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グリーンブラットのイベントドリブン投資法

グリーンブラットのイベントドリブン投資法

2024年6月発売/A5判 上製本 296頁
ISBN978-4-7759-7329-5 C2033
定価 本体2,800円+税

著 者 ジョエル・グリーンブラット
訳 者 奥脇省三

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目次訳者まえがきグリーンブラット「魔法の公式」

「投資のエリート」を出し抜く
グリーンブラット流「相場の天才になる方法」とは?

グリーンブラットが運用するヘッジファンド Gotham Absolute Return Institutional
市場平均との比較



ジャック・シュワッガー著『続マーケットの魔術師』に 年複利平均50.0%のリターンを誇る「バリュー投資のカリスマ」として紹介されました。
 本を1冊読んだだけで、株式市場の平均指標に圧勝する方法が学べるものだろうか? 数十億ドルを運用するファンドマネジャーも指標に勝つことなどできない。そのため彼らは、自分たちにできないものをほかの人にできるわけはないと考えている。ビジネススクールの教授たちは、そんなことは不可能と言うだけではなく、不可能を証明するために、山のような統計資料を引っ張り出してきている。では、なぜ今この本が、ということだが……? それは、ジョエル・グリーンブラットが過去10年以上にわたって、市場平均指数を(年間投資収益50%を上げて)完全に打ちのめしてきたからだ。今、彼は喜んでその方法を語ろうとしている。

 このウィットに富み、しかも読みやすい入門書のなかに、読者は株式市場の奥深いところに隠された宝物の在りかを発見するだろう。相場のプロや教授たちにもできなかったことをやり遂げるのが、何と簡単なことかを知るだろう。それには特別なツールもいらないし、学歴も無用だ。必要なのはただ少しばかりの時間と努力であり、これさえ惜しみなくつぎ込めば、あなたもまた「相場の天才」になることができるのだ。

 では、ジョエル・グリーンブラットとは一体、何者でなぜ彼の言葉に耳を傾ける価値があるのか? 彼はフォーチュン500社のひとつに数えられる会社の会長をしていたことがあり、また個人パートナーシップの投資会社、ゴサム・キャピタル社の創設者だが、この会社の運用する株式ポートフォリオは創設時の1ドルが、10年後に52ドルになるという実績を上げた。彼は、その秘訣をいますべて明かそうとしている。

 専門家たちが専門家として受けた教育ゆえに見逃してしまう投資のチャンスをどうしたら発見できるかを、本書は教えている。個人投資家がウォール街のプロたちに対して、圧倒的な優位に立てる場所、地図さえないその場所に待つ隠された宝や信じられないほどの利益を、読者は学んでいくだろう。この本は理論的に可能だということを詰め込んだ本ではない――「相場の天才に変身する方法」は、大きな利益が実際に可能となる特殊状況を発見するための実践的なガイドだ。その特殊状況の具体的なケーススタディや投資家が必要とする基本的な情報や、また投資家が使う投資手段などがすべてここに書かれている。読者が市場の指標に打ち勝とうとしている投資家なら、どうやら正しい場所をたどり着いたようだ。読者が相場の天才になりたいのなら、この本を、株式市場に隠れている宝物の秘密の隠れ家へ導く地図と考えるべきである。

安全確実な市場平均を打ち負かすための「特殊状況」

  ●企業分割(スピンオフ)
  ●企業再編成(リストラ)
  ●マージャー・セキュリティーズ
  ●合併
  ●引受権の売り出し
  ●資本再編成
  ●倒産
  ●リスク・アービトラージ

※本書は、2001年8月に出版された『グリーンブラット投資法――M&A、企業分割、倒産、リストラは宝の山』の改題新装版です。


著者紹介


写真提供:
Avner Katzav

著者 ジョエル・グリーンブラット(Joel Greenblatt)

個人パートナーシップの投資会社であるゴッサム・キャピタル社の創設者。グリーンブラットはウォートン校でBS(理学修士とMBA(経営学修士)を修得した。事務所はニューヨークのマンハッタン、住まいはロングアイランドである。
著書に『株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」』(パンローリング)がある。


原題: You Can Be a Stock Market Genius: Uncover the Secret Hiding Places of Stock Market Profits


目次

訳者まえがき

謝辞

第一章 成功への道をまっすぐ進め――運転手さん、それからちょっと右へ入ってくれ
 プロの挑戦
 蓄財の秘訣

第二章 いくつかの基本原則――外出しても家に置き忘れてはならないもの
 いくつかの基本原則
 投資利益の秘密の隠し場所

第三章 この親にしてこの子あり――企業分割、部分分割、株式引受権売り出し
 企業分割
 最善のなかにも最善を選ぶ
 <ケーススタディ>ホスト・マリオット/マリオット・インターナショナル
 埋められた宝物を掘り返す
 <ケーススタディ>ストラテック・セキュリティ/ブリッグス&ストラットン
 大当たりのホーム・ショッピング――
 カートライト(英国の有名な資産運用会社・証券会社)一家でもこれほど儲かったことはなかった
 十戒
 <ケーススタディ>アメリカン・エクスプレス/リーマン・ブラザース
 部分分割
 <ケーススタディ>シアーズの実質価格
 インサイダーからの情報――自分で調べるための手引き
 権利はすべて買え
 <ケーススタディ>リバティ・メディア/テレ―コミニュケーションズ
 企業分割――要約

第四章 自宅ではやらないように――リスク・アービトラージとマージャー・セキュリティーズ
 リスク(マージャー)・アービトラージ
 <ケーススタディ>フロリダ・サイプレス・ガーデンズ/ハーコート・ブレイス・ジョバノビッチ
 リスク・アービトラージについてさらに悪い材料
 <ケーススタディ>コンバインド・インターナショナル/ライアン保険グループ
 マージャー・セキュリティーズ
 <ケーススタディ>スーパー・ライト・フーズ
 <ケーススタディ>パラマウント・コミュニケーションズ/バイアコム
 要約

第五章(別名一一章、つまり破産)
 街に流される血(君の血でないことを祈る)――企業倒産と企業再構築(リストラ)
 企業倒産
 <ケーススタディ>チャーター・メディカル
 売却――どんなときにがんばり、どんなときに降りるかを知る
 企業再構築(リストラ)
 <ケーススタディ>グリーンマン・ブラザース
 <ケーススタディ>ゼネラル・ダイナミックス
 簡単な要約

第六章 一攫千金の投資証券
 ――資本再編成(リキャップ)、スタッブ株、LEAPS、ワラントとオプション
 資本再編成(リキャップ)とスタッブ株式
 <ケーススタディ>FMC株式会社
 LEAPS(長期株式予測証券、長期オプション契約のこと)
 <ケーススタディ>ウエルズ・ファーゴのLEAPS
 ワラントについての短い説明
 もうひとつ短い説明――特殊な状況でのオプション投資
 <ケーススタディ>マリオット・コーポレーションのオプション
 簡単な要約と無償交付

第七章 森を通して木を見る
 質問 特殊状況への投資チャンスをどこで見つけられるのか?
 名人のまねをする
 オーケー――アイデアは見つけた! そこでどうすればいい?
  投資情報の直接的供給源
  投資情報の間接的情報源
 質問 基本的な知識を磨く必要が出てきたらどうする?
 どこで財務諸表の基礎をすぐ理解する方法を学べるだろう?
 このキャッシュフローとは一体なんのことかね?
 何なのだ? どうしてこれが重要なんだ? (どうしたら買えるかね?)
 本書以外にも、読むに値する投資の本はあるだろうか?

第八章 かの地に着くことこそ、すべての喜び

付録
用語集


本書への賛辞

「特殊状況投資の入門書だが、読み応えがあって、それに面白い。グリーンブラットの投資戦略から恩恵を受けた数百万ドルの受益者として、実際に役に立つ投資方法を推薦するのには特別の喜びを感じる」
――エドワード・O・ソープ『ディーラーをやっつけろ!』と『市場を打ち負かせ』の著者
「株式市場で儲けるための偉大な指針だ。実によく書けているし、面白い」
――マイケル・F・プライス、ミューチュアル・シリーズ・ファンド社社長、またバロンズ誌円卓会議メンバー

「株式市場でカネを儲ける方法は多いが、これはその傑作のひとつだ」
――ジム・ロジャーズ、『21世紀〈この国が買い、この国は売り〉』の著者

「この洗練されて気の利いた面白い本を、たくさんの投資家に読んでもらいたくない。この本から得られる現実的な洞察力で儲けさせてもらうとき、競争相手になってはかなわないからね」
――アンドリュー・トビアス、ベストセラー『トビアスが教える投資ガイドブック』の著者

「この本を、株式市場にある宝物への地図と考えるべきだ」
――マイケル・スタインハルト『ヘッジファンドの帝王』の著者

「歴戦の投資家が何を考えているかについての、まことに魅力ある実例である」
――ジョン・トレイン『マネーマスターズ列伝』の著者

「ジョエルは私の好みの人物だ――非常に優れた常識を持っている。この本は素晴らしい!」
――アラン・C・グリーンバーグ、ベア・スターンズ社会長

「個人投資家はウォール街で最も洗練された投資戦術を、この本の価格で入手できる。ジョエルの気が変わって発行をやめてしまう前に急いで1冊買っておくべきだ」
――セス・A・クラーマン、ボウポスト・グループ社長、『安全域』の著者

「ジョエル・グリーンブラットは読者に株式市場とは何かを教え、そこで一財産作るのにはどうしたらよいかを教えている」
――『ウォール・ストリート・ジャーナル』

■グリーンブラットの「魔法の公式」(Magic Formula) とは

投下資本利益率でスクリーニング
益利回りでスクリーニング

この公式の詳細は、別著『株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」』の81ページ、194ページに掲載されています。
1993年から2005年のアメリカ株、ヨーロッパ株、日本株の検証についてはパンレポート(「魔法の公式」ヘッジファンドの運用者が公開)をご覧ください。

※『ダウの犬投資法』では、
益回りでなく配当利回りでスクリーニングする手法を解説しています。


訳者まえがき

 第一章のタイトルを私は「成功への道をまっすぐ進め」と意訳したが、原文は「Follow the Yellow Brick Road」だ。これはフランク・ボームの『オズの魔法使い』で、主人公がオズの王都へ入るときにたどった道の名前だ。出世街道、成功への道の意味か。

 王都へ続く正しい道を賢く選択することが株式投資で成功する秘訣と著者は言うが、その「王道」はどうやら人があまり通らない道のことらしい。著者は本書のなかで、自分は逆張り屋だと盛んに言う。しかし、地図なき道を通って割安な株を見つけること、つまり真の逆張りこそ王道だと言いたいらしい。そう言えば「人の行く裏に道あり……」という格言がこの国にもある。

 複雑な数学を駆使した現代の投資理論や、ルールと営業利益のしがらみから解放されないアナリストや資産運用者が、この王道から遠ざかってしまっていると著者は言う。読んでいて目からウロコの個所が随所にあった。

 この本がすごいのは、理論だけでなく、実際のケーススタディを豊富に取り入れ、著者が実際に儲かる株を発見し、投資を実行した過程を開示していることだ。彼の投資会社、ゴサム・キャピタルが過去に上げた成績がその裏にあるだけに、このケーススタディには迫力がある。残念ながら、著者が紹介する具体的な投資手段、分割企業や合併関連証券などは日本には存在しないが、基本的な手法、考え方などは十分応用できよう。(続きを読む

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