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CFDサヤ取り入門

CFDサヤ取り入門

差金決済取引を利用したペアトレード

著 者:元信光人

定 価:本体1,500円+税

体 裁:A5判/240ページ

発売日:2010年1月16日発売

ISBNコード:978-4-7759-9091-9

  • 目次
  • 著者紹介

◎万能金融商品「CFD」で世界の動きをつかみとれ!

CFDとは「Contract For Difference」の略で、証拠金を担保に売買の「損益差 額」だけをやりとりする取引のこと。「差金決済取引」とも呼ばれる。本場イギ リスでは、株式取引の4割がCFD関連といわれるほどの人気を博している。

「証拠金」と聞くと、個人投資家に人気のFX(外国為替証拠金取引)を思い浮か べる人もいるだろう。実際のところ、大きな仕組みはFXとほとんど変わらない。 CFDは“FXの証券・先物版”といえる。

例えば、1株1000円の銘柄を100株購入する場合、通常は10万円の総代金が必要 だ。しかし、証拠金率20%のCFDならば、たった2万円(総代金×証拠金率)の 証拠金で、この規模の取引ができるのだ。小額の資金で巨額の取引が可能な「資 金効率の良さ」が、CFDの魅力のひとつである(もちろんリスクにもなる)。

また、信用取引のように“空売り”も可能だ。しかも、信用取引と違って、貸株 料や逆日歩といったコストがかからない。

そして最大の魅力は、世界中の個別株、株価指数、債券、商品を対象とした多種 多様なCFDを、ひとつの口座から24時間取引できるところだ。世界のどこかに、 そして自分にとって都合の良い時間帯に、魅力的な値動きの銘柄が見つかるかも しれない。

こうしたCFDの柔軟な商品性は、個人投資家にも「グローバルマクロのロング ショート戦術」の実践を可能にしている。世界的なファンダメンタル分析で大局 をつかみ、そこにある“格差(サヤ)”から収益機会を見つけだすという、 ジョージ・ソロスに代表される多くのヘッジファンドマネジャーたちが採用して いる運用戦術だ。

例えば、日本経済は1990年末のバブル崩壊以降、明るい展望が開けていない。社 会不安は拡大の一途、財政赤字は悪化の一途だ。一方、世界に目を向ければ、中 国やブラジルなどの新興国をはじめ、まさに伸び盛りの国々が多数ある。CFDを 利用して、連動する世界株式市場の変動リスクを回避しながら、この「成長のサ ヤ」を享受する戦術が考案できるわけだ。

本書は「入門書」として、初心者でも実践しやすい「サヤ取り戦術」を紹介して いる。また、その“土俵”となるCFDそのものを理解してもらうことが最も重要 なため、さまざまな視点から商品性について紹介した。

CFDは取扱会社によって細かな部分で“仕様”が異なるため、複雑な印象を投資 家に与えがちだ。しかし、本書から概要とその“歩き方”をつかめば、この新し い金融商品を利用した、さまざまな運用戦術を考案できるだろう。

目次

はじめに

第1章 先物と原油の基礎知識

はじめに

第1章 CFDが開く可能性

1-1 CFDとは

差金決済取引
世界が運用の舞台
CFD黎明期

1-2 10の視点

視点� )賃腓陛蟷饌仂櫃�24時間取引可能
視点�◆々餾殃�散投資を簡単管理
視点�� 世界の優良株を取引
視点�ぁ\こΔ粒�価指数を取引
視点�ァゞ伴鑛務�価指数を取引
視点�Α々發ぅ譽丱譽奪犬�可能
視点�А’笋蠏�ても可能
視点�─’笋蠅妊�ーバーナイト金利を受け取れる場合も
視点�� 株式CFDを買った場合は配当がある
視点�� 取引手数料が無料のCFDも

1-3 CFDの仕組み

相対取引
気配値
カバー先
オーバーナイト金利の計算
木よりも森を見る
証拠金
レバレッジは自分次第
マージンコールと強制決済の例

第2章 既存商品との比較

2-1 個別株とCFD

現物株取引との比較
信用取引との比較
個別株CFDで広がる可能性

2-2 株価指数とCFD

株価指数とは
先物の基本概念
株価指数先物の仕組み
株価指数先物のレバレッジ
先物の証拠金制度
株価指数先物CFD

2-3 商品とCFD

商品のファンダメンタルズ
世界の商品市場
商品の限月
国内商品と国際商品

2-4 債券とCFD

長期金利とは
長期金利のファンダメンタルズ
JGB先物
債券CFD
海外の債券・金利市場

第3章 実践にあたって

3-1 考慮すべきリスク

�〜蠑貶册哀螢好�
��金利・為替リスク
�6伴埒�用リスク
�づ蟷饌仂櫂螢好�
�ゥ轡好謄爛螢好�

3-2 注文方法

�\�行注文(マーケット注文)
�∋愧傭輅検淵螢潺奪斑輅検�
�5媚愧傭輅検淵好肇奪彙輅検�
��IFD注文(イフダン注文)
��OCO注文
��GTC

3-3 まとめ

商品研究と試乗は重要
CFD会社選びのポイント
一問一答

第4章 グローバルマクロでCFDサヤ取り

4-1 対象銘柄の選び方

グローバルマクロとは
サヤ取り
対象市場の決定
中国の成長
株価指数はGDPに連動する
マクロのサヤ取り

4-2 売買のタイミング

チャート分析
長期トレンドの把握
中期トレンドの把握
短期トレンドの把握
トレンド転換のパターン
ポジション保有期間の決定
長期型の戦術
中期型の戦術

4-3 景気サイクルによるCFDサヤ取り

現状を認識する
勝ち組はどこか
原油高騰のファンダメンタル分析
景気サイクルと市場間分析

さいごに
付録 主要CFD会社の銘柄リスト(2009年11月現在)

エフエックス・オンライン・ジャパン
ひまわり証券
CMC Markets Japan

はじめに

 20代後半のとき、私は医者を辞め、それまでとは全く異なる世界――金融業界で「生きる術」を探し求めることにしました。

 理由は、学生のころから抱いていた「日本の未来に対する危惧の念」が、社会人として問題の根深さを肌で感じることで、絶望的な水準にまで強くなっていったからです。重税、社会保険、医療保険、少子高齢化、既得権益、環境問題そして財政危機……日本社会はさまざまな“不治”の病に侵されています。

 「このままでは将来絶望だ。結局、政府は私たちに負債のツケを押しつけるだけ。私の資産を守れるのは私しかいない」

 以来、私は自らファンドを立ち上げ、資産の守り方について日夜研究を重ねています。そして、その研究から私が将来性を確信した運用手段のひとつ、それが本書で紹介する革新的金融商品「CFD――Contract For Difference」です。

 すでに世界の金融取引は「CFD時代」へと突入しています。発祥の地である英国では、株式取引の40%がCFDがらみとなるまでに拡大しました。また2002年に導入されたオーストラリアでも、15%程度と急速に伸ばしています。さらにはEU諸国、香港、シンガポール、カナダと、世界70カ国以上で導入されており、資産運用の新しいスタイルとして注目されているのです。

 私はCFDが「世界の金融取引の中心」になると確信しています。

 CFD最大の魅力は、個別株、株価指数、債券、商品など、膨大な投資対象に、グローバルに、そして比較的小額の資金で投資できるところです。

 日本経済は1990年末のバブル崩壊以降、総じて低迷から抜け出せていません。社会に漂う不安感から内需は弱く、輸出依存の構造から脱却できずにいるのに、最大の外貨獲得手段である製造業は、アジア新興国の技術革新に追い上げられています。おまけに財政赤字は悪化の一途です。

 政治経済が低迷する国では、得てして通貨、株式、債券、不動産など、いかなる資産クラスの価値も目減りします。そのような市場では、いかに優れた投資家でも、資産を増やすことは困難です。“引きこもっていて”は、預金だけでなく、投資資産の価値も減少する一方でしょう。  しかし、世界に目を向ければ、中国やブラジルなどの新興国をはじめ、まさに伸び盛りの国々が多数あります。CFDは、そうした新しい世界への投資の窓口となり、その成長性を享受することが可能なのです。

 しかも、さまざまな資産クラスに適切に投資資金を分散できますから、分散投資のポートフォリオを構築することで資産急減のリスクを回避し、安定した運用成績を狙えます。つまり、CFDを活用すれば、従来の投資手段に比べてはるかに幅広い選択肢から「グローバルなポートフォリオ」を構築できるのです。

 私が実践している「グローバルマクロ」にもとづくCFDサヤ取り戦術は、2007年のサブプライムショックや翌年のリーマンショックなど“100年に一度”と呼ばれる暴落局面でも、安定した成果を上げることができました。本書では「入門書」として、初心者でも実践しやすい戦略・戦術を紹介しています。

 また入門書という性格から、CFDについて全く知らない方、あるいは短期のトレードに関心がある方にもご理解いただけるよう、仕組み(CFDの世界の歩き方)から説明しました。

 ただし「仕組み」だからといって、甘く見てはいけません。なぜなら、CFDは各社一律の金融商品ではないからです。むしろCFDを扱う会社の数だけ、違う規格の銘柄(金融商品)があり、違う相場(価格)があると考えなければなりません。そのなかから、自分の投資スタイルにあったCFDを探し出すには、きちんとした「視点」を持つことが重要です。

 本書で紹介する視点からCFDを研究することで、効率的に取り組んでいただけるのではないかと思います。

著者紹介

元信光人(げんしん・こうじん)
2002年、大阪市立大学医学部卒。医師として働くかたわら、投資を始める。 ジョージ・ソロス氏の運用手法として知られるグローバルマクロ戦略を中心に研 究を重ね、その実践のためにCFD取引を開始。証券投資顧問業を取得後、2007年 にファンド会社を立ち上げ、同年に台湾支社を設立する。レポート会員数は3万 人を突破。

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