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ロジャー・マレーの証券分析
バフェットと並び称されるグレアム・ドッドの継承者

ロジャー・マレーの証券分析 著 者 ポール・ジョンソン、ポール・D・ソンキン
監修者 長岡半太郎
訳 者 藤原玄

2023年6月発売/四六判 上製本 374頁
定価 本体 3,800円+税
ISBN978-4-7759-7315-8 C2033

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著者紹介目次まえがき

バリューの巨人
マレーによる伝説の4回の講義録を掲載!

「あなたの成功の要因は」と問われたら、私はコロンビア大学ビジネススクールとロジャー・マレーに負うところが大きいと答える。1960年代初頭に通ったフォーダム大学にもファイナンスを教える素晴らしい教授たちがいた。だが、神のお導きを目の当たりにし、自ら進むべき道を理解したのは1965年にコロンビア大学でマレー教授に出会ったときだった」――マリオ・ガベリ(ガベリ・アセット・マネジメント・カンパニー・インベスターズ創業者兼会長兼CEO)

まさに、これぞ、シン証券分析!

 ロジャー・マレー(1911〜1998年)はバリュー投資の歴史において極めて重要な人物だ。金融のプロであり、エコノミストであり、議会メンバーのアドバイザーであり、教育者であったマレーは、伝説のベンジャミン・グレアムからコロンビア大学ビジネススクールの安全性分析(security analysis)の講義を引き継いだ人物である。同校で何世代もの学生たちを指導したが、そのなかにはマリオ・ガベリ、チャールズ・ロイス、レオン・G・クーパーマン、アート・サムバーグらがいる。

 本書はマレーの多方面にわたるキャリアを魅力的に紹介するだけでなく、彼が晩年に行った、彼の投資哲学を要約した一連の講義録を掲載している。プロの投資家で教育者でもあるポール・ジョンソンとポール・D・ソンキンが、マレーの人生と業績を記録し、彼のプロとして偉業、理論的洞察、永続的な遺産を形にしている。彼らが強調するのはマレーの教育哲学と指導ぶりで、かつての教え子たちがマレーの指導や彼から受けた影響を振り返っている。

 本書には、1993年にガベリの講演で開催され、後に投資コミュニティーの伝説となった、マレーによる4回の講義録が掲載されている。これらの講義に触発されたブルース・グリーンワルドはマレーに安全性分析の講義を共同で担当するよう願い出た。これは1977年にマレーが引退したあと、衰退していたコロンビア大学ビジネススクールのバリュー投資教育の復活につながった。ジョンソンとソンキンが指摘しているとおり、これらの講義が公開されるのは初めてのことである。これは今日バリュー投資を学ぶ者たち、そして実践する者たちすべてに対する得がたい啓発と素晴らしい教訓となるだろう。


著者紹介


The Enduring Value of Roger Murray by Paul Johnson and Paul D. Sonkin
ポール・ジョンソン(Paul Johnson)
30年以上にわたりコロンビア大学ビジネススクールの非常勤教授を務め、バリュー投資と安全性分析の講義を担当している。彼は、コロンビア・ビジネス・スクール・パブリッシングが発行した『投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識』(日本経済新聞出版)の脚注を担当、『ゴリラゲーム』(講談社)の共著者であり、頻繁に『コロンビア・ビジネス・スクール(Columbia Business School : A Century of Ideas)』に寄稿している。2人の共著に『パーフェクト証券分析――株式投資でリターンを向上させるための基本ガイド』(パンローリング)がある。

ポール・D・ソンキン(Paul D. Sonkin)
GAMCOインベスターズのファンドマネジャーで、主に中型株に投資するTETONウェストウッド・マイティ・マイツ・ファンドを共同で運用している。長年にわたりコロンビア大学ビジネススクールの非常勤教授を務めた。2人の共著に『パーフェクト証券分析――株式投資でリターンを向上させるための基本ガイド』(パンローリング)がある。2001年の刊行の『バリュー投資入門――バフェットを超える割安株選びの極意』(その第2版は『新版 バリュー投資入門――グレアムとバフェットを超えるために』[パンローリング])の共著者である。


本書への賛辞

「投資業界での50余年に及ぶキャリアを振り返ると、ロジャー・マレーは自分に多大なる影響を及ぼした人物の1人だったと思う。安全性分析(security analysis)の講義を担当していた彼は主題に対する大いなる愛情を示していた」――レオン・G・クーパーマン(オメガ・アドバイザーズ会長兼CEO)

「生きていると幸運に恵まれることがある。私がまさにその幸運に恵まれたのは1968年にコロンビア大学ビジネススクールでロジャー・マレー教授の安全性分析(security analysis)の講義に参加がかなったときだ……マレーは1958年から1977年の引退まで学生たちを指導した。この間、彼はベンジャミン・グレアムがカリフォルニアに引退するときに引き継いだバリュー投資の伝統を受け継いでいた。マレーの教え子の多くがやがてバリュー投資家として大きな成功を収めた。そしてこの伝統の灯は今日も赤々と燃えている」――ジェームス・ラッセル・ケリー(フォーダム大学ザ・ガベリ・センター・フォア・グローバル・セキュリティー・アナリシス理事)


(本テキストは再校時のものです)

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