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老荘に学ぶリラックス投資術  安心して長生きするために

老荘に学ぶリラックス投資術
安心して長生きするために

著者 岡本和久
定価 本体1,500円+税
A5判 ハードカバー 240頁
2009年8月8日発売
ISBN 978-4-7759-9087-2 C2033


≪Information≫

  2010年1月30日(土)
本書をテキストとしたセミナーを開催!
  詳しくは、著者HPへ ⇒ I-Oウェルス・アドバイザーズ(株)


目次 | 著者紹介 | 関連書籍   (立ち読みページ) 第2部 ・ 第3部

リラックスライフの祖に学ぶ

「朝三暮四」「上善水のごとし」「いまだ木鶏たりえず」などという言葉をご存知の方は多いと思います。これらは中国古代の哲学者、老子と荘子の言葉です。老荘思想というと、中国の思想家の難しい教え……。そのようなイメージがあるように思います。たしかにとても深淵な教えなので、その真意を学術的に理解するのは大変かもしれません。しかし、専門家でないなら、難しく考える必要はありません。

彼らの基本的な教えとは、集団や社会、そして自我からも解放されて、ありのままを受け入れることを説いた究極のリラックスライフの送り方なのです。この本は中国哲学の専門家でもない私が、自分なりに老荘思想を解釈し、それによって人生において、投資において支えられてきた経験に基づくものです。

では、なぜ老荘思想が今日、大切なのか。それは、老荘の生きた時代もまた、現代と同じく激動の時代であり、ストレス社会だったからです。そして彼らはその中で、何事にもとらわれない自由の大切さを説いていたのです。現在われわれは、日々のストレスに加え、先の見えない将来に対する大きな不安にさらされています。その中でもおカネの問題は多くの方の頭痛の種です。したがって、人々が不安な時代を迎えているときにこそ広く愛され救いとなってきた老荘思想は、多くの癒しと気づきを我々に与えてくれるでしょう。そして、彼等の思想は投資を考える上でも驚くほど有益なのです。

本書は、老荘思想を投資に応用することで、マーケットに戦いを挑んで疲れた多くの投資家に投資の本質についての気付きを与え、また「将来の自分は、いまの自分が支えるんだ」と前向きな決意をした投資入門者には、投資における心構えとシンプルな投資法をお伝えすることを目的としています。

老荘思想も投資も、難しいというイメージがありますが、なるべく平易な表現で気軽にお読みいただけるようにしました。ぜひ本書をとおして、老荘思想そして投資に対する理解を深めていただければと思います。




著者/岡本和久(おかもと・かずひさ)

米国コロンビア大学留学後、1971年慶應義塾大学経済学部卒。大手証券会社にてアナリスト・ストラテジスト業務を担当したのち1992年退社。その後、現バークレイズ・グローバル・インベスターズ株式会社を設立、代表取締役社長として年金運用に従事。2005年5月にI-Oウェルス・アドバイザーズ(株)を設立。現在、セミナーや資産運用教室などを開催する傍ら、クラブ・インベストライフを主催。おカネ、投資、運用に伴うストレスを癒す『ファイナンシャル・ヒーラー』をみずから任じている。日本証券投資顧問業協会理事、同協会副会長兼自主規制委員会委員長、投資信託協会理事、日本CFA(CharteredFinancial Analyst)協会会長(2006年より名誉会長、現在に至る)などを歴任。

2010年1月30日(土) 本書をテキストとしたセミナーを開催!
詳しくは、著者HPへ ⇒
I-Oウェルス・アドバイザーズ(株)



目次

はじめに

第1部 老荘思想とリラックス投資

1 日本をとりまく現状
    ストレス多き現代
    長寿国日本
    動物園を出よ!

2 老荘とは
    リラックスライフの祖である老荘
    老子とは
    荘子とは
    道(タオ)とは何か
    老荘思想とは

3 投資とは
    おカネは感謝のしるし
    おカネで志をレバレッジできる
    株式や債券の本質
    投資の本質を考える

4 リラックス投資とは
    リラックス投資とは
    老荘の教えとマーケット
    老荘思想とリラックス投資

5 本書の構成
    老荘思想からの導き
    伝えたいこと

第2部 老荘の教えと投資の成功法

1 気宇壮大な視座を持つ
    鯤、大鵬に変身す ―― 投資というもののパラダイムを変えよう
    大鵬図南 ―― 幅広い対象を超長期投資で持つ。投資の時空を広げよう
    小知は大知に及ばず ―― 短期投資家は多い。だから長期投資は効果があるのだ
    井蛙海を語るべからず ―― 長期投資の大海に漕ぎ出そう
    えんすうとトビ ―― あまたいる短期投資家の頭上を悠々と飛ぼう

2 世の中、変化してやまない
    タオのタオとすべきは常のタオにあらず。名の名とすべきは、常の名にあらず ―― マーケットは常に変化し続けている
    無は天地の始めに名づけ、有は万物の母に名づく ―― 上昇も下落もマーケットの大きな流れの一局面である
    反はタオの動なり、弱はタオの用なり ―― マーケットの動きに泰然として構えていればよい
    それ知は待つありて後当たる。その待つところのものは、ひとりいまだ定まらざるなり ―― 変化を当てようとするのではなく、変化を受け入れる

3 世の中、常に均衡している
    道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず ―― 株価の変動とは、ある均衡点が別の均衡点に移ることだ
    万物は陰を負いて陽を抱き、沖気を持って和をなす ―― 株価変動は強弱の方向性を示すものではない
    朝三暮四 ―― 目先の株価はどうでもよい。遠い将来の成果が大切
    是非を以てして天鈞に休う ―― そこそこのリスク・リターンを狙えばよい

〜まとめ+α〜 はるか長期の大きな視点で投資を行う

4 本質を見よ
    罔両の疑問 ―― より大きなトレンドが、小さいトレンドを支配する
    いまだ木鶏たりえず ―― 短期的な株価の動きに超然としていることが成功の秘訣
    カリスマシェフ、庖丁の話 ―― マーケットの理に従ったムリのない投資をする

5 区別したり、決めつけたりせず柔軟であれ
    胡蝶の夢 ―― あの高値が夢なのか、この安値が夢なのか……
    周と胡蝶とは必ず分けあらん。これを物化と謂う ―― 株価は影、企業価値に注目していればよい
    高は下をもって基となる ―― 安いときがあるから、高いときがある
    禍は福の倚る所、福は禍の伏す所。たれかその極を知らん ―― 何でも安くなればみな喜ぶのに、株価だけは別物である
    天下みな美の美たるを知る。これ悪なり ―― 本当の名人は、株価が下がるほど強気になる

6 タオは隅々にまで行きわたっている
    和光同塵 ―― 世界中のマーケットを味方につける
    上善如水 ―― みんなまとめて、良い社会づくりを応援しよう
    天網恢恢、疏にして失わず ―― つまみ食いはやめて、マーケット全体に網を張る
    聖人は、常に善く人を救う。故に棄人なし ―― どんな銘柄にも分散投資の価値がある
    大巧は拙なるがごとし ―― インデックス運用は、シンプルだが実によくできている

7 無駄のない、控え目な慎重な行動を、慈しみの心を持って行う
    嗇にしくはなし。それただ嗇、これを早服と謂う。早服これを重積徳と謂う。重積徳なれば、克くせざるなし  ―― ムダを省き資産形成をして、おカネを良いことに使おう
    微妙玄通 ―― 微妙玄通の七つの教えは、リラックス投資の要諦
    われに三宝あり。一に曰く慈、二に曰く倹、三に曰くあえて天下の先たらず ―― 控えめにして、争わず、応援する気持ちで投資しよう
    天下に水より柔弱なるはなし ―― 「柔よく剛を制す」は投資も同じ

8 大部分の人が注目していないところにチャンスあり
    われひとり泊としてそれいまだ兆さざること嬰児のいまだ孩わざるがごとし ―― マーケットにどっぷり浸らず、距離を置いて見る
    笑わざればもって道のなすに足らず ―― みんなが馬鹿にする投資法こそうまくいく
    信言は美ならず。美言は信ならず ―― マーケットに明るい光ばかりが現れたらご用心

〜まとめ+α〜 スタンスのまとめ

9 小ざかしい知識を働かさない
    渾沌の死 ―― リラックス投資には、大量の情報も難しい知識も不要
    五色は人の目を盲ならしむ ―― ストレスのないリラックス投資だから、長く続けられる
    学を絶てば憂いなし ―― 余計な知識は忘れてシンプルなリラックス投資を
    企つ者は立たず ―― 地に足の着いた重心の低い投資を心がける
    不知を知れば上、知を知らざれば病 ―― 短期的な相場は予想できないということを肝に銘じる

10 競争しない、争わない、他人を気にしない
    天は長く地は久し ―― 企業を保有し、企業価値とともに資産を増やす
    蟷螂の斧 ―― マーケットと争わず一体化することで味方にする
    蝸牛角上の争い ―― 銘柄を売買するのは、マイナスサムの世界だ
    天の道は、利して害せず。聖人の道は、なして争わず ―― 幅広く企業を応援することで、社会も自分も良くなる
    善く生を摂する者は、陸行して虎に遭わず、軍に入りて甲兵を被らず ―― 他の投資家とも市場とも争わなければ安泰である

11 「足る」ことを知らないと失敗を招く
    瓦を以て注するものは巧みなり ―― 大勝を狙わず、ゆっくりと資産を築こう
    天下は神器なり。なすべからず。なす者はこれを敗り、執る者はこれを失う ―― 全体が安定するような設計図を描く
    金玉堂に満つれば、これをよく守ることなし ―― 儲かったら「なに下がることだってあるはずだ」と考える
    足るを知る ―― 魚の頭と尻尾は猫にくれてやれ

12 無理のない自然体で生きる
    無為をなせば治まらざるなし ―― 銘柄選択やタイミング投資は、なかなかうまくいかない
    大国を治むるは、小鮮を烹るがごとし ―― きちんと資産配分さえ守っていれば小細工は不要
    善く行くものは轍迹なし ―― 分散したビジネスポートフォリオを長期で持つ

13 いつも心に静寂さを保つ
    なんじ志を一にせよ ―― 心のなかで暴れているサルを落ち着かそう
    真人の息は踵をもってす ―― リラックス投資とリラックス人生は車の車輪
    なんじの形を正し、視を一にせよ、天和至らんとす ―― 静寂な境地で投資をすればストレスはない
    天籟を聴く ―― 表面の波は荒い、深海の潮流は力強い
    技体を堕て、聡明をしりぞけ、形を離れ、知を去りて、大通に同ず。これを座忘と謂う ―― 難解で複雑な理論は不要。真理はいつもシンプルだ

〜まとめ+α〜 心構えのまとめ

14 お金持ちより、しあわせ持ちを目指す
    虚室は白を生ず、吉祥は止しきに止まる ―― シンプルさを保つことが実はとても難しい
    怨みに報ゆるに徳をもってす ―― 下げ相場ほど絶好のチャンスはない
    尾を塗中に曳く ―― 自分が何に幸せを感じるかは、品格の問題
    われ天地をもって棺槨となす ―― 人間は宇宙という生命体の一細胞、広大な心で投資を

15 実践しなければ意味がない
    大道は甚だ夷なれども、民は径を好む ―― 平坦な道をのんびり旅する。これがリラックス投資
    千里の行は、足下より始まる ―― 難しいことを考えるよりもまず、第一歩を踏み出すこと
    わが言は甚だ知り易く、甚だ行い易し ―― 人生も投資も、老荘の教えのままに……

〜まとめ+α〜 第2部のまとめ

第3部 リラックス投資実践法   複利の効果
  人生の3ステージ
      学びの時代/働きの時代/遊びの時代
  投資信託とは何か
  投資信託のコストに注意
  お弁当箱をイメージしよう
  あなたのいまのお弁当箱の中身は?
  理想のお弁当は?
  資産形成の設計図
      積極型/成長型/安定型
  投信を選ぶ
  買い付ける
  買い方の例
  モニターする
  「タオのプーさん」の教え

おわりに



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