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鎌田傳


「ラリー・コナーズ氏(「コナーズの短期売買入門」「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」)の経営する、TradingMarkets.comでテクニカル・アナリストを務め、現在証券会社に勤務。訳書に、「スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック」(パンローリング)、そして電子書籍「トレード成功のヒント - 米国株式市場の習性と特徴」(パンローリング)がある。」

鎌田傳の「South Bayトレーダー」 日記

強さが見え始めたブラジル株

05月31日
連休の週末、一日余分に休みを取れるのは有り難い。chessNwineという名前でブログを書いている人がいるのだが、今日のテーマは南米だった。Brasil Telecom S.A. (BTM)、Bancolombia S.A. (CIB)などが紹介されていたのだが、実は私も先ほどチャートを見ていたときに、ブラジル関連のETFが面白そうだと思った。下はiShares MSCI Brazil Index (EWZ)の日足チャートだ。





今回も70ドル付近がサポートになり、株価の方は順調な回復ラリーを展開し、現在MSCI Brazil Index (EWZ)は50日平滑移動平均線(1)に挑戦中だ。

最近の好調な上げを反映し、MACD(2)のファストラインは下から上にスローラインをクロスして買いシグナルが出ている。そしてRSI(3)も、下降するトレンドラインを突破して、これも買いシグナルを発している。

一番上に入れた、アキュムレーション/ディストリビューションも見てほしい。これは、株が買い集められているのか、それとも反対に売られているかを判断するために使われる指標だ。極めて強い状態にはまだ戻っていないが、アキュムレーション/ディストリビューションは20日平滑移動平均線をクロスして(4)、買い手が優勢になってきたことが示されている。

それから、これはブラジル株ではないが、チャートを見ているときにNYにも上場されている野村ホールディングスが面白そうだと思った。下が日足チャートだ。





50日平滑移動平均線(1)はまだ下降しているから、中期的なトレンドは下げ方向だ。しかし、MACD(2)見てみると、わずかだがファストラインがスローラインをクロスして買いシグナルが出ている。それに、今まで50がレジスタンスになっていたRSI(3)も、この50レベルをブレイクできそうな様相だ。更に、アキュムレーション/ディストリビューションも移動平均線に接触し(4)、そろそろ買いシグナルが発せられそうだ。





注目のクリーンエネルギー
http://goo.gl/jm3if

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また減った強気論者

05月29日
30日(月)はメモリアル・デー、米国は連休だ。そして、このメモリアル・デーを境に、いよいよ夏休みが始まる。多くの人たちが休暇を取り、出来高も減りやすい季節だが、今年の夏はどんなマーケットが展開されるのだろうか。BESPOKEインベストメント・グループは、こんなことを書いている。


S&P500指数は、最近の高値から3%ほど下げているだけだが、AAIIから発表された数字は対照的な内容だ。最新のデータによれば、マーケットに対して強気な見方をしていると答えた人の数は前回の26.7%から25.6%に減り、2010年8月以来最低のレベルに落ち込んだ。もしあなたが逆張りをモットーにしているなら、今こそ強気に買いを考えなくてはいけない。





チャート:bespokeinvest.com (赤い線はS&P500指数、そして黒い線が強気論者の数を表す。)


警戒論者が増えていることについて、sentimentrader.comは、こんなことを指摘している。


マーケットは圧倒的に悲観論に包まれているという事は言えないが、今まで強気論を唱えていた人たちが、ここに来て迷い始めている。口座を守るために買われたプット・オプションの数は10ヶ月ぶりの高出来高を記録し、投機要素の強い低価格の株は避けられ、資金は一般的に言われている安全な株に向かっている。
そして今日、株式市場の下げを予想するニュースレターの数が、ここ25年間で最高の水準に達した。現在37%を超えるニュースレターが下げを予測しているが、1985年以来、37%を超えたことは5回あった。もちろん、回数が少ないから重要度は低くなるが、5回とも3ヶ月後のマーケット(S&P500指数)は上昇している。(平均の上げ幅は11.3%)



(情報源: Running of the Bulls...Into Hibernation

Newsletter Writers Looking For A Correction Surge To Nearly A 25-Year High)




買い集めの兆しが見える銀
http://goo.gl/fvPPV








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躍起になって買い材料探し

05月26日
T: 「モリコープの買い推薦記事を書いていただきたいのですが。」

K: 「モリコープ??」

T: 「あのレアアースの会社ですよ。尖閣諸島の一件で有名になった会社です。」

K: 「記事を書くのは構いませんが、予想以下の決算を発表して、最近下げてますね。」

T: 「下げているなら好都合じゃないですか。割安な株価で買うチャンスです!予想以下の決算だったと言われますが、売上はこの1年間で770%も伸びているのですよ。それに1キロあたりの販売価格は34ドルから約38ドルに上がっています。一年前は7ドル13セントでしたから、この販売価格の上昇は、利益の向上に結びつく筈ですよね。」

K: 「詳しいですね。あなたが記事を書いた方が良さそうだ。。。」

T: 「何を言ってるのですか。専門家はそちらです。とにかく今週末までに推奨記事をお願いします。」

K: 「専門家と言われても、私はテクニカル・アナリシスが中心なので、ファンダメンタル的な話にはあまり詳しくないのですよ。」

T: 「テクニカル?MACDとかRSIとかチャートの話ですか?」

K: 「簡単に言えばそうです。」

T: 「実は、私もチャートの勉強を少ししたことがあります。何でもいいですから、買いシグナルになるような指標をチャートに載せて記事をお願いします。」

前置きが長くなってしまったが、下がモリコープの日足チャートだ。





上昇する20日移動平均線がサポートになり、1の力強い陽線を見て買ったとしよう。確かに、その後上げが数日間展開されるが、結局20日移動平均線を割ってしまい、思惑が外れたわけだから2でいったん本来なら手仕舞うことになる。

しかし、ここで損切ることを拒否した人たちは、下に走る50日移動平均線がサポートになる筈だと考える。現に、3で分かるように一転反発を思わせるローソク足が形成されているから、そこで買い足した人もいたことだろう。

だが二日後は、頼みにしていた50日移動平均線を簡単に割ってしまう。もちろん、ここで損切るわけにはいかない。4を見てほしい。100日移動平均線が支えになり、株価は大きく反発している。おそらく今回も100日移動平均線がサポートになるだろうと判断し、5でまた買い足しだ。三度目の正直、今回はこの買いがうまくいくかもしれない。もちろん、またまた思惑が外れるかもしれない。

一旦株を買ってしまうと、明確な危険信号が灯っていても、なかなか直ぐに損切ることができなくなってしまう。プライドが邪魔をしている場合もあると思うが、サッサと持ち株を処分して、また出直せばよいことなのだが実際はそう簡単にいかない。

私自身、損切りができるようになるには、かなりの時間がかかった。素直に売ってしまえばそれで終わりなのだが、躍起になって買い材料を探し、2度3度と買い足してしまった。こんな経験から言えることは、昔の人たちが言っていたように、もし買い足すなら株価が思惑どおりに動いているときだけにするべきだと思う。




同じチャートを見ているのに両極端な意見
http://goo.gl/dhrPd



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マーケットは天井の形成中? -- 記事の拾い読み

05月23日
・カール・スウェンリン氏(Decision Point)

どちらかといえばベアの傾向がある私だが、読者から「あなたは万年ブルですね」、と言われて驚いている。さてマーケットだが、現時点では、まだ売る時は来ていない。機械的に売買タイミングをつかむ方法として、私はS&P500指数のチャートに、20日と50日平滑移動平均線を入れている。実際にチャートを見ると分かるが、平滑移動平均線のクロスが起きるにはまだ時間がある。しかし他の指標を調べてみると、5月2日の高値が重要な天井であった可能性がある。




S&P500指数の日足


・リチャード・ロス氏(Auerbach Grayson)

予想される夏の修正相場を考えると、今ここで積極的に株を買うのではなく、やがてやって来る買い機会に備えて十分な現金を口座に蓄えておくことが大切だ。



・insidermonkey.com

米証券取引委員会の最近のデータによると、ジョージ・ソロス氏のヘッジファンドは744の銘柄を保有し(3月31日時点)、その総額は84億ドルにのぼる。特に目立つのは、SPDR S&P 500 ETF TR (S&P500指数に連動する上場投信)のプットオプションの枚数が338%も増えていることだ。(注:株価が下がると思う時プットオプションが買われ、その反対に株価が上がると思う時はコールオプションが買われる。)


・ジョーダン・ロイ・バーン氏(Trendsman.com)

ほとんどの専門家たちは、今回の銀の異常な上昇は、行き過ぎな投機が原因だったと説明している。上げ相場の終盤で、大衆が一斉にマーケットへ押し寄せることは確かに起きることだが、先物市場では空売りの買い戻しが急上昇の原因になることがあり、今回の銀に起きたことも同じだ。下のチャートを見てほしい。赤い二つの矢印で示したように、オープンインタレスト(建玉)と買いポジションが減少している中、銀価格は反対に上昇している。これは典型的な空売りの買い戻しパターンだ。




チャート:sentimentrader.com


(情報源:POSSIBLE MARKET TOP

Short Covering not Speculative Buying Led to Silver’s Parabolic Rise

Rising dollar threatens stocks' gains

George Soros's Favorite Stock Picks)



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なぜジョージ・ソロス氏は金専門の上場投信を売ったのだろう?

05月18日
ジョージ・ソロス氏が金を売っていた、ということは既に何度も報道されているが、数字を実際に見てみると驚いてしまう。ウォールストリート・ジャーナルによると、氏のファンドが保有するSPDR Gold Trust(金専門の上場投信)は470万株減って、残りは49400株のみとなっている(3月31日時点)。正に、持ち株を全て売ってしまったという状態だが、私たち個人投資家も金を手放すべきだろうか?zerohedge.comは、こう書いている。


ソロス氏がSPDR Gold Trustを売ったということは、多数の報道機関に取り上げられた。ソロス氏に近い人の話によれば、ソロス氏がそもそも金に投資した理由はデフレ対策のためだったという。

ソロス氏はSPDR Gold Trustを現に手放したわけだから、これからはデフレではなくインフレの方が心配になるということになる。もしそうであるなら、この段階で金専門の上場投信を売ってしまうという行動が解せない。更に氏は、ユーロとドルの将来にも大きな疑問を感じている。しかしSPDR Gold Trustを売ってしまった。

もちろん、金の上場投信を売ったのはソロス氏だけではなく、デービッド・アインホーン氏(ヘッジファンド・マネージャー)の前例がある。しかしアインホーン氏は上場投信を売った後、その売った資金で金の現物を買ったから、ひょっとするとソロス氏も同様な事をするつもりかもしれない。実際の金塊に投資するなら、わざわざ米証券取引委員会に報告する必要は無いから、ソロス氏は投資家たちに気付かれずに金塊を集めることができる。



デービッド・アインホーン氏が、なぜSPDR Gold Trustを売って金の現物に乗り換えたかを調べてみると、理由の一つとしてアインホーン氏はこんなことを書いていた。


徹底的に調査した結果、SPDR Gold Trustを売って、金の現物に乗り換えることを決めた。金の現物には保管料が必要になるが、現在SPDR Gold Trustに払っている手数料と比較すると、金の現物を買った方がコストが割安になる。


なるほど、言うまでもなく推測だが、同じことがソロス氏にもあてはまるような気がする。






(情報源: Soros Sells Gold ETF While Paulson Buys

Soros Fund Cuts Gold

Einhorn Sells Gold ETF, Buys Physical Gold)








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ドルは底を打った?それとも単なるデッド・キャット・バウンス?

05月14日
ドル指数が50日移動平均線を上回った、と話題になっている。





上が、5月11日のマーケット終了時点におけるドル指数の日足チャートだ。わずかだが、50日移動平均線を超えている。「ドルのダウントレンドは終わった」、という声が聞こえてくるが、ここでsentimentrader.comに掲載されているデータを見てみよう。






データ:sentimentrader.com

上の表には、ドルが50日移動平均線より下で4ヶ月以上推移した後、初めて50日移動平均線を突破した後の成績の中間値が示されている。

・ 1週間後の上昇率 ±0.0% 上昇する確率 50%

・ 1ヶ月後の上昇率 +0.3% 上昇する確率 56%

・ 3ヶ月後の上昇率 -1.1% 上昇する確率 31%

・ 6ヶ月後の上昇率 -3.8% 上昇する確率 44%

・ 1年後の上昇率 -5.4% 上昇する確率 38%

そして下は、条件を設定しないで、無作為に見た場合の成績だ。





データ:sentimentrader.com

・ 1週間後の上昇率 ±0.0% 上昇する確率 48%

・ 1ヶ月後の上昇率 -0.1% 上昇する確率 49%

・ 3ヶ月後の上昇率 -0.1% 上昇する確率 48%

・ 6ヶ月後の上昇率 -0.1% 上昇する確率 46%

・ 1年後の上昇率 -0.1% 上昇する確率 49%


ジェーソン・ゲップハート氏(sentimentrader.com)は、こう書いている。


短期的なら、ドルの成績は無作為に見た場合の成績より良い。正確に言えば、わずかに良い。しかし、3ヶ月後からの成績の悪化が顕著だ。


5月10日のレポートで、UBSのアナリストは、こういう見方を発表している。


ドルの重要な底打ちを裏付ける証拠が集まり始めている。超短期的見た場合、現在のドルはやや買われ過ぎだ。しかし、6月、7月にドルの更なる上昇が予想されることを考えると、これは株や商品に悪材料になる。


短期的に、わずかなドル高を示すsentimentrader.comのデータ、そして6月、7月のドル・ラリーを予想するUBSレポートを考慮すると、ここで特に商品へ積極的に投資することは難しい。





上は、商品市場に投資をしている上場投信の日足チャートだ。今のところサポートライン(4)に支えられているが、ここを割ってしまうと、長期トレンドを把握するために使われる、200日移動平均線付近(3)まで下げてしまう可能性がある。もちろん、ここから反発することも考えられるが、下降が顕著な20日移動平均線(1)、そしてやや下げが見え始めた50日移動平均線(2)付近には売り手が待っていることだろう。(UBSのレポートは、商品が経済の重要な部分となっている国の通貨、例えばカナダ・ドルやニュージーランド・ドルに対して弱気な見方も発表している。)


(情報源: Sentimentrader

Major USD Low in Place … Headwind for Risk Trade!!)







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ガソリンの値上がりは投機家の責任?

05月11日
タマネギが安い、と聞いてスーパーマーケットへさっそく出掛ける人は少ないと思うが、こういう記事を見つけた。


多くの農産物の値段が大幅に上昇したが、1ポンド(約450グラム)あたりのタマネギの値段は、去年の29.9セントから7.49セントに下がっている。豊作が値下がりの一原因になっていることは確かだが、他の農産物とは違い、タマネギは商品先物市場で取引されていない。


もしタマネギも、トウモロコシや小麦のように商品市場で取引されていれば、値段は下がるのではなく上昇しただろうか?タマネギが安いのは投機筋が不在だからだろうか?

同様な議論になるが、最近のガソリン高は投機家の責任だ、というものがある。エド・ウォレス氏(Bloomberg Businessweek)は、こう書いている。


悪いのは、商品市場で儲けようとする投機家、そして連銀だ。豊富な資金を保有する機関投機家(銀行、証券会社など)は、膨大な資金を原油の先物市場へ投入して、原油価格を人工的に釣り上げた。連銀のお陰で、機関投機家たちは超低金利で借りた金を使って、高利益な原油、金、銀などを徹底的に買うわけだ。


ハワード・ゴールド氏は、marketwatch.comのコラムでこう述べている。


投機がガソリン価格を上昇させていることは明確だ。連銀による量的緩和策、追加量的緩和策はドル安を更に進め、結果的にはこれが投機を助長させることになってしまった。では、どうしたらガソリン価格は下がるだろうか?需要の大幅減少という要素を抜きで考えた場合、ガソリン価格が下落するためにはドル高が必要だ。


話をタマネギに戻そう。1940年代、アメリカにはタマネギの先物市場があった。しかし1955年、タマネギ市場は2人のトレーダーによる買い占めが原因となって、オランダで起きたチューリップバブルのような状態になってしまった。多くの農業従事者たちもタマネギ投機に夢中になり、タマネギ・バブルの崩壊で、多くの人々が資産を失った。という訳で政府が乗り出して、タマネギの先物市場を廃止してしまった。

2008年6月の古い記事になるが、CNNは、こんなことを報道していた。


タマネギの先物市場は無い。乱高下するタメネギ価格が語っていることは、学者たちが言う、「先物市場は商品価格の極端な動きを避けることができる」、とういう理論の正当性だ。2006年以来、原油価格は100%の上昇、そしてトウモロコシは300%の上昇となった。しかしタマネギ価格は天候の影響で収穫量が減り、2006年10月から2007年4月の間に、なんと400%も上昇した。しかし翌年は豊作となり価格は96%の大暴落。だが今年の4月、価格は300%ほど回復している。


なるほど、投機を規制したからといって、価格の大きな変動を完全に防ぐことは無理なようだ。





(情報源:Speculators, Fed share blame for higher gas prices

Who’s To Blame For High Gas Prices?

What onions teach us about oil prices)





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ニュースとテクニカルの一致

05月08日
広瀬隆雄氏も書かれているように、金曜はシュピーゲル誌が報道した、ギリシャがEUを脱退するのではということが話題になった。時間に直すとNYの11時過ぎになる。チャートを見てみよう。





S&P500指数の5分足チャートだ。先ず長い陽線(1)で分かるように、マーケットは強い寄付きとなった。そして、マーケットは11時過ぎにピークとなり(2)、さっそく下落が始まった。もう売られている、腑甲斐ないマーケットだ、と思った人も多かったことだろう。

こういう見方もある。





これは30分足チャートだ。テクニカル的に説明すれば、マーケットは11時過ぎに61.8%の値戻しレベルを突破することが出来ず失速、と言うことができる。

しかし、何となく気になったので、トレーダー達の集まるサイトを見てみると、このニュースが直ぐに見つかった。


* European Bank Shares Slide On News Of Possible Greece Euro Exit

* ギリシャ、ユーロ圏離脱し独自通貨を再導入する可能性示唆=独誌


なるほど、こういう話ならユーロが売られていることだろう、と思って早速チャートを見てみた。





ユーロに連動する上場投信の5分足だが、1で示したように、12時に目立つ長い陰線が形成されている。

興味深いのは、マーケット終了後に、こういうニュースがあった。


* Greece denies report it's seeking to leave euro


ギリシャは、シュピーゲル誌の報道を否定している。もしこれが事実なら、11時過ぎにS&P500を空売った人たちは、さっそく買い戻してくるのではないだろうか。下はS&P500指数の日足チャートだ。





ローソク足は長い上ヒゲ(1)が目立ち、言うまでもなく弱い引け方だが、今のところ上昇する20日移動平均線(2)に支えられている。出来高(3)を見てほしい。増えているわけではなく逆に減っているわけだから、金曜の売りは徹底した売りではない。そして、ストキャスティクス(4)は売られ過ぎレベルに入り、ここで空売るのは難しい。ということで下げが続いていただけに、月曜は反発ラリーに期待したい。


(情報源: ギリシャEU脱退説を伝える独シュピーゲル誌

European Bank Shares Slide On News Of Possible Greece Euro Exit

ギリシャ、ユーロ圏離脱し独自通貨を再導入する可能性示唆=独誌

Greece denies report it's seeking to leave euro)



銀 --- 200日移動平均線に達したら買おう?? (
http://goo.gl/IAhFN)






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商品市場は血の海

05月06日
とにかく惨憺たる状態だ。言葉で説明する前に、先ず下のチャートを見てほしい。





銀の動きに連動する上場投信の日足チャートだ。4月28日の高値は48ドル35セント、そして今日の終値は33ドル72セントだから、この5日間で何と30%も下げている。注目したいのは、狼狽売りを顕著に示す超膨大な出来高だ。木曜の出来高は、ほぼ3億株を記録し、これは通常の出来高の約6倍に相当する。

木曜の取引で叩かれたのは銀だけではない。

・金 マイナス2.24%

・原油 マイナス8.64%

・天然ガス マイナス6.90%

・トウモロコシ マイナス2.84%

・大豆 マイナス2.37%

正に、商品市場に売りが殺到したわけだが、下は商品市場の指数CRBインデックスの日足チャートだ。





大陰線、たった一日で4.9%も下げている。とにかく狂ったような下げ方だけに、プロたちもさすがにに驚いている。PFG Bestのトレーダー、ダニエル・フリン氏はこう語っている。「まるで商品バブルが弾けたようだ。弾けるのは時間の問題だ、と誰もが思っていたが、まさかこんな恐ろしい速度で下落することを誰が予想しただろうか。」

特に原油相場について、Country Hedging Incのアナリスト、スターリング・スミス氏はこう述べている。「長期的な上げサイクルに変化は無い。しかし弱さが見える最近の経済データを考慮すると、現在展開されている一時的な下げは数カ月間に及ぶ可能性がある。」

弱さが見える経済データということだが、注目は明日金曜(6日)に発表される米雇用統計(4月分)だ。場合によっては、商品が更に売られる可能性もあるが、明日の結果を見る前に今日売った人も多数いたと思われるから、こればかりは明日になってみないと分からない。

話を暴落状態の銀に戻そう。下はkingworldnews.comからの抜粋だ。


3日から5日間で銀は15ドルの下落となる、というベン・デイビーズ氏(Hinde Capital最高経営責任者)の言葉が実現した。銀は底を打ったのだろうか?さっそく氏に質問してみた。「当社の姿勢だが、既に銀に対する全てのヘッジをカバーし、銀の現物を買い始めた。銀のブルマーケットを振り返ってみると、今回展開された30%を超す下げは、史上最も速い下げスピードだ。もしあなたが現物の銀投資家なら、今は銀を買うべき時だ。もちろん、落下するナイフに手を出すことになるかもしれないが、忘れてはいけないことは銀には本質的価値、内在する価値があるということだ。


銀の日足チャートに移ろう。





先ず言えることは、上昇するトレンドライン(1)を決定的に割り、中期上昇基調が崩れている。しかし、今のところ34ドル付近に走るサポートライン(2)、そしてその直ぐ下にある100日移動平均線(3)に支えられている。ストキャスティクス(4)は20を割って売られすぎゾーンに入っているから、理屈では、そろそろ反発が起きてもおかしくない。しかしたとえ反発したとしても、既に割ってしまったアップトレンドライン付近には、空売りを狙う売り手たちが待っていることが予想される。とにかく極めて厳しい下げだけに、銀市場は血の海といった状態だ。


(情報源:Oil sinks below $100

Oil Ends Below $100 a Barrel in Commodities Rout

Ben Davies - We Are Now Buyers of Physical Silver)



魚専門の上場投信が市場にデビュー (
http://goo.gl/yfHht)



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ビンラディンにトドメ --- 大きく売られた銀

05月03日
ビンラディンが、ついに殺害された。素直に喜ぶ人もいるが、アメリカ同時多発テロ事件から既に10年の時が流れ、やっとケリがついたという感じがする。こんなことを思ってしまうのは素人だからだろうが、もっと早急に止めを刺していれば、さすがアメリカだという賞賛が聞かれたような気がする。

話をマーケットに戻そう。下はS&P500指数の15分足チャートだ。





ビンラディン殺害のニュースを受け、1で分かるように、マーケットは窓を開けて好調なスタートを切った。しかし買いは続かず、マーケットは11時前にピークとなり、結局ほぼ安値引けという形になってしまった。

崩れが特に目立ったのは銀だ。





終値は43ドル75セント、8.61%の大幅下落だ。上の日足チャートに顕著だが、特大陰線が形成されている。しかし、何故こうも派手に下げたのだろうか?冗談まじりに、トレーダーたちはこんなことを語っている。「ビンラディンが殺され世界が少し平和になった。不安材料が一つ減ったわけだから、いざという時の投資である金や銀が売られたわけだ。」

もう一度、上の銀の日足チャートを見てほしい。たしかに嫌な陰線が出来上がってしまったが、今のところ上昇する20日移動平均線に支えられている。上のチャートには入れてないが、たとえこの移動平均線を割ってしまったとしても、38ドル付近には次のサポートになる可能性がある50日移動平均線が走っている。

リットホルツ氏(ritholtz.com)も述べていたが、ビンラディンが死んだからといって、今直ぐに米国経済が変わることはない。強いドルが戻り、インフレ懸念も完全に無くなってしまうなら話は別だが、銀の下げは良い押し目買いのチャンスになるような気がする。

不公平にならないように、銀に対する弱気論も記しておこう。長い上ヒゲ(A)が日足チャートに出来た翌日(4月26日)、UBSはこんな見方を発表している。


銀価格は、瞬時史上最高の1オンス49ドル80セントを記録し、金/銀レシオは31倍になった。銀の工業的需要という背景もあるが、銀価格をここまで大幅に上昇させたのは、銀の金融商品としての需要の大きな伸びだ。短期的に銀価格が更に上昇することは考えられるが、この高レベルを長期維持するのは不可能であり、向こう12ヶ月間で銀は1オンス34ドルまで下げそうだ。


(情報源:Bin Laden’s (Long Overdue) Day of Reckoning

Defying gravity)



好調な金、しかし金鉱銘柄は高値更新がまだ (
http://goo.gl/Y7BSa)



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