投資家は、今回のチャンスを見逃すわけにはいかない。

村田雅志(むらたまさし)

1970年生まれ。1994年東京工業大学バイオテクノロジー専攻終了。2001年Columbia University Master ofInternational Affairs取得。1994年三和総合研究所(現・UFJ総合研究所)入社。事業調査部を経て、1998年より調査部エコノミスト(日本景気担当)。マクロ関連レポートの発行に加え、個人投資家向け講演、雑誌寄稿など、マクロエコノミストの 視点から企業行動および金融市場を分析している。
人気の著書に『景気予測から始める株式投資入門』がある。

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