チャート分析というと、三角保ち合い、ダブルトップ、ボトムといったテクニカル分析の教科書に載っている色々な形を引用しながら、気になる銘柄の動きを予想するパターンが殆んどだと思います。
また、酒田五法に代表されるようなローソク足の罫線を見て、この形は上放れタスキの形だから上、と言ったように様々な形から見て株価の行方を判断したりします。
そうなると、たくさんの形を羅列して、1つ1つに対して、この形は上、この形は天井、といったような形式的な内容になりがちです。
ここでは、そういった表面的で退屈な話はしません。
チャートの波動という、もっと本質的な部分からアプローチして、株価の未来予測に役立つようなチャート分析の話をしてみます。
私がチャートをまじめに見るようになったのは、株式投資を始めてから10年以上経ってからでしょうか。
それ以前には、あまり真面目に見ていませんでした。それこそ単に●●の形が出たから底かな・・・と言う程度の認識でした。
その考えを改めたのは、「チャートは波動である」ということを知ってからです。
チャートの動きは、水面に発生する波と似ています。
水たまりに石を投げたとします。石が水面に当たった衝撃で波が発生して、その波は周りに広がります。
波は時間と共に水の持つ抵抗(摩擦、粘性など)によってエネルギーを失い、段々と小さくなってやがて消えます。
『波の発生と消滅の3段階』は、次のようになります。
株価の波動も全く同じで、①材料によって上下の動きが発生し、②その材料で生じた勢いによって株価を動かし、③時間と共にその材料は織り込まれ動きは小さくなっていきます。
しかしチャートに発生する波は複雑です。水たまりに石を投げた程度のものとはまるで違います。そこでもっと大きなもの、海を思い浮かべて下さい。海に発生する波は物凄く複雑ですよね。海には大小様々な力が働いて、あのような複雑な波になります。
漁に出る際には、目先、港付近の波だけではなく、もっと広範囲で発生している波、海流を調べますよね。引き潮、満ち潮、時期や季節性といった時間的なものも考慮して、最適なタイミングを選びます。
株式投資におけるチャート分析も全く同じなんです。
様々な材料や思惑が働くことで、複雑な形を作り出していきます。しかし、基本は波であることに変わりはありません。
今の株価がこれまでどういう動きを辿ったのか、そこから大きな波の流れをみます。
過去に、「どんな上昇波があったのか、どんな下降波があったのか、そしてそれらはいつまで続いていたのか」、そういう波動の痕跡を拾っていきます。
そして、それらが今後にどのような影響を与えるのかをチェックします。
そういう流れの節目に出現するのが、冒頭に述べた三角保ち合い、ダブルトップ、上放れタスキといった様々なチャートやローソクの形になるのです。
単にそれらの形だけを丸暗記して、脳内にコレクションしているだけでは、あまり役に立たないでしょう。本質的な部分から理解してはじめて、株価が今後どんな動きをするのかを予測する道具として生かせます。
今回は、『波の発生と消滅の3段階』のうち、②と③にスポットを当てながらチャート分析の話を中心にいたしますが、時間の許す限り、波を発生させる衝撃①を測る方法、道具についても述べて見たいと思っています。
本書では有効ファクターとして四半期成長率をベースに、出来高や年成長率などを考慮して有望銘柄を探します。
しかしいくら有望銘柄だといっても、売買のタイミングを見誤れば結果は出ません。
そのタイミングを計るのがチャート分析です。
過去からのチャートを波動としてとらえ、価格変動と30・60・90日という時間的サイクルで分析、仕掛け・利確と損切りのシナリオを事前に設定、段階的に実行していきます。
その際、投資資金からポジションの大きさを決め、オーバーポジションからくる資金を減らす要因を排除していきます。
(株)山幸投資事業部代表 一級建築士。東京都立大学大学院工学研究科修了。
モノづくりに興味を覚え大学では建築学を専攻。建築設計事務所勤務を経て独立。不況で廃業寸前まで追い込まれるが、趣味で続けていた投資が、経営の立て直しに功を奏す。現在、空間建築デザイン業務と並行し、個別株を中心にさまざまな資産運用の実践に務めている。
オンライン講座『四半期成長とチャート分析で10倍株を探す』(パンローリング)を開講中。著書に『四半期成長率とチャート分析』『FXで究極の海外投資』(パンローリング)』などがある。
・ブログ:たろう上昇株の発掘と売買
・X:@tarouyuuki0322
概要 | |
---|---|
名称 | 『四半期成長率とチャート分析』実践活用セミナー |
セミナー開催日 | 7月3日(水)19:30 - 20:30 |
受講方法 | |
受講費 | 無料 |
お問合せ先 | パンローリング株式会社 |
お断り | 都合により内容が予告なく変更される場合がございますので、予めご了承ください。また止むを得ない事情により中止および延期する場合がございます。プログラムの追加・訂正は随時ホームページよりご案内いたします。 本サービスはお申し込みされた会員様のみご利用頂けます。動画・レポートなど必ずご本人様のみでご利用ください。 |
免責事項 | 本講座で説明・解説した方法や技術、指標が利益を生むとか、あるいは損失につながることはないと仮定してはなりません。 本講座で開示する情報、過去の結果は将来を保証するものではありません。本講座は教育的な目的でのみ用いられるものであり、自己の責任に基づき独自にご判断下さい。売買の注文を勧めるものではありません。 本講座は、特定の金融機関・金融商品を推奨・勧誘するものではありません。口座開設や投資の判断はすべて自己責任で行われるべきであり、そのいかなる結果にも当社は責任を負いません。本ホームページ及びその内容を無断でコピー、引用等する行為は禁止します。 |