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株式投資では「決算書」や「四季報」が必要になる、と考えている人が多いと思います。 確かに、それは間違いではありませんが、絶対というわけではありません。例えば、皆さんは「月次情報」というものをご存知でしょうか?
月次情報(以下、月次)とは、ひと言で言うと、企業が毎月開示する「決算情報」のことです。月次の開示は、小売・飲食・サービス業など、私たち消費者にとって身近な企業に多いです(※すべての企業が月次情報を開示しているわけではありません)。
この月次(情報)、開示している企業は限られていますが、毎月発表されるだけに、読み方を知っておくと、ほかの投資家に先んじてチャンスをつかむことも可能です。
この小さな動きは、四半期決算ではなかなか気づけません。場合によっては、「気づいたときにはもう、すでに割高になっていて手が出せない」ということもあるでしょう。その点、月次に注目していれば、“(大きく)伸びる前”、つまり割安なときに買うことが可能なのです。 絶好のタイミングで銘柄を買うことができれば、その後の対応も楽になります。この“絶好”を探るうえで、私たち投資家の武器になるのが「月次」なのです。
どの企業が成長するのかは「神のみぞ知る」で100%の予想はできませんが、成長の意志を持った企業の目星を付けることはできます。そのためには、具体的には、大きく、以下の2つが必要になります。
①定量分析 月次や決算書(決算短信、決算説明資料)、中期経営計画を読み解く。
②定性分析 経営学やマーケティング理論でビジネスモデルを精査。ドラッカーのイノベーション理論やランチェスターの法則などを使う。
「割安なときに買う」ことももちろん大事ですが、それ以上に、「企業に成長の意志があるかどうか」は、私たち投資家にとっては、確認しておくべき大切なことだと言えます。 どういう企業に投資すべきか。そのことについても学びます
トレンドや業績の変化を捉えること。 決算の数字を読めるようになること。 ビジネスモデルの本質を追求すること。
ひとつ学べば2倍分、役に立つ知識があります。 投資とビジネス。二刀流で成功を目指してみませんか?
◎月次は、どこを調べればわかるのか? ◎月次は、いつ、発表されるのか? ◎月次には、どのような情報が載っているのか? ◎月次だけを見ていればよいのか? ◎月次に注目するメリットは何か?など
月次についての基礎的な情報はもちろん、実戦的なものまで紹介しています。
◎どの業界が強いのか ◎(強い業界の中での)同業他社比較について ◎各業界の基本情報やコロナ禍以降の見通し、注目銘柄について (2022年6月現在) ◎個別銘柄の株価や月次の推移のチェック(株価が適正水準と比べて 割安か割高かや理論株価の確認)を通して、未来の企業価値も考え ることの重要性について
◎ドラッカーのイノベーション理論 ◎アンゾフの成長マトリックス ◎ランチェスターの法則 ◎ブルーオーシャン戦略 ◎キャズム理論
マーケティングやイノベーション理論は、一見、遠回りのように見えるかもしれませんが、「企業が成長の意志を持って戦略的、かつ、合理的な行動をしているのか」を探るうえでは欠かせません。
長期投資においては、月次(情報)は、あくまでも“きっかけ”です。月次で発見した企業が、そのあとに大きく伸びそうかどうかは、投資家自身が分析しないといけません。そのためのヒントとなる情報を紹介しています。
◎決算書1ページ目の読み方 ◎損益計算書(PL)の読み方 ◎バランスシート(BS)の読み方 ◎キャッシュフロー計算書(CF)の読み方 ◎ROAやROEについての知識 ◎理論株価と企業価値 ◎中期経営計画と将来の企業価値
本書は【株Biz】月次Web公認の月次投資入門です。月次Webの公認ページはこちら
はっしゃんコラム① 月次売上がパーセント単位の理由 はっしゃんコラム② 成長率と未来の株価の話 はっしゃんコラム③ 売上、利益、株価は店舗数に比例する法則
第1節 月次情報で10倍株 第2節 ファーストリテイリング ~世界企業ユニクロ最初の成功~ 第3節 ワークマン ~「職人の店」が女性に人気になるまで~ 第4節 スノーピーク ~新型コロナと企業価値の深い関係~ 第5節 ペッパーフードサービス ~いきなり!ステーキの成功と失敗~ 第6節 ゼンショーホールディングス ~牛丼戦争の勝者~ 第7節 モノタロウ ~オンリーワン戦略で株価100倍~ 第8節 神戸物産 ~成長を続ける業務スーパー~
はっしゃんコラム④ 前年同月比と前々年同月比の話
第1節 月次情報の使い方 第2節 ステップ1 月次情報公開の有無をチェック 第3節 ステップ2 月次情報の発表予定日と発表場所 第4節 ステップ3 月次情報ファイルを分析する 第5節 ステップ4 月次情報と決算説明資料を比較する 第6節 ステップ5 月次情報と株価の連動性をチェック 第7節 ステップ6 成長限界と地域特性を考える 第8節 月次公開企業の共通点を理解する
はっしゃんコラム⑤ 絶対に損をしないこと
はっしゃんコラム⑥ 銘柄によって投資難易度は違うという考え方
はっしゃんコラム⑦ コロナ禍で大量閉店する企業の話
はっしゃんコラム⑧ 利大損小と3年保有ルールの話
はっしゃんコラム⑨ 決算書XBRLとPython はっしゃんコラム⑩ 成長株の長期保有と利大損小サイクル
おわりに
■289ページ 上から3つめのブロックの右側(赤枠部分)について、 正しくは「定性分析」です。正誤表はこちら
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