はっしゃん式 理論株価×生成AI投資入門
定 価:本体1,800円+税
体 裁:A5判/336ページ
発売日:2026年3月
ISBNコード:978-4-7759-9200-5
あなたが買おうとした株価。
その根拠を、数字で説明できますか。
株式投資で、多くの人がつまずく場面があります。
それは、「なぜその株を買ったのか」
あとから説明できなくなる瞬間です。
市場で話題になっている。
業績は悪くなさそう。
配当も出ている。
理由はそれなりにあるはずなのに、気づけば含み損。
あるいは、思ったほど株価が伸びない。
「こんなはずではなかったのに……」
もし、こう感じたことがあるならば、
問題は銘柄選びのセンスではありません。
多くの場合、判断の軸が整理されていないだけなのです。
◆投資で本当に大切なのは「当てること」ではありません
資産を増やすという意味で、投資というと、
「どの銘柄が上がるのか」
「いつ買えばいいのか」
に意識が向きがちです。
もちろん、それらは重要な要素です。
しかし、長く投資を続けている人ほど、
重視しているのは別のことです。
それは、一度の大きな失敗を避けること。
・高値づかみ
・割安に見えたバリュートラップ
・企業価値と株価がかけ離れていた銘柄
こうした罠にはまって、
大きく資産を減らしてしまうと、
その後の投資判断の選択肢を
一気に狭めてしまいます。
だからこそ重要なのは、
「当てる」ことではなく、致命傷を避け、
投資を続けられる状態を保つことなのです。
本書が軸にしているのは、
こうした投資における「守る力」です。
◆迷いの正体は「判断の基準が見えていないこと」
多くの投資家は、相場の雰囲気やニュース、
感覚的な割安感で判断しています。
その結果、こんな迷いが生まれます。
今は高いのか、安いのか。
売るべきか、待つべきか。
このまま持っていて大丈夫なのか。
この判断のブレこそが、
投資を難しくしている最大の原因です。
この“判断のブレ=迷い”を減らす方法として、
本書で取り上げるのがはっしゃん式理論株価です。
本書で学べるポイント
理論株価編
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はっしゃん式理論株価とは、
「この株の価値は、本当に今の価格なのか」を
感覚ではなく、過去のデータと数値をもとに、
数理的に検証するためのメソッドです。
使うのは、企業が実際に開示している決算データです。
それらを使って、10年前から現在までの実績を確認し、
その延長線上で企業価値を捉えていきます。
同じデータを使えば、誰が計算しても、同じ結果になる。
つまり、共通の“ものさし”となる、
属人性のない判断基準を持つことができるのです。
ポイント�◆_甬�10年を「見える化」すると、判断が落ち着く
理論株価モデルでは、
10年分のデータをチャートやスコアとして可視化します。
すると、今の株価が
「企業価値に対して、どの水準にあるのか」
を、客観的に確認できるようになります。
現在の株価が水準と比べて、
割安なのか、割高なのかがわかるので、
相場の雰囲気や短期的な値動きに振り回されにくくなり、
判断のブレが自然と減っていきます。
その結果、高値づかみやバリュートラップといった
初心者が陥りやすい失敗も、事前に避けやすくなるのです。
ポイント�� 実は、確認するポイントはとてもシンプルです
「理論株価」と聞くと、
難しそうに感じるかもしれません。
ですが、はっしゃん式理論株価モデルでは、
使う指標は多くありません。
確認するのは、
理論株価ベースの次の3つの指標です(詳細は本書にて)。
理論株価(α値)
10年スコア(+15〜−15)
企業価値コア4条件(〇×)
ポイント�ぁー最圓粒領┐�低い割安成長配当株投資
本書が目指しているのは、
日本や世界を良くする企業を探し、長期投資することです。
そして……。
本書で定義する「割安成長配当株」とは、
理論株価や配当と連動して、
株価が持続的に成長し続ける割安株を指します。
業績と配当の裏付けがあり、
理論株価に対して割安な水準にあるため、
中長期的に見たときの期待値が高く、失敗の確率が低い、
という特徴があります。
この割安成長配当株の候補を探す目安は、
極めてシンプルです。
◎理論株価α値がプラス
◎10年スコアが+2以上
◎企業価値コア4条件の〇が2つ以上
複雑な計算式を覚える必要はありません。
投資対象に該当しない銘柄を避けるための、
最低限の確認を行うだけです。
ポイント�ァ…垢づ蟷餬亳海杷櫃錣譴襦崋蕕詢蓮廚髻▲如璽燭琶笋�
ベテランの投資家は、
自らの経験則を頼りに無意識のうちに
「ここは少し高い」
「ここは慎重に見たほうがいい」
と判断しています。
本書では、その「経験」から導かれる判断を
データで補う、という考え方を取ります。
だからこそ……。
投資経験が浅い段階であっても、
ベテラン投資家が避けている“危ない水準”を共有できる、
要するに、危険なゾーンを回避しやすくなるのです。
これが、理論株価を使う大きな意味のひとつです。
生成AI編
理論株価という判断の軸がわかったところで、
ひとつ現実的な問題を見ておく必要があります。
どれだけ判断の軸が整理されていても、
人間である以上、感情のブレを完全になくすことはできません。
また、個人投資家が
何十社、何百社という企業の決算書や開示資料を、
10年分さかのぼって読み込み、
比較・整理し続けるのは、現実的ではありません。
「わかってはいるけれど、時間が足りない」
「整理しきれず、結局、いつもの判断に戻ってしまう」
この人間の限界を補うために、本書では、生成AIを活用します。
ポイント� 〕�論株価 × 生成AIが、なぜ必然なのか
生成AIは、どんな質問にも答えてくれます。
しかし、投資のように
数字と時系列を扱う分野では、
生成AIに渡す情報の整理度合いによって、
返ってくる答えの質が大きく変わります。
そこで活きてくるのが、理論株価です。
はっしゃん式理論株価は、
10年分の決算データをもとに、企業価値を40項目に整理した
構造化されたデータです。
これは、生成AIに渡しやすい情報でもあるのです。
ポイント�◆〔造錣困忙箸┐襦峽拭廚�ある
本書では、理論株価データをどのように生成AIに渡せばよいか、
についても示しています。
具体的には、分析の目的に応じて使い分けられる
22のプロンプトを用意しています。
迷わず試せる形に整理しているため、
難しいプロンプトをあなたが一から考える必要はありません。
そのため、誰が使っても、どの生成AIに渡しても、
同じ前提条件から分析を始めることができます。
ここに、生成AIの答えがブレにくくなる
大きな理由があります。
ポイント�� 生成AIは情報の「整理役」
大切なのは、投資判断を生成AIに任せないことです。
理論株価という共通データを渡し、
企業の特徴やリスクを短時間で整理してもらう。
生成AIは、あくまでも情報の「整理役」です。
そして、最終的な判断を下すのは、
あなた(投資家)自身とするのが、正しい関係性です。
生成AIと人間の間の役割分担を明確にすることで、
生成AIは時間効率を高める、心強い相棒になります。
まとめ
〜株価ではなく、企業を見る投資へ〜
大切なことなので繰り返します。
投資成績を安定させるうえで重要なのは、
一時的な成功よりも、大きな失敗を避け続けることです。
こうした罠に何度も陥らないようにするために、
理論株価という、ブレない判断軸を持つことで、
「なぜ買うのか」
「どこまで許容できるのか」を整理し、
ひとつひとつの不確実性を減らしていく。
さらに、人間の限界を生成AIで補いながら、
感情や思い込みに引きずられない形で、
投資判断を積み重ねていく。
それは、必要以上に時間をかけず、
株価の上下に振り回されない。
そして、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)を重視する、
スローな投資スタイルの提案です。
株価ではなく、企業そのものに目を向ける。
理論株価と生成AIは、
そういう“企業を見据えた投資”を一時の感情に惑わされずに、
そして、迷わずに続けるための道具なのです。
目次
はじめに
1)理論株価とは?
2)理論株価を使っていますか?
3)理論株価チャートの事例
4)解像度の高い投資
第1章 マネックス証券×はっしゃん対談
はっしゃん式「理論株価」とは
“ ある疑問”から始まった「マネックス銘柄スカウター」
銘柄スカウターの「理論株価」の考え方とは
攻めのPER基準と守りのPBR基準について
銘柄スカウターなら、リアルタイムで理論株価を提供できる
銘柄スカウターに載せられている企業の分析方法の豊富さ
理論株価アプローチの相違点
理論株価との比較で割高度を計る新機能「イナゴ銘柄」
投資家に“損”してほしくはない。だからこその「理論株価」
第2章 はっしゃん式理論株価の誕生秘話
第1節 理論株価=進化の記録
第2節 予測可能な銘柄を投資対象にしていた 〜進化の記録 その1〜
第3節 PERで妥当株価を予測していた 〜進化の記録 その2〜
第4節 リーマンショックと市場優先ルール 〜進化の記録 その3〜
第5節 ROEの取り込みと理論株価の完成 〜進化の記録 その4〜
第6節 PERに関する深い話
第7節 ROEに関する深い話
第3章 理論株価の計算式と統計検証
第1節 はっしゃん式理論株価モデルの計算式
第2節 トヨタ自動車の理論株価を計算する
第3節 はっしゃん式理論株価モデルのプログラム式
第4節 はっしゃん式理論株価モデル米国株版の計算式
第5節 理論株価を回帰分析で検証する
第6節 時系列理論株価を回帰分析で検証する
第7節 相関度と符合率の関係
第4章 DCF法とはっしゃん式理論株価
第1節 DCF法とは何か
第2節 DCF法の計算式
第3節 DCF法でトヨタ自動車の理論株価を計算する
第4節 DCF法でトヨタ自動車をの前提条件を修正する
第5節 DCF法とはっしゃん式理論株価モデルの比較
第6節 DCF法とPERの融合
第7節 DCF法とはっしゃん式理論株価モデルの融合
第8節 番外編�� 〜オニールCAN-SLIM法〜
第9節 番外編�� 〜マネックス証券の理論株価〜
第5章 理論株価10年チャートと企業価値コア4条件
第1節 理論株価10年チャートについて
第2節 時系列相関度と株価上昇率のクロス分析
第3節 理論株価に対する割安度と株価上昇率のクロス分析
第4節 理論株価の増減回数と株価上昇率のクロス分析
第5節 配当価値の増減回数と株価上昇率のクロス分析
第6節 株Bizでスクリーニングする方法
第7節 まとめ
第6章 理論株価10年チャートと10年スコアの使い方
第1節 企業価値コア4条件と10年スコア
第2節 10年スコアと株価上昇率のクロス分析
第3節 10年スコアの構成要素と計算方法
第4節 10年スコアから投資候補を抽出する方法
第5節 投資候補と売買タイミングについて
第6節 はっしゃん式理論株価モデルと投資スタイルの関係
第7節 理論株価10年チャート事例解説
第7章 はっしゃん式理論株価と生成AIの融合
第1節 理論株価と生成AIの相性
第2節 AIに受け渡す40項目のデータ解説
第3節 40項目を使ったプロンプト事例
第4節 AI3モデルの回答事例
第5節 AI3モデルの回答比較分析
第6節 AI活用プロンプト22選
第7節 AIフル活用4000銘柄スクリーニング・質問編
第8節 AIフル活用4000銘柄スクリーニング・回答編
第9節 AIフル活用4000銘柄スクリーニング・チャート編
第10節 株Bizプロンプトの活用と理論株価
巻末URL集 おわりに
著者紹介
はっしゃん
ITエンジニア兼業投資家として割安成長株に長期投資するスタイルで1億円を達成。現在は独立・起業して「初心者にも持続可能な株式市場の実現」という理念のもと、専門的な金融知識なしで利用できる株式入門サイト「株Biz」を監修・開発。理論株価や月次情報など独自の投資コンテンツを配信する。投資家Vtuberとしてマネー誌、投資メディア、SNSでも活動し、ビジネス著書累計10万部、X(旧Twitter)フォロワー数10万人、YouTube株Biz勉強会TVチャンネル登録数2.3万人。
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