浜口です。GWですね。皆さんリラックスされてますか?
まずは今回も2週間ごとの定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2022年4月18日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、上は株価が4月15日時点、下はその2週間後、株価が4月28日時点のデータです。この二週間を「断面」で見た場合には、総じていえば、株価に大きな変化はなかったことがわかります。


ここ2週間でこの表の中の銘柄に関し私が行った売買は、特にありません。強いて言えば、日本郵船の売り建ては持続しています。これら銘柄群の中では、トヨタ・日本航空・海運株以外は保有している点は変わらずです。あと表にはありませんが、市場全体の底打ち観測から、ポートフォリオの10%程度組み入れたマザーズ銘柄は、再度下値を試す展開になりそうとの相場観から、ほぼすべて売却しています。
一方で前回の当ブログで「試し玉程度に加え、売り乗せを行いました」とした6857アドバンテストは、売り建てを維持しています。ここから下放れるのか。引き続き注視していきます。
以下、上が直近株価4月1日時点、中がその2週間後、4月15日時点、その下が4月28日時点の日足チャートです。

アドバンテスト(4月1日)

アドバンテスト(4月15日)

アドバンテスト(4月28日)
日本株の相場観については、これまでと変化なしです。これまで、当ブログで一貫して書いている投資環境見通し。「景気敏感バリュー株は、徐々に上昇に転じる銘柄が多くなる一方で、高止まりしている大型グロース株の下落が発生する動きがより鮮明化しつつある」状況。これが徐々に起こってくると考えます。ここもとの米金利上昇は米国のハイパーグロース株の下落をもたらし、それが日本のテック株に波及するというシナリオです。
次に8801三井不動産買いと8802三菱地所売りのさや取りについて。 グラフをご覧ください。

8801三井不動産と8802三菱地所(3月18日)

8801三井不動産と8802三菱地所(4月1日)

8801三井不動産と8802三菱地所(4月15日)

8801三井不動産と8802三菱地所(4月28日)
8801三井不動産と8802三菱地所の比較チャート。上は株価が3月18日時点、その下は株価が4月1日時点、その下は株価が4月15日時点、その下は株価が4月28日時点の、両銘柄の過去三ヶ月の比較チャート・相対株価を示したものです。
前回のブログで、「『三井不2,000株売り-地所3,000株買い』の仕掛けを行って良いタイミングが再度来ている。私もこのポジションを、先週末引け成りで建玉しました」としました。その後さやは縮小し、利食い手仕舞いを行いました。
現状はサヤが縮小済みなため、建玉すべきタイミングではありません。両銘柄のさやは引き続き注視し、開いてきたら再度、建玉を行いたいと思います。現状は「待ち」ということですが、期待をもっての待ちで良いと思われます。三井不・地所には、概ね2週間程度のタイムスパンで、さやの循環があるように思われます。次の仕掛けのタイミングが待ち遠しい状況です。
さて、今回のテーマ、「今年はSell in Mayにはならないのか?」について考えていきたいと思います。

これは野村證券の日本株投資戦略4月号の中で、ストラテジストの池田さんが書いている文章、需給動向:Sell in Mayの条件です。 ピンクのマーカーで塗っている部分が結論ですが、以下に重要部分を書き出しておきます。
「Sell in May」は、1月から5月にかけての株式市場が上昇しやすい一方で、6月以降は軟調に推移しやすい季節性を踏まえた格言である。
ただし、過去を振り返ると日本株市場において「Sell in May」は利益確定売りの形であらわれやすい傾向はあるが、必ずしも5月にTOPIXが下落するわけではなかった。
図表14では4月末時点の年初来TOPIXリターンと5月の月間TOPIXリターンを比較した。両者には負の相関関係があり、4月末時点の年初来リターンが高いほど、5月のリターンが悪化しやすかった。
以上の池田さんの見解に対し、違和感はありません。その通りだろうなと考えます。
4月28日時点のTOPIXの年初来リターンは、約-3.5%。これまでの考察を踏まえると、「Sell in May」が更に株価を下押しする事態は、現時点では考えにくいと思われます。さらにここで、前述した私の相場観を加え、今後の相場見通しを再考してみれば。
グロース株については、結果的には「Sell in May」になるのかもしれません。が、景気敏感バリュー株については、そうはならないと考えます。
以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。
まずは2週間ごとの定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2022年3月7日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、上は株価が3月18日時点、下はその2週間後、株価が4月1日時点(配当権利落ち後)のデータです。配当権利落ちの影響もあり単純に比較するのは難しいですが、海運株の下落が顕著であることはよくわかります。


ここ2週間でこの表の中の銘柄に関し私が行った売買は、三井住友FG・三菱商事・日本製鉄の買い増しです。いずれの投資行動も、3月期末の配当取りを視野に入れてのことです。これら銘柄群の中では、トヨタ・日本航空・川崎汽船以外は保有している点は変わらずです。
既に配当権利落ちの日を通過しましたので、ここからは徐々に過剰になっている株式のポジションを減らし、「平常運行モード」に戻して行きます。
一方で前回の当ブログで「戻りがあったため、再度空売りの建玉を開始しました。まだ試し玉程度ですが」とした6857アドバンテストは、売り玉を増やしています。そろそろ戻り限界かもしれません。
アドバンテストは、多くのグロース株が既に天井を打っている中でまだ高値圏にある、空売りし甲斐がある銘柄と認識している点に変わりはありません。「そろそろ戻り限界かな。あとはきっかけ待ちかな」と考えています。株価が崩れるようなら、順張りでの乗せ玉も考えますし、逆に株価が10,000円を超えていくようなら、一部買い手仕舞いします。どうなりますか。
以下、左が直近株価3月18日時点、右がその2週間後、直近株価が4月1日時点の日足チャートです。


日本株の相場観については、結論から言えばこれまでと変化なしです。これまで、当ブログで一貫して書いている投資環境見通し。「景気敏感バリュー株は、徐々に上昇に転じる銘柄が多くなろう」との動きが鮮明化しつつある状況と考えます。 グロース株が売られる一方で、景気敏感バリュー株が買われる。それは米国の金利上昇懸念が背景、この状況は時間の問題で訪れる。当ブログで書いてきた通りこのことは、かねてより想定していましたが、その時が訪れていると感じています。この点を含めまして。
ここ一年間の私の相場観・運用については、概ね正しかったと認識します。その点は、以下のブログで振り返っていますので、ご覧ください。
日経平均、21年度は1,357円安というが
次に8801三井不動産買いと8802三菱地所売りのさや取りについて。 グラフをご覧ください。


8801三井不動産と8802三菱地所の比較チャート。上は株価が3月18日時点、その下は株価が4月1日時点の、両銘柄の過去三ヶ月の比較チャート・相対株価を示したものです。
前回のブログで、「ここは三井不2,000株売り-地所3,000株買いのさやとりを仕掛けて良いタイミングと考えます。私もこのポジションを取りに行きます」としました。この仕掛けはハッピーエンド、さやが縮小したため、利確しました。今後、また両銘柄のさやが開いてきたら、同じ仕掛けをするつもりです。現在は、そのタイミング待ちの状況にあると思われます。
さて、今回のテーマ、「暴落したマザーズ銘柄をわずかに組み入れる時か?」について説明します。

このチャートは、2019年以降の東証マザーズ指数の週足です。ご覧頂くとわかるように、昨年11月以降大暴落、そして3月に底入れし戻りつつあると考えます。
今回の大暴落がどのくらい激しいものだったか。それは2020年の1月から3月にかけての新コロ暴落と比較すればわかりやすいと思います(左の赤丸の部分です)。東証一部と同様、東証マザーズ指数も大幅下落した後、2020年3月のタイミングで底打ち、大幅上昇しました。その後はしばらく高値圏での持ち合い相場の後、昨年11月以降、新コロ暴落を上回る下落率で再暴落、それは悲惨な状況でした。さて、ここで確認しておきますね。
東京マザーズ市場銘柄は、定期的に暴騰暴落を繰り返します。この中で特に暴落局面では、個別銘柄よりも市場要因の方がはるかに大きいことが特徴です。すなわち一旦暴落しますと、それは業績忘却型。業績動向に関係なく、ほぼ全ての銘柄が連帯責任を取らさるが如く下落します。史上最高益更新中の銘柄であっても、やはり下がります。今回もそうでした。
一方でこの大暴落が終わり底入れして以降は、その真逆が起こる可能性が高い。ほぼすべての銘柄が上昇に転じると思います。 要はこのマザーズ市場が、ここまでの大暴落を経て、底打ちしたか否かの判断がすべてということです。 これも相場観ですが、私は現状「Yes」と考えます。
であれば、このタイミングでマザーズ市場銘柄をわずかに分散投資しておくことは、有効な投資行動であると考えます。 銘柄は売り上げが増加中の銘柄をおけばいいと思います。私はと言えば、現在最も多く投資している銘柄は7342ウェルスナビ。会社四季報によれば、この銘柄は【特色】ロボアドバイザー活用した全自動の資産運用サービスを提供。手数料収入は預かり資産の1%と紹介されています。

ウェルスナビは上場してまだ一年ちょっとであるため。お示しできるチャートの期間は短いのですが、11月以降暴落しここもと底入れしている状況は、市場全体の動きとほぼ連動しているかの如くであることがご理解いただけると思います。 ここでは、このタイミングで投資にふさわしいマザーズ市場の個別銘柄については言及しません。私はこのジャンルには門外漢、銘柄に詳しいわけではありません。市場全体の戻りを取りに行くことを前提に、銘柄選別についてはそれほどシビアに行なわず、有名な銘柄に分散投資すれば良いと思います。
マザーズ市場がここまで大暴落した背景の一つとして、東証が市場再編を行う中、マザーズ市場のインデックスが今後どうなるのかが、なかなか決定されていなかったことがあると思います。しかしながらこれについては3月26日、市場再編する2022年4月以降も、東証マザーズ指数の算出を続ける案が発表されました。それ以降、マザーズ銘柄は戻りが加速している印象があります。但し、繰り返します。
マザーズ市場は非常に投機的な市場ですし、これまでここで紹介している高配当利回り銘柄と比べると、リスクは数倍以上です。しかも
ここで紹介している底入れシナリオ自体が間違っている可能性も、ゼロではありません。以上から、この投資方法を皆さんにおススメするものではありません。もしも行うなら、株式投資ポートフォリオの中で、上限5%程度に留めるべきと考えます。それでもこの水準で投資して相場が想定とおり底打ちしているのであれば、それなりのパフォ―マンスが期待できると考えます。
以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。