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インナーゲーム [50周年記念版]――究極の集中力を引き出す心の技術

インナーゲーム [50周年記念版]
――究極の集中力を引き出す心の技術

2026月1月発売/四六判 並製 296頁
ISBN978-4-7759-4308-3 C0033
定 価 本体1,800円+税
著 者 W・ティモシー・ガルウェイ
訳 者 後藤新弥


ビル・ゲイツが「人生で最高の5冊」に選んだ、 一流アスリート、トップビジネスマンが実践するゾーンの入り方。

「なぜ、練習では完璧なのに、本番になると失敗するのか?」
「なぜ、自分を信じようとしても、心の雑念が消せないのか?」

ティモシー・ガルウェイは本書で、「自分を批判する自分(セルフ1)」と、「本来の能力を持つ自分(セルフ2)」という、誰もが持つ“内なる二面性”の存在を明らかにした。そして、この2つをマネージメントすることこそが、最高のパフォーマンスを実現させるカギだと説く。

「インナーゲーム」とは、テニスを内側からマスターするためのバイブル。しかしそれにとどまらず、仕事、学習、人間関係といった、あらゆる挑戦の場で応用可能な究極の集中力メソッドだ。 力を抜くこと、客観的に観察すること、判断を差し挟まないこと――このシンプルな技術により、あなたは一瞬でフロー状態(ゾーン)に入り、脳と身体が完全に調和した状態で能力のすべてを発揮できる。

本書は、1974年の初版発売以来、世界中のエグゼクティブコーチングの源流となり、シリコンバレーからウォール街まで、自己管理と潜在能力の解放を求める人々の必携書となった。今回[50周年記念版]として、ビル・ゲイツのイントロダクション、NFLコーチのピート・キャロルによる序文などを新たに収録。

プレッシャーに強い心、持続可能な最高の成果を求めるすべての人へ。あなたの人生というゲームを支配する「内なる敵」に打ち勝ち、本来の自分を解き放つ知恵を手に入れよう。

■こんな人におすすめ!

  • 本番に強いメンタルを築きたい方(ビジネスマン・アスリート・表現者)
  • 「教えない指導」の神髄を知りたい方(マネージャー・指導者)
  • 心理的障壁を乗り越えたい方(営業マン・完璧主義な人)
  • 最短距離でスキルを習得したい方(学生・資格受験者・スランプ中の人)

賛辞

「画期的! 成長を阻む壁を打ち破る最高のガイド。本書の深い教えは人生の他の多くの部分にも応用できる」――ビル・ゲイツ(Gates Notesより)

「コーチングの歴史において、これは革命的な瞬間だ。ティモシー・ガルウェイは、パフォーマンスがすべて集中力にかかっていることを発見した。『インナーゲーム』は単なるテニスの本ではない。なぜなら、あの内なる声は、カントリークラブのテニスプレーヤーだけでなく、私たち全員を苦しめているからだ」――マイケル・ルイス(『マネー・ボール』[早川書房]の著者)

「すべての人にとっての禅の古典。この本はは私に自信を与えてくれた。自分自身の邪魔さえしなければいいのだと、私を確信させてくれたのだ」――ワシントン・ポスト

「このハンドブックは、何世代にもわたるアマチュアや優れたプレーヤーたちにとっての聖典となってきた。このたび、ロジャー・フェデラーのライン際へのバックハンドのように洗練された[50周年記念版]としてよみがえった」――ウォール・ストリート・ジャーナル


著者紹介


© Manuel T. Carabel
W・ティモシー・ガルウェイ(W. Timothy Gallwey)
1974年に初版が出版され、世界的ベストセラーとなった本書は、テニスをはじめとするスポーツ界のみならず、ビジネス、健康、教育といった幅広い分野での卓越した成果達成に応用され続けている。現代のコーチングムーブメントのゴッドファーザーとして広く知られるガルウェイは、50年間にわたり、Apple、AT&T、コカ・コーラ、ロールス・ロイスといったクライアントを含む、成功企業にインスピレーションを与えてきた。その著作は、人生における外なるゲームのカギを握るのは内側のゲーム、すなわち「インナーゲーム」であることを多くの人々に認識させた。

原題:The Inner Game of Tennis: The Classic Guide to the Mental Side of Peak Performance

訳者紹介

後藤新弥(ごとう・しんや)
1946年岐阜県萩原町生まれ。東京教育大学附属校、国際基督教大学(ICU)卒。
70年、日刊スポーツ入社。主に海外スポーツや科学を担当、92年の連載コラム「バルセロナ街道」でスポーツライター賞受賞。本書のシリーズ訳ほか、F1写真集など著訳書63冊。スポーツキャスターや番組制作を手がけたのち、江戸川大学社会学教授。

目次

イントロダクション(ビル・ゲイツ) 序文 (ピート・キャロル)

プロローグ

第1章 テニスのメンタル面の考察
テニスレッスンの現実/無我夢中の状態とは

第2章 2人の自分の発見
セルフ1とセルフ2の関係/頑張ることは美徳か

第3章 セルフ1を静かにさせる
裁判癖をなくす/自然習得力の発見/現実を感じ取る/ポジティブ思考の弊害

第4章 セルフ2を信頼する
セルフ2の機能/自分自身を信頼する/自身に任せる/セルフ2との会話/結果を依頼する/フォームを依頼する/LETとMAKE/自分の殻を打ち破る

第5章 テクニックの発見
技術レッスンの源流/レッスンの活用法/グランドストローク/サーブ/パワー/プロを観る

第6章 習慣を変える
レコードの溝/4段階で変える/従来の習得方法と、インナーゲームとの相違点/セルフ1は復活する/ヒーローはセルフ2

第7章 集中方法を学ぶ
ボールをよく見る/バウンス・ヒット/ボールを聴く/感覚=フィーリング/集中力の理論/今、ここで/試合中の精神集中/異次元のセルフ2/集中の途切れ

第8章 コート上の人間ゲーム
3種類のゲーム/競争社会と上手志向/真に価値ある勝利

第9章 競技の意味
未知の自分との遭遇/競争の真価/コート外のインナーゲーム/内側の安定性の築き方/インナーゴール/これから

エピローグ

困難をENJOY(後藤新弥)



プロローグより

 あらゆるスポーツは、2つの要素から成り立っている。外側のアウターゲームと、内側のインナーゲームだ。

 アウターゲームは、相手と戦い、障害を乗り越え、栄冠を勝ち取るゲームだ。このゲームをマスターするための本は、これまでにも星の数ほど提供されている。ラケットやバット、ゴルフのクラブをどうやってスイングするか、腕の形はどうするか、胴体はどうひねるのか。どうすれば理想のフォームが達成できるのかといった、技術レッスンだ。

 しかし我々の多くが、こうしたレッスンは、覚えやすいが役には立たない、頭には入るが肉体には伝わらないことに、不承不承、気付かざるを得なかったと思う。

 それは、こうしたレッスンが、もうひとつの重要な要素であるインナーゲームを軽視してきたためではないだろうか。上達も、満足も、インナーゲームの能力を無視しては、成り立たない。それがこの本のテーマだ。

 インナーゲームは、プレーヤーの内側のスポーツだ。集中力の突然の途切れや、緊張、自信喪失、自己非難といった、内なる障害を克服するゲームのことだ。つまり、優れたパフォーマンスを阻害する、あらゆる心の習慣を克服するためのゲームだ。

 ある時はすばらしいプレーができて、ある時はそれが嘘のように情けない結果になるのは、なぜだろうか。大事な競技会で突如不調に陥ったり、簡単なショットをミスしてしまうのは、なぜだろうか。悪い習慣を除去して新しいフォームに改造するのに長い時間がかかるのは、なぜだろうか。誰しもが、そういった質問を何度も自分に投げかけてきたのではないだろうか。

 しかし、インナーゲームに人がいったん勝利すると、そのまま目に見えるトロフィーの数が増えるわけではないが、もっと価値のあるボーナスが得られることは間違いない。それは、永遠に保有でき、スポーツの場以外でも自分の人生に顕著なプラスをもたらす、偉大な内側の力となる。

 インナーゲームのプレーヤーは、他のいかなる外側の技術よりも、リラックスした集中状態の大切さを知るようになる。自信の本当の基盤がどこにあるかを発見する。勝つためのキーが「力まないこと」だと知るだけでなく、それを体で理解するようになる。勝つぞというギラギラした欲望に燃え上がるのではなく、自分の心が静かに肉体と調和する状態に置こうとする。そのときに内側から自然にわき起こってくる能力を、プレーで発揮しようとする。そしてしばしば、自分自身の能力が予期していたもの以上であることを発見する。

 さらに、トーナメントでの苦しい状況に直面するたびに、インナーゲームのプレーヤーは真の勝利への意欲が自分を解き放ち、たとえ負ける日があっても、自分がそれに失望し得ないことに、気がつくはずだ。

 我々の内側には、想像するよりもはるかに自然で効率的に学び、ものごとを達成する能力が潜んでいる。人は生まれてから、ごく自然に歩いたり、話したりすることを覚える。しかしそのために特別な努力をした記憶は、ほとんどないだろう。インナーゲームは、それに非常によく似ている。心と体の直感的な能力部分を駆使し、脳の右側も左側も活用する方法なのだ。

 インナーゲームの内側の能力は、生まれつき誰にも備わり、開発されるのを待っているだけだ。逆に必要なのは、自分の能力発揮を妨げてきた「習慣」から自分を解き放ち、自分自身にものごとを任せてやることだ。

 人間が生まれながらに内側に持ち合わせている能力を明らかにし、それを探求することが、インナーゲームの究極のテーマだ。この本もまた、たまたまテニスを例にとりながら、それを読者とともに追求するプロセスである。

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