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ウィザードブックシリーズ Vol.161

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投資を生き抜くための戦い
――時の試練に耐えた規律とルール

2009年12月5日発売
ISBN 978-4-7759-7128-4 C2033
定価 本体2,800円+税
A5判 ソフトカバー

著 者 ジェラルド・M・ローブ
監修者 鈴木一之
訳 者 西山佑


著者紹介 | 目次 | 関連書籍 | 読者のご意見  ◆立ち読みコーナー 監修者まえがき ・ 序論
著者

ジェラルド・ローブ

原書

『The battle for
investment survival』

マーケットの魔術師たちの《投資のバイブル》がついに翻訳刊行!!


勝敗の分け目は“自制心”にある!
リバモアの時代から40年以上もウォール街に君臨した成功者が書き記した「完全相場哲学」!!

ジェラルド・M・ローブは、1930年代から40年以上にもわたって自ら築き上げた規律と売買ルールをもとに株式市場多くの富を手に入れた大投機家である。E・Fハットン社で株式ブローカーから取締役副会長にまで上りつめる一方、マーケットへの研究・研鑽を続け、金融誌などに多くのコラムを寄せた。その集大成が1935年に出版し20万部以上の売上を上げた本書の初版である。

当時もいまも、努力なき者へ成功の扉は開かれない。しかも、本書が執筆された当時は、いかがわしい情報や悪徳業者が個人投資家を手玉に取る時代。そんななか、彼のコラムの正確さが評価されたのは当然の流れだろう。

本書は、ローブが株式投資に心血を注ぎ、完璧なまでに築き上げた規律と売買ルールの金言集である。彼自身が、戦場ととらえた株式相場の真髄が余すところなく記されている。それは多くの大トレーダーから、投機を始める前に読むべき本として推薦されている。CAN−SLIMで有名なウィリアム・オニールが自著『オニールの空売り練習帖』の巻頭で本書を掲げ、『スペランデオのトレード実践講座』の著者ビクター・スペランデオも本書に高い評価を与えている。

偉大なトレーダーたちから時代を超えてバイブルと称された名著が、「100年に一度の金融恐慌」が吹き荒れるいま翻訳刊行の日を迎えたのは、いま一度、株式市場の本質を見据えるための好機といえるだろう。




■著者/ジェラルド・M・ローブ(Gelard M. Loeb)

1899年生まれ。のちに取締役副会長の座に就くE・Fハットンで株式ブローカーとして活躍するかたわら、新聞のコラムや経済記事を記し好評を得る。相場を戦場ととらえ、徹底した研究と研鑽で半世紀にわたりその戦場から多額の成功を勝ち得た。本書のほかに、『Your Battle for Stock Market Profits』がある。また、金融・経済分野での卓越したジャーナリズムを称えるジェラルド・ローブ賞を設立。同賞は、経済・金融ジャーナリズムにおける最高の栄誉と称されている。

監修者/鈴木一之(すずき・かずゆき)
1983年、大和証券に入社。1987年に株式トレーディング室に配属され、機関投資家向け証券営業に就く。以後、一貫して株式トレード最前線にて相場と格闘。日本アナリスト協会検定会員。著書に『きっちりコツコツ株で稼ぐ中期投資のすすめ』(日本経済新聞出版社)、『有望株の選び方』(日経文庫)、『景気サイクル投資法』(パンローリング)、監修に『ケン・フィッシャーのPSR株分析』『バリュー株トレーディング』『ダウの犬投資法』『オニールの空売り練習帖』(いずれもパンローリング)など多数。


・訳者/西山佑(にしやま・ゆう)
翻訳者兼翻訳コーディネーター。訳書に『赤いクリップで家を手に入れた男』(河出書房新社 )、『神は笑っている 』(サンガ)。



■目次

監修者まえがき
序論

1  知識、経験、そして直観
2  投機的な心構えが不可欠
3  理想的な投資は存在するか?
4  未熟者が陥りやすい罠
5  投資で値上がり益を得るには
6  投機 VS 投資
7  投資家のための堅実会計
8  場当たり的な約定は禁物
9  証券プログラムの「してはならないこと」
10  企業報告書の着目点
11  金融に関する良い情報、悪い情報
12  何をいつ買うべきか
13  正確なタイミングの重要性
14  統計的分析、マーケットトレンド、そして大衆心理
15  株価変動、その他相場の動きの材料
16  その他のテクニカルな着眼点
17  さらにマーケットのテクニカル的状況について
   ――その相互関係と意義
18  株のスイッチングのメリット
19  「速い」銘柄か、「遅い」銘柄か?
20  「良い」買い、「良い」売りを見抜く
21  良い投資家、または投資アドバイザーの条件
22  損をして得をとる
23  予測はできなくとも、金は稼げる
24  儲けの戦略
25  常に流動性を保ったアカウント
26  債券の現実的な評価
27  鉱業株のメリット
28  分散投資
29  投資家は旅から学べ
30  投機を考える
31  投資と支出
32  投資と税対策
33  投資とインフレ

補遺

34  事例集
35  投資信託の投資は通常投資と変わらない
36  課税逃れの損失計上は節約になるか?

37  端株投資家がいつも間違っているとは限らない
38  株について女性が知っておくべきこと
39  投資家へのヒント――常に書き留めておくこと
40  どちらを選ぶ? 手中の金か、藪の中の金か
41  遺言書は慎重に書くべし
42  大切なのは株価
43  慎重な投資家は経営陣の質を見抜く
44  投資は年齢相応に行うこと
45  投資家は将来の景気変動に備えるべし
46  損失をどうするか
47  株式市場で耳にするいくつかの間違った常識
48  素早く資金を移動できるだろうか?
49  上げ相場はあなたの投資に対する考えにどう影響するか
50  税金に配慮して投資判断を曇らせてはいけない
51  ストップオーダーには慎重な評価が必要
52  現金配当は若い会社の成長力を削ぐかもしれない
53  中道を行けば相場にはびこる間違った常識に引っかからずに済む
54  ウォール街のことわざは往々にして間違っている
55  新商品に投資する
56  ニュースと市場
57  多少の投資知識は誰にとっても必要だ
58  「お買い得」な経営陣を求めてはいけない
59  奇跡の投資プラン
60  ステップシステム
61  二重配当
62  建築物に対する素人の意見
63  投資マネジャーのジレンマ
64  私はセールスしない――皆が私から買っていくのだ
65  市況リポート
66  理想的な顧客
67  果てしない利益
68  「良い」銘柄の条件は?
69  今日の一ドル
70  豹は決して斑点を変えない―性格や品性は直らない
71  初心者の投資家へ贈る言葉
72  ティッカーテープの読み方についての補遺
73  ティッカーテープを読むことの価値
74  株式投資の重要性
75  人気のない銘柄
76  さらなる二重配当を
77  けっして確認せずに鵜呑みにしてはいけない
78  あなたの投資から最大限の果実を得るために

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■監修者まえがき

監修者まえがき  この本は、株式投機の達人、ジェラルド・ローブが自身のマネー哲学を余すところなく述べた金言集である。人間誰もが持っている欲や自信の芽をいかに制御して、株式投機で成功を収めるかが細部に至るまで詳しく説明されている。

 パンローリングより本書の監修の依頼を受けたとき、最初に頭をよぎった感想は「ついに邦訳が出たか」であった。2005年夏、小生はパンローリングの依頼によって『オニールの空売り練習帖』の監修に携わった。その際に、オニール自身が「練習帖」の巻頭序言において、投資家が読むべき良書として、ジェシー・リバモアを描いた『欲望と幻想の市場』(エドウィン・ルフェーブル、東洋経済新報社、1999年)と、ジェラルド・ローブの本書の2冊を取り上げていたのである。
 ウィリアム・オニールと言えば、現代のアメリカ株式市場を代表する成長株投資の第一人者である。そのオニールがわざわざ自身の著書の巻頭で紹介するほどの書物とはいったいどんなものなのか。そして著者であるジェラルド・ローブとはどんな考えを持った人物なのか。こんな積年の疑問が本書の出版によっていっぺんに氷解した。至るところに投機に関する金言・至言が散りばめられているのである。

 ジェラルド・ローブは、1930年代から60年代の40年以上にわたってウォール街に君臨した投機家であり、投資と投機の研究家であり、同時にE・F・ハットンの取締役副会長でもある。自分の打ち立てたノウハウを駆使して、株式市場から何百万ドルも稼ぎ出した資産家としての顔も持っている。22歳になった1921年に、父親から相続した1万3000ドルの遺産を元手に株式投資を開始した。それ以後は、昼夜を分かたぬ猛勉強とハードワークで株式投機を行い、財産を増やしていった。それと並行して、若いころから新聞や雑誌に金融と証券に関するコラムを寄稿し始めたのである。

 1920年代前半のアメリカの株式市場は、まだイカサマがあちこちで行われていた。アカデミー賞七部門に輝いた映画『スティング』は、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの主演で日本でもたいへんな評判を呼んだ。舞台は1930年代のシカゴ。「ワイヤー」と呼ばれる大がかりな競馬詐欺をたくらむ詐欺師たちの頭脳ワークを生き生きと描いた作品である。競馬と株式とで多少の違いはあるが、ローブの時代の株式市場もおそらくあんな情景のなかで行われていたのだろう。
 イカサマやホラ話ばかりがあふれるでたらめな場所、それが当時のウォール街であって、まともな人間が近寄るのはためらわれるような場所だったに違いない。そのような環境にあって、ローブの執筆する相場分析のコラムは正確で正直、常に的を射ており、あっという間にファンを増やしていった。ほどなくバロンズやウォール・ストリート・ジャーナルなどにも掲載されるようになり、若きローブは投機家としてよりも相場記者、コラムニストとして知られるようになった。

 第一次世界大戦の戦勝国として、1910〜20株式大暴落をその目で見た生き証人として、1935年、ローブ36歳のときに本書の初版本が出版されたのである。
 この本は当時としては空前の20万部以上も売れ、20年後の1957年には読者からの強い要望によって改訂版が出された。そして1965年、ローブ66歳のときに、基本戦略はそのままで大幅な加筆を行って再度改訂版が出された。それが本書である。邦訳で400ページを超える大著ではあるが、改訂版はこのうちの前半の部に収まっており、後半の部はローブが新聞・雑誌などに寄稿したコラムや講演をまとめたものである。テープリーディングや当時の証券税制の詳しい記述など、現代日本の証券取引制度とはかみ合わない部分もあるが、ローブが述べようとしている事物の核心はよく伝わってくる。

 初版本が出された1935年はもう一冊、有名な書物が出版された。ベンジャミン・グレアムの『証券分析』(パンローリング)である。大恐慌の傷跡の残るこの年、グレアムはイカサマだらけの株式市場に向かって真の企業価値を分析する知識の必要性を説いた。そしてローブは、正しい時期に正しい方法で行う投機の知識を教えようとしたのである。
 ローブの強みは、ウォール街での実体験に基づく40年の英知の結集にある。数えきれないほどの投機を行う過程で編み出された、ローブ自身の行動原理が本書には満載されている。まさに運用手法を徹底して研究した株式投機に関する「奥義口伝の書」と呼んでもよいだろう。「100年に一度の金融危機」を目の当たりにした私たちの魂に、ローブの言葉の一つひとつが時を隔てて染み入ってくるように感じられる。行間にこめられた相場の真髄を、ぜひとも味わっていただきたい。
 本書の訳出を担当された西山佑氏、そしてパンローリング株式会社の後藤康徳社長にはたいへんお世話になった。お名前を記して感謝申し上げる。

  2009年11月  
                        

鈴木 一之



■序論

 最新の増補版『投資を生き抜くための戦い』の出版経緯には、次のふたつの要素がある。20万部を超えた初版への安定した需要、そして幅広い読者から寄せられた賞賛の声だ。本書は、1957年の改定版の内容はほとんどそのまま残し、1964年の税制改革などのテキストの手直しを行った。しかし基本的な本の理念は、時の試練に耐えたといえるのではないだろうか。
 章の中には1935年に書かれ、1943年、1957年、そして1965年現在で精査しているものもあるが、それらも書かれた当時と同じように現在でも通用する。

 以前、初版の読者から「あなたはいままでに、ご自分の著書で述べられたアイデアを全部試したのですか?」と尋ねられたことがあった。率直にお答えすれば、アイデアはすべて試してある。そのうえで、本に著すのである。

 使う以上のお金を稼ぐことができる人は、必然的に投資家になる。当事者がそれを望んでいるかどうか、または意識的に投資を行っているかは問題ではない。たとえどんな形であれ、いまある購買力を将来のために蓄えておくことを投資と呼ぶのだ。それは一般的には、お金そのもの、国債、貯蓄銀行預金、不動産、商品、あらゆるタイプの証券、ダイヤモンド、そして金などに及ぶ。

 投資の真の目的は、基本的には購買力を今後のために蓄積することにある。
 例えば、一日中レンガを積んで48ドルを稼ぐとしよう。その人はのちに48ドルを節約して、それを将来に向けて投資するかもしれない。そしていつの日か、自分の家を建てるために一日の賃金48ドルで煉瓦積み職人を雇うかもしれない。少なくともそれは、理想的な状況だろう。

 しかし、現実は少し違ってくる。通貨価値は不安定なものだ。後年には、煉瓦積み職人を一日雇って48ドルちょうどということはないかもしれない。それ以下で済むかもしれないが、おそらくはそれ以上を要するだろう。したがって、48ドルを蓄えておけばよいというわけにはいかないのだ。この本が最初に書かれてからも、人件費は絶えず上昇している。
 したがって、インフレや生活費の上昇、またはドルの下落の埋め合わせなどが、投資をするうえで第一に考慮されるべきことなのである。
 普通の人は将来に備えて物を保管するため、倉庫や保険にお金を使うだろう。しかし貯蓄に関してはお金を支払うどころか、利子や配当といった報酬を望む。仮に投資額の全額払い戻しが保証されないリスクが伴う場合は、より高額の収入やキャピタルゲインといった利益を求めることだろう。何にせよ人々は多くを期待し、そのくせ目標も小さすぎるのだ。

 このことは結局、通貨そのものよりも購買力で得られる利回りを測る必要があるということだ。 物価が上昇しているならば、購買力の損失を埋め合わせるための利益がなくてはならず、物価が下落しているならば、元金を少しでも取り戻さなければならない。このように表現するのは、(めったに起こることではないが)価格が上昇しているときは通常、投資からの利益があり、そして(こちらは絶え間なく起こるが)価格が下降しているときには普通は損失が出るものなのだ。
 1921年に株式投資を始めたとき、私はそれをとても平穏な仕事だと思っていた。1943年にはそれを「戦い」と表現するようになっていたが、多くの人々は1929〜32年にはその言葉を思い知らされたようだ。1957年はまるで「戦争」だった。しかし、危険はまだ増え続けている。

あらゆる角度から問題を研究し、行動を開始する前にリスクや目的、可能性を正しく把握できる人は、目標の半分以上をすでに達成しているといえる。
 株式市場でお金を稼ぐ人は必ずいる。もちろんそのような人は少なく、めったには現れない。ただ私の考えでは、成功者のほとんどがこの本で説明されているパターンのどれかに当てはまっている。投資家が最終的にどんな形で成功を収めるかは、彼らの能力、資金力、それにかける時間、リスクを負う余力、市場の環境によって決まってくる。応用される状況や技量にもよるが、ここに述べられている経験、アイデア、教訓、定石、原則は、必ず投資成果の改善に導くと私は確信している。
 先に述べたように、前版に収めた理論はほとんどすべて現在でも通用するものだ。本書ではさらに、同じように価値があると実証された新しいアイデアや、今日の投資環境に見られる、より複雑な作用についての議論を加えた。

 前版の読者から、分散投資について矛盾があると指摘があった。そうではない。初心者には分散が必要なのだ。その一方、本当の巨富は集中投資から生まれる。 経験が豊富であればあるほど、リスクを負う力があればあるほど、そして自分自身のコースをデッサンする能力が高ければ高いほど、分散投資の必要は小さくなるのである。

  1965年 夏  
                        

ジェラルド・M・ローブ

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