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ウィザードブックシリーズ Vol.329

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ゼロから学ぶモメンタム投資――長期的に市場を打ち負かす合理的な方法
ゼロから学ぶモメンタム投資
――長期的に市場を打ち負かす合理的な方法

著 者 アンドレアス・F・クレノー
訳 者 山下恵美子
監 訳 長岡半太郎

2022年5月発売/A5判 326頁
定価 本体 2,800円+税
ISBN978-4-7759-7298-4 C2033

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著者紹介目次

初心者でも再現可能な戦略とリサーチ法を伝授
長期投資家のための最善の方法

市場を打ち負かすのはそれほど難しいことではない。しかし、ほぼすべての投資信託は常に市場に負ける。なぜそうなるのか。そして、投資信託を打ち負かすにはどうすればよいのか。その舞台裏をクレノーのガイドに沿って見ていくことにしよう。常に市場を打ち負かす数少ない方法の1つがモメンタム戦略だ。本書は、定評のあるヘッジファンドがどのようにして結果を達成することができたのかを、普段なら見ることができないバックステージからのぞいてみようという趣旨で書かれたものだ。

株式市場は常に誤解されている。株式を買ったり売ったりするのは非常に簡単そうに見える。株式とはどんなもので、会社が生み出すものが何なのかはみんな知っている。「株式市場は長期的には必ず上昇する」――だからみんな株式市場に参加すべきである、と言われる。こうした過度の単純化は結局は高いものにつく。

長期的に見ると、主要な株価指数のパフォーマンスは年平均して5〜6%だ。このリターンを得るために、あなたは時折資産の半分以上の損失に耐えなければならず、失ったお金を取り戻すのに何年もかかる。確かに長期的に見ると株価は上昇する。しかし、話はそれほど単純ではない。

本書は長期的に市場に投資する合理的な方法について書かれたものだ。本書では株式市場の問題点を説明し、その解決方法も提示する。さらに、株式市場の2倍のリターンを低リスクで達成する方法についても説明する。本書ではすべてのルールと詳細が説明されているので、本書で示す戦略とリサーチは、あなたが初心者でも簡単に再現することができる。これこそが本書の一番の利点であり、投資の必携書であるとされるゆえんである!


著者紹介

Stocks on the Move : Beating the Market with Hedge Fund Momentum Strategies
by Andreas F. Clenow

アンドレアス・F・クレノー(Andreas F. Clenow)
スイスのチューリッヒを拠点とするACIESアセットマネジメントのCIO(最高投資責任者)であり、パートナー。1990年代にIT起業家として成功を収めたのを皮切りに、ヘッジファンドの世界ではロイターで株式と商品のクオンツモデリングのグローバルヘッドとしてキャリアを積んだ。これまで数々のヘッジファンドを創設し運営し、今はアセットマネジメントとすべてのアセットクラスのトレードを監督している。世界的に絶賛されたベストセラー『トレンドフォロー白書』(パンローリング)の著者でもある。連絡はウェブサイト(http://www.followingthetrend.com/)まで。

原題: Stocks on the Move : Beating the Market with Hedge Fund Momentum Strategies by Andreas F. Clenow


目次

監修者まえがき
謝辞

第1章 序文
モメンタム投資
なぜ本を書くのか

第2章 投資信託の問題点
相互確証破壊
ETF

第3章 株式は最も難しいアセットクラス
同調圧力
サバイバルバイアス
分割統治
指数の選択
時価総額
セクター

第4章 トレンドフォローは株式でうまく機能するか
株式におけるトレンドフォローの問題点
標準的な株式トレンドフォローモデル
史上最高値モデル
1つの銘柄に対するトレンドフォロー
トレンドフォローの意味

第5章 モメンタム効果
モメンタム投資の理論的根拠
システマティックアプローチのメリット

第6章 マーケット・レジーム・フィルター

第7章 銘柄のランキング
指数回帰を使った銘柄のランキング
追加的フィルター

第8章 ポジションサイズ
ポジションのリバランス

第9章 いつ売るか
ポートフォリオのリバランス

第10章 完全モメンタムトレード戦略
トレードルール

第11章 戦略をトレードする
最初のポートフォリオ
ポジションのリバランス
ポートフォリオのリバランス

第12章 モメンタム戦略のパフォーマンス

第13章 年ごとのパフォーマンス
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
年ごとのレビューのまとめ

第14章 戦略の分析
トレンドフィルターはどれくらい重要か
リスクパリティはどれくらい重要か
モメンタムの測定期間はどれくらい重要か
ランキングはどれくらい重要か
ポジションサイズはどれくらい重要か
指数の選択はどれくらい重要か

第15章 ランダムアプローチでウォール街をやっつけろ
S&P500トレードシステム

第16章 戦略のシミュレーション
データ
真のポートフォリオシミュレーション
プログラミング言語
柔軟性
複数通貨のサポート
シミュレーションの構築

参考文献

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監修者まえがき

 本書は、ACIESアセット・マネジメントのCIO(最高投資責任者)であるアンドレアス・クレノーが著した“Stocks on the Move : Beating the Market with Hedge Fund Momentum Strategies”の邦訳である。クレノーの著書の邦訳としては、すでに『トレンドフォロー白書――分散システム売買の中身』(パンローリング)があり、それは先物市場におけるきわめて実践的な分散型トレンドフォロー戦略の解説書として広く知られている。

 前著に対して本書は株式市場におけるモメンタム戦略を扱っているが、両者の戦略を正しく区別して理解している人は、金融業界でも皆無に近い。これらの細部はかなり異なっており、双子ではなく従兄弟ぐらいの関係にあるとみなすべきだが、モメンタム戦略は、多くの人が先入主として保有する、株式を買い持ちするという素朴概念に適合しており、一般的には心理的にやりやすい戦略だと思われる。

 さて、株式市場で投資を行う場合、最も無難な方法は市場リスクのみをデルタ1でとるインデックストレースのパッシブ運用になる。そして、もしさらに付加的なリスクをとれるのであれば、すでにリスクプレミアムとしてコンセンサスを得ているバリューやサイズ、モメンタム辺りが有力な対象候補として挙がってくるはずだ。

 モメンタムはその再現性や可用性を考えると、株式投資において賭けるに値する優れたリスクプレミアムの1つだが、バリューやサイズはアネクドータルな説明が容易で、ゆえにそれを標榜するファンドが世界にはあまた存在するのに対し、モメンタム戦略をうたったファンドは、少なくとも日本では存在しない。これは、理論上ではバリューやサイズと同じくモメンタム効果も統計的有意に観察することができるものの、投資戦略を実装する段になると、イクスポージャーをとるために工夫が必要なことや、モメンタム戦略がトレンドフォロー戦略と同じくデータドリブンな思想に基づくために、資産運用業界の組織由来の旧習によって、不当にもその価値が関係者内で否定されるからである。

 このため現状の日本では、モメンタム戦略を実行できるのは進取の精神と行動力がある個人投資家だけである。本書はこの分野において、トレード戦略構築の手順を詳述した初の実務的な手引書であり、類書は存在しない。前著と同じく、そのまま本文の内容をなぞるだけで、だれでも実践的なトレード戦略を構築し、運用することができるだろう。

 翻訳にあたっては以下の方々に心から感謝の意を表したい。まず山下恵美子氏には正確で読みやすい翻訳を、そして阿部達郎氏は丁寧な編集・校正を行っていただいた。また本書が発行される機会を得たのはパンローリング社社長の後藤康徳氏のおかげである。

 2022年4月

長岡半太郎

第1章 序文

 本書は1つのトレード戦略に関する本である。その戦略とは、「上昇している株を買う」である。考えそのものは非常にシンプルで、何ら新しいものはなく、概念としても目新しいものではない。本書は、モメンタム株ポートフォリオをマネジメントするという明確でシステマティックな方法を提供することが目的である。

 本書で提示するアイデアはクオンツヘッジファンドマネジャーとして働いてきた私の経験に基づくものである。私はこの10年にわたって、ファンドのポートフォリオをこの概念やほかの戦略に基づいて運用してきた。シンプルなアイデアというものは時の試練に耐えるものだ。だからと言って、必ずしも実行が簡単というわけではない。しかし、概念はシンプルなほうがよい。本書の場合、概念は至ってシンプルだ。しばらくの間、力強く上昇してきた株は、その傾向がもう少し長く続く傾向がある。これが中核となる考え方である。

 私は数年前にも『トレンドフォロー白書――分散システム売買の中身』(パンローリング)という本を書いた。これは私が長年にわたって使ってきた先物のトレンドフォロー戦略に関する本である。同書を書くとき私が思ったのは、「だれもこの本に気づきさえもしないだろうな。おそらく賛否両論あるに違いない」ということだった。私にとっての最大の懸念は、同書が300ページという長大な論文のようなものであることを問題視されることだった。しかし、それがむしろ良かったようだ。まさに的を射た本だったのである。

 驚いたことに、私が懸念したことを問題視する人はいなかった。一度たりとも問題視されることはなかった。それどころか、この本は売れて、私も出版社も驚いた。そして出版からは2年後に、ファイナンス本の著者のトップ5%に入ったことを告げられた。予想もしていなかっただけに、とてもうれしかった。ここに至るまでの過程で私は多くのことを学んだ。  

モメンタム投資

 本書はシステマティックな株式モメンタム戦略について書いたものだ。モメンタム投資は、弱気相場が発生したときに保護されるのであれば、お金をマネジメントする合理的な方法と言えよう。問題は、銘柄をどのように選ぶか、いつどれくらい買うか、いつ売るかといったルールを作成するのが難しいことである。実際に実行する前にトレード戦略の現実的なシミュレーションを構築したいと思っているのであれば、私はそれをぜひともお勧めする。しかし、モメンタム戦略はモデル化が非常に難しい。

 概念そのものは簡単だが、信頼の置けるシミュレーションを構築するのは非常に難しい。データは値段が高く、使うのが難しいし、現金配当、これまで指数に組み込まれたり外されたりしてきた銘柄、上場廃止になった銘柄を考慮する必要がある。さらに、大量のデータを処理できる強力なシミュレーションプラットフォームも必要だ。このシミュレーションについては私がすでに行い、本書では結果と分析結果のみを提示している。

 もちろん、必要なツールとデータを取得した人が私が行ったシミュレーションを再現することができるように、詳細も提示する。違う結果になった人は、どんなことでも構わないので知らせてほしい。

 本書では株式モメンタムポートフォリオをマネジメントするための完全ルールを提示する。これらのルールは過去には非常にうまくいったが、これからもうまくいく可能性は高い。どうか安心して使ってもらいたい。  

なぜ本を書くのか

 これは必ず聞かれる質問だ。なぜ私は本を書いて、極秘のメソッドを公開するのだろうか。この疑問は個人のトレードコミュニティーでよく見られる誤解に端を発する。私は自分や自分のビジネスを損なうようなものは公開しない。トレード手法というものはそれほど単純なものではない。

 株式のモメンタムトレードの世界には数十億ドルプレーヤーはたくさんいる。彼らは私が本書で書いているような原理に従ってトレードしている。まったく同じではないが、似た原理を使っている。彼らには多くのリサーチスタッフがいて、莫大な予算も付いている。本書には、彼らが知らないようなものや、理解できないようなものは何一つ書かれていない。だから、私は秘密を隠す必要などないのである。

 多くの人が本書を読んで、本書のアイデアに従ってお金をマネジメントできるようになるのであれば、そんな素晴らしいことはない。それで私の収益が下がったり、彼らにお金を取られるようなことはけっしてない。モメンタム戦略ですでにどれくらいのお金がマネジメントされているかということを考えれば、個人投資家が本書を使ってマネジメントするお金などたかが知れているのである。

 本書を読んだが、戦略を実行する時間がない人、あるいは忍耐力がない人は、私のアセットマネジメント会社にぜひともマネジメントをお任せいただければと思っている。本書で戦略を説明することには喜びを感じるが、多くの人は依然としてプロの投資マネジャーを必要としているのが実情だ。

 私がなぜ本を書くのかという質問に戻ろう。私が本を書くのは、第一に楽しいからである。私は本を書くのが大好きで、最初の本を出版したあと多くの読者から反応があった。こうした読者とのつながりを大事にしたい。第二に、本を書いても何も失うものがないからである。私は自分にとって障害となるような秘密は漏らさない。私のアイデアがほかの著者のアイデアよりも少しばかり優れていることを願うばかりだ。私の本はアイデアを細かく説明している。第三に、アセットマネジメントに興味を持ってくれる新たな顧客を見つけられる可能性があるからである。

 そして、本を書くことがお金儲けのためなら、私は本を書いたりはしない。


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