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優利加

2003年8月から個人投資家に株式トレード技術の指導をする「優利加塾」を開講。2007年4月から准教授として大学及び大学院にて「数理ファイナンス」、「金融工学」、「ファイナンス概論」、「経営財務」などの科目を講義する一方、学部生及び大学院生の「演習(ゼミ)」の指導も行っている。モットーは「自他共楽」と生涯現役の株式トレード。著書の『 生涯現役の株式トレード技術』は、2006年2月出版以来、続々と感動の声が殺到。 ブルベア大賞2006 大賞を受賞。

「生涯現役のトレード日記」

上昇する銘柄数の方が多かったが、日経平均は「下放れ並び黒」

07月30日
昨日の米国株式相場は下げた(DJIA -204.57 @44,632.99, NASDAQ -80.29 @21,098.29, S&P500 +2.69 @5,739.79)。ドル円為替レートは148円台前半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,071に対して、下落銘柄数は482となった。騰落レシオは126.98%。東証プライムの売買代金は4兆9430億円。

TOPIX +12 @2,920
日経平均 -20円 @40,655円

米国では、足元でS&P500とナスダックが連日で最高値を更新してきて高値警戒感も高まる中、相場の重しとなるものが多かった。主要企業の決算発表、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表、7月雇用統計、中国との関税交渉を巡る不透明感など。

本日7月30日の東京市場では、主力ハイテク株で軟調な銘柄が多かったため日経平均は下げたが、全体としては上昇する銘柄の方がはるかに多かった。好決算且つ業績見通しを上方修正したアドバンテストは利益確定売りに押されて下げた。村田製作所も決算発表を受けて売られた。ただ、特殊ガラスの米コーニングがデータセンター向け光ファイバーの製品需要の強さを示す決算発表をしたため、東京市場でも、古川電工や住友電工などの電線株が買われて大幅高となった。株式市場全体としては、米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀の金融政策決定会合の結果待ちである。これを通過しないと大きなポジションを取りにくい。米連邦準備制度理事会(FRB)は年内に利下げを再開し、逆に日銀は追加利上げに踏み切るとマーケットは身構えている。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日とほぼ同じ幅の短陰線が続き、この3日間で見ると、「下放れ並び黒」と見ることができる。下方向への動きに辛うじて持ち堪えているが、追加の悪材料が出てくるとさらに下に抜けそうな線である。

33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、非鉄金属(1位)、繊維製品(2位)、海運(3位)、不動産(4位)、陸運(5位)となった。
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今週は数々の重要イベントを控えて・・・

07月30日
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -64.36 @44,837.56, NASDAQ +70.27 @21,178.59, S&P500 +1.13 @6,389.77)。ドル円為替レートは148円台前半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が585に対して、下落銘柄数は970となった。騰落レシオは126.63%。東証プライムの売買代金は4兆90億円。

TOPIX -22 @2,909
日経平均 -324円 @40,675円

米国では、第2四半期の決算発表がピークを迎えていることに加えて、米連邦公開市場委員会(FOMC)や7月雇用統計などの重要イベントを控えており、投資家は慎重だった。株価は高安まちまちとなった。

本日7月29日の東京市場では、先週に上げすぎた反動で、ソフトバンク・グループや東京エレクトロンなど値がさ主力株で利益確定売りが優勢となる中、日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。電子部品銘柄の一角も売られ、先週大きく上げた自動車株も売られた。今週は、スウェーデンでの米中閣僚級協議、米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合、日米主要企業の2025年4〜6月期決算発表など、数多くの重要イベントを控えており、一旦持ち高整理をする目的の売りも多く出た。目立った動きでは、外資系証券が投資判断を引き下げたレーザーテックが急落した。半導体製造では、チップを素材のウェーハー上に焼き付ける露光をはじめとする「前工程」が技術進歩のけん引役だったが、今は、チップを切り出して封入する「後工程」に移行しつつある。そのためレーザーテックが得意なEUV(極端紫外線)露光装置やマスク関連装置の需要がピークアウトしていることが背景にある。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の売り線である「飛び付き黒」に準じた線が出現した翌日である今日、短陰線でさらに続落して、7月23日の長大陽線の約半分を帳消しにした。3日連続陰線ではあるが、陰線の幅が小さくなっており、押し目買い狙いの買い圧力が高まっていることを示している。チャートで判断する限り、株価サイクル��(着実な上昇局面)は依然として続いている。

33業種中26業種が下げた。下落率トップ5は、輸送用機器(1位)、証券(2位)、機械(3位)、精密機器(4位)、海運(5位)となった。
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売り線「飛び付き黒」に準ずる線が出現!

07月28日
先週金曜日の米国株式相場は上昇した(DJIA +208.01 @44,901.92, NASDAQ +50.36 @21,108.32, S&P500 +25.29 @6,388.64)。ドル円為替レートは148円台前半での動きだった。本日の日本株全般は下げげる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が695に対して、下落銘柄数は860となった。騰落レシオは127.43%。東証プライムの売買代金は4兆501億円。

TOPIX -21@2,931
日経平均 -468円 @40,998円

米国では、既に日本やインドネシアと関税交渉で合意に至っていて、週末にはEUなどとの交渉進展が期待されている。そんな中、第二四半期の決算発表が本格化しているが、全体的に良好な決算が多く、それを好感して米国株式相場は上昇基調である。

本日7月28日の東京市場では、寄り付いてからしばらくは先週末の終値近辺で小高く動いていたが、高値警戒感から、アドバンテストをはじめとする半導体関連銘柄や足元で上昇が目立っていたソフトバンクや三菱UFJなど銀行株を中心に利益確定売りが優勢となった。外資系証券が投資判断を引き下げたアドバンテストは一時10%を超える急落となった。アドバンテストは4月の安値から起算すると2.4倍に上昇していた。28日の国内債券市場では、需給不安が改善して買いが優勢となり、長期金利は低下した。先週末には新発10年物国債利回りが約17年ぶりの水準である1.6%まで上昇していて、本日、日銀が国債買い入れオペ(公開市場操作)を実施したためである。つまり、日銀が長期国債を買い(債券価格は上がるが、反対に利回りは下がる)、資金を市場に供給した。本日、これが銀行株が下げた主な理由である。

日米関税交渉の合意を好感して、先週は23〜24日の2日だけで日経平均が2,000円超急騰するなど、日本株は急上昇して来たが、日本企業の四半期決算の内容はこれまでのところ高値を追いかけるほど良くはない。与党(自民党・公明党)が先の参院選で大敗を喫し、過半数割れとなったところへ、その責任を石破茂首相へ押し付けて辞任を迫る動きが出ているなど不安定化する政局は株価にとっては悪材料である。米国の対日関税は15%と決まった。心配されていた30%よりはましだが、それでも必ず悪影響は出てくる。それが数字で明らかになるのは、2025年9月期中間決算が発表される11月中旬以降だろう。2026年3月期通期見通しを下方修正する企業が多くなると見ている。

27日には、トランプ米大統領と欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は貿易交渉で合意に達したと発表した。米国がEUに課す相互関税や自動車税を15%とする。EUは6000億ドル超の対米投資をするという概要だった。これは想定の範囲内だったとして好材料とはならなかった。

日経平均の日足チャートを見ると、2日連続陰線で下げて7月24日に空けた窓を埋めた。長大陽線の翌日になっても尚、上昇エネルギーが強いと翌日も窓を空けて始まるが、さすがに前日よりも短い陽線で終わることが多い。問題はその翌日の動きである。直前の窓空けを一日で埋めるほど急落すると「飛び付き黒」と呼ばれる強い「売り線」となる。今回は2日連続陰線で窓を埋めた。3本の移動平均線(10日、25日、60日)の傾きと株価位置から判断すると、まだ株価サイクル��(着実な上昇局面)ではあるが要警戒である。「二刀流燕返し」の建玉法なら、先週金曜日、遅くとも本日の午前中に一旦利益確定売りとするか、つなぎ売り玉が立っているはずである。

株価は将来の期待を数字で表す予想PERと将来の業績見通しEPSの掛け算で決まる。つまり、「株価P=予想PER x 予想EPS」である。日経平均の予想PERは16倍台まで上昇しており、過去の予想PERの平均値と言えるが、株主資本コスト8%と仮定すれば、将来の日本経済の成長率を1.5〜2%と想定しているともいえる。予想PER=1/(0.08 - 0.02) = 16.6倍。現在の世界経済及び株式相場の背景を考えると、期待だけでさらに上昇し続けるのは困難だろう。それでも日本株が上げるには業績見通しの上方修正が必要だ。個別企業では業績見通しの上方修正はあるだろうが、日本株全体として考えると、どうだろう、楽観できない。

33業種中、25業種が下げた。下落率トップ5は、銀行(1位)、情報・通信(2位)、電気機器(3位)、海運(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。
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短期的な過熱感から自然な調整が起こった

07月25日
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -316.38 @44,693.91, NASDAQ +37.94 @21,057.96, S&P500 +4.44 @6,363.35)。ドル円為替レートは146円台後半の前日比円安ドル高水準となった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方がやや多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が745に対して、下落銘柄数は818となった。騰落レシオは124.09%。東証プライムの売買代金は4兆5512億円。

TOPIX -26 @2,952
日経平均 -370円 @41,456円

米国では、決算発表が相次ぎ、その内容により株価の上げ下げは異なる。アルファベットは好決算を発表して株価は上げたが、IBMとハネウェル・インターナショナルは悪くはなかったが投資家の期待に届かなかったとして決算発表を受けて大きく下落した。この2銘柄だけでダウ工業株30種平均を約221ドル押し下げた。他方、ハイテク株や半導体関連銘柄は買われた。

本日7月25日の東京市場では、今週に入り大きく上昇していたトヨタ自動車、SUBARU、マツダなどの自動車株が主に利益確定売りにより大きく下げたが、他にも下がる理由があった。日米が合意した自動車・部品関税の15%に関して米自動車メーカーから不満が噴出している。なぜか。米自動車メーカーがカナダやメキシコから輸入する部品には25%の関税がかかったままだからである。三菱自動車も大きく下げたが、こちらは業績下方修正を発表したからである。

日米関税交渉が15%で決着が付いたことを好感して、日経平均は前日までの2日間で2,000円強急騰してしていた。騰落レシオは買われすぎとされる120%を超え、且つ、日経平均の25日移動平均線乖離率もプラス5%を超え、さらにRSI(14日)も71%となり、短期的な過熱感が出ていたため、本日程度の下げなら自然な調整と言える。日経平均の下げ幅は400円を一時超えた。24日に発表した四半期決算内容が悪かった信越化学は急落した。同業のシリコンウェーハーを手掛けるSUMUOも売られた。キャノンは2025年12月期通期の業績見通しを下方修正したが、これで2回目の下方修正となり、株式は売られた。これから主要企業の2025年4〜6月決算発表が本格化していくが、米関税政策の悪影響を織り込もうと、保守的で控えめな通期業績見通しを発表する企業が増えるはずである。そして、その控えめな業績見通しに失望して売りが出やすくなる「ガイダンスリスク」に注意したい。

日経平均の日足チャートを見ると、短陰線となり昨日の短陽線の安値を下回って終えた。「二刀流燕返し」のような建玉法では本日一旦利食い売りしても良いタイミングではあるが、株価サイクル��(着実な上昇局面)は続ている。

33業種中22業種が下げた。下落率トップ5は、化学(1位)、鉄鋼(2位)、輸送用機器(3位)、その他製品(4位)、ゴム製品(5位)となった。
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株価サイクル��(着実な上昇局面)

07月24日
昨日の米国株式相場は大幅上昇した(DJIA +507.85 @45,010.29, NASDAQ +127.33 @21,020.02, S&P500 49.29 @6,358.91)。ドル円為替レートは146円台前半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,357に対して、下落銘柄数は215となった。騰落レシオは123.08%。東証プライムの売買代金は5兆7264億円。

TOPIX +51 @2,978
日経平均 +655円 @41,826円

米国では、日米の関税交渉が決着し、次は米国とEUの合意が近いとファイナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。他の貿易相手国との交渉も進展するとの期待を背景に、主要3株価指数は大きく上昇した。S&P500は3日連続で史上最高値を更新した。米国ではFOMO(Fear of Missing Out:自分だけが取り残される恐怖)に駆られて、株高が進んでいる。

本日7月24日の東京市場では、日米関税交渉の合意を好感した前日の米国株高だけでなく、米国と中国や欧州連合(EU)との関税交渉も進展するとの期待を背景に、日経平均は大幅続伸した。日経平均の上げ幅は一時900円近くまで拡大し、約1年ぶりに42,000円台になる場面があった。ただ、約1年前に42,000円台となった頃とファンダメンタルズで比較すると、あの頃よりの金利は上昇しており、円高となっている。しかも、米国の対日関税率は心配された30%という数字から半分の15%に落ち着いたとはいえ、1年前と比べると遥かに高い。大和総研の試算では、米国の対日15%の関税が2025年の日本の実質GDPを直接的に0.5%押し下げ、米国経済が世界経済に及ぼす影響も考慮に入れると、日本の実質GDPを1.1%押し下げるという。ここからは、時間の経過とともに個別企業の業績い見通しがどのように変化するか次第だろう。

不確実性が高い関税交渉が妥結した今、日銀を縛るものが消え、利上げの再開とターミナル・レート(政策金利の最終到達点)が切り上がるとの観測が強まり、利ザヤ拡大の期待から銀行株が連日で大幅高となった。金利が高くなると、定石(経験則)では銀行株・保険株が上がる。金利が上昇するとハイテク成長株は資本コストが上昇するので理論株価が下がるため、売られやすくなる。ハイテク株を売った資金は、消去法的に自動車株や総合商社株へ向かいやすくなる。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の長大陽線での急騰に続き、ギャップアップして始まり短陽線で終えて続伸した。移動平均線の並びを見ると、昨日から、上から順番に10日移動平均線、25日移動平均線、60日移動平均線と走っており、すべて上向きであり、株価はそれらすべての上で推移している。株価サイクル��(着実な上昇局面)になっている。

33業種中すべての業種が上げた。上昇率トップ5は、銀行(1位)、精密機器(2位)、ゴム製品(3位)、非鉄金属(4位)、機械(5位)となった。
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日米関税交渉が意外な着地点で決着したことがポジティブ・サプライズとなり大幅高!

07月23日
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +179.37 @44,502.44, NASDAQ -81.49 @20,892.69, S&P500 +4.02 @6,309.62)。ドル円為替レートは146円台後半の前日比円高ドル安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,373に対して、下落銘柄数は231となった。騰落レシオは119.88%。東証プライムの売買代金は7兆1081億円。

TOPIX +90 @2,926
日経平均 +1,396円 @41,171円

米国では、ソフトバンクとオープンAIによる5000億ドル規模のAIプロジェクトは、発表から6か月を経過した現在でもデータセンターの契約を1件も獲得できていないとWSJが報じた。この報道を受けて、エヌビディアは2.54%安、マイクロン・テクノロジーも3.54%安まで売られ、ナスダックは下げ、フィラデルフィア半導体株(SOX)も1.75%下落した。他方、長期金利が低下する中、米国とフィリピンの貿易交渉が決着し、ディフェンス株が買われ、ダウ工業株30種平均は上昇した。

本日7月23日の東京市場では、日米関税交渉が15%(<25%)で決着したことや石破茂首相の退陣観測報道(読売新聞は号外まで出して退陣を大々的に報道したが、誤報だった)を受けて、ショートカバー(売り方の買い戻し)も交じり、株価は急伸した。日経平均の上げ幅は一時1,500円を超え、今年は4月10日の2,894円に次ぐ大きさだった。関税交渉で合意したことは日本への相互関税は15%、日本が米国に5,500億ドル(約80兆円)の投資をし、自動車への関税も15%とする。トヨタ自動車、ホンダ、マツダ、SUBARUなど自動車株は急騰した。それでも日経平均は伸びや悩む局面もあった。関税交渉が決着が付いたということは大きな不透明要因が消えたことを意味し、日銀が利上げし易くなり、長期金利が大きく上昇したからである。そして、原理原則通り、長期金利の上昇(新発10年物国債利回り1.6%まで上昇、2008年10月以来の高水準)は三菱UFJや三井住友FGなど銀行株を押し上げた。

日経平均の日足チャートを見ると、7月2日から続いていた横ばいレンジを長大陽線で完全に上抜けた。ここからは上値を試す動きがしばらくは続くと読むのが定石である。但し、いつも定石通りに展開するわけではないので用心はしておく。

33業種中すべて上昇した。上昇率トップ5は、自動車が入っている輸送用機器(1位)、長期金利の上昇で恩恵を受ける銀行(2位)、金属製品(3位)、精密機器(4位)、医薬品(5位)となった。
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与党の参院選大敗は予想の範囲内だったので・・・

07月22日
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -19.12 @44,323.07, NASDAQ +78.52 @20,974.18, S&P500 +8.81 @6,305.60)。ドル円為替レートは147円台前半の先週末比円高ドル安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方がやや多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が687に対して、下落銘柄数は877となった。騰落レシオは115.19%。東証プライムの売買代金は4兆276億円。

TOPIX +2 @2,836
日経平均 -44円 @39,775円

米国では、EUなど主要貿易相手国との関税交渉の進捗状況が警戒される中、主要企業の決算発表への期待も高かった。第2四半期決算発表はS&P500採用銘柄の内60銘柄がこれまでに発表を終え、その内85%で一株利益EPSが市場の事前予想を上回った。

本日7月22日の東京市場では、21日に米国市場でハイテク株が買われたことや参院選が通過したことを好感して、海外投機筋が株価指数先物を買い、現物ではアドバンテストやソフトバンクなど値嵩株が買われ、日経平均は上昇して始まった。日経平均の上げ幅は一時400円を超えた。しかし、日経平均が4万円台に入ると、年金基金などの機関投資家による利益確定売りが優勢となり、下げに転じた。高値と安値の値幅は4月11日の1,326円以来の689円の大きな動きだった。20日の参院選では与党が目標として掲げていた50議席にも届かず過半数割れとなったが、予想の範囲内だった。8月1日には米国による相互関税の上乗せ部分が発動されるが、石破内閣では関税交渉がまとまらないという見方が強くなっており、退陣要求が高まることは避けられないだろう。政治情勢が不透明となっており、政局が流動化している今は高値を追いかけてまで買おうとする投資家はほどんどいないようである。

日経平均の日足チャートを見ると、上下に長いひげを引いた短陰線で終えた。特に上ひげが長く、上がると売り圧力が強まり、押し戻され、7月2日以来の横ばいレンジ相場での動きとなった。

33業種中16業種が上げた。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、機械(2位)、非鉄金属(3位)、電気・ガス(4位)、銀行(5位)となった。
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「知識社会」へ急速なパラダイムシフトが起こっている

07月18日
昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +229.71 @44,484.49, NASDAQ +155.16 @20,885.65, S&P500 +33.66 @6,297.36)。ドル円為替レートは148円台後半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が543に対して、下落銘柄数は1,037となった。騰落レシオは120.0%。東証プライムの売買代金は4兆45億円。

TOPIX -5 @2,834
日経平均 -82円 @39,819円

米国では、新規失業保険申請件数(22.1万件<予想23.5万件、先週発表分22.8万件)も6月小売売上高(前月比+0.6%>予想+0.1%)も強く、景気減速懸念が和らいでいる。週間ベースの新規失業保険申請件数は5週連続で下げている。高関税の悪影響は今のところほとんど出ていないようである(時間が経過すれば、必ず悪影響は出てくるが)。台湾積滞電路製造(TSMC)が好決算を発表して株価が大きく上昇した。S&P500もナスダックも取引時間中の史上最高値を更新した。終値ではS&P500が今年9回目の史上最高値を更新し、ナスダックは10回目の史上最高値更新を記録した。

それにしてもエヌビディアの成長ぶりには驚かされるばかりである。7月9日には上場企業としては史上初の時価総額4兆ドル(約600兆円≒日本の名目GDP)を突破した。この1銘柄だけでS&P500の約8%を占める。マイクロソフトも3.8兆ドルまで時価総額を増やしており、「4兆ドルクラブ」の仲間入り目前である。どうしてこのような大きな変化が起こっているのだろうか。革命的なパラダイムシフトが起こっているからである。20世紀の終わり頃までは、企業の収益の源泉は巨大なもの作りのための機械や装置・工場などの「有形固定資産」だった。しかし、2000年頃から企業の収益の源泉は人間の頭脳・知恵が直接生み出すもの、つまり「貸借対照表には表れない無形固定資産」にシフトし始め、今や世界経済は明確な「知識社会」へ急速に変貌しており、それを端的に物語るのがGAFAMの時価総額である。この大きな変化に上手に反応しているアマゾン・ドットコムやマイクロソフトのようなハイパー・スケーラー(大規模クラウド事業者)が10〜30年先を見越してAIの開発・実装に不可欠のデータセンター関連施設に巨額の資金を投じている。その巨額投資のかなりの部分を占めるAI半導体をほぼ独占的に供給しているのがエヌビディアであり、その高い成長性の持続が予想PER34倍でも割高と思わせないのである。

本日7月18日の東京市場では、米ハイテク株は足元で上昇してきたが、明日からの3連休を控えて、さらに20日の参院選の結果が気になり、持ち高整理や利益確定売りが優勢となった。アドバンテストが上昇が目立っていたが、利益確定の売りに押された。前日に決算発表したディスコ(17日時点で予想PER52倍)は業績見通しが不透明といういうことで、大きく売られた。他方、ソフトバンク・グループが運用する投資ファンドは米ハイテク株に多額の投資しているため、ソフトバンク・グループ株は買われた。良品計画、イオン、高屋島やなど消費関連銘柄の一角は買われた。

日経平均の日足チャートを見ると、始値は4万円台を回復して高く始まったが、売りに押されて陰線で終えた。結局、7月2日から続いている横ばいレンジ相場内に終値では押し戻された。20日の参院選の結果によっては横ばいレンジ相場から放れるか。

33業種中22業種が下げた。下落率トップ5は、不動産(1位)、空運(2位)、パルプ・紙(3位)、鉄鋼(4位)、小売り(5位)となった。
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ほぼ水平の10日移動平均の上に再浮上したが・・・

07月18日
昨日の米国株式相場は上昇した(DJIA +231.49 @44,254.78, NASDAQ +52.69 @20,730.49, S&P500 +19.94 @6,263.70)。ドル円為替レートは148円台後半の前日比円高ドル安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,172に対して、下落銘柄数は374となった。騰落レシオは117.41%。東証プライムの売買代金は4兆981億円。

TOPIX +20 @2,840
日経平均 +238円 @39,901円

米国では、6月生産者物価指数(PPI)が前年比+2.3%(<予想+2.5%、前月+2.7%)と伸びが鈍化し、利下げ期待が高まった。米10年債利回りは前日の4.489%から4.459%に低下し、主要3株価指数は揃って上昇した。

本日7月17日の東京市場では、20日に投開票する参院選を巡る不透明感、米国との関税交渉が難航していること、オランダ半導体装置大手ASLMが業績見通しについて先行き慎重な姿勢を示したことなどから、本日の日本株全般は売り先行で始まり、前場では日経平均の下げ幅は一時300円近くまで拡大した。東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテックの3銘柄だけで、日経平均を約100円押し下げた。しかし、台湾積滞電路製造(TSMC)が日本時間の午後発表した2025年4〜6月期決算が良好だったことに反応して、下げて始まっていたディスコが買い戻されて上昇に転じ、東京エレクトロンやアドバンテストも急速に下げ幅を縮小した。日経平均は大引けにかけて急速に上げ幅を拡大した。カナダのアリマンタション・クシュタール(ACT)が買収提案(7兆円規模)を撤回したため、セブン&アイ株は急落した。

日経平均の日足チャートを見ると、下げて始まったが切り返して陽線で終え、ほぼ水平となっている10日移動平均の上に明確に再浮上した。しかし、まだ方向感がない。

33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、その他製品(1位)、サービス(2位)、医薬品(3位)、情報・通信(4位)、保険(5位)となった。
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無題

07月17日
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -436.36 @44,023.29, NASADAQ +37.47 @20,677.80, S&P500 -24.80 @6,243.76)。ドル円為替レートは148円台後半の前日比円安ドル高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が568に対して、下落銘柄数は994となった。騰落レシオは110.27%。東証プライムの売買代金は4兆3945億円。

TOPIX -6 @2,819
日経平均 -15円 @39,663円

米国では、エヌビディアが低価格ブラックウェルAI半導体「H20」の中国向け輸出を再開するとの発表したことを好感して、エヌビディア株は4%超上昇してハイテク株の上昇をけん引した。しかし、6月米消費者物価指数(CPI)はほぼ市場予想と一致した(前月比+0.3%=予想+0.3%>5月+0.1%) が、その水準は4か月ぶりの高水準だった。EUとメキシコに新たに課す関税により、物価にはさらに上昇圧力がかかると予想され、米連邦公開市場委員会(FRB)は早期追加利下げをしにくくなる。この見立てを反映して、米10年債利回りは前日の4.427%から4.485%へ上昇した。大手金融機関の決算は好悪まちまちで、好決算を発表したシティー・グループは3.68%高となった一方、決算が悪かったウェルズ・ファーゴは5.48%安となった。純収入が市場予想を下回ったブラックロックも売られて5.88%安となった。

本日7月16日の東京市場では、米国市場で生成AI半導体製造のエヌビディアをはじめとしてハイテク株が買われたことを好感して、東京エレクトロン、アドバンテスト、フジクラなどが上げて、株価指数を下支えした。米長期金利の上昇を反映して、1ドル=149円台まで円安ドル高が進行したことも手伝い、日経平均の上げ幅は200円を超える場面があった。しかし、オランダ半導体製造装置大手のASLMホールディングの決算発表で、先行きが不透明すぎるせいか2026年度の見通しを示さなかったため、関連株の値動きが荒くなった。米国市場では大手銀行株が決算発表を受けて売られる銘柄が多かった。その流れで、東京市場でも銀行株や保険株は売り優勢となった。また、20日に投開票が行われる参院選では、与党である自民・公明の両党の苦戦が世論調査結果として報じられると、海外短期筋が売りを仕掛けて、日経平均は一時150円超まで下げた。

日経平均の日足チャートを見ると、上昇したが上下にひげを引いた短陰線で終え、ほぼ水平の10日移動平均線と同じ水準で終値となった。7月2日以来続く横ばいレンジ内の動きであり、依然として方向感がない。

33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、不動産(1位)、パルプ・紙(2位)、証券(3位)、銀行(4位)、保険(5位)となった。
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国内長期金利の上昇が顕著になって来たので・・・

07月16日
昨日の米国株式相場は小幅上昇した(DJIA +88.14 @44,459.65, NASDAQ +54.80 @20,640.33, S&P500 +8.81 @6,268.56)。ドル円為替レートは147円台後半での推移だった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方がやや多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が626に対して、下落銘柄数は932となった。騰落レシオは116.92%。東証プライムの売買代金は4兆1219億円。

TOPIX +3 @2,825
日経平均 +218円 @39,678円

米国では、トランプ大統領が週末に欧州連合(EU)とメキシコからの輸入品に対し、8月1日から30%の関税を課すと発表したが、マーケットは額面通り受け止めてはいない。いずれ交渉により実際の関税は下がると見ている。いつものトランプ大統領の常套手段で、最初は高い数字で脅かしておき、その後の交渉を有利に運ぼうというスタイルであるとマーケットは見抜いているようだ。

トランプ大統領は14日、ロシアに対して50日以内にウクライナと停戦しなければ「非常に厳しい関税を課す」と表明した。具体的には、ロシアから石油などを購入した国に100%の「二次関税」を課す。しかし、これもまたは単なる交渉手段であるとマーケットは受け止めており、今のところ、それほどの悪材料とは解釈していない。

本日7月15日の東京市場では、米エヌビディアが中国向けに開発した人工知能(AI)半導体「H20」の輸出再開を表明したことを受けて、東京エレクトロンやアドバンテストなど日本の半導体関連銘柄に買いが入った。東証プライムでは上昇銘柄数の方が少なかったが、値嵩株が上昇したことで株価指数の算出の仕組み上(株価の単純平均)、日経平均も上昇した。ただ、日本時間の今夜発表される6月米消費者物価指数(CPI)の結果が気になり、様子見ムードが強かった。なぜなら、米CPIの上昇率が事前予想よりも強いと、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ観測が後退して、米株価が下がる可能性が高まるからである。

国内債券市場では、長期金利の指標である新発10年債利回りが一時1.595%まで上昇した。これは2008年10月以来、約17年ぶりの高水準であった。この国内長期金利の上昇を受けて、メガバンクをはじめとする銀行株や第一生命や東京海上などの保険株などが上げた。三菱UFJをはじめとするメガバンクだけでなく、七十七銀行や武蔵野銀行など地銀株の一角も上げた。他方、借入残高が大きいため金利上昇により金利負担が大きくなる不動産株や鉄道株は軟調だった。長期金利上昇の背景には、7月20日の参院選後に財政拡張的な政策(給付金バラマキ、消費税減税:財政悪化が進むことを意味する)が行われるとの見通しが強くなる中、米長期金利の上昇に引きずられて国内長期金利も上昇した。財政リスクを反映しやすい超長期債も売られて、新発30年債利回りは一時3.200%まで上昇し、発行開始以来の最高値を更新した。20年債利回りも一時2.650%まで上昇して、1999年11月以来の高水準を記録した。

超長期債は買い手が不在のため、少しの売りで利回り(金利)が上げやすい。ということは安易に超長期債を買うと、すぐに含み損が拡大することを意味する。したがって、金利が上がりそうな局面では、長期債を売り、より満期が短い債券に乗り換えることが合理的な行動となる。その結果、イールドカーブは短期が下げ、長期が上がることになり、傾きがより急(スティープ)になる。足元の長期金利上昇は、日銀の利上げ観測が高まったからではなく、債券の需給要因と財政悪化によるリスク・プレミアムの高まりにより起こっている。

日経平均の日足チャートを見ると、7月11日から下向きに転じた10日移動平均線の下で株価は依然として推移しているが、本日は陽線で小幅反発した。それでも7月2日以来継続している横ばいレンジ相場内での変動である。

33業種中14業種が上げた。上昇率トップ5は、非鉄金属(1位)、保険(2位)、電気機器(3位)、医薬品(4位)、電気・ガス(5位)となった。
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トランプ政権の関税率引き上げは「交渉術」と受け止めてられてはいるが・・・

07月14日
先週金曜日の米国株式相場は反落した(DJIA -179.13 @44,371.51, NASDAQ -45.14 @20,585.53, S&P500 -20.71 @6,259.75)。ドル円為替レートは147円台前半の先週末比円安ドル高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方がやや多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が907に対して、下落銘柄数は649となった。騰落レシオは117.54%。東証プライムの売買代金は3兆6610億円。

TOPIX ±0 @2,823
日経平均 -110円 @39,460円

米国では、前日の引け後にトランプ米大統領がカナダからの輸入品に対して35%の関税を8月1日から課すと表明した。さらに11日までに欧州連合(EU)にも新税率を通知する考えを示した。物価上昇懸念を反映して、米長期金利(10年債利回り)は前日の4.35%台から4.4%台前半へ上昇した。貿易摩擦が景気を減速させ、物価を上昇させるという懸念がまた改めて意識された。S&P500とナスダックは前日に史上最高値を更新するほど上げてきたので、短期的な過熱感や高値警戒感も出ている中で、高値圏にある主力株に利益確定の売りが優勢となった。トランプ政権の関税率の引き上げは「交渉術」であると投資家は受け止めているが、それでも反応せざるを得ない。人口知能(AI)関連の収益増加が期待されるエヌビディアやアマゾンは引き続き買いが優勢で株価は上昇した。次週は、大手銀行をはじめとする主要企業の決算発表が本格的に始まる。さらに、6月米消費者物価指数(CPI)、6月米小売売上高など注目を集める経済統計指標が発表されるため、投資家全体として売買にやや慎重になった。

米国は12日に、欧州連合(EU)とメキシコに対して8月1日から30%の関税を課すと表明した。本日7月14日の東京市場では、米関税政策の先行き不安が続く中、20日の参院選投開票を巡る不透明感から、与党が過半数割れすると賭けた一部海外投機筋が先物で売りを仕掛けて、日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。他方、米長期金利の上昇を反映して、円安ドル高が進行して1ドル=147円台前半となり、トヨタ自動車やホンダなどの自動車や、第一三共、アステラス製薬、中外製薬など医薬品が買われて株式相場を下支えした。三菱重工や日本製鋼などの防衛関連銘柄も上げた。米関税政策による景気悪化懸念により日銀の早期利上げは遠のき、期待されてきた利ザヤ改善もお預けとなり三菱UFJをはじめとするメガバンク株は下げた。

日経平均の日足チャートを見ると、7月2日以来続いてきた横ばいレンジ相場の下限を下へ突き破りそうな水準まで下げた。

33業種中19業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、機械(2位)、不動産(3位)、輸送用機器(4位)、保険(5位)となった。

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「幻のSQ」、上値抵抗線として意識されやすい

07月12日
昨日の米国株式相場は上昇した(DJIA +192.34 @44,650.64, NASDAQ +19.33 @20,630.67, S&P500 +17.20 @6,280.46)。ドル円為替レートは146円台後半の前日比円安ドル高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,152に対して、下落銘柄数は420となった。騰落レシオは116.45%。東証プライムの売買代金は4兆5653億円。

TOPIX +11 @2,823
日経平均 -77円 @39,570円

米国では、新規失業保険申請件数が22.7万件(<予想23.5万件、先週発表分23.3万件)と減少したことで、労働市場減速への警戒感が和らいだ。前週に発表された6月米雇用統計も予想以上に好調だった。米景気の底堅さが航空会社の決算でも確認された。デルタ航空の第2四半期(4~6月)決算が売り上げも利益も事前予想を上回り、第3四半期の業績見通しも予想を上回ったことで、株価は11.9%上昇した。これに触発されて、ユナイテッド航空も14%上げ、サウス・ウェスト航空も8.14%上げ、ノルウェー・クルーズ・ラインも5.42%上げた。旅行・レジャー銘柄が軒並み上げた。これまでハイテク株に遅れ気味だった、消費関連株や景気敏感株も買われた。トランプ減税の恒久化を含む減税・歳出法が成立し、関税政策への過度な警戒感が薄れており、旅行需要が回復している。S&P500とナスダックはともに史上最高値を更新した。

米トランプ政権は銅・銅製品への50%の関税を8月1日に発動する方針を示しており、ブラジルに対しては相互関税を50%にする(米国は対ブラジルで貿易黒字にもかかわらず!)と表明した。世界各国に対して狂気の高関税策で脅しながら自国に有利なディール(取引)をしようとしているが、TACO(Tramp Always Chikens Out)なので最終的には許容範囲内の税率に落ち着くだろうとマーケットは判断しているようである。もし、報復関税の連鎖により世界中をブロック経済圏に分断して最終的に第2次世界大戦へとつながった1930年のスムート・ホーリー関税法(約20,000品目の輸入品に平均60%の高関税を課した)に匹敵するかそれ以上の高関税が数年も続けば、米国も世界も悲惨な結果を見ることになる。ある程度の歴史と経済学の教養がある人なら容易に想像できるのだが。しかし、トランプ大統領は、永久磁石は水につかると磁力を失うと公言しするほどの「教養」の持ち主である。また、つい最近、リベリアの大統領が国際会議できれいな英語で演説をすると、驚いて「英語はどこで学んだのか」と尋ねるほどの「素晴らしい教養」の持ち主なので、楽観は禁物だろう。リベリアは、南北戦争後、米国で奴隷の身分から解放された黒人が西アフリカに建国した国で、公用語は英語、通貨はリベリア・ドル、アフリカでは一度も植民地支配されなかったエチオピアに次ぐ古い国である。

本日7月11日の東京市場では、米国株高を受けて高く始まったが、節目の4万円に接近すると売りが増えて頭を抑えられた。それでもレーザーテック、ディスコ、アドバンテストなど半導体関連銘柄が買われた。ただ、前日に決算発表をしたファーストリテイリングが急落して1銘柄だけで日経平均を262円押し下げた。トランプ大統領は8月1日からカナダからの輸入品に35%の関税を課すと10日に表明し、トランプ政権の高関税政策の着地点が未だに見えないため、日本経済に対する負荷も予想が難しい。また、20日に投開票される参院選で与党の自民・公明党がどれだけの議席数を確保できるか次第で、政権の安定度が左右されるので、これも気になる。

本日は株価指数オプション7月物の特別清算指数(SQ)が算出される日だった。SQ値は構成銘柄の始値で算出するが、実際に寄り付かなくても5秒ごとに気配値でも算出される。したがって、仕組み上、寄付きでは気配値だけでなかなか寄り付かず、実際の始値が遅れる日経平均構成銘柄数が多いほど、SQ値と日経平均の高値との乖離が大きくなる。本日のSQ値は前日比358円高の40,004円61銭だった。SQ値が日経平均の高値を上回る場合、「幻のSQ」と呼び、その後の上値抵抗線として意識される。本日の「幻のSQ」の主因はファーストリテイリングの急落だった。10日に発表した2024年9月〜2025年5月期の連結決算は営業利益が前年同期比12%増の4,509億円となり、この期間としては史上最高益だった。しかし、株式市場はそれ以上の結果を期待していたため、失望売りが寄り付き前から殺到して、株価は一時7%安となった。

海外投資家は7月第1週(6月30〜7月4日)に日本株を5,456億円買い越し、これで14週連続の買い越し記録となった。アベノミクス相場開始の時期である2012年11月〜2013年3月(18週連続)以来、約12年ぶりの長期記録となった。当時は、アベノミクス政策によるリフレ政策や2023年春には東証がPBRの改善を上場企業に求めるなどの明確な相場背景・理由があった。それとは対照的に、現在の外国人投資家による買い越し記録はこれといった理由がなく、強いて挙げれば、欧米や新興国で株高となっているから「連れ高」しているということだろう。つまり、日本独自の理由はないということである。その結果、1年前の2024年7月11日に日経平均は42,224円を付けたが、その後は高値を更新できずにいる。これに対して、この間、欧米や新興国の一部では株価は史上最高値を更新した。この1年間、日本株で際立った上昇をしたのは防衛関連銘柄、電線銘柄、ゲーム関連銘柄など明確な株価材料があった銘柄だった。逆に米国の高関税政策という悪材料があった自動車関連銘柄や中国関連銘柄は目立って下げた。

日経平均の日足チャートを見ると、高く始まったが売りに押し返されて陰線で終えた。7月2日以来の横ばい相場の基調は変わらない。

33業種中25業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、鉄鋼(2位)、パルプ・紙(3位)、証券(4位)、銀行(5位)となった。
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「株価の原理原則」でTOPIXとS&P500を「因数分解」して比べてみると・・・

07月11日
昨日の米国株式相場は上げた(DJIA+217.54 @44,458.30, NASDAQ +192.87 @20,611.34, S&P500 +37.74 @6,264.26)。ドル円為替レートは145円台後半から146円台前半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が522に対して、下落銘柄数は1,040となった。騰落レシオは113.02%。東証プライムの売買代金は4兆7734億円。

TOPIX -16 @2,812
日経平均 -175円 @39,646円

米国では、米長期債の利回りが低下した(前日の4.417%から4.335%へ)ことを好感して株価は上げた。生成AI普及による好業績の継続を期待してエヌビディアなどのAI関連銘柄を中心に上げた。エヌビディアは一時、時価総額が4兆ドル(約590兆円>日本の名目GDP550兆円!!!)台(史上初)まで上昇した。マイクロソフトも高値を更新し、アマゾンも上昇した。主要3株価指数は揃って上昇した。

本日7月10日の東京市場では、ソフトバンク・グループやディスコなど上昇する銘柄もあり、特にアドバンテストが上場来高値を更新した。しかし、米長期金利の低下を反映して円高ドル安が進んだことで輸出関連銘柄が売られた。また、大引けでは上場投信(ETF)の分配金捻出目的の売りが出ることが予め分かっていたので、先回りしてザラバで株価指数先物などで売りが出たと見られる。

株価の原理原則の一丁目一番地は「株価P=予想PER X予想EPS 」である。この原理原則に照らし合わせて年初から株価の動きを考える。東証株価指数(TOPIX)の上昇を分解すると、予想PERが9%上昇した一方、予想EPSは逆に3%下落した。つまり、両者のベクトルの方向が反対であり、期待だけで上昇している。では、米国株のベンチマークであるS&P500はどうなっているか。予想PERが10%上昇しているのに対して、予想EPSは2%の上昇であり、ベクトルの方向はおちらもプラスで一致している。株価はいつまでも上がり続けることはなく、必ずどこかのタイミングで反落し始める。日米どちらが先に「ガス欠」になるかと考えると、おそらく日本株だろうというのが合理的な予想である。但し、それがいつになるかは明確に事前に知ることは不可能ではあるが。外国人投資家の長期目的の買いが継続している(外国人投資家は4月第1週から14週連続の買い越し、その累積買い越し額は4.9兆円)ので、当面は大崩れはなさそうである。米トランプ大統領が1月に就任して以来、米国市場偏重を修正するために、投資金が米国からまず欧州へ、次に中国へ、そして出遅れ感が強かった日本へとシフトして来た。

日経平均の日足チャートを見ると、下ひげを引いた陰線で小幅反落した。7月2日から続いている横場レンジの真ん中くらいにまた戻った。

33業種中26業種が下げた。下落率トップ5は、電気・ガス(1位)、その他製品(2位)、石油・石炭(3位)、海運(4位)、鉱業(5位)となった。
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小幅高となったが依然として横ばい相場が継続中

07月09日
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -165.60 @44,240.76, NASDAQ +5.95 @20,418.46, S&P500 -4.46 @6,225.52)。ドル円為替レートは146円台後半の前日比円安ドル高水準での動きだった。
本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,259に対して、下落銘柄数は315となった。騰落レシオは113.54%。東証プライムの売買代金は4兆2947億円。

TOPIX +12 @2,826
日経平均 +132円 @39,821円

米国では、インテルやエヌビディアなどの半導体銘柄は上昇したが、HSBCが投資判断を引き下げたJPモルガンチェースやバンク・オブ・アメリカなど大手金融機関銘柄は下落した。トランプ米大統領は、各国に通知した新税率は8月1日から発動するとし、延長は認められないとした。銅・銅製品の輸入には50%、医薬品には最大200%の輸入関税を課すとも言っている。

本日7月9日の東京市場では、外為市場で円安ドル高が進行したことを受けて自動車株などの輸出関連銘柄が買われたのに加えて、米ハイテク株の上昇を受けて、東京エレクトロンやアドバンテストなどの値がさ半導体銘柄も買われた。日経平均の上げ幅は一時280円を超えた。

日経平均の日足チャートを見ると、下ひげを引いた短陰線で小幅高となった。7月2日から4万円が上値抵抗線となる横ばい相場が継続している。

33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、石油・石炭(1位)、鉱業(2位)、その他金融(3位)、証券(4位)、精密機器(5位)となった。
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25%の関税率は想定の範囲内だったので・・・

07月08日
昨日の米国株式相場は大きく反落した(DJIA -422.17 @44,406.36, NASDAQ -188.59 @20,412.52, S&P500 -49.37 @6,229.98)。ドル円為替レートは146円台前半の前日比円安ドル高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,083に対して、下落銘柄数は484となった。騰落レシオは110.88%。東証プライムの売買代金は4兆5433億円。

TOPIX +5 @2,817
日経平均 +101円 @39,689円

米国では、トランプ米大統領が8月1日から日本と韓国に25%の関税を課すと表明し、ブラジル、ロシア、インド、中国などのBRICS諸国に対しては10%の追加関税を課す可能性も示した。これが世界景気を冷やすとの懸念から米国株全般は売り優勢となった。ダウ工業株30種平均は一時668ドルまで下げた。

本日7月8日の東京市場では、トランプ米大統領が表明した25%の関税は先週ほのめかしていた30〜35%より低かったことで、25%という数字は想定の範囲内と受け止められた。25%の関税だが実施は8月1日とうことは実質的な「延長」であり、その間に交渉を続けるという意味である。最悪の事態は避けられたとして米関税政策を巡る過度な警戒感が後退し、非鉄金属、鉄鋼など景気敏感株を中心に買いが優勢となった。現在のような状況では、当分の間、日銀は追加利上げをできないとの見立てから、外為市場で円相場が1ドル=146円台の円安ドル高方向に動いたことも株価を支えた。トヨタ自動車、ホンダ、スズキなど自動車株が買われた。日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。ただ、8日(約5,600億円)と10日(約9,000億円)は上場投資信託(ETF)の分配金捻出のための売り(大引けで出るのが一般的だが先回りしてザラバで売るトレーダーもいる)が出るため、その分だけ株価の頭を抑えた。

本日現在、日米関税交渉は少しも解決していない。関税交渉を巡る不透明感が長引くと、企業は通期の業績見通しを下方修正する可能性が高い。そのため、関税の影響で景気が悪化するのを防止するため、20日投開票の参院選の後、秋の臨時国会では従来よりも規模が大きい経済政策を打ち出してくるとの読みも株価を押し上げる力となった。相場センチメントは依然として「ブル(強気)」が継続している。ファンダメンタルズでは不安要因が多くあるが、市場はTACO(Tramp Always Chikens Out)トレードを続けている。

参院選では自民・公明の与党が議席を減らすとの見方が増えており、もしそうなれば、財政拡張を唱える野党の影響力が強まる。それを見越して、財政悪化懸念から30年債が売られ、利回りが3.090%へ上昇している。逆に新発5年債(178回債)は応札が堅調で価格が上がり、利回りは0.960%へ低下した。その結果、利回り曲線(イールド・カーブ)はより急傾斜となる「ツイスト・スティープニング」となった。

日経平均の日足チャートを見ると、陽線で小幅反発したが、7月2日以来横ばい相場が継続しており、方向感がはっきりしない。

33業種中20業種が上げた。上昇率トップ5は、非鉄金属(1位)、精密機器(2位)、ガラス・土石(3位)、鉱業(4位)、海運(5位)となった。
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不気味なほど底堅い日本株の動きだが・・・

07月07日
先週末の米国株式市場は独立記念日のため休場だった。ドル円為替レートは145円台前半での先週末比円安ドル高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が597に対して、下落銘柄数は968となった。騰落レシオは105.18%。東証プラムの売買代金は3兆4347億円。

TOPIX -16 @2,812
日経平均 -223円 @39,588円

先週金曜日は米国株式市場が独立記念日の祝日で休場だったため、本日は材料不足気味の中、米関税政策の先行き不透明感から、自動車や鉄鋼など輸出関連銘柄を中心に売りが優勢となった。同じ理由から欧州でも英国株(FTSE100)やドイツ株(DAX)が下げた。業績見通しを下方修正した安川電機は大きく売られた。外需関連株は冴えなかったが、業績好調な良品計画は上場来高値を更新し、イオンや三越伊勢丹などの内需・消費関連株が買われた。

トランプ政権は相互関税発動直後に国ごとに決めた追加の上乗せ税率を90日間停止した。その期限が7月9日である。日本は上乗せ部分の14%が停止され、現在は基本部分の10%だけである。ラトニック米商務長官が発効は8月1日だと宣言しており、実質的な交渉期限は7月末まで延長されたと株式市場は受け止めた。米トランプ大統領は日本時間の7月7日午前、貿易相手国に対して新たな関税率を通知する文書を日本時間の7月8日午前1時から送り始めると自身のSNSで宣言した。

日本は関税交渉で米トランプ大統領から「最後通牒」を言い渡されたにもかかわらず、不思議なことに日本株は総じて底堅い、打たれ強い動きをしている。考えられる理由は次の通り。(1)TACO(Tramp Always Chikens Out)なので今回も関税は結局発動せず、交渉は続くという楽観論が優勢である。(2)日本株の需給環境が非常に良い。6月下旬から約7兆円の配当金が投資家に支払われており、その資金の多くが再投資に回っている。また、NTTがNTTデータ・グループに対して大型TOB(株式公開買い付け)を仕掛けて約2兆円の資金が市場に出た。その上、株主総会前では自社株買いで株価を上げたいという企業の思惑が働きやすい。反対に株式持ち合いで長年持ち続けてきた政策株を株主総会直前では心理的に売りにくい。(3)東証株価指数(TOPIX)ベースの12か月先予想一株当たり利益(EPS)は現在198.65円であり、前年同期比5.4%の増益見通しである。予想EPSが上がれば、計算上、予想PERは下がるため「割安」に見える。したがって、買いが継続するという構図である。しかし、これは日米の関税交渉が最終決裂して高関税が実際に実施されたときのインパクトをほとんど考慮していない楽観的過ぎる分析ではないだろうか。

参院選では積極財政を唱える政党が議席を伸ばすとの見方が広がっており、国内債券市場では財政悪化を懸念して10年、20年、30年債が売られて利回り(=長期・超長期金利)が上昇した。ここだけに注目すれば日米金利差の縮小から円高・ドル安になるはずだが、実際には反対の円安ドル高となった。なぜか。日米関税交渉で最終的に日本に高い関税が適用されると日本の景気が悪くなるので、日銀は早期利上げに踏み切ることが困難になるとの読みがより強く為替相場に影響したからと考えられる。

また、長期金利が上昇すると利ザヤ拡大から銀行は収益が上がるため株価も上がると普通は考えられるが、上昇ピッチが速すぎると景気後退を招きかねない。本日は、景気後退の懸念の方が強くなり、長期金利上昇によるプラス効果以上に景気後退によるマイナス効果が大きくなり、銀行株は売られたと解釈できる。

日経平均の日足チャートを見ると、陰線で続落して上向きの10日移動平均線を少し割り込んだ。これで狭義の株価サイクル��(着実な上昇局面)は一旦終了した。7月2日からは横ばいが続いており、7月2日安値@39,445円を明確に下放れするかどうかに注目している。

33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、銀行(1位)、非鉄金属(2位)、鉄鋼(3位)、ゴム製品(4位)、証券(5位)となった。
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「Dデイ(7月9日)」を控えて・・・

07月05日
昨日の米国株式相場は大幅上昇した(DJIA +344.11 @44,828.53, NASDAQ +207.96 @20,601.09, S&P500 +51.93 @6,279.35)。ドル円為替レートは144円台後半の前日比円高ドル安水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が785に対して、下落銘柄数は757となった。騰落レシオは105.76%。東証プライムの売買代金は3兆8803億円。

TOPIX -1 @2,828
日経平均 +25円 @39,811円

米国では、6月雇用統計の結果が予想以上に強かったことで、株価は全面高となり、主要3株価指数は揃って大きく上げた。S&P500とナスダックは史上最高値を更新した。エヌビディアは上場来高値を更新し、ハイテク株全般が強かったが、金融規制の緩和を背景に銀行株も上げるなど、幅広い銘柄が買われた。米国株式相場は陶酔感(euphoria)に包み込まれているようである。

経済統計では、前日に発表された6月ADP民間部門雇用者数が予想以上に減少していて警戒感が高まっていたが、それをひっくり返した。非農業部門雇用者数が14.7万人増(>予想11.0万人増)、5月分も14.4万人(13.9万人増から)へ上昇修正された。失業率も4.1%(<前月4.2%、事前予想4.3%)へ低下した。新規失業保険申請件数も23.3万件(<予想24.0万件)と予想を下回った。さらに、6月ISM非製造業PMIは50.8(>前月49.9、予想50.5)と予想を上回った。

このように強い経済指標を受けて、米長期金利は前日の4.293%から4.347%へ上昇した。景気が良いなら、追加利下げは必要ないだろうということで、利下げ期待は大きく後退した。ただ、6月雇用統計は一見強そうに見えるが、実はそうではない。民間部門の雇用者数増は通常モードで20万人くらいである。今回はたった7万4000人増に過ぎない。ではどこが増えたかというと、ヘルスケア、季節性の高いレジャー関連、州政府と自治体などに限られていた。つまり、民間部門の経済活動は減速したことを示している。それでも、全体として労働市場は軟化しなかったとして株式市場は評価した。しかし、この「良いとこ取り」の受け止め方がいつまで続くだろうか。トランプ政権の保護主義的高関税政策と大幅減税・財政赤字拡大(米議会予算局CBOの試算によれば10年間で490兆円財政が悪化する)、強硬な移民追い出し政策(労働力の確実な減少・賃金率上昇、つまりインフレ圧力の増加を意味する)など、その効果が実体経済に明確に表れるまで時間がかかるものが多い。また、S&P500の予想PERは22倍台まで上昇しているため、割安どころか割高感が高まっている。何かのきっかけ次第では、急激に逆回転し始めるかもしれないと心の準備だけはしておきたい。

本日7月4日の東京市場では、米国市場でハイテク株が買われた流れを受けて、東京エレクトロンやアドバンテスト、SCREENなどの半導体関連銘柄の一角が買われた。他方、トランプ関税を巡る先行きがますます不透明となってきており、株価の上値を抑えた。その結果、外為市場では円安ドル高の動きとなったが、トヨタ自動車など自動車株は引き続き軟調な動きだった。日本の自動車に対しては相互関税とは別に4月から分野別関税で25%が課されている。そして、7月9日からはさらに相互課税が上乗せされそうな雲行きであるため、業績見通しは険しい。

日経平均の日足チャートを見ると、高く始まったがその後は売りに押されて短陰線で終えた。実質的には、この3日間はほぼ横ばいが続いている。先高感は強いが、9日に迎える相互関税上乗せ分の執行停止猶予期限を目前にして、日米交渉決裂もありうるとの警戒から新規の買いが控えられている。トランプ米大統領は早ければ4日から交渉相手国に新関税率を通知すると表明した。

33業種中16業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、銀行(2位)、証券(3位)、水産・農林(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。
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6月米雇用統計の発表を控えて・・・

07月03日
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -10.52 @44,484.42, NASDAQ +190.24 @20,393.13, S&P500 +29.41 @6,227.42)。ドル円為替レートは143円台後半での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が827に対して、下落銘柄数は735となった。騰落レシオは106.26%。東証プライムの売買代金は5兆319億円。

TOPIX +3 @2,829
日経平均 +23円 @39,786円

米国では、6月ADP民間部門雇用者数が予想以上に減少した(3.3万人減<市場予想9.5万人増)。減少は2023年3月以来初めてである。翌日発表される6月雇用統計でも非農業部門雇用者数は減少が予想されている。雇用者数の減少は景気後退の兆候となるが、これにより早期利下げ期待は高まる。トランプ大統領がベトナムと20%の輸入関税で合意したと発表し、これを好感したベトナムで多くを生産しているナイキは大幅高となった。トランプ政権の大型減税・歳出法案は、米連邦議会上院が7月1日に可決した。今後は再び下院で採決されるが、財政規律を重視する保守強硬派が多い下院では上院ほどすんなり可決できるかどうか。メディケイド(公的医療保険)の削減を拡大する条項も含まれており、医療保険の事業環境の悪化を懸念してユナイテッド・ヘルス・グループは大きく売られた。

本日7月3日の東京市場では、米国市場でのハイテク株高を受けて、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連銘柄が買われた。他方、日米関税交渉の不透明感、財政不安から英国での長期金利の急上昇や国内長期金利の上昇が重しとなった。日本時間の今夜発表される6月米雇用統計を見極めたいと、様子見ムードが強かった。(午後21時36分の日経電子版トップニュースによれば、事前予想の11万人増に対して、結果は14万7000人増だった。予想外に良い、ということは早期利下げが遠退き、ドル高円安が進行するということを意味する)

日経平均の日足チャートを見ると、わずかに反発したが、実質的には横ばいだった。株価サイクル��(着実な上昇局面)は依然として崩れていない。

33業種中20業種が上げた。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、非鉄金属(2位)、輸送用機器(3位)、鉱業(4位)、化学(5位)となった。
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2日連続の下げでも「株価サイクル��」はまだ崩れてはいない

07月03日
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +400.17 @44,494.94, NASDAQ -166.84 @20,202.89, S&P500 -6.94 @6,198.01)。ドル円為替レートは143円台後半での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が834に対して、下落銘柄数は728となった。騰落レシオは109.52%。東証プライムの売買代金は4兆8488億円。

TOPIX -6 @2,862
日経平均 -224円 @39,762円

米国では、今まで動きが鈍かった薬品や保険などの銘柄が買われた一方、足元で買い優勢だったハイテク株が利益確定売りで下げた。6月ISM製造業PMIが49.0(>予想48.8、前回48.5)と強い結果となった。5月JOLTS求人件数も776.9万件(>予想730.0万件、前回改定値739.5)と強い結果となった。強い経済指標を受けて、10年債利回りは前日の4.226%から4.245%へ上昇した。米上院は1日、トランプ減税を柱とする減税・歳出法案を可決した。この法案が実施されれば、米国の財政赤字はさらに悪化し、政府債務残高も着実に膨張すると試算されている。米国長期金利には長期間に渡り上昇圧力が加わるので、それを抑え込むためにトランプ大統領は米連邦準備制度理事会(FRB)にさらに強いあからさまま利下げ圧力をかけるはずだ。その動きは短期的には円安ドル高へとつながるが、長期的には円高ドル安要因にもなる。

本日7月2日の東京市場では、直近まで上昇が際立っていた半導体関連銘柄やゲーム銘柄が利益確定売りにより下がった。さらに、日米関税交渉の進展具合が芳しくなく(トランプ大統領は対日関税は現在の25%から30~35%へ上がると示唆した)、日経平均の下げ幅は一時500円を超えた。しかし、不動産や陸運、空運は堅調だった。

日経平均の日足チャートを見ると、続落したが、上下に短いひげを引いた短陰線で終えた。株価は上向きの10日移動平均線の上で推移しており、まだ株価サイクル��(着実な上昇局面)は崩れてはいない。

33業種中24業種が上げた。上昇率トップ5は、不動産(1位)、空運(2位)、パルプ・紙(3位)、ゴム製品(4位)、鉱業(5位)となった。
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今日のところは容易に予想された反落の範囲内

07月02日
昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +275.50 @44,094.77, NASDAQ +96.27 @20,369.73, S&P500 +31.88 @6,024.95)。ドル円為替レートは143円台後半の前日比円高ドル安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が482に対して、下落銘柄数は1,094となった。騰落レシオは109.09%。東証プライムの売買代金は4兆6031億円。

TOPIX -21 @2,832
日経平均 -501円 @39,986円

米国では、先週金曜日に米トランプ大統領がカナダとの貿易交渉を打ち切ると脅しのような発言していたが、その圧力に屈してカナダがデジタル・サービス税(DST)を撤回した。これにより米国とカナダの貿易交渉が進展すると期待されて株価の押し上げ要因となった。7月9日には「相互関税」の上乗せ分の90日間の猶予期限を迎えようとしている中、貿易交渉がさらに進展するとの期待が株価を上昇させ、主要3株価指数は揃って続伸した。米議会では、トランプ減税延長を柱とした減税・歳出法案が審議されており、4日までに上院が修正案を採決する見通しである。

本日7月1日の東京市場では、足元の短期的な過熱感が高まり利食い売りが優勢となった。さらに、機関投資家が四半期の初めに持ち高の評価益を実現益にするための「益出しの売り」が大量に出たと見られる。しかし、これは「慣習」のようなものであり、数日で終了する。また、7月は上場投資信託(ETF)の分配金捻出のための換金売りが出る。そのため需給面からは売り圧力となる。東京エレクトロン、レーザーテックなど直近で上昇が際立っていた銘柄をはじめとして幅広い銘柄が売られた。関税交渉の進展が見られないため、トヨタ自動車など自動車株も引き続き売られた。

他方、財務省が1日に実施した10年国債の入札では最低落札価格が市場予想を上回り、旺盛な需要が確認された。これにより、国内債券市場では長期金利が低下したため、株価の下支え要因となった。日銀が1日に発表した日銀短観(2025年6月の全国企業短期経済観測調査)でも、企業の業況感を示す業況判断指数(DI)が大企業・製造業はプラス13(>前回3月調査のプラス12)と改善しており、これも株価の下支え要因である。

日経平均の日足チャートを見ると、大きく下落して昨日のギャップアップ分の窓を埋めた。相場のリズムからしばらくは調整がありそうだが、株価材料次第では急反発することもあるので決めつけは禁物である。逆指値を活用した建玉法に任せておくのが一番賢明な方法である。

33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、その他製品(1位)、サービス(2位)、医薬品(3位)、精密機器(4位)、証券(5位)となった。
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「三空踏み上げ、十字線」が定石として意味することは・・・

07月01日
先週末の米国株式相場は大幅続伸した(DJIA +432.43 @43,819.27, NASDAQ +105.55 @20,273.46, S&P500 +32.05 @6,173.07)。ドル円為替レートは143円台後半の先週末比円高ドル安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方がやや多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が893に対して、下落銘柄数は654となった。騰落レシオは116.58%。東証プライムの売買代金は5兆6107億円。

TOPIX +12 @2,853
日経平均 +337円 @40,487円

先週金曜日の米国では、この日に発表された経済統計指標が総じてインフレ圧力の鈍化を示すものだったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に追加利下げに踏み切るとの期待が高まった。さらに各国との貿易交渉が進展しているのと期待も加わり、米株式相場は上昇した。ダウ工業株30種平均は一時500ドル超上げた。

本日6月30日の東京市場では、米国株高、特にハイテク株高を好感して、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロンなどの値嵩株を中心に買われて日経平均は続伸した。日経平均の上げ幅は一時700円を超えた。他方、米利下げ期待が高まったため、外為市場では、円高ドル安が進行した。現在進行形の日米貿易交渉で、米トランプ大統領が日米自動車貿易で「不公平だ」と強い不満を示したが、それに円高ドル安進行も加わり、トヨタ自動車、ホンダ、SUBARUなど自動車株は売られた。最近の傾向として、関税の影響を強く受ける銘柄は避けられ、関税の影響を直接は受けにくい内需関連銘柄、例えば、ドラッグストア、家電量販店、建設業の中のインフラ関連、エンタメ、防衛関連などに資金が向かっている。

日経平均の日足チャートを見ると、3日連続で窓を空けてギャップして始まった。ただ、本日は寄り付いた後は売り買いが拮抗して、上下にひげを引き、始値と終値がほぼ同じ水準となったため「十字線」となった。「三空踏み上げ、十字線」という形で終え、定石では短期的な上昇エネルギーを使い果たしたと見る。但し、この定石の力を凌駕するような強い買い株価材料が出てくれば、まだ続伸する。

株価の原理原則と定石を駆使して少し先の未来を予想しようとするのは正しい合理的方法論だが、それでも予想は「よそう」と揶揄されるくらいに頻繁に間違える。なぜなら株価を短期的に動かす株価材料は人間の合理的な予想などお構いなしに、今日まで出尽くすことはなく明日以降の未来に「ランダム」に次々と飛び出してくるからだ。だから、逆説的だが、予想が頻繁に結果的に間違えたということは「正しい」ことをしているとも言える。したがって、ある意味で開き直って、どんなことをやっても相場の先は正確には分からないと諦めて現実を心底潔く受け入れ、これを株式投資・トレード哲学の根幹とする体系が優利加の相場哲学である。この諦めの境地から、ではどうすれば良いのかと真剣に考える。これが「生涯現役の株式トレード技術」のための売買ルールを構築する第一歩である。

1日の売却代金の内、何パーセントが信用売り(空売り)が占めるかを示す数値が「空売り比率」である。直近ではこの数値は36%台である。これは買い目線の投資家がそれだけ優勢であるため、株価は上に動きやすいと解釈できる。他方、売り方の踏み上げがもう起こりにくいことも示している。さらに上がると期待して新規で買った大口の短期投資筋が売り目線に転換すると急落の引き金にもなりうる。実際、2024年8月と2025年4月の急落前には「空売り比率」の低下が観測された。例年、6月は配当金の再投資が行われるので需給環境は良いが、明日から月が変わって7月になるので、この季節的な需給面からの支えは期待薄となる。

33業種中28業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、情報・通信(2位)、鉱業(3位)、その他製品(4位)、パルプ・紙(5位)となった。
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