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四六判 ソフトカバー 336頁/定価 1,890円 (本体 1,800円+税5%) /2005年2月28日発売
ISBN4-7759-9014-4 C0033
著者 増田丞美(ますだ・すけみ)
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はじめに本書は私が「投資」という仕事に携わり、その世界に入り込んで経験したこと ――成功も失敗も含めて――を通して学んだことをそのままの形で、しかも投資 の専門家ではなく一般の個人投資家に伝えるために整理してまとめた(過去私が 書きとめた投資に関するメモ書きやプロの投資家への手紙、最近ではプロのトレ ーダーとの間でやり取りした電子メールの内容など)ものです。私はオプション取引専門家のため、オプション取引において経験したことにか なりの紙面を割いて多くのことを語っています。が、その内容はオプションの知 識がなくても読めるようにできるだけ平易に表現したつもりです。オプション取 引は投資の世界では決して特殊なものではなく、株式投資や先物取引にも通じる ものがあります。 オプション取引のみならず、私の投資の経験は株式や先物、さらにはファンド への投資にも及んでいます。それらの経験を通して私自身が身につけた投資の世 界において成果を上げるための知恵を披露しました。 繰り返しますが、本書が読者として対象にしているのは機関投資家やマーケッ トメーカー、その他のプロの投資家やトレーダーではありません。どちらかとい えば、市場において、資本規模、設備、知識、情報といった面で常に不利な立場 にいる一般大衆である小資本の個人投資家を対象にしています。そのような不利 な(=優位ではない)立場にいる個人投資が優位な相手(機関投資家、マーケッ ト・メーカー、その他のプロの投資家やトレーダー)を負かすには「知恵」が必 要です。本書はそれに挑戦したのです。 私は自分自身の経験から、投資やトレードを「ゲーム」として捉えるようにな りました。日本語でゲームというと「遊び」や「スポーツ」に近い感じを受ける かもしれませんが、ゲームの意味はそれらとはまったく違います。本来、「ゲー ム」の意味するものはもっと深いところにあります。それは「ある社会や集合体 の中に複数の参加者がいて、その中でAという参加者がある行動を取ったとき に、Bという別の参加者がどのような行動を取るのか、あるいは市場はどう変化 するのか、このようなやり取りをゲーム」というのです。そして、このゲームに はルールがあります。ゲーム参加者には得点が与えられ、勝敗が決まるのです。 投資の場合は、利益を出せば「勝ち」、損を出せば「負け」です。そして、「勝 ち組」の得点(=利益)と「負け組」の得点(=損失)を足すとゼロになる「ゼ ロ・サム・ゲーム」です(実際には、投資の世界では手数料を取るブローカーが 介在しますので、完全なゼロ・サム・ゲームにはなりません)。 投資の世界で成果を上げるにはこのようなゲームの構造や仕組みを知らなけれ ばなりません。本書で最も述べたいのはこのことです。ゲームの仕組みとゲーム のルールを知り、勝つためのゲームのやり方を修得することです。 本書の読者には、自分自身では株式や先物、あるいはオプションといった金融 商品を自ら売買しない人もいると思います。資産運用においては、何も自ら売買 することはないのです。「他人に資産運用を任せる」という方法があります。具 体的には、投資顧問との契約やファンドの購入です。これに関しては、読者のた めになるであろう簡単な説明に加えて私のインタビュー記事を掲載しました。 末筆ながら、本書を世に出すにあたって多大な努力をしてくださった磯崎公亜 さんに深く感謝したいと思います。氏の尽力なくしてこの本は世に出ることはな かったでしょう。私の稚拙な表現を根気強く直していただきました。私のわがま まな注文をすべてて呑んでいただきました。本書が世に高く評価されればその功 績のほとんどは磯崎さんのものです。本書の表紙は本書にぴったりの柔和さが出 ていて気に入っています。デザイナーの坪川圭一さんに感謝します。ご苦労様で した。そして、後藤康徳さん、いつものことながら、本書を世に出すに当たって 2つ返事で快く頭を縦に振ってくださいました。感謝に耐えません。 2005年1月吉日 著者記す 序章 窮地に立たされた個人投資家のために投資(本書でいう投資はトレードも含みます)の世界はあまりにも偏見に満ち ています。多くの個人投資家は投資(トレード)の真実を知らなすぎます。それ 故に、個人投資家は容易に、ブローカーやマーケット・メーカー、あるいは資金 量の多い機関投資家や一部のプロ・トレーダーにカモにされてしまうのです。これからお話しすることは、私が経験し、学び、見聞きした相場に関するあら ゆることを整理したものです。株式投資はもちろん、オプション取引や先物先物 についてもふれます。プロの投資家やトレーダーである友人たちと投資のやり方 を教えるなかで、実際に会って話したことや、電子メールでのやり取りを振り返 ってみて考えたことを述べます。あるいはその内容を部分的に掲げたいと思いま す。 本書は、投資の本質的なこと、市場のしくみや参加者、実際の売買のやりかた、勝者と敗者などについて私が実際に経験したこと、私の知っていること、思うところ、感じるところを余すことなく、また隠すことなく語っています。 また、本書は個人投資家を対象に書いたものです。機関投資家(生保、年金運 用者、投信、証券会社、投資銀行、商業銀行等)の投資のやり方と個人投資家の それとでは方法が180度異なります。機関投資家や大手金融機関の資産運用者 には資金力があります。また、投資銀行には強力なシステムや充実した設備があ りますから、いろいろなスプレッドや売買プログラムを実行できます。 これらを個人投資家のレベルで行うとどうなるでしょうか。はじめはうまくい ったとしても、いずれは資金的に持たなくなり、破綻します。繰り返しになりま すが、個人投資家と機関投資家では「ゲームのやり方」がまったく異なるので す。 本書の目的は、「投資の世界において劣勢の立場にいる個人投資家に投資の本 質を知っていただき、それを自分の投資に役立ててほしい」というところにあり ます。ここで紹介する話を参考に、利益を上げるための、自分なりの「やり方」 を修得していただけたら幸いと思っております。 投資に参加する投資家の目的は大きく分けて2つあると思います。ひとつは、 市場に参加し売買益を上げることです。もうひとつは、損益に関係なく、失って も生活に困らない限られた資金で、売買を楽しむことです。多くの参加者の目的 は前者ではないでしょうか。本書は、前者の目的で投資に参加する個人投資家を 対象しています。 ”投資“は対象物を売買することで利益を上げようとする経済行為です。本書 では、どうすれば利益を上げられるのか、そのためには何を知り、学び、理解 し、どのように売買すべきなのかについて述べていくつもりです。 |
掲載されました 「Yen SPA!」(扶桑社、2005年11月25日号)に本書と著者である増田氏のインタビュー記事が掲載されました。
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オプション取引
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第1部 私はこうして投資を学んだ 【知識】編
第1章 投資の本質部分を知ってください――目的
第1章 株式投資で利益を上げる方法
第1章 経験がものをいう
第3章 数字に強くなれ
第4章 チャートを絶対視しない
第5章 成功するための秘訣
付録(ファンドについてのインタビュー集)
あとがき
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