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鎌田傳


「ラリー・コナーズ氏(「コナーズの短期売買入門」「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」)の経営する、TradingMarkets.comでテクニカル・アナリストを務め、現在証券会社に勤務。訳書に、「スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック」(パンローリング)、そして電子書籍「トレード成功のヒント - 米国株式市場の習性と特徴」(パンローリング)がある。」

鎌田傳の「South Bayトレーダー」 日記

大きな動きが起きそうな航空会社株

12月30日

7分ほどの動画です。下記からアクセスしてください。


https://www.youtube.com/watch?v=2H2L56vP9uc&list=UUg9-_5EiepNrdIPZZDbUEQA

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ダウの子犬たちはダウの犬たちより優秀

12月27日
「ダウの犬たち」という投資方法について前回書いたので、続編として今日は、「ダウの子犬たち」という株投資方法を書いてみたいと思います。



先ず、「ダウの犬たち」を選びます。



前回のブログで説明したように、ダウ30銘柄の中で配当利回りが最も高い10銘柄がダウの犬たちになり、上のリストが今日現在における該当銘柄です。(左から会社名、ティッカー・シンボル(証券コード)、配当利回り)

次に、上のリストから子犬を選びます。



一番右に入れたのは株価です。ダウの子犬たちというのは、ダウの犬たちの中で株価が最も低い5銘柄になり、赤で囲った部分がそれに該当します。

「ダウの子犬たち」の投資方法:

・ 上記の方法を使って、今年のマーケットが終了した時点で、ダウの子犬たちを選ぶ。

・ 新年のマーケットが始まる初日、子犬たち5銘柄を買う。(資金を5等分する)

・ 12月のマーケットの最終日に子犬たちを売却する。


「ダウの犬たち」と同様に、とてもシンプルな投資方法であり、途中で利食ったり損切りをしないで、とにかく12月の取引最終日まで株を持ち続けます。下が成績です。



1は「ダウの犬たち」、2は「ダウの子犬たち」、3はダウ平均、4はS&P500指数です。赤で囲った一番右側を見てください。これは、過去20年間の伸び率を年率に換算したものです。「ダウの子犬たち」は、年間平均で12.5%の伸びとなり、4つの中で最も良い成績です。(注: 2008年はどれも暴落ですが、この年は金融危機があり、マーケットは厳しいベアマーケットに襲われました。)


(情報源: Dogs of the Dow)

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「ダウの犬たち」という投資方法をご存知ですか?

12月24日
毎年この時期になると思い出すのは、「Dogs of the Dow (ダウの犬たち)」、と呼ばれる投資方法です。



ダウというのは30銘柄で構成されるダウ平均のことです。では、どのようにしてこれら30銘柄の中から、投資対象になる有望な犬を見分けるのでしょうか?

・ 今年のマーケットが終了した時点で、ダウ30銘柄の中から配当利回りが一番高い10銘柄を選ぶ。

・ 新年のマーケット開始初日、それらの10銘柄を買う。(資金を10等分する)

・ 12月のマーケット最終日に、それらの10銘柄を売却する。


極めて単純な方法です。途中で損切ることはありません。とにかく年末まで10匹の犬たちを保有し続けます。

そんなやり方で儲かるのでしょうか?下の表は、Bespoke Investment Groupのブログから取ったものです。



2001年から2014年までの「Dogs of the Dow (ダウの犬たち)」、ダウ平均、そしてS&P500指数の成績です。平均成績を見てみると、「ダウの犬たち」の年間平均リターンは+8.99%(A)、ダウ平均は+7.65%(B)、S&P500指数は+7.25%です。ほぼ85%のミューチュアル・ファンドはS&P500指数の成績を上回ることができない状態ですから、ファンドに資金を回すより犬たちに投資した方が良さそうです。

今年のマーケットはまだ数日残っていますが、下が現時点における来年の「ダウの犬たち」です。(左から会社名、ティッカー・シンボル(証券コード)、配当利回り。)



今年のリストに入っていたインテル、マイクロソフト、シスコの3銘柄が来年のリストから外れ、キャタピラー、エクソンモービル、そしてコカ・コーラが新リストに仲間入りです。

(参照した記事:Dogs of the Dow 2015 Firming Up)









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反発ラリーを展開中のエネルギー株

12月21日
今週のマーケット(12月15日-12月19日)の結果:

・NYダウ平均: +3.03%

・S&P500指数: +3.41%

・ナスダック: +2.40%

特に目立ったのは低迷していたエネルギー株の上昇です。



上は、エネルギー株に投資しているETF、Energy Select Sector SPDR (XLE)の日足チャートです。反発ラリーを展開し、今週は8.85%の大幅上昇となりました。もちろん、全体的なトレンドはダウントレンドですから、基本的には買いではなく空売りが優勢になります。

パラメーターを3-10-16に設定したMACD(3/10オシレーター)を見てください。ゼロライン(点線)より下にあるシグナルライン(A)は、このETFが売り基調にあることを示し、ゼロラインを突破したMACDライン(B)は、そろそろ売りのチャンスが近いことを示しています。

では、どのようなタイミングで空売ったら良いでしょうか?色々なやり方がありますが、分かりやすいのはチャネルの下限割れです。



チャートを拡大して最近の動きだけを見たものですが、二本の赤い線で分かるように、上昇するチャネルが形成されています。Aの下辺割れが空売りシグナルです。

30分足チャートで見るとこうなります。



30分足という短いタイムフレーム(時間軸)では、このETFはアップトレンドになっています。言い換えると、Aの下限割れはアップトレンドがダウントレンドに転換することを意味します。



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キューバと国交正常化交渉ニュースでCUBAが大幅上昇、しかし、、

12月18日
7974と言えば任天堂の証券コードですが、アメリカ株で証券コードに相当するのは、アルファベットで構成されたティッカー・シンボルです。たとえばアップル株のティッカー・シンボルはAAPL、グーグルはGOOG、そしてフェイスブックはFBです。



今朝、こんなニュースが報道されました。

<米キューバ>国交正常化交渉を開始 米大統領が発表

キューバのスペルはCUBAですが、このニュースのお陰で、ティッカー・シンボルがCUBAという株が瞬時40%を超える大幅上昇になりました。

CUBAですから、おそらくキューバに関連した株だろうと誰もが思うことでしょうが、こんなツイートが早速出ています。



CUBAは45%も上がっているが、キューバには投資を全くしていない、という意味になります。もしこれが本当なら、トレーダーたちは内容を何も調べないで、単に急騰しているという理由だけでCUBAに飛び付いたことになります。

使っているオンライン証券会社のサイトにアクセスして調べたところ、ツイートは事実でした。先ず分かったことは、CUBAは株ではなく、THE HERZFELD CARIBBEAN BASIN FUND, INC.というクローズドエンド型のファンドです。

説明によれば、キューバ、ジャマイカ、トリニダード・トバゴ共和国などに投資しているということなのですが、下が実際に投資されている国々です。



赤で下線を引きましたが、データは2014年6月30日時点におけるものです。青色で線を引いた部分を見てください。キューバへの投資は0.00%です。資金が最も多く割り当てられているのは米国(52.05%)ですから、ティッカー・シンボルはCUBAではなくUSAの方が妥当です。

CUBAの5分足チャートを見てみましょう。



Aが寄付きです。午前中は上げ、午後は一転して下落です。

もちろん、「米国とキューバは1961年以来国交を断絶していたのだから、このクローズドエンド型ファンドがキューバへ投資していないのは当たり前だ。このファンドが今日買われた理由は、資金がキューバへ将来投資されることを期待してのものだ」、という意見もあります。しかし今日のニュースは、「国交の正常化を目指しての交渉を始める」という内容ですから、話が投資へ進むまではかなり時間がかかりそうな気がします。

取引が終了したのでCUBAの日足チャートも見てみましょう。



瞬時40%を超える上昇でしたが、結局+27.75%で終了です。巨大な陽線ですが、長い尻尾(1)のような上ヒゲが目立ち、力強い引け方と言うことはできません。出来高(2)は通常の1030倍という桁外れの量です。買い手は明日も現れるでしょうか?今日の高値で買ってしまった人の株は塩漬けになるような気がします。

(情報源:Tsachy Mishal氏のツイート

<米キューバ>国交正常化交渉を開始 米大統領が発表)



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30分足チャートと移動平均線

12月16日
ニューヨークの株式市場は午前9時半に始まり、終わるのは午後4時、計6時間30分です。デイトレーダーたちは1分足、5分足、30分足、60分足と様々な時間軸のチャートを使ってトレードする訳ですが、今日は30分足チャートの話をしたいと思います。

米国株式市場の場合、60分足チャートには一つの問題があります。上記したように、一日の取引時間は計6時間30分ですから、60分足チャートだと、最後のローソク足は60分ではなく30分間の取引しか入っていません。ということで、30分足チャートならそのような問題が起きないので、多くのトレーダーが利用するようになりました。同様な理由で、うまく割り切れるということで、65分足チャートを利用しているトレーダーもいます。(6時間30分=390分、 390分÷65分=6本のローソク足)

1分足、3分足などの小さなタイムフレーム(時間軸)を短期とすれば、30分足チャートは長期チャートになり、全体的な流れやトレンドを把握するのに便利です。そして、多くのデイトレーダーは、この30分足チャートに65に設定した移動平均線を入れています。(65期間移動平均線は、日足に走る5日移動平均線とほぼ同じです。)

下は、S&P500指数に連動するETFの30分足チャートです。



矢印で示しましたが、65期間移動平均線が上昇している部分はアップトレンドになり、そこでは買いが基本的な姿勢です。最近の様子を見てください。9日頃から移動平均線は下向きになり、マーケットがダウントレンド入りしたことが示され、基本的な姿勢は空売りです。更に、65期間移動平均線がサポート、レジスタンスになる傾向があることも観察できます。

下はアップル株の30分足チャートです。



下降する65期間移動平均線で分かるように、12月に入ってから、アップルは明確なダウントレンドです。1から4の部分を見てください。下降する移動平均線がレジスタンスになっています。

もう一つ見てみましょう。日本株のETFの30分足チャートです。



明らかなダウントレンドですから、現時点では売りが優勢であることが示されています。
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買いを集める米国債、悲観的な株ニュースレター

12月13日
あと1時間ほどで金曜のマーケットが終了です。下落が続く原油が今日も一番の話題になっていますが、ひょっとすると米国株式市場は、ここが天井かもしれないという声も聞こえてきます。投資家たちが心配になった理由の一つは、これです。



原油の下げが止まらない状態ですから、エクソンモービル、シェブロン、コノコフィリップスなどの石油会社の株が下げているのは納得できます。しかし上のヒートマップで分かるように、下げを示す赤色はエネルギー株だけに集中しているのではなく、ほぼマーケット全体に広がっています。言い換えると、悪い材料がある株だけが売られているのではなく、良い材料がある株も売られている状態です。

不安な投資心理は、このチャートによく表れています。



長期米国債のETF、iShares Barclays 20+ Year Treasury Bond Fundの日足チャートです。明確なアップトレンド、そして今日で3本連続の陽線、長いヒゲとなった10月の高値に接近中です。

上昇する国債が語っていることは、投資家たちは資金を国債へ避難させているということだ。マーケットには、「国債は常に正しい」、という言葉もある。 -- マイルズ・アドランド(ビジネス・インサイダー)

株を売って、資金を国債へ逃しているといった様相ですが、株式市場は本当に天井を形成中なのでしょうか?マーク・ハルバート氏(ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト)は、こう述べています。

現在のセンチメント・パターンは、マーケットの天井で一般的に見られるものからは大きく違っている。下のチャートを見てほしい。



ハイテク株の多いナスダック市場には、個人投資家たちの心理状態が素早く反映される。見てのとおり、ナスダック市場(青い線)は順調に上昇しているが、ニュースレターのナスダック株推奨状況(赤い線)に注目してほしい。

現在の数値は37.5%を示し、これが意味することは、ナスダック株専門のニュースレターは、口座資金の37.5%をナスダック株に割り当てることを推奨している。言い換えると、ニュースレターは、資金のほぼ3分の2を現金に割り当てていることになり、ニュースレターの推奨状況からは天井で起きる株に対して超強気な楽観的姿勢を見ることができない。

更に注目すべき点は、最近の高値で記録された数値はたったの62.5%であり、高値圏で通常記録される80%以上に達していない。皆が悲観的な状態で天井が形成されることはない。要するに、ニュースレターはこれから強気に転換する可能性が大な訳だから、株式市場はここから更に上昇するだろう。


マーケットの動きを100%正確に予想することは誰にもできません。ここが天井かもしれませんし、少し休憩して上昇に転じるかもしれません。この言葉を頭に入れておきたいと思います。

あなたの相場観が正しい、間違っているということよりも重要なことはこれだ。もし、あなたの相場観が正解だったのなら、あなたは結果的にどれくらいの利益を上げることができただろうか?その反対に、もし相場観が間違っていた場合は、損をどれくらいに食い止めることができただろうか? -- ジョージ・ソロス

(参照した記事:The stock market is not even close to topping out

Is this finally the end of the bull market?

The Oil Crash Is Not The Biggest Story In The Global Markets Right Now)





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モーガン・ハウセル: 「過去に発表された株予想を読んでみること。そうすれば予想のバカらしさが分かる。」

12月10日
米国株式市場は、ほぼ6年に渡る上げ相場が続いています。先週金曜、ダウ工業株30種平均は17958の新高値を記録し、2009年3月の安値から2.7倍に成長です。ここが天井だ、現時点で買うのは間違っている、という弱気論が多い今日この頃ですが、この6年間に及ぶブルマーケットを振り返って、モーガン・ハウセル氏(金融コラムニスト)はこれらの興味深い事を指摘しています。



・ あの大幅下落は買いチャンスだった、あそこで買っておくべきだった、と人々は言う。しかし、これから訪れる可能性がある大幅下落はマーケット・リスクであり、それが買いチャンスになると考えることができない。

・ バブルは論理的な考えから始まり、最終的に極端な非理性的なレベルに達する。

・ 1ヶ月後、金利がどうなっているかは私たちには分からない。同様に、1週間後のダウ平均がどうなっているかは誰にも分からない。私たちは何も分かっていないのに、「分からない」、と正直に言うことができない。

・ ほとんどの投資家は向こう数ヶ月先のことしか考えていない。他の投資家より有利な立場に立ちたいなら向こう5年先を考えてみることだ。

・ 投資は数学ではない。株は心理的なゲームだ。

・ 状況の変化は速い、そして皆が思っている以上に大きく変わる。

・ 投資する前に、株のバリュエーションを考慮すること。そして、どのくらいの期間に渡る投資なのかを決定し、手数料も考慮すること。

・ 複雑な投資は避ける。

・ 景気の後退は必ず起きる。リセッションで株価が下がるのが嫌なら、他の投資を探すべきだ。

・ 口座の残高を毎日調べる必要は無い。頻繁に口座を見ていたのでは感情的になるだけだ。

・ 自慢話ばかりする投資家の意見は役に立たない。失敗談を語る人の意見に耳を傾けること。

・ 考えを変えるのは悪いことではない。状況が変化したら、あなたも状況に合わせて見方を変えるべきだ。

・ 過去に発表された株予想、マーケット予想を読んでみること。そうすれば、予想がいかにいい加減なものであるかが分かる。

・ ノーマルな経済、ノーマルなマーケットなど存在しない。以前のような状況に戻ったら買おう、などといった考え方をしないこと。

・ あなたが儲けることができたのは、あなたに優れた技術があったからだろうか、それとも単にラッキーだっただけだろうか?単にラッキーだっただけなら、あなたの成功は長続きしない。

・ 損が出ると、多くの投資家は現在人気のあるものに飛びついて損を取り戻そうとする。しかし、そんなやり方で利益を上げることは不可能だ。


(参照した記事: 16 Rules for Investors to Live By)



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セクシーな株とはどんな株??

12月07日
皆さんにとって、セクシーな株とはどんな株でしょうか?セクシーなどという言葉は株にあてはまらない、と言われる方々もいることでしょうが、スイング・トレーダーのチェスさんは、金曜のブログでこう書いています。

セクシーな株 = ボトム・ピッキング (bottom picking)

bottomは底です。pickingは拾うという意味ですから、ボトム・ピッキングは底値拾いのことであり、底値拾いを出来そうなパターンを形成している株がセクシーな株です。

余談になりますが、bottomには「お尻」という意味もあります。チェスさんのブログに、真っ先に出てくるのが、この写真です。



なるほど、チェスさんがボトム・ピッキングしたくなる気持ちがよく分かります。

*写真の女性はベティ・ブロスマーさん(1935年生まれ)。 300以上の雑誌の表紙に登場したスーパー・モデルです。

さて、本題に戻りますが、底値拾いできそうなパターンというのは、どんなパターンでしょうか?チェスさんは例を二つ挙げていますが、一番最初に挙げられているのはロシア株のETFです。



金曜のローソク足(1)を見てください。下ヒゲが目立つ陽線、そしてほぼ高値引けです。「反発ラリーが起きる可能性がある」、とチェスさんは書いています。

*金曜に形成されたローソク足は「陽線のカラカサ」です。底値圏でこのローソク足が出ると相場の転換点になる、と一般的に言われています。

もちろん、ロシア株のETFは強いダウントレンドですから、これがアップトレンドに簡単に転換することはないでしょう。もし思惑どおり反発ラリーが展開された場合は、下降する20日移動平均線(赤い線)付近が利食いの目安になります。こんな計画をたてることができます。

1、金曜の高値(18ドル63セント)突破で買い。

2、損切りは金曜の安値(18ドル15セント)割れで行う。

3、20ドル35セント付近を走る20日移動平均線を目標にするのではなく、区切りの良い数字20ドルはレジスタンスになる可能性が高いので、その直ぐ下、たとえば19ドル93セントで利食う。


18ドル65セントで買い、18ドル13セントで損切りとなった場合のリスクは52セント、そして18ドル65セントで買って19ドル93セントで利食った場合のリワードは1ドル28セントです。リワードはリスクの約2.5倍ですから満足できるリスク・リワード比です。

トレンドに従ってトレードするなら、もちろん空売りになります。



空売りのタイミングをつかむのに役立つのはストキャスティクスです。一般的なパラメーターは14-3-3ですが、上のストキャスティクスは5-3-3に設定されています。1と2の部分を見てください。これが売りシグナルです。先ず、80を超えてストキャスティクスが買われ過ぎを示す過熱ゾーンに入ります。そして、赤い線が青い線を上から下にクロスしたら売り出動です。

(参照した記事:LOOKING FOR THE OLD SCHOOL SEXY)
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ルーブルを空売る者はロシアの敵だ!?

12月05日
今朝のニュースで、何と言っても目立ったのはこれです。



「プーチン大統領は、ルーブルの価値を下落させている投機家たちの処罰を約束した」、という意味になります。要するに、「ルーブルの空売りは犯罪だ」、と公言した訳です。

当局は投機家たちの正体を既に知っている。我々には、彼らに影響を与える手段がある。今日、その手段を使う時が訪れた。-- プーチン大統領

さすが元KGB、脅し文句を使うことには慣れているようです。「その手段を使う時が訪れた」、ということですが、「手段」というのはいったいどんな方法なのでしょうか?読者が、こんなことを書き込んでいます。

尋問室に容疑者を閉じ込め、中世の拷問道具を使って責めるのだろう。投機家たちがロシアの経済問題を作ったのではない。犯人はプーチンだ。-- Bob Smith

冗談抜きに、プーチンならやるかもしれない、と思ってしまうから不思議です。

通貨の投機筋への「厳しい」措置にも触れたが詳細は明らかにしなかった。(ロイター)

本気で厳しい措置を考えているのか、それとも脅しなのかは別として、プーチン大統領はルーブルの下落など最初から全く気にしていない、とリオニッド・バーシドスキ―氏(金融コラムニスト)は述べています。

ロシアに対する西側諸国からの経済制裁、それに下落が続く原油を考えれば、ロシア・ルーブルが下がるのは当然のことだ。政府は、ルーブル安に歯止めをかけることなど考えていない。なぜなら、安いルーブルは資源輸出業者に好都合であり、輸出業者はロシア政府の重要な財源だからだ。もちろん、ルーブル安でインフレとなり国民の家計に悪影響を与えているが、国民は今のところ、ロシアの世界的地位の向上を喜んで優先させている。

10月8日、対ドルでルーブルが史上初めて40になった日、中央銀行は4度の通貨介入を行った。しかし午後6時ちょうど、中央銀行は介入を止めた。なぜなら、6時は終業時間だからだ。言うまでもなく、ルーブル安に本当に危機感を持っているなら、勤務時間が終了したからといって介入をストップするようなことはない。

通貨介入に消極的な中央銀行だが、ルーブル安はロシアの赤字予算を減らすことができる、という利点がある。原油、天然ガスの取引は主にドルとユーロだが、予算はルーブルで立てられているから、販売利益の減少を補填できる。


ルーブル安が利点となることは事実ですが、資源輸出が重要な財源となっているロシアにとって、下落が止まらい原油価格は深刻な問題です。現に、1.2%の上昇が予想されていた来年度のGDPは、マイナス0.8%に修正されています。

今回は、いつもとは状況が完全に違う。ロシアは、原油価格を好きなようにコントロールすることができた。しかし今日、プーチン大統領には以前のようなツキはない。 -- セルゲイ・グリエフ(経済学者)

二日前の報道ですが、こんなことを語ったアナリストがいます。

ロシアには政策の変更が必要だ。プーチン大統領は強硬な姿勢を崩して、反西側諸国という態度を和らげるべきだ。しかし、心配なのは更に態度が強硬になってしまうことだ。国民の目を国内の経済問題からそらすために、プーチンは国家主義、国粋主義的な理論を使って国民を奮い立たせ、第二第三のクリミアを求めて国外へ進出する可能性がある。

今日のプーチン演説で、ロシアの針路は明確になりました。下がロイターの見出しです。

プーチン氏がクリミア併合を賞賛、西側に挑戦的姿勢

(参照した記事:プーチン氏がクリミア併合を賞賛、西側に挑戦的姿勢

Putin Vows to Punish Speculators Pushing Down Ruble’s Value

With Russia on Brink of Recession, Putin Faces ‘New Reality’

Putin Doesn't Care if the Ruble Falls)



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アナリストの極端に明るい予想、暗い予想には要注意

12月02日
この5ヶ月間で、原油は38%の大幅下落となった。多くのアナリストたちは、まるで地獄の黙示録のような極めて低い目標価格を、これから次々と発表することだろう。 -- ジェーソン・ズワイグ(Money Beat)

アナリストも人の子です。よく言われることですが、アナリストも個人投資家のように、皆が強気なときは強気に、そして皆が弱気なときは弱気になる傾向があります。




下は原油の月足チャートです。



ズワイグ氏によれば、原油価格が1バレル145ドルを突破した2008年(1)、ゴールドマン・サックスのアナリストは200ドルの強気論、そしてあるベテラン・アナリストは300ドルの超強気予想を発表しています。

どうせ外れるのだから、アナリストの話など聞く必要はない、と結論することも可能ですが、経済コラムニストのモーガン・ハウセル氏は、こんなインタビューをしています。

ハウセル: 過去13年間を振り返った場合、ウォール街のアナリストの役割は、どのように変わったと思いますか?2度の暴落がありましたが、これを予想していたアナリストは、ほとんどいませんでした。今日のアナリストは謙虚になったのでしょうか?

リズ・アン・ソンダース(チャールズ・シュワブ投資ストラテジスト主任): 謙虚になったかどうかは分かりませんが、吸収合併などが原因となって、アナリストの数が減っています。10年、15年前には一言で株価を大きく動かすことができる強い影響力を持ったアナリストがいましたが、そのようなアナリストは今日いません。アナリストには偏見があります。私にも偏見があります。私はチャールズ・シュワブのアナリストですから、シュワブ流の方法に基いて3000以上の株を分析しています。


ソンダース氏が言うように、今日の米国には、鶴の一声的なスター・アナリストは存在しません。アナリストの意見が重宝されたのは、90年代終盤から2000年にかけてのインターネット株、ハイテク株バブルの時です。あの頃はデイトレードの全盛時代でもあった訳ですが、多数のトレーダーたちが、CNBCに登場するアナリストたちの売買推奨だけで利益を上げていました。

皆が儲けていた時はアナリストはチヤホヤされていましたが、バブルが弾けて株は暴落、アナリストの人気も急落です。更に、証券業界から追放されたヘンリー・ブロジェット氏もアナリストの名声を失墜させる大きな原因となりました。ブロジェット氏は、インターネット株バブル時代のスター・アナリスト(メリルリンチ)でしたが、株価をつり上げるためにいい加減なレポートを作り上げ、2003年、証券業界からの追放と200万ドルの罰金判決を言い渡されています。無名な人による犯罪なら、こんな大きな影響を及ぼすことはなかったでしょうが、スター・アナリストによる詐欺行為でしたから、アナリストは汚いというイメージが多数の人々の頭に焼き付いてしまいました。

「偏見」という言葉をソンダース氏は使っていますが、これはチャールズ・シュワブのアナリストである以上、ソンダース氏は会社の方針に従った意見を発表します。もちろん、他社のアナリストも、会社の方針に従ってレポートを発表しますから、基本的にソンダース氏と同じです。言い換えると、アナリストの本音を聞くことは先ず不可能です。

投資家が求めているのは情報だ、と言われますが、正確に言い換えると、投資家が欲しいのは直ぐに儲かる情報です。しかし問題なのは、ウォール街のアナリストの予想が外れる確率は極めて高いですから、金儲けの情報源にはなりません。

私たちは、将来を簡単に予想できる操作可能な世界に住んでいる、と信じたいのだ。そんな欲求を満たすために、私たちは権威のある専門家の意見に今日も耳を傾けている。-- フィリップ・テトロック(心理学者)

繰り返しになりますが、アナリストも個人投資家と同様に、皆が強気なときは強気に、そして皆が弱気なときは弱気になる傾向があります。ズワイグ氏の挙げている例で分かるように、アナリストは天井で強気論を発表し、底で弱気論を発表します。

ズワイグ氏の結論はこれです。

アナリストたちが、極端な強気予想、弱気予想を次々と発表しているときは要注意だ。なぜなら、そんな意見を真に受けて行動すると、私たちの投資結果は極めてガッカリなものになる。

(参照した記事: Lessons From Oil’s Black Friday

How Almost Always Being Wrong Has Changed the Wall Street Analyst)



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