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浜口準之助
浜口準之助 黄金サイクルと農耕民族型投資戦略 約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。
浜口流コア・サテライト株式運用戦略の実践

第38回 日銀の円買い介入効果は限定的か/9月中間期権利落ちに向けてのアクション

09月26日
浜口です。まずは今回も2週間ごとの定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2022年9月12日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、上は株価が9月9日時点、下はその2週間後、株価が9月22日時点のデータです。2週間前と同様、高配当利回り銘柄は商社株以外は総じて上昇、一方で当ブログでかつて取り上げていた海運株は、続落傾向であることがわかります。海運株は加えて、配当利回りが8.2%〜15.22%と常軌を逸して高水準である点が今回は重要。覚えておいてください。後述します。


コア・サテライト戦略 株式銘柄群
コア・サテライト戦略 株式銘柄群


ここ2週間で私が行った売買は、この表にはありませんが。先週金曜日に、空売りをしていた8035東京エレクトロンの大半を利食い買いしています。これも後述します。

日本株の相場観については、相変わらず。ここ数ヶ月、全く変化なしです。皆さんはこの点について、前向きに受け止めていただきたいと思います。相場観が変化なしということは、これまでの相場観で問題なしということを意味するからです。米国ではインフレ懸念の加速対応のため、FRBによる0.75%の利上げが3回連続で行われ、次回11月のFOMCでも0.75%の利上げが有力視されています。この状況を受け、米10年債は9月22日時点で3.716%と、金利上昇が加速、これを受け先週金曜日は一時145円台後半まで、円安ドル高が進みました。しかしこの日の17時頃、日銀によるドル売り円買い介入により、一時的に5円近く円高になりました。このドル/円の為替介入については、効果はとても限定的と考えます。詳しくは私のもう一つのブログで詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。(日銀が円買い介入したというが

日本株については、ここで紹介している高配当バリュー銘柄については、総じて堅調な動きとなりました。前回のブログで「アメリカに遅行しながらも、ここからは経済再開が起こり、それに伴ってRe-Opening銘柄を中心に、景気敏感株なバリュー株が好パフォーマンスになるのではないか」と書きましたが、概ねその線で相場は動いていると考えます。

以下は8316三井住友FGの過去6か月の推移、株価は9月22日時点の週足ですが、引き続き総じて、下値切り上げ型の株価推移。9月の配当権利落ちに向け、株価は堅調に推移しています。中間配権利落ち後は、当面乱高下、その後1〜2ヶ月は小動きになるというのが過去の動きですが、今回も同様の展開になると考えます。



8316三井住友FG


次に8801三井不動産買いと8802三菱地所売りのさや取りについて。グラフをご覧ください。


8801三井不動産と8802三菱地所8801三井不動産と8802三菱地所(8月26日時点)
8801三井不動産と8802三菱地所8801三井不動産と8802三菱地所(9月9日時点)
8801三井不動産と8802三菱地所8801三井不動産と8802三菱地所(9月22日時点)


8801三井不動産と8802三菱地所の比較チャート。3か月のグラフを2週間ごと、3つ並べています。一番上は株価が8月26日時点、その下は2週間後、株価が9月9日時点、その下はさらに2週間後、9月22日時点のさやの推移です。
ここ2週間のさやの推移をみると、私が前回、当ブログをアップした後、三井不と地所のさやは1週間程度拡大した後、今度は逆に1週間程度縮小したことが見て取れます。


8801三井不動産と8802三菱地所8801三井不動産と8802三菱地所(9月9日時点)
8801三井不動産と8802三菱地所8801三井不動産と8802三菱地所(9月22日時点)


こちらは、過去5日の同銘柄のさやを示したものです。上は2週間前、株価が9月9日時点、その下は9月22日時点のさやの推移です。両者は、とても似通った動きであることがわかります。さやの動きにリズム感が出てきたように思われ、このタイミングで地所売り・三井不買いの仕掛けを行う価値ありと判断します。

さて、今回のテーマについて。前段で「日銀の円買い介入効果は限定的か」については説明しましたので、残りの「9月中間期権利落ちに向けてのアクション」について、考えていきたいと思います。

はじめに皆さんにお伝えしたいことがあります。私は現在、半導体製造装置株と海運株――具体的には東京エレクトロンと日本郵船と商船三井ですが、空売りしています。すでに下げトレンドが発生していると考えるからです。なお株価については、以下の日経SmartChartをご覧ください。



しかしながらこの空売りについては、9月28日の中間配権利最終日までには、一旦すべて買い戻しする予定です。その理由は高配当利回り銘柄を空売りをして配当の権利落ちを跨ぐと、とんでもない金額の配当を支払うことになるからです。東京エレクトロンでさえ配当利回りは4%超ですし、前段で説明した日本郵船と商船三井に至っては15%近傍と、大変高い値です。従い私は、これら銘柄は権利落ち前に一旦手仕舞い、権利落ち後、タイミングは分散しながらも、なるべく早い時点で、再度空売りを行う予定です。

私は海運株については、もはや下げ過程にあるこれら銘柄のアナリストの買い推奨を当てにすることはしません。以前書いたことがあると思いますが、上昇相場でずっと買い推奨が当たっていたアナリストは概して、相場が天井を売った場合でも、売り推奨に転じることができるものではありません。こういった面々は、株価が下がれば下がるほど割安に見えるため、間違いを犯しやすいと考えます。



Freightos Baltic Index


これは前回のブログでもお示ししている Freightos Baltic Index です。前回も大きく下落していますが、それ以降も暴落は続いていると受け留めています。

参照:Freightos Baltic Index

また東京エレクトロンについては基本弱気ですが、ちょっと気になるレポートがあります。それは9月20日にゴールドマン・サックス証券が発行しているものです。このタイミングで買い推奨しています。


東京エレクトロン


おそらくはこのゴールドマン・サックスの東京エレクトロンのレポートも、同様なんだろうなと推定しますが、私は東京エレクトロンの株価が上昇するタイミングで、このアナリストの同銘柄に対するコメントを見ていたわけではないので、これら部分に関し、海運株ほど詳しくありません。したがって皆さんには一応、このレポートの存在を知っておいていただきたいと思います。

繰り返しです。これまで書いてきたように、9月は東京エレクトロンと日本郵船と商船三井などの空売りが実を結ぶと考えます。私は現物株ポートフォリオはこれまでお話ししているような高配当利回り銘柄で固め、同時にここまでコメントして来た銘柄を空売りするロング&ショート戦略を行います。配当権利落ち後、カラ売り玉を建てるタイミングが腕の見せ所と考えますが、これは言うまでもないことですが、空売りは簡単ではありません。「難しいな」と思う方は、わざわざ空売りする必要はありません。空売りしている方は、相当にリスクをとっていると言う認識は、絶対に必要だと思います。

以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。

なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。


第37回 アドバンテストよりもエレクトロン/9月中間期権利落ち以降の海運株は下落か?

09月12日
浜口です。まずは今回も2週間ごとの定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2022年8月29日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、上は株価が8月12日時点、下はその2週間後、株価が8月26日時点のデータです。

高配当利回り銘柄は商社株以外は総じて上昇、一方で当ブログでかつて取り上げていた海運株は、続落傾向であることがわかります。いずれも、後述します。


コア・サテライト戦略 株式銘柄群


コア・サテライト戦略 株式銘柄群



ここ2週間で私が行った売買は、この表にはありませんが、先々週から6857アドバンテストを売り乗せし、これを先週半ばにかけては徐々に、8035東京エレクトロンに乗り換えています。これも後述します。

日本株の相場観については、基本、ここ数ヶ月、全く変化なしです。皆さんはこの点について、前向きに受け止めていただきたいと思います。相場観が変化なしということは、これまでの相場観で問題なしということを意味するからです。

従って以下の文章はここ一月のブログのコピペとなります。「米国ではインフレ懸念の加速対応のため、FRBによる0.75%の利上げが2回連続で行われました。このことがオーバーキル、米国経済の景気減速をもたらすとの懸念から、米10年債は急速に金利が低下、日米金利差縮小から為替市場はそれまでとは一変、円高ドル安展開となりました。

日本株については、FRBによる0.75%利上げ2回連続にもかかわらず、米国株式が安定的な動きになっていたこともあり、総じて堅調な展開となりました。ここ2週間だけみれば、米国の金利低下の影響から、グロース系銘柄の株価がアウトパフォームしたのかもしれませんが、これは期間限定の動きと考えます。 日本株について考えれば、アメリカに遅行しながらも、ここからは経済再開が起こり、それに伴ってRe-Opening銘柄を中心に、景気敏感株なバリュー株が好パフォーマンスになるのではないか、そう考えます。

前回触れました銀行株についても、米長期金利の短期的な動きに翻弄されている米銀行株とは一線を画す。ここからは9月末の中間配の権利取りに向けた動きに、徐々になっていくのではないか。そう考えます。

以下は8316三井住友FGの過去6か月の推移、株価は9月9日時点の週足ですが、引き続き総じて、下値切り上げ型の株価推移。9月の配当権利落ちに向け株価は引き続き底堅く、堅調に推移していくことと思われます。以上に加えここ2日は、米国の銀行株株価が上昇し、同銘柄の株価上昇が加速している状況と考えます。



三井住友フィナンシャルグループ
三井住友FG(9月9日時点)



前回私は、「今の世界経済と株式為替市場について私は、とっても教科書通りに動いていると考えています」と書きました。この思いは今現在も同様です。

前回はここで、米10年国債金利上昇とそれに伴う日米金利差拡大、それを受けての円安ドル高について説明しました。この時書いたように、円安ドル高はここに来て加速しており、一時的な上げ下げはあっても、円安ドル高傾向は今後も継続すると考えます。

なお冒頭、三菱商事の株価下落について書きました。資源価格が一時的に下落したこと、加えて当銘柄は相対的に株価が高い水準に位置していることから、先々週以降8日連続で下落したNASDAQ市場に代表されるグロース銘柄の下落を受け、いわゆる「合わせ切り対象銘柄」になってしまったことが背景にあると思われます。資源価格・合わせ切りとも一時的な現象と考えられ、この銘柄は引き続き長期投資に適していることを書き添えておきます。

次に8801三井不動産買いと8802三菱地所売りのさや取りについて。 グラフをご覧ください。


8801三井不動産と8802三菱地所
8801三井不動産と8802三菱地所(8月12日時点)

8801三井不動産と8802三菱地所
8801三井不動産と8802三菱地所(8月26日時点)

8801三井不動産と8802三菱地所
8801三井不動産と8802三菱地所(9月9日時点)


8801三井不動産と8802三菱地所の比較チャート。3か月のグラフを2週間ごと、3つ並べています。一番上は株価が8月12日時点、その下は2週間後、株価が8月26日時点、その下はさらに2週間後、9月9日時点のさやの推移です。

私は前回、「このさやを見ると、三井不売り・地所買いのさや取りの仕掛けタイミングと一見思えるのですが、ちょっと気になる点があります」とし、過去5日の同銘柄のさやを見ると、過去3か月のグラフとは逆、地所売り・三井不買いを示唆している。「この状況で私は、さや取りの仕掛けを見送る」としましたが、結果果たして、三井不売り・地所買いのさやは縮小し、結果として建玉していれば、取れていたことになります。今回はどうか。


8801三井不動産と8802三菱地所


こちらは、過去5日の同銘柄のさやを示したものです。先ほどお示しした過去3か月のグラフでは、三井不・地所のさやは縮小し、ほぼ平均的な水準に位置している。一方で過去5日の同銘柄のさやを見ると、さやは拡大している。今回私は、この過去5日の同銘柄のさや拡大を重視し、9月12日(月)の寄付きで、地所売り・三井不買いを仕掛けました。

私は前回、両銘柄については、過去3か月と過去5日のさやの動きが同様であることが、さや取りを行う前提となるとしました。一部繰り返しになりますが、現在は「過去3か月では三井不・地所のさやは縮小し、ほぼ平均的な水準」「過去5日では同銘柄のさやは大きく開いている」状況ですので、地所売り・三井不買いの仕掛けをやる価値はありと判断しました。どうなるか。

さて、今回のテーマ、「アドバンテストよりもエレクトロン/9月中間期権利落ち以降の海運株は下落か?」について、説明いたします。



アドバンテスト


東京エレクトロン



上のグラフは1992年以降の6857アドバンテスト、下は同期間の8035東京エレクトロンのチャートを示したものです。それぞれ、2000年のところを赤丸で囲っていますが、これは両銘柄のITバブルのときの天井です。そして右側、2021年末あたり。緑色で囲ってあるのは、ここ下の高値です。私は半導体製造装置関連株といえばこれまで、アドバンテストとの相性が良くて、この銘柄の売買を繰り返していました。従い正直言って、東京エレクトロンについては株価推移をあまり詳しくは見ていなかった。おそらくはアドバンテストと同じような状況なんだろうなと思っている中、たまたま先週、東京エレクトロンの株価を見て、驚きました。こんなに上昇していたんだ・・・

半導体製造装置関連ということで言えば、アドバンテストはいわゆる後行程、検査装置を作っている。エレクトロンはいわゆる前工程、典型的な半導体製造装置を作っている。この両銘柄は基本、株価がリンクして然るべきですし、実際、過去はそうでした。しかし今回はそうじゃない。東京エレクトロンの株価は、ITバブルの時の高値を既に大きく上回り高値に位置している。となると今後、半導体製造装置関連銘柄の株価下落を予測している私からすると、空売り妙味は、東京エレクトロンのほうがはるかに大きいんじゃないか。そう考えて私は先週から日々、アドバンテスト500株買い手仕舞い、一方で東京エレクトロン100株新規売りを繰り返しています。

続いては、9月中間期権利落ち以降の海運株は下落か?について。下落すると考えます。


Freightos Baltic Index


これは私の4月30日の記事「第33回 延長戦入りか・・・海運株と半導体関連株」でもお示ししている Freightos Baltic Index です。

参照:Freightos Baltic Index

このグラフを見ると、コンテナ運賃は天井を打っているように思います。一方で足元の海運株が、このグラフほどには下がっていない。背景には、これはこれまでにも書いてきましたけれども、9月の中間配を狙った、おそらくはあまり株式投資に詳しくない人の買いが継続していることが背景にあると考えます。9月中の海運株については、このようなコンテナ運賃下落の実態悪が存在する一方、9月の中間配を欲しいという投資家の買いが拮抗して、短期的な株価の方向性判断が難しい展開になると考えます。

一方で中間配の権利落ち最終日9月28日、もしくは少し前倒しで株価は下落すると考えられ、私はタイミングを見て、空売りポジションを持つ予定です。配当落ち以降は、コンテナ運賃下落の実態悪を反映、株価は下落すると現状、私は考えています。
以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。

なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。


第36回 「ジャクソンホール下落」は、9月中間期高配当利回り株の買い場になるのか

08月29日
浜口です。まずは今回も2週間ごとの定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2022年8月15日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、上は株価が8月12日時点、下はその2週間後、株価が8月26日時点のデータです。高配当利回り銘柄は総じて上昇、一方で当ブログでかつて取り上げていた海運株は、下落傾向であることがわかります。


コア・サテライト戦略 株式銘柄群


コア・サテライト戦略 株式銘柄群



ここ2週間で私が行った売買は、特にありません。

今回も同じことを書くことになりますが……日本株の相場観については、基本、これまでと全く変化なしです。皆さんはこの点について、前向きに受け止めていただきたいと思います。相場観が変化なしということは、これまでの相場観で問題なしということを意味するからです。

従って以下の文章は前回のブログのコピペとなります。

「米国ではインフレ懸念の加速対応のため、FRBによる0.75%の利上げが2回連続で行われました。このことがオーバーキル、米国経済の景気減速をもたらすとの懸念から、米10年債は急速に金利が低下、日米金利差縮小から為替市場はそれまでとは一変、円高ドル安展開となりました。日本株については、FRBによる0.75%利上げ2回連続にもかかわらず、米国株式が安定的な動きになっていたこともあり、総じて堅調な展開となりました。ここ2週間だけみれば、米国の金利低下の影響から、グロース系銘柄の株価がアウトパフォームしたのかもしれませんが、これは期間限定の動きと考えます。

日本株について考えれば、アメリカに遅行しながらも、ここからは経済再開が起こり、それに伴ってRe-Opening銘柄を中心に、景気敏感株とバリュー株が好パフォーマンスになるのではないか、そう考えます。前回触れました銀行株についても、米長期金利の短期的な動きに翻弄されている米銀行株とは一線を画す。ここからは9月末の中間配の権利取りに向けた動きに、徐々になっていくのではないか。そう考えます。」

以下に8316三井住友FGの過去6か月の推移、株価が8月26日時点の日足ですが、これも前回と同様のコメント。総じて下値切り上げ型の株価推移、9月の配当権利落ちに向け、株価は引き続き底堅く、堅調に推移していくことと思われます。



三井住友フィナンシャルグループ
三井住友FG(8月26日時点)



今の世界経済と株式為替市場について私は、とっても教科書どおりに動いていると考えています。

日本については、今後人口が減少していく。特に時間の問題で、「団塊の世代」が亡くなっていく部分が大きいと思われますが、その結果、国内金利は上がらない。

一方で米国については、これは相当長いスパンで考えますと、これまでの金利のピークは、1979年ボルカーFRB議長の時代。米10年国債で18%台だったと思います。それが長期的に低下傾向をたどり、2020年3月の新型コロナに関連する景気後退懸念で、米10年国債金利は0.5%まで下がった。40年超に渡る金利低下です。ここで金利は底打ちし、上昇に転じていると考えます。足元ではインフレ警戒も手伝い米長期金利は上昇していますが、こんなものでは終わらないと思います。まぁ40年間金利が上昇するというのは現実的では無いですが、皮膚感覚的には、10年位は金利上昇局面が続くのではないか。その場合は日米金利差拡大を受け、円安ドル高になると考えています。足元でインフレに苦しめられているアメリカは、超ドル高容認ですよね。

円安ドル高はどこまで行くのだろうか。それは140円/ドルとか、そういうレベルではないと考えます。従い私は、ドルもロングしています。こうなりますと、米国から見た日本株は割安に感じられる。足元で外国人買いが復活していますが、この動きは今後加速し、その中のかなりの部分が、ここで紹介している高配当利回り銘柄に来るのではないか。そう考えます。

次に8801三井不動産買いと8802三菱地所売りのさや取りについて。 グラフをご覧ください。


8801三井不動産と8802三菱地所
8801三井不動産と8802三菱地所(7月15日時点)

8801三井不動産と8802三菱地所
8801三井不動産と8802三菱地所(8月12日時点)

8801三井不動産と8802三菱地所
8801三井不動産と8802三菱地所(8月26日時点)


8801三井不動産と8802三菱地所の比較チャート。3か月のグラフを2週間ごと、3つ並べています。一番上は株価が7月15日時点、その下は2週間後、株価が8月12日時点、その下はさらに2週間後、株価が8月26日時点のさやの推移です。

このさやを見ると、三井不売り・地所買いのさや取りの仕掛けタイミングと一見思えるのですが、ちょっと気になる点があります。


8801三井不動産と8802三菱地所


こちらは、過去5日の同銘柄のさやを示したものです。これで見ると、先ほどお示しした過去3か月のグラフとは逆になっています。地所売り・三井不買いということになります。これは期間の関係で、どこを起点にして考えるのかがポイントになるわけですが、このような状況で私は、さや取りの仕掛けを見送っています。ここは慎重に行きたいと思います。

やはり両銘柄については、過去3か月と過去5日のさやの動きが同様であることが、さや取りを行う前提となると考えます。

さて、今回のテーマ、「『ジャクソンホール下落』は、9月中間期高配当利回り株の買い場になるのか」について、元日経新聞の後藤さんのYoutubeと同掲載文を用いて説明いたします。以下に後藤さんが書かれたジャクソンホールの結果を受けての、米国株式市場のメモ、そしてパウエル議長講演ポイントのYoutubeスクショ画面を掲載させていただきます。


◆米国株急落




  • NASDAQ 3.9%安

  • NYダウ 1000ドル超安

  • 全面安、日中は右肩下がり

  • パウエルFRB議長がインフレ警戒@ジャクソンホール

  • 「利上げが長引く」or「利下げに転じるのは遠い」との見方から、景気悪化に警戒感




パウエル講演ポイント
出典:後藤達也・経済チャンネル


ジャクソンホール会議におけるパウエル議長の発言については、特段新しいものはないと考えています。市場はタカ派の反応を示しているとのことですけれども、So,what?……それがどうした?というのが正直なところです。

どっちみちアメリカの金利は上がっていくわけですから、パウエル氏のコメントに違和感はない。こう言っては失礼ですが、今回のNY株式市場の下げは、いまだにグロース株に投資している人たちが悲観した結果、もしくはそれを利用したヘッジファンドの動きで、かなりの部分説明がつくと考えます。逆に言うと、このアメリカの金利上昇は教科書どおり、すでに想定されたことであり、私がここで推奨している高配当利回り銘柄が影響を受けるものではない。もちろん、先週末のNY株式市場は大きく下がってますので、これら銘柄が一時的に下落する事はあるでしょうけれども、そこは買い場になるのでないか。これら銘柄は徐々に落ち着きを取り戻し、9月の中間配当取りに向けた上昇トレンドに回帰するのではないか。そう考えます。

さらに加えて言えば、今回のジャクソンホール会議はセルサイドのエコノミストやストラテジスト、さらにはマスコミの方の商売ネタになっていると思います。ジャクソンホールについてどうなるのかを書く事は、商売につながりますからね。今回紹介させていただいたこの後藤さんのように、きちんとしたまともな見解を書いてくださると大変ありがたいんですけども、そうではなく、レベルが低いYouTubeをアップされている方もいらっしゃる。なんだかなぁと思わされることもありますね。

以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。

なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。


第35回 5401日本製鉄に投資する理由

08月15日
浜口です。まずは今回も2週間ごとの定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2022年8月1日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、上は株価が8月1日時点、下はその2週間後、株価が8月12日時点のデータです。総じていえば、上昇している銘柄が多いことがわかります。
なお、この表で紹介している5401日本製鉄の株価は2135.5円、配当利回りはこの表ではなぜかゼロとなっていますが、アナリストの見立てでは8〜9%とのこと。これは後ほど説明しますので、覚えておいてくださいね。



コア・サテライト戦略 株式銘柄群
コア・サテライト戦略 株式銘柄群


ここ2週間で私が行った売買ですが、日本製鉄の組み入れを増やしています。また8801三井不動産売りと8802三菱地所買いのさや取りはハッピーエンド、利食いで手仕舞いしています。いずれも後述します。

日本株の相場観については、基本、これまでと全く変化なしです。従って以下の文章は前回のブログのコピペとなります。


米国ではインフレ懸念の加速対応のため、FRBによる0.75%の利上げが2回連続で行われました。このことがオーバーキル、米国経済の景気減速をもたらすとの懸念から、米10年債は急速に金利が低下、日米金利差縮小から為替市場はそれまでとは一変、円高ドル安展開となりました。

日本株については、FRBによる0.75%利上げ2回連続にもかかわらず、米国株式が安定的な動きになっていたこともあり、総じて堅調な展開となりました。ここ2週間だけみれば、米国の金利低下の影響から、グロース系銘柄の株価がアウトパフォームしたのかもしれませんが、これは期間限定の動きと考えます。

日本株について考えれば、アメリカに遅行しながらも、ここからは経済再開が起こり、それに伴ってRe-Opening銘柄を中心に、景気敏感株なバリュー株が好パフォーマンスになるのではないか、そう考えます。前回触れました銀行株についても、米長期金利の短期的な動きに翻弄されている米銀行株とは一線を画す。ここからは9月末の中間配の権利取りに向けた動きに、徐々になっていくのではないか。そう考えます。


以下に8316三井住友FGの過去3か月の推移、上は株価が7月29日時点、下はその2週間後、株価が8月12日時点の週足ですが、総じて下値切り上げ型の株価推移、9月の配当権利落ちに向け、株価は引き続き底堅く、堅調に推移していくことと思われます。



三井住友フィナンシャルグループ三井住友FG(7月29日時点)
三井住友フィナンシャルグループ三井住友FG(8月12日時点)


次に8801三井不動産買いと8802三菱地所売りのさや取りについて。 グラフをご覧ください。


8801三井不動産と8802三菱地所8801三井不動産と8802三菱地所(7月29日時点)
8801三井不動産と8802三菱地所8801三井不動産と8802三菱地所(8月12日時点)


8801三井不動産と8802三菱地所の比較チャート。3か月のグラフを2週間ごと、2つ並べています。一番上は株価が7月29日時点、その下は2週間後、株価が8月12日時点のさやの推移です。

前回当ブログで、両銘柄のさやは再度大きく拡大したため、三井不売り・地所買いさや取りを仕掛けて良いタイミングと考えますとしましたが、両銘柄のさやは一気に縮小、冒頭にも書きました通り、ハッピーエンド、利食いで手仕舞いしています。今回も成功事例と言えるでしょう。

ここ何回か当ブログで書いてきました通り、8801三井不動産と8802三菱地所のさやはここのところ、循環的に開閉していますよね。さや取りをしやすい、初心者の方にも比較的失敗の少ないペアであると考えます。今後さやが拡大し、再度仕掛け出来るタイミングが来るのが待ち遠しいところです。

さて、今回のテーマ、「5401日本製鉄に投資する理由」について、8月4日付モルガンスタンレーMUFG白川アナリストによる日本製鉄のアナリストレポートを用いて説明いたします。


5401日本製鉄に投資する理由


アナリストレポート本文の第3パラグラフ、赤線で囲ってあるあたりをご注目ください。この株は会社四季報によると配当利回りは6%前後とのことですが、白川さんの見通しは、「通期配当利回りは8〜9%と非常に魅力的だ」とのことです。なぜこういうことになるのか。鉄鋼業は典型的な景気敏感株であり、足元でアメリカの景気後退懸念が言われている中では、常識的にはとてもではないが、買えるものではない。昭和の時代の鉄鋼株はこういう状況では赤字になり、無配転落していたものでした。ところが最近の日本においては。鉄鋼会社の再編・淘汰が一気に進みましたね。昭和の時代は日本製鉄・川崎製鉄・日本鋼管・住友金属・神戸製鋼・日新製鋼と6社高炉の鉄鋼会社があった。この中で神戸製鋼は、どちらかと言うとコマツのような会社に近くなった。残り5社は日本製鉄とJFEに再編された。その過程で採算の良くない高炉はクローズされ、損益分岐点が低くなった。その結果として、足元で景気後退懸念があるにもかかわらず、赤字にはならない。それどころか、上述したような高い配当利回りが期待できる状況に、現在の日本製鉄はあります。

今後については、これはこのレポートでは書かれていない私見なんですが、現在、半導体不足により車の製造が制限されている自動車会社の需要が、徐々に増加していくと思われます。そうなると日本製鉄は、ここからさらに売上が増加基調になるのではないか。あるいは鋼材市況は高くなるのではないか。そう考えるのが妥当ですよね?ということで私は日本製鉄は投資妙味大と考え、このタイミングで投資を行っているし、皆さんにお勧めしているわけです。


20年間の日本製鉄の月足過去20年の日本製鉄(5401)月足


過去20年間の日本製鉄の月足。このチャートから見て取れることは、次の二点。

‖元の株価は底堅い。前述した高い配当利回りが株価の下支えをしていると考えます。
2007年に大相場があった。この時の背景には、中国の経済成長加速があります。

この時に同じように大相場となった海運株は、足元でも再度、大相場になっている。鉄鋼株と海運株は歴史的に、株価の相関関係がとても高い。となると鉄鋼株も、海運株に引き寄せられたかたちで株価がサヤ寄せしても不思議ではない。いや、そちらの方が自然ではないか?こうも考えます。

以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。






第34回 連続増配銘柄の長期保有により、10%超の配当利回りが可能になるのか

08月01日
浜口です。まずは今回も2週間ごとの定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2022年7月18日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、上は株価が7月15日時点、下はその2週間後、株価が7月29日時点のデータです。総じていえば、上昇している銘柄が多いことがわかります。
なお、この表で紹介している三菱商事(8058)の株価は3,948円、配当利回りは3.8%です。これは後ほど説明しますので、覚えておいてくださいね。


コア・サテライト戦略 株式銘柄群
コア・サテライト戦略 株式銘柄群


ここ2週間で私が行った売買は、この表に記載されている銘柄についてはありません。ただし後述しますが、東京海上HD(8766)とMS&AD(8725)については、鞘取りの仕掛けを行っています。

ここ2週間で私が行った売買ですが、川崎汽船を買い建てし、この表にはないですが、アドバンテストの空売りを手仕舞いしました。また東京海上HD(8766)とMS&AD(8725)の鞘取りのついてはハッピーエンド、利食いで手仕舞いしています。いずれも、後述します。

日本株の相場観については、基本、これまでと変化なしです。

米国ではインフレ懸念の加速対応のため、FRBによる0.75%の利上げが2回連続で行われました。このことがオーバーキル、米国経済の景気減速をもたらすとの懸念から、米10年債は急速に金利が低下、日米金利差縮小から為替市場はそれまでとは一変、円高ドル安展開となりました。日本株については、FRBによる0.75%利上げ2回連続にもかかわらず、米国株式が安定的な動きになっていたこともあり、総じて堅調な展開となりました。

ここ2週間だけみれば、米国の金利低下の影響から、グロース系銘柄の株価がアウトパフォームしたのかもしれませんが、これは期間限定の動きと考えます。 日本株について考えれば、アメリカに遅行しながらも、ここからは経済再開が起こり、それに伴ってRe-Opening銘柄を中心に、景気敏感株なバリュー株が好パフォーマンスになるのではないか、そう考えます。前回触れました銀行株についても、米長期金利の短期的な動きに翻弄されている米銀行株とは一線を画す。ここからは9月末の中間配の権利取りに向けた動きに、徐々になっていくのではないか。そう考えます。

以下に三井住友FG(8316)の過去3か月の推移、上は株価が7月15日時点、下はその2週間後、株価が7月29日時点の週足ですが、総じて下値切り上げ型の株価推移、9月の配当権利落ちに向け、株価は底堅く、堅調に推移していくことと思われます。


三井住友フィナンシャルグループ三井住友FG(7月15日時点)
三井住友フィナンシャルグループ三井住友FG(7月29日時点)


したがって、前回に続き、今回も同じことを書きます。ここで書いている景気敏感バリュー株が継続して上昇するシナリオは、中長期的に当てはまると思われ、運用スタンスは基本、これまでと変化なしです。
次に東京海上HD(8766)とMS&AD(8725)のさや取りについて、グラフをご覧ください。


8766東京海上HDと8725MS&AD東京海上HD(8766)とMS&AD(8725)(7月15日時点)
8766東京海上HDと8725MS&AD東京海上HD(8766)とMS&AD(8725)(7月29日時点)


上は株価が7月15日時点、下はその2週間後、株価が7月29日時点のさやの推移ですが、東京海上とMS&ADとのさやは一気に縮小、冒頭にも書きました通り、ハッピーエンド、利食いで手仕舞いしています。今回も成功事例と言えるでしょう。
次に三井不動産(8801)買いと三菱地所(8802)売りのサヤ取りについて。 グラフをご覧ください。


8801三井不動産買いと8802三菱地所売り三井不動産(8801)と三菱地所(8802)(6月17日)
8801三井不動産買いと8802三菱地所売り三井不動産(8801)と三菱地所(8802)(7月1日)
8801三井不動産買いと8802三菱地所売り三井不動産(8801)と三菱地所(8802)(7月15日)
8801三井不動産買いと8802三菱地所売り三井不動産(8801)と三菱地所(8802)(7月29日)


三井不動産(8801)と三菱地所(8802)の比較チャート。3か月のグラフを2週間ごと、4つ並べています。一番上は株価が6月17日時点、その下は株価が7月1日時点、その下は株価が7月15日時点、その下は2週間後、株価が7月29日時点のサヤの推移です。 6月3日前後に三井不-地所のサヤは大きく開き、その2週間後にサヤは縮小、利食いすることができました。それがここもと、再度、三井不売り-地所のサヤは大きく拡大、6月3日前後と同様、三井不売り-地所買いの鞘取りを仕掛けて良いタイミングと考えます。

さて、ここからは川崎汽船のドテン買いと、アドバンテストの空売りの手仕舞いについて。

川崎汽船については前回のブログで、「9月の権利落ち日が近づくにつれ、配当取りの動きが進んでいくことは、容易に想定されます」としました。ここもと、海運株の業績が上昇修正されたこともあり、海運株は人気化しつつあると考え方針転換、当面、買い玉を持つことにしました。8月から9月半ばにかけての相場を取りに行こうと考えているのです。しかし、これは昨年の9月配当権利落ちを前後しての暴落(いわゆる927事件)のごとく、9月最終週あたりからは下げ相場に転じる可能性もあるため、長期保有するつもりはありません。どこかで売りに転じる予定です。

アドバンテストについては、 やはり前回のブログで書いた通り、「延長戦」が続く中、業績の上方修正が発表されました。前述の通り、足元で米金利が低下傾向にある中での上昇修正、同社の株価は一時的に人気化するリスクがあると考え、空売りを一旦、手仕舞いすることとしました。

しかし世界的に経済が再開していく中、半導体の供給が増加していくことはほぼ間違いありませんから、やはりどこかのタイミングで、半導体製造装置株は下落していくのだろうなと考えます。現状、それは川崎汽船と同様、9月後半以降と考えており、再度、空売りのタイミングを計ろうと考えています。

さて、今回のテーマ、「連続増配銘柄の長期保有により、10%超の配当利回りが可能になるのか」について。 ここからは「浜口流日本株高配当利回り銘柄投資戦略 2022年4月版PPT資料」の抜粋を用いて説明いたします。

かねてから、私は申し上げているんですが。日本の高配当利回り銘柄の中には、「累進配当制度」を標榜している企業がある。ここで紹介している三菱商事(8058)もそうなんですが、配当については基本的には増配、業績が良くない時でも横ばい。減配はしないということを配当政策として掲げているわけです。

2019年は1株配当125円、2020年は132円、2021年は134円と、過去3年で一株あたり391円の配当金が支払われました。1株配については、2019年以降、右肩上がりですよね。2021年は、新型コロナの影響で業績が大きく落ち込んだわけなんですが、配当は何とか増やしている。その後2022年3月期の決算発表があり、配当は150円との見通しが会社側から提示されました。今後はどうなるか。

2017年には年間80円だった配当が、2022年には150円に増加している。150円/80円=1.875、つまり過去5年間で、配当は87.5%も増えている。これが現実です。これを年率に割り戻すと、87.5%/5年=17.5%。過去5年でみると、配当は平均して、年率17.5%も増加している。凄いですよね。

さて、冒頭で書いた通り、8058三菱商事の足元の株価は3,948円、配当利回りは3.8%ですよね。配当は150円。これをもとに、つまり3,948円で三菱商事株に投資し売却せずに長期投資したとして、今後、配当利回りがどうなっていくか。試算してみましょう。


三菱商事(8058)配当利回り


このExcelの配当利回り試算表をご覧ください。これまでの三菱商事、過去5年の平均配当増加率が17.5%であったことを前提に、今後、配当利回りはどうなるかを試算したものです。

これで見ると、2022年の6年後の2028年にはなんと、配当利回りが11.7%になることがわかります。「年率17.5%も配当が増加するとの想定は、あまりにも楽観的に過ぎるのではないか?」と考える向きもいらっしゃるでしょう。その場合にはこの半分の配当増加率、年率8.75%で計算してみるといい。配当利回り11.7%の達成は2倍の期間、12年かかるという計算になりますよね。こちらはかなり、現実的な想定ではないかと考えます。

ここに、高配当利回り銘柄でありかつ、累進配当制度を取り入れている銘柄へ長期投資を行う優位性を感じることができると考えます。そして今後、このようなペースで配当が増えていくなら、それは当然、株価も上がっていくことになる。そうなるともう、はっきり言ってこの三菱商事を売却したい気持ちなんて、もう、なくなってしまうと思うんですよ。実際、私がそうなんです。


2020年に三菱商事に投資していたら・・・


これは私の個人のNISA口座をそのままスクショを取ったものです。記載の通り、この資料を作成した今年4月の段階では、株価は2年間の保有で、59.5%上昇している。この上昇は、配当利回り以外の要因、例えばウォーレン・バフェットが大量買いしたことなども背景としてあるとは思いますが、増配要因も少なからず影響しているわけです。この状況で、今後も三菱商事が増配していくなら、こんな素晴らしい投資銘柄、売る気になりませんって。もう、永久保有ですよ。配当も増え、株価も上がり、もう、儲かるばかりだ。個人的には、そう感じますけどね。

一般論として、資産運用をしても商売をしても、年間5%の利回りが得られることは、成功としての一つのメドと言われています。そんな中で、年間10%を超える運用資産を持っているなんて、本当に幸せなことと思いませんか?なんとも夢がある話ですよね。
だからね。運用資産の多くを、「浜口流日本株高配当利回り銘柄投資戦略」に代表される銘柄の分散投資にしてもいいかもしれません。

以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。


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