崩壊が進むワイマール共和国を舞台に、マルテとほかの人物たちの人生がからみあっていく。活字への信頼を失ったジャーナリスト、貧困と政治に引き裂かれた労働者家族、反ユダヤ主義の標的にされたユダヤ人の少年……それぞれの運命がベルリンの街角で交差する。
「時代と街の豊かなセンス、それぞれの運命の繊細な描写、精密なイメージ、そしてテーマの詩的な表現によるまさに傑作の物語」――エイモア・トールズ(『モスクワの伯爵』[早川書房]の著者)
「ナショナリズムと反ユダヤ主義がふたたび頭をもたげるなか、 本書は政治がいかに早く毒に変わるかについての教訓をあたえてくれる」――レイチェル・クック、ガーディアン紙
「圧倒的なストリートシーンと、この街に住む多くの人びとの内面を掘り下げることで、本書は私たちが知っている物語を新しい方法で語っている。それは私たちが過去を見つめなおし、現在と比較することを可能にしてくれる」――ニナ・マクラフリン、ボストン・グローブ紙
「狭い心と気まぐれな心があり、街全体を焼き尽くすほどの怒りがある。しかし、そこには愛情、利他主義、勇気、他者を助けようとする意欲、物事を改善しようと続ける努力もある。読者は期せずしてベルリンに親しみを感じている自分に気づくだろう。リューツの慎重で精巧なこの作品は、すべての人の心に響く」――ケイトリン・ロズベルグ 、The A.V.Club
「リューツは、ドイツ史上最も激動の時代にあったベルリン市民の文化、政治、日常生活を、生き生きとした、鮮明かつ痛烈なフィクションとして描きだしている」――カルヴィン・リード、パブリッシャーズ・ウィークリー
「これまでに発表されたグラフィックノベルの最も野心的で、重要で、圧巻の作品。ストーリーとアートワークの両方における真の傑作」――ロブ・サルコウィッツ(フォーブス、2018年のベスト・グラフィックノベル)
原題 Berlin
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