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ウィザードブックシリーズ Vol.17

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トレードとセックスと死
――相場とギャンブルで勝つ法

定価 本体 2,800円+税/四六判 400ページ
ISBN 4-939103-38-2 C2033/2001年6月29日発売

著者 ジュエル・E・アンダーソン
翻訳 堀越修、坂本秀和
監訳 増田丞美


目次 | 序文 | 監修者まえがき | 読者のご意見・ご感想 | 掲載されました
原著

Trading, Sex, and Dying

優秀なトレーダーは優秀なギャンブラーである!

「ゲーム理論が大はやり」――ウォール・ストリート・ジャーナルがそう報じている。現在、死活的な売買判断にゲーム理論を用いて利益を上げている一流トレーダーは多い。事実、『新マーケットの魔術師』に登場するトレーダーたちはみんな、ポーカーやブラックジャックの手を用いて相場に臨む。ゲーム理論が脚光を浴びたのは1994年。3人の経済学者がポーカーをはじめとするゲームの手法を経済分析に応用し、ノーベル経済学賞に輝いたのである。

超一流トレーダーや金融界の達人が相場で勝つのはなぜか? ポーカーと相場で勝つ手はほとんど同じだと知っているからだ。 今、ゲーム理論の人気作のひとつが他ならぬトレーダー必携の書として生まれ変わった。オプション取引の大家デビッド・カプランが新たに書き下ろした詳細な序文も掲載されている。

トレーディングで儲ける方法とは……


「今までこれほど圧倒される本に出合ったことはない。トレーディングに対する鋭い洞察力で、プロの賭博師と一流のトレーダーの哲学に何ら違いがないことを証明してくれた」
――デビッド・カプラン『カプランのオプション売買戦略』 (本書におけるカプランの序文

「ポーカーでは常に自分に有利な手で勝負し、そうでなければ潔く負けを認めるのが理想である。そうすれば自然に勝ちが負けを上回るだろう。ポーカーで自分がどの持ち札で勝負するのかを考えるように、トレーディングでも自分に勝ち目があるかどうかを知る必要がある」
――ビクター・スペランデオ(『新マーケットの魔術師』にも取り上げられた相場職人/著書『スペランデオのトレード実践講座』)

「相場とは壮大なポーカーの勝負に似ている。相手の実力をじっくりと観察し、自分に並みの能力しかなくても相手が弱ければ勝つ確率は高くなる」
――ジェフ・ヤス(『新マーケットの魔術師』にも取り上げられたオプションの戦略家



目次

監訳者まえがき
序文 デビッド・カプラン
1 私の知るギャンブラーたち
2 ポーカーの世界へようこそ
3 己を知り、相手を知る
4 はじめに
5 冒険家タイプ
6 攻撃的タイプ
7 共依存的タイプ
8 変人タイプ
9 感情的タイプ
10 自己中心的タイプ
11 一匹狼タイプ
12 マゾヒスト・タイプ
13 内省的タイプ
14 劇場型タイプ
15 うだつの上がらないタイプ
16 警戒的タイプ
17 勤労者タイプ
18 終わりに


序文・デビッド・L・カプラン

私は17歳のときからセミプロのポーカー・プレーヤーだった(セミプロという意味は仲間うちのゲームではずっと勝ってはいるのだが、ラスベガスのカードルームでプロとプレーするのは楽しみにやっているだけだからだ)。 私がポーカーを学んだ方法は古くさいものだ。最初に授業料を支払ったのだ。本は持っていなかったし、教えてくれる師匠もいなかった。年上の友人たちが教えてくれたが、その謝礼は(賭金をとられることで)支払ってきた。 私はポーカーが好きで、どの手で賭けるか降りるかを見極めるのがうまかったので、続けて勝つようになった。 しかし、私はポーカー版フォレスト・ガンプであった。ポーカーの攻略本を開くことも、手の確率を研究することもなかったし、戦略についても真剣に考えはしなかった。  私はいくつかの自分なりのルールに従っていた。→続きを読む


監訳者まえがき

 本書の原題は、「ポーカー、セックスとダイイング」です。しかし、本書のどの部分を読んでも、性(セックス)の話も死(ダイイング)の話も出てきません。元々優秀なセールスマンであった著者は販売実績を伸ばすために顧客のタイプを分析し、それによって顧客に対する接し方を変えるという戦術を学びました。その後、ギャンブル(ポーカー)の世界に入り、人間を観察し、分析する目を養い、その経験をもとに著したのが本書です。
 また、著者によると、性と死に関係する仕事は、「人間の個性を拡大するための虫眼鏡の役割を果たしてきた」ので、人がそれらに接するとき最もその人の性質(本性が出る)ということだと思われます。それが、そのまま本のタイトルになっているようです。

 本書は、人間の心理について述べたもので、私たちが日ごろ、いろいろな分野で相手としている各々のタイプの人間の特性や性格についてのものです。これは、また、相場や賭け事に関係する人たちでなく、一般のビジネスに携わる人たちにも当てはまります。同書は、一般の人たちに共通する特徴をもとに、特定のタイプに分け、それらを分析しています。「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」と言いますが、これは、自分自身と、自分が参加しているゲーム(相場、賭け事、ビジネスなど)にいる人間、自分の相手となっている人間の特徴を知る助けになります。相手の特徴を知ることは、その人間の行動のパターンが読めるわけで、これはゲームに勝つためには大切なことです。
 読者は不思議に思うかもしれませんが、カジノの世界から金融市場に鞍替えして成功した元ギャンブラーは意外に多いのです。その一人が『カプランのオプション売買戦略』(パンローリング刊)の著者デビッド・カプラン氏です。氏は、ポーカーをやりたいがために、親の反対を押し切ってアメリカの名門大学を蹴り、州立大学に通ったほどポーカーに入れ込み、そして、大学時代には彼の右に出る者がいないほどの腕になっていたと言います。その後、ポーカーの世界から相場の世界に入り、オプション・トレーダーとしては全米でも第一人者になったのは周知の事実です。そのカプラン氏は本書の一読を薦めています。 人の特性、性格、技術水準を知ることがなぜ助けになるのか、その答えのヒントを『新マーケットの魔術師』に見てみましょう。

 「マーケットは、巨大なポーカーゲームのようなもので、相手の取引技術のレベルに注意を払わなければならないところなのである。(中略)私が世界第六位のポーカープレーヤーで、一位から五位と一緒にゲームをしたら、ほとんど勝ち目がない。ところが、もし私が極めて平均的なプレーヤーだったとしても、相手が平均以下だったら、勝つことができる。」(同書四〇七ページより)
 つまり、ゲームに勝つには相手のことを知ることが大切だということです。
 本書のサブタイトルには、「相場とギャンブルで勝つ法」とありますが、相場や賭け事に携わっている人だけを対象にしているのではありません。本書はいかなる業務、分野、職業に携わっている方たちが読んでも役に立つ本です。また、ビジネスマン、経営者、学生、家庭の主婦に至るまで、いかなる人たちにとってもためになるでしょう。なぜなら、私たちはいかなるレベルの社会にいようと、その社会はさまざまな異なる性格を持つ人間によって構成され、否応なしにそのゲームの参加者になっているからです。本書は、ゲームの参加者である私たちのさまざまな悩みを解決する一つの助けになってくれるでしょう。

 本書の翻訳にあたっては、前半部の「感情的タイプ」までを堀越修氏が、またそれ以降の後半部を坂本秀和氏に受け持っていただきました。ご多忙にもかかわらず、迅速に作業を進めていただきました。また、日本語に訳しづらい表現の散在にもかかわらず、見事に仕上げていただきました。お疲れ様でした。

2001年6月 増田丞美


監修/増田丞美(ますだ・すけみ)氏
1985年米国コロンビア大学大学院(MIA/MBA)を卒業後、野村證券(東京・ロンドン)、モルガン・スタンレー投資銀行(ロンドン)を経て、海外ヘッジファンド・グループにてデリバティブポートフォリオの運用に携わる。現在、アストマックス(国内投資顧問)チーフアナリスト兼アストマックスUSA(米国投資顧問)エグゼクティブ・バイスプレジデントとして資産運用業務に従事。著書・監修書籍など多数あり。


「日経ビジネス Associe」2010 05/04

掲載されました


読者からのご意見・ご感想

人のタイプを見分け自分のために利用するためにはこの本は必携だ。トレードはもちろんのこと人と付き合うときなどにも有効な本である。
<男性 学生>


参考書籍


カプランの
オプション売買戦略

スペランデオの
トレード実践講

新マーケットの
魔術師

ギャンブルトレーダー

ディーラーをやっつけろ!

最新版
オプション売買入門

オプション
売買の実践
〔株式編〕

プロが教える
オプション売買の実践

フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編



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