■目次

序言                                                1
より優れたトレーダーを目指して                      7
第1部 問題

イントロダクション                                  11
第1章 個人の心理                                  17
第2章 集団の心理                                  31
第3章 古典的チャート分析                          43
第4章 コンピューター・テクニカル分析              61
第5章 見過されてきたその他の指標                  81
第6章 株式市場のテクニカル指標                    97
第7章 マーケット心理の指標                        105
第8章 新しいテクニカル指標                        111
第9章 トレーディングシステム                      121
第10章 リスクマネジメント                          135


第2部 解答集・評価

イントロダクション                                  151
第1章 個人の心理                                  155
第2章 集団の心理                                  167
第3章 古典的チャート分析                          177
第4章 コンピューター・テクニカル分析              191
第5章 見過されてきたその他の指標                  207
第6章 株式市場のテクニカル指標                    217
第7章 マーケット心理の指標                        223
第8章 新しいテクニカル指標                        229
第9章 トレーディングシステム                      235
第10章 リスクマネジメント                          245

あとがき                                            255
訳者あとがき                                        259

■抜粋問題で腕試し!


 序言

 経験が豊富なトレーダーは、いとも簡単にトレードを仕掛け、仕切り、1つのマー ケットから別のマーケットへと、自由に飛び回っているように思える。そのトレード スタイルは、テレビで観るスキーの滑降のように、「力み」がない。ただ、これが幻 想であることは、スキーの板を履いてゲレンデのでこぼこに出くわしたとき、明らか となる。本格的なトレーダーになるためには、努力と研究を重ね、学ぶべきことを学 ばなくてはならない。
 この問題集は、あなたがトレーダーとして成長し、成功するためのものである。長 年にわたる私自身のトレーダーとしての経験、そして、多くのトレーダーを指導して きた経験がこの問題集のもとになっている。相場を理解し、相場に対する自分の反応 を理解すればするほど、あなたがトレーダーとして成功する確率は高くなる。
 この問題集の設問は、それぞれが『投資苑』(パンローリング刊)の節に分けて解説した部分と関連させてある。ただ、『投資苑』を読んでいようといまいと、この問題集を試してみることに大差はない。そのうえで、トレーダーとして釈然としない設問があるとしたら、該当する節や章を、小著で確認されることをお勧めする。
 テクニックであり、芸術であり、同時に、主観的であり、客観的。それがトレーディングというものである。設問に対しては解答を用意してあるが、時として、用意されている解答が納得できない場合があると思う。そんなときは、相場を考える絶好の機会としてほしい。
 心理、資金管理、テクニカル指標など、この問題集の設問は、それぞれのトピックごとに編集されている。自分の解答を通じて、トレーダーとしての強み・弱みを理解してほしい。自分自身と相場について、もっと学習することが大切である。優秀なトレーダーは学ぶことを怠らない。
 チャートに関する設問では、チャートを紙で覆って、静かにその紙を左から右へ動かしていく。アナリストやトレーダーの仕事は、相場がチャートの右端に近づくにつれて、困難になる。設問に対しては、不確実性という実際の相場展開を想定して当たってほしい。
 証券会社などの統計によると、トレーダーの多くは男性であるらしい。したがって、この問題集では、三人称を(彼・彼らなどの)男性名詞で置き換えている。当然ながら、これは女性トレーダーを差別するものではない。私の経験では、トレーダーの世界ではマイノリティーながら、男性トレーダーを打ち負かしている女性トレーダーが多いことも事実である。
 この問題集の出版に当たっては、FTS(フィナンシャル・トレーディング・セミナー社)で同僚だった2人に感謝したい。原稿を読み、幾多の助言で貢献してくれた人たちである。
 まず、フレッド・シュッツマン。FTSのアナリストだったフレッドは、現在、ニューヨークの先物ファンド運用会社、BFFトレーディング社の社長である。休まず相場を分析し、運用会社の設立にかかわる忙しい時期だったのに、フレッドは設問のすべてに目を通し、それぞれに対してコメントを返してくれた。  専業主婦に戻ったキャロル・キーガン・ケインは、FTSのマネジャーだった。言葉に繊細なキャロルの原稿チェックを通じて、言い回しがより明確となり、最終原稿では「て、に、を、は」などの雑草をきれいに摘むことができた。
 エストニアのタール大学の教授と学生諸君にも感謝する。また、教鞭の機会を与え、私の教授スタイルを確立する機会を与えてくれたニューヨークのアルバート・アインシュタイン医科大学、コロンビア大学にも感謝する。
 アジア、南・北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、アフリカのFTSのお客様にも感謝する。
 この問題集が、あなたの相場技術を高め、より優秀な、より自信に満ちたトレーダーになることの手助けになれば、それは元より私の願いである。

 1992年11月 ニューヨークにて
                アレキサンダー・エルダー


 より優れたトレーダーを目指して

 このスタディガイドは、トレーダーとしてのあなたと、あなたのトレーダー「らし く」考える力を試す問題集である。各章は、市場心理・相場チャート・資金管理など、トレーディングにおける主要な項目に関して、あなたの知識を試すように設定してある。そして、この問題集のすべての章は、私の著書の『投資苑』(パンローリング刊)の各章と連携する形となっている。
 簡単な解説から始まる各章には、解答欄が設けられている。したがって、この問題集で反復練習することも可能である。解答に関しては、知人・友人とも話し合っていただきたい。自らの経験から学ぶのと同様に、他人の経験からも学ぶことは大切だからである。
 各章においては、まず、最初の3問に答え、2問以上が正解であった場合のみ、その章の残りの設問に当たってほしい。1問しか正解しなかった場合、推薦テキストを勉強してから、次に進んでほしい。これは速読訓練のためのガイドではないのだから、余裕をもって設問に当たること。  各章の設問に対する答えが用意できたら、後半の解答と照らし合わせる。さらに解説が必要な場合には、それぞれの模範解答が「投資苑」の該当する章・節を指摘するようにしてある。また、解答集に続く「あなたのランクは」で、あなたの進歩の度合いを測ることができる。スケールが高ければ、次に進む。出来が良くなければ、推薦テキストを読んでから、その章の設問に再び当たってみることをお勧めする。
 どんな問題を正解し、どんな問題を間違えたか、きちんと分析すること。勝ちトレードでも負けトレードでも、そのトレードを考えつくすのが優秀なトレーダーである。成功だけではなく、失敗からも学習しなくてはならない。


 あとがき

 さて、このスタディガイドでトレーダーとしての知識を試したあなたは、最後の試練に対して十分な準備が整ったと言える。最後の試練とは、実際の相場である。プレッシャーの下で明確に考え、感情的にならず、知的な決断を下し、取引口座の資金をきちんと管理する――。
 実際の相場では、終わりのない試練が待っているのである。
 この問題集では、最後にあなたの成績の総評価を行い、参考テキストを読み、間違えた設問には再度チャレンジしてきた。実際の試練でも、このアプローチを忘れないことである。
 あなたに下された評価は、取引口座の残高に反映されるだろう。大きな落ち込みもなく、残高が次第に増えていく取引口座を持っているあなたは、高い評価を受けたはずである。
 今月のトレーディングで、前の月に達したピークから残高が6〜8%落ち込んだら、来月まで相場を休むこと。
 例えば、2万ドルで取引口座を開いた2人のトレーダー(ジムとジョン)は、同様に、6カ月で20%残高を増やし、2万4000ドルに達したとする。ただ、彼らの残高の推移が次のページのような推移であったら、それぞれのトレーディングスタイルには、異なった評価を下すのが適切である。

         ジム       ジョン
―――――――――――――――――――――――
 1月     $20,000     $20,000
 2月     $20,600     $19,600
 3月     $21,700     $17,300
 4月     $21,100     $25,800
 5月     $23,200     $24,100
 6月     $24,500     $23,200
 7月     $24,000     $24,000
―――――――――――――――――――――――

 自分の資金運用を任せるとしたら、2人のうちどちらなのだろうか? 少額の負け トレードをこなしながら、次第に残高を増やしているジム? それとも、4月のホームランを除いては、負けトレードを重ねているジョン? あなたがジムのようにトレードしているなら、正しい道を歩んでいるといえる。ジョンのようなら、自分のトレード手法を考え直してみるべきであろう。ホームラントレードに頼っていては、相場の世界で生き残るのは困難である。
 取引口座の残高推移を示したチャートとともに、相場日誌をつけること。トレードを仕掛けたときは、チャートと一緒に、仕掛けた理由も記しておく。トレードを手仕 舞ったら、相場日誌の反対側のページにチャートを張って、目標価格に達した、ストップ注文が執行された、使っているトレーディングシステムが反対取引の指示を出したなど、仕切りの理由を書き添える。さらに、仕掛けから仕切りに至るトレードを分析し、うまくいったのはどんなところか、改善するべきなのはどんなところかなど、書き加える。自分のトレードを分析することで、経験から学び、トレードをさらに向上させることができる。
 友人とトレードについて議論することも重要である。ただ、これはトレードを仕切ったあとにすること。当初の判断を惑わせ、自分のトレーディングシステムに反した方向への誘惑を受けるなど、まだ仕切っていないトレードについて議論するのは危険である。いったんトレードを仕切ってからなら、尊敬する友人の意見や経験から学ぶことも多いのは事実である。
 時間を作り、エネルギーを傾け、このスタディガイドをこなしたこと自体、あなたが真剣なトレーダーであることのあかしである。相場の分析を続け、トレーダーとしての冷静さを保ち、負けを最小限に抑え込み、取引口座の残高を次第に増やすことに集中することである。そのとき、あなたの夢がかなうのである。プロとしてトレードする、という夢が。
 成功を祈っている!

 1992年11月 ニューヨークにて
              アレキサンダー・エルダー博士


 訳者あとがき

 プロとアマチュアの境界線が、混迷している。
 アマチュアの祭典だったオリンピックでも、プロがユニフォームを着替えて出場している。
 その意味で圧巻だったのは、1992年、スペイン・バルセロナでのオリンピックである。男子バスケットボールで、アメリカ代表チームはNBAのスター選手たちを起用し、金メダル街道をばく進した。引退したばかりのマジック・ジョンソン、ラリー・バードをはじめ、マイケル・ジョーダン、チャールズ・バークレーなど、アメリカのドリームチームは破竹の勢いで、精神としての近代オリンピックをショーに変質させたのである。そういう意味で考えると、プロとアマチュアが混在しているのが、この世の姿なのかもしれない。高速道路を走っている自動車やトラック、プロも走ればアマチュアも走るのである。
 相場の世界では、『マーケットの魔術師』『新マーケットの魔術師』(ともにパンローリング刊)でインタビューされているようなスーパートレーダーたちがいる一方で、新聞の経済面を読むときのスリルを求めて、相場の世界に首を突っ込んでいる人たちもいる。
 プロであろうとアマチュアであろうと、それぞれの目的に従ってダンクシュートを決め、高速道路を走り、トレードを仕掛けたり、仕切ったりする。本人が満足しているなら、他人がどうこう言える筋の話ではない。面白いのは、公道を走るには運転免許証が必要なのに対して、バスケットボールやトレーディングは免許証を必要としないことである。そして、バスケットボールで破滅する人は(常識的に考えて)いないのに対して、車の運転やトレーディングで破滅する人たちは存在する。要するに、無防備で始めることができる大それたこと、それがトレーディングなのである。

 ●交差点の信号が青色から黄色に変わった
  (A)十分に減速して、交差点の前で停車する
  (B)スピードを上げて、交差点を走り去る
 ●許容範囲を超えて含み損が増大している
  (A)相場の反転を待つ
  (B)直ちに反対取引を執行し、損益を確定する

 正しい行動を認識できるのは、大切なことである。ただ、もっと大切なのは、正し い行動を実行に移せることである。食事を制限し適度に運動することが、ダイエットに効果的なのは万人が認識するところである。実際には、認識と行動の間の大きな隔たりが、現代人の体型を形成している。
 このスタディガイドでは、トレーディングに関する認識を確認し、継続的に取引口座の残高を管理することを学ぶ。認識を高め、行動との間に存在する、致命的で大きな隔たりを埋めるスタディガイドである。プロにしろアマチュアにしろ、トレーディングを成功に一歩近づける1冊である。

 2003年1月  清水アキオ


<問題> →答えはこちら

◆イントロダクション
[問題1] 長期的な視点では、次のどのトレードスタイルがより有効か?

  1. ファンメンタル分析
  2. インサイダー情報
  3. 第六感・他人のアドバイス
  4. テクニカル分析
  1. 気鉢
  2. 兇鉢
  3. 気鉢
  4. 靴鉢

[問題4] 次のうちで、負けトレードと無関係なのは?

  1. スリッページ
  2. 仲介手数料
  3. 感情
  4. 詐欺行為

◆第1章 個人の心理
[問題29] 負けトレーダーから脱却するための姿勢は?

  1. もっと優秀なトレーディングシステムが必要だ
  2. 次の強気(上昇)相場は見逃さないぞ
  3. 新しい取引手法を学ばなければ
  4. 私は、負けトレーダーだ
[問題31] 優秀なトレーダーになるために、最も重要な要素は?
  1. 豊富な投資資金でスタートすること
  2. 優秀なトレーダーたちから学ぶこと
  3. 感情ではなく、知性でトレード上の決断をすること
  4. 取得している資格や仕事で習得した技術などに頼ること

◆第2章 個人の心理
[問題48] トレンドを作り出すのは?

  1. トレード収益への欲望
  2. 卓越した相場の教祖(たち)
  3. 取引価格そのもの
  4. 経済におけるファンダメンタルズの変化
[問題55] トレーダーやアナリストの目的とするところは、?
  1. 目下のトレンドを認識すること
  2. 短期的な価格動向を予測すること
  3. 長期的な価格動向を予測すること
  4. 感情的にならず、客観性を維持すること
  1. 気鉢
  2. 気鉢
  3. 兇鉢
  4. 靴鉢

◆第3章 古典的チャート分析
[問題71] トレンドラインからのブレイクアウトに関して、次のなかで正しいのは?

  1. 上昇トレンドラインがブレイクアウトされたあと、相場がそのトレンドラインに向かって下から戻ってくるときに売る。
  2. 上昇トレンドラインがブレイクされるとき、すかさず売り出動する。
  3. 上昇のトレンドラインを下回って相場が終値を付けるとき、上昇トレンドは終了したと考えていい。
  4. 回復とともに、相場が元の上昇トレンドラインを上回ったら、そのトレンドラインの下にストップを置いておく。

◆第4章 コンピューター・テクニカル分析
[問題97] オシレーターに関して、次のなかで正しくないのは?

  1. すべての高値・安値を予測する
  2. 相場という集団心理の行き過ぎた楽観・悲観を認識する
  3. 相場の速さを計測する
  4. 市場心理と価格の乖離を捕まえ、通常への回帰で利益を上げる

◆第5章 見過ごされてきたその他の指標
[問題114] 出来高に反映されないのは、A〜Dのうちどれか?

  1. 先々の価格変化に対して、市場参加がどう反応するか
  2. どのくらいの勝ち組み・負け組みが市場で発生しているのか
  3. 負け組みは耐えているのか、それとも敗走しているのか
  4. 市場参加者たちは、どのくらい感情的になっているのか



※以下より解答です。さあ、どれくらい解けましたか? 実際に203問を解けばあなたのレベルも判定できます。


<解答>

[答え1] C
トレードで成功するための三本柱は、しっかりした心理学の基礎、敏感な分析力、そして注意深い資金の管理である。優れたトレーダーはインサイダー情報を必要としない(第2節)。

[答え4] D
スリッページと仲介手数料は、トレーダーにとってゲームを不利にする要因 である。さらに、トレードに対して感情的になることで、すべてが終わる。 一方で、監視の行き届いた市場において、詐欺行為は取るに足らない要因の 1つでしかない。

[答え29] D
過去・現在・未来の負けトレードに対する自分の責任を認識することは、抱いているかもしれない幻影を吹き飛ばし、トレーディングに対して新しく現実的な視点を築く基礎となる。より優れたトレーディングシステム、新しい手法、主要な上昇相場、負けトレードから脱却するにはすべてが手助けとなる。ただ、「責任を認識すること」が第一である(第10節)。

[答え31] C
冷静さを保ち、知性でトレードすることが、成功するトレードへの第一歩である。資金的な余裕、相場知識に富んだ友人、トレーディング以外での成功経験・・・、もちろん望ましい。しかし、冷静さと固い決意に補強された知性に勝るものはない。感情的なトレーディングは、成功への最大の障害であり、トレードの執行に際して恐怖心を抱いたり、目がくらんだりするなら、その心理状態がトレーダーの知性を曇らせることになる。感情の高ぶりを感じるなら、そのトレードはやらないことである(第11節)。

[答え48] C
市場では、すべての目が常に取引価格を追いかけている。上昇相場が続けば続くほど、市場ではブルが次々と目覚め、下落相場が続けば続くほど、ベアの市場への参入が続く。自らが流れを作り出すことで、価格動向は継続(トレンド)的になっていく。数日、流動性のある相場を数時間支配することができるトレーダーは、巨大な機関投資家にも多くはない。さらに、相場の教祖といわれる人々は、相場の流れのなかでは、犬の尻尾にも似た存在である。そして、いつまでに自分の尻尾を追いかけている犬はいない。確かに、ファンダメンタルズの変化は「ブル」「ベア」が醸造される下地となる。しかし、「売り」や「買い」トレードを執行し、現実的に相場トレンドを形成していくのはトレーダーである(第15節)。

[答え55] B
現在進行中のトレンドを認識し、その流れに乗るために、トレーダーやアナリストは冷静さを保ち、相場の現実に集中しなくてはならない。相場動向の未来を予想するということは、エゴを混同させることになる。すると、予想が外れたとしても、トレーディングスタンスを変更することが難しくなり、最終的に損失をこうむる事になる(第17節)。

[答え71] A
上昇のトレンドラインを下にブレイクしたあと、再びそのトレンドラインに向かって上昇しようとするとき、このトレンドラインの少し上のレベルにストップを置いて売るのは、収益性の高い戦略であって、必ずしもそれまでのトレンドが終焉したわけではないのも事実である。トレンドの終焉は、どの程度それまでのトレンドがマーケットに浸透していたか、より長期的なチャートではどうなっているか、テクニカル指標はどうかなどの要素によって判断するべきである。価格の大幅(垂直的)な動きには、充分注意すること。急速に上昇するマーケットは、同じ勢いで下落することもある(第21節)。

[答え97] A
相場の速さを測るのが、オシレーターである。描かれる山や谷では、楽観・悲観などの(集団としての)市場心理に変化がおきていることを表している。オシレーターが示す「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」は、相場の高値・安値をとらえる助けとなる。ただ性質として、市場がレンジ相場となっているときオシレーターの有効性は高いものの、(上昇・下落の)トレンド相場では時期尚早なシグナルを出すなど、オシレーターは危険な指標ともなり得る。最後に、相場の高値・安値をすべて暗示する指標は、残念ながら存在しない(第28節)。

[答え114] A
すべてのトレードは、2人のトレーダーの感情的・金銭的なかかわりを反映したものである。結果として、2人のうち1人は間違ったトレードを仕掛けたことになるわけであり、出来高は勝者と敗者の活動を反映したものとなる。そして、敗者がパニックに陥るとき、出来高は上昇するのである。ただ、出来高はげんざいの活動を映すもので、先々の動向を予測するものではない(第32節)。


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