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「ラリー・コナーズ氏(「コナーズの短期売買入門」「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」)の経営する、TradingMarkets.comでテクニカル・アナリストを務め、現在証券会社に勤務。訳書に、「スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック」(パンローリング)、そして電子書籍「トレード成功のヒント - 米国株式市場の習性と特徴」(パンローリング)がある。」
5月16日のウォール・ストリート・ジャーナルに掲載された、“日本の国債利回り上昇は何を意味するのか”、という記事を多くの投資家たちが読んだことと思います。こういう部分があります。 利回り上昇を受けて、銀行が住宅ローンなど融資金利を引き上げるなど、今や実体経済に影響し始めている。 昨日のブログ( http://kabukeizainani.blogspot.com/2013/05/blog-post_28.html)で書きましたが、米国も国債の利回りが上昇し、金利に敏感な公益株やリート(不動産投資信託)が売られる結果になっています。 ご存知のように、国債が売られると利回りは上昇し、反対に国債が買われると利回りは下降します。チャートで見るとこうなります。 黒い線が国債の価格、そして赤い線が利回りです。今回のように、国債が売られ価格が下落する局面では利回りが上昇します。 たしかに利回りは上げていますが、歴史的に見ればまだかなり低いレベルであり、現時点では経済への悪影響を心配する必要は無い、という意見もあります。 経済の回復が現在と同速度で進むと仮定した場合、利回りが更にもう1ポイント急ピッチに上昇しないかぎり、国債利回りが経済に悪影響を与えることはない。思い出してほしいことがある。一回目と二回目の量的緩和が終了した時、国債利回りは跳ね上がった。しかし、この状態は長続きせず、利回りは大きく下がってしまった。なぜなら、経済刺激策が無くなり、米国経済が失速してしまったからだ。(マネー・ビート) 心配無用、バーナンキ氏が何とかしてくれる、といった雰囲気ですが、現実は既に心配が始まり上記したように金利に敏感な株が売られています。もちろん、株価以外にも心配すべき点はあり、バリー・リットホルツ氏(ritholtz.com)は、これらのことを指摘しています。 ・世界最大の債券運用会社PIMCOは、FRBが出口戦略を開始する前に米国債を売り始めている。この売却タイミングを疑問視する人もいるが、問題は膨大な量の国債が売られているという事実だ。 ・利回り上昇が引き起こす金利の上昇を無視することはできない。例えば、住宅ローンや自動車ローンの金利だ。 ・現時点で結論することはできないが、2009年の3月に始まった株の上昇相場が終わった可能性がある。 ・金利の上昇は企業利益に悪影響となる。更に、このまま国債の利回り上昇が続くと、株より国債の方が魅力的になる。 ・利回りが上昇する理由は3つある。①金融引き締め政策 ②インフレ ③増大する資本の需要。もし③が理由で利回りが上昇するのなら、これは経済活動の上向きを表し、もちろん株の買い材料だ。 公益株、リートの売りが既に始まり、今日のマーケットでは住宅建築業の株が大きく売られました。明らかに、投資家たちの心配は、ますます大きくなっています。 (参照した記事:日本の国債利回り上昇は何を意味するのか To Cheer or Fear Rising Bond Yields? 10 Related Factors, Issues and Concerns Regarding Yield Increases)
連休の週末、そして米国は夏休みが始まります。夏と言えばバーベキューとビール、楽しい季節です。 ここで話はいきなり金に変わります。下は金のETF(SPDR Gold Trust)の日足チャートです。 下降する50日移動平均線(赤)で分かるように、トレンドは下げ方向です。1、2と数字を入れましたが、買い手の期待は二番底が形成されることです。たしかに、月曜は長い陽線(A)が出来上がり、いよいよラリー開始かと興奮した人もいたようですが、その後は全くパッとしない展開です。 現時点では、金が二番底を形成しているかどうかは分かりません。それが確認できるのは上限(A)の突破です。もし上限を越えた場合は、AからBまでの深さに相当する上昇が期待できます。しかし、問題はこれです。 花田さんのツイートですが、金の空売り残高が史上最高に達しています。徹底的に金は空売られている状態ですから、なかなか上昇することができません。もちろん、空売ったものは買い戻す必要がありますから、もし金がAの上限を突破するようなら急ピッチな買い戻しが起き、このETFを既に保有している人たちが期待するショートスクイーズ(踏み上げ)が展開される可能性があります。 季節的に見た場合ですが、極端な下げではありませんが、赤い棒で分かるように5月(A)と6月(B)の金は下げる傾向があります。(金が最も好調なのは9月(C)です。)(注:右側の%は各月の金が上昇する確率を示し、左側の%は各月の金の平均伸び率が示されています。) 季節的には大した期待はできませんが、史上最高の空売り残高、それに二番底の可能性がありますから、多くの投資家が金の動きに注目していることでしょう。 そして、もう一つ指摘したいことがあります。 日足チャートを拡大したものですが、今日のローソク足はNR7です。(NR7:最近7日間で最も値幅が狭いローソク足)NR7のトレード方法は極めて簡単です。もし高値(1)を突破なら買い、もし安値(2)を割るようなら空売りです。もちろん、高値を突破した後すぐに失速となり、安値を割るという展開もあるので注意です。連休明けの火曜、はたしてトレーダーたちはどう動くでしょうか。楽しみです。
「宿六から電話」、という書き出しで始まる岡本昌巳氏のブログ( http://ameblo.jp/okamoto-blog/)が面白い。今日のブログには、こんなことが書かれていた。 知り合いの証券マン。年寄り連中がどんどん追加資金を持ってきて「投信なんて買ってられるか。株を買う。株寄こせ」という状況になっているようだよ。 私も証券会社に勤めたことがあるが、相場が悪いときは投資家たちから電話が全くない。しかし上昇相場になると、お客さんたちから電話がガンガンかかってくる。相場が悪いときに割安となった株を拾う、というのが長期投資で成功する方法ということは皆分かっているのだが、それを実行できる人は極めて少ない。 ついでに、私の証券会社勤務経験からもう一つ言えることは、上げ相場と下げ相場ではお客さんの態度にこんな違いがある。 下げ相場: 売上、一株利益、経済指標などのファンダメンタルズが重要視され、なかなか株を買おうとしない。 上げ相場: ファンダメンタルズに興味がなくなり、上がっているものなら何でも買う。 誤解してほしくないのは、私は個人投資家たちを馬鹿にしている訳ではない。私も個人投資家の一人であり、マーケットという場所では、人間の欲望が素直に現れる。現に、相場が好調なときは、お客さんが面白い銘柄を紹介してくれ、一緒に儲けたり大損したものだ。 ここで投資心理の周期を見てみよう。 1、楽観 2、興奮 3、スリル 4、陶酔 5、ここが最高の買いチャンスだ! 6、心配 7、現状の否定 8、恐怖 9、自暴自棄 10、パニック 11、降伏 12、落胆 13、鬱的な状態 14、希望 15、安心 16、楽観 日本の投資家たちは現在どの段階に属しているだろうか?アベノミクス、異次元緩和で希望が生まれ、株式市場の雰囲気が大きく好転した。岡本氏のブログを読む限り、個人投資家たちは将来を楽観視するようになり、久しぶりの大相場に興奮している。ということで、現時点は2の「興奮」だと思う。 追伸: 宿六は、今日はどんなことを語るのだろう?今夜のブログが楽しみだ。 (参照した記事/サイト: 「うらやましいんだろ」と新幹線さん)
2012年12月31日、S&P500指数の終値は1426.19だった。先週金曜の終値は1667.47だから、S&P500指数は16.9%の上昇だ。 アナリストたちは、2013年のマーケットを、どう予想していたのだろうか?下は、大手金融機関のアナリストが発表した、今年のS&P500指数の目標値だ。(数値は、2013年のS&P500指数の終値を予想したもの。) 先ず、一番上のWells Fargoを見てみよう。1390という弱気な予想だ。この予想が的中するためには、S&P500指数は、金曜の終値から16%ほど下落する必要がある。 最も楽観的な目標値を発表したのはCitiのアナリストだ。予想される今年の終値は1615だから、S&P500指数は既に目標に達している。言い換えると、Citiのアナリストの見方が正しい場合は、今年後半のマーケットは良くて横ばいだ。 アナリストたちの予想平均値(AVERAGE)は1534だ。この予想が実現するためには、金曜の終値からS&P500指数は8%ほど下げる必要がある。 ビジネス・インサイダーはこう書いている。 今年に入ってから、アナリストたちは考えを変え、次々と予想値の変更発表だ。もちろん、予想どおりマーケットは最終的に下げる、と意見を変えないアナリストもいる。どちらにしても、アナリストの意見を参考に投資していた個人投資家たちも意見の修正が必要だ。(例えばゴールドマン・サックスは、予想値を1575から1625に上方修正している。) 次に、毎週AAIIから発表される、個人投資家たちの強気センチメントを見てみよう。 下半分が強気センチメント(5月16日時点)だ。今回の数値は38%となり、上昇するマーケットとは反対に、前回の41%から3ポイント下がっている。という訳で、マーケット過熱を示す50%に達することなく強気センチメントは下がってしまった。良く解釈すれば、個人投資家たちは冷静だ。 (参照したサイト/記事: Literally Every Strategist On Wall Street Has Been Wrong About The Stock Market WALL STREET: Here's What The S&P 500 Will Do This Year SentimenTrader)
勢いの良い株に乗る一方法です。 5分ほどの動画です。下記にアクセスしてください。 http://www.youtube.com/watch?v=0RDngzPuhh4
ダウ指数は1万5000の大台に乗り、米国株式市場は、ますます好調だ。実際の数字で見ると、ダウ指数は2009年の安値から2.3倍の成長となっているが、この上昇相場には「史上最も嫌われている上げ相場」という名前が付けられている。 上のチャートは、昨日(12日)ビジネス・インサイダーに掲載されていたものだ。株に投資している人たちの数がパーセンテージで示されているが、これについてデビッド・ローゼンバーグ氏(グラスキン・シェフのチーフ・エコノミスト)はこう語っている。 最近発表されたデータによると、52%のアメリカ人が株に投資をしている。これは歴史的に見て非常に低い数値であり、1年前は53%、そして5年前は62%だった。株の強気論者たちは、こんなことを言うだろう。「連銀は、もっと積極的に量的緩和を実施する必要がある。株式市場は確かに好調だが、この上げ相場から恩恵を得ているのは米国市民の半分だけだ。現在の米国には、資産効果が十分に広まっていない。」 上記したように、今日のブルマーケットは、「史上最も嫌われている上げ相場」と呼ばれ、ライアン・デトリック氏(schaeffersresearch.com)がツイートしたこのチャートを先日のブログに載せた。 上昇している黒い線はS&P500指数、そして緑の線はアナリストの買い推奨だ。2011年の秋、S&P500指数に属する銘柄の約56%に買い推奨が出ていたが、結局そこがピークとなり下降が始まっている。良く解釈すれば、アナリストたちは慎重になり、インターネット株バブルの時のように買い推奨を乱発することが無くなった。しかし個人投資家の立場から見ると、たとえマーケットが上昇していても、買い推奨が減っている状況では株の買いを躊躇してしまう。 株は自分の判断でやるものだが、多くの人たちは判断をするためにアナリストや投資アドバイザー、それに経済学者たちの意見を参考にする。他人に責任を押し付けるつもりはないが、ジョシュア・ブラウン氏の見方には一理あると思った。 多くの人たちは、なぜこの大きな上昇相場に乗ることができなかったのだろうか?インフレ、デフレ、キャピタル市場の崩壊などといった恐ろしい専門家の予想や意見に基いて、個人投資家たちは持ち株を売ってしまった。この責任は、いったい誰が取るのだろうか? 誤解を避けるために一言付け加えると、ジョシュア・ブラウン氏は、大衆が上げ相場に乗れなかったのはアナリストやアドバイザーに全責任があると言っている訳ではない。ブラウン氏自身、この上げ相場が何故これほどまで大衆に無視されているのかが分からない状態だ。 インターネット株バブルで大損、金融危機で大損した人たちは、今日40代、50代の人たちだ。働き盛りの年齢層であり、それなりの個人資産もある世代なのだが、二度も痛い経験があるだけに、もう株はこりごりといった状態だ。彼らが株をやりたくないのは分かるが、それ以外の世代も株をやる気になれないのは何故だろうか?単に株式市場に幻滅しただけだろうか?それとも、今日のアメリカ人には、株を買う余裕など無いということなのだろうか?どうもよく分からない。 (参照したサイト:The Saddest Thing About This Epic Stock Market Rally Bearish Pundits Complain That Too Many People Listened To Them)
カップ・アンド・ハンドルはトレーダーたちに人気のパターンです。今回の話はダブル・カップ・アンド・ハンドルの買いパターンです。 5分ほどの動画です。下記にアクセスしてください。 http://www.youtube.com/watch?v=SWmFj7vjkLo
約5分ほどの動画です。 下記にアクセスしてください。 http://youtu.be/F1DlKKO7v0A
雇用統計を見るつもりだったが寝坊してしまった。発表時刻は5時半(ニューヨーク8時半)、起きたのは5時45分過ぎだった。 米雇用統計、4月16万5千人増 市場予想上回る 3月分も上方修正 失業率は7.5%に低下(日本経済新聞) この好結果を受けて、金曜のニューヨーク株式市場は強いスタートを切り、現在ダウ指数は150ポイントを超える上昇となり高値が更新されている。 今日のマーケットで目立つのは銅だ。マーケット終了まであと2時間を残し、銅の上場投資証券(iPath Dow Jones-UBS Copper)は6.82%と大きく上げている。日足チャートを見てみよう。 (入れてある移動平均線は下から20日、50日、そして200日。) 大きな窓を開けて、一気に20日移動平均線を飛び越えている。下げが続いていただけに、この強い反発を見て、買い手たちはホッとしていることだろう。 先月30日になるが、ザックス社はこんな見方を発表している。 今年に入ってから銅価格は10%近い下げだ。世界的に起きた金と商品の急落、予想を下回る中国のGDP、そして欧州中央銀行から発表された弱い経済見通しなどが銅価格下落の要因となった。更に最近の強いドルも銅価格に悪影響となり、現状を考慮すると、投資家たちが銅や銅の上場投資証券を投資対象として考えることはそう簡単に起きることはないだろう。 二日前には、こんな記事がある。 水曜の取引で、銅の上場投資証券(iPath Dow Jones-UBS Copper)は3%を超える下落となり、約3年ぶりの安値に転落した。これが意味することは、銅は経済活動の指標であることを考慮すると、世界経済は減速方向に向かう可能性がある。「アジアからの需要が全く伸びていない。それに米国経済状況も銅にはマイナス材料だ」、とビル・オニール氏(商品トレード・アドバイザー)は語っている。 という訳で、専門家たちは銅の下落継続を予想していたから、今日のこの強い反発を予期していなかった。今朝の報道によれば、予想を上回る雇用統計発表後、空売りの買い戻しが一斉に起き、この勢いで終了すると、今日の銅の上げ幅は最近18カ月で最高となる。 下は銅の上場投資証券(iPath Dow Jones-UBS Copper)の週足チャートだ。 サポートゾーンがテストされている。チャートを拡大してみよう。 非常に強い陽線(1)が形成され、ストキャスティクスも上向きになり、売られすぎレベルから抜け出している(2)。言い換えると、サポートゾーンのテストに成功した可能性がある訳だから、来週も上昇に期待できそうだ。 (参照した記事:米雇用統計、4月16万5千人増 市場予想上回る More Pain in Copper ETFs? Copper ETF Drops to Lowest Since June 2010)
(意見調査はギャラップ社が4月4日から4月14日まで行い、対象になったのは米国に在住する18歳以上の計2017人。) 質問:なぜ家を買ったのですか? 経済的な理由: ・値上がりを見込んだ投資: 16% ・資産の形成/信用をつくる: 12% ・賢い金の使い方だから: 12% ・家の値段が安かったから: 11% ・家の購入は経済的な安定になる: 9% ・税金対策: 5% ・経済的に買う余裕があったから: 2% 経済的以外の理由: ・家の所有は極めて重要なことだから: 12% ・借家暮らしが嫌になったから: 10% ・家族のために買うことにした: 7% ・マイホームなら自分の好きなように使うことができる: 6% ・家を所有する誇り: 6% ・家の建っている場所/環境が良い: 4% ・とても広々とした家だから: 3% ・家の購入はアメリカン・ドリームだから: 2% ・相続/贈り物: 2% (参照したサイト: http://www.gallup.com/poll/161966/homeowners-reasons-owning-financial.aspx)
5分ほどの動画です。 下記にアクセスしてください。 http://youtu.be/ElJqsk8ekhI
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